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のん木草・みどり見て歩き

<   2012年 05月 ( 18 )   > この月の画像一覧

5月11日 府中の森公園と浅間山

かわさき市民アカデミーのみどり学Ⅱ講座の野外授業(講師は石井誠治先生)が、府中の森公園と浅間山で行われました。当日撮影できたものを、受講生の思い出す参考になればと考え、掲載させていただきます。なお、時間がないので、個々の説明は省略させていただきます。

きれいな花が咲いていたのは、午後に行った浅間山のムサシノキスゲ、キンラン、ササバギンラン、ハンショウヅル、ハリエンジュでしたので、これを最初に掲載します。

ムサシノキスゲ。
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キンラン。
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ササバギンラン。
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ハンショウヅル。
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ハリエンジュ。
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後は、石井先生が説明していたものを、撮影順に掲載しますので、思い出して下さい。

ヤマグワの若い果実。
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ケヤキの枝先の柔らかい若枝の腺毛。
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桜の葉柄にある蜜腺。
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名前を忘れた幼虫。2559、2560
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スダジイの雄花序。
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コナラの若いドングリ。
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ユズリハの世代交代する時期の葉。
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ボケの托葉。
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イロハカエデの若い果実。
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ゾウムシの交尾。
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エダシャクがの幼虫。
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セイヨウボダイジュの花序のつぼみ。
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五葉松の若い球果。
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マツの雌花。
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マツの雄花。
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まだ花盛りのヒトツバタゴ。
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以上
by midori7614 | 2012-05-13 20:44 | 関東のみどり

シラン

昨日は、サークリ葉っぱ会の観察会を中止しましたので、5月25日みどり学Ⅱワークショップの授業に使用するパワーポイントの作成に着手しました。構想は頭の中では固めていましたが、あまり早く作成し始めると、思案が迷ったり、肝心の当日には記憶していないことがありますので、直前に作成する事にしています。でも、イザ作成するとなると、時間がかかります。2週間後のことですが、パソコン不調など何が起こるか判りませんので、安全を見て、1週間前に完成させたいと始めました。授業で取り上げる材料の一つとして、シランを考えていますので、ブログで知らん振りせずに、掲載させていただきます。
5月25日みどり学Ⅱワークショップの授業では、これらの写真をパワーポイントでご覧いただきながら、ランの不思議について、説明します。受講生の方は、予習のような感じでご覧いただき、当日ご質問いただきますようお願いします。

我が家の庭のツツジとツツジの間のやや日蔭の場所に、シランを植栽しています。毎年5月に花を咲かせてくれます。
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それでは、シランの花を観察してみましょう。この花も皆さん見慣れている花ですね。
つぼみと花。
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開花した花の中を正面から覗き視ましょう。黄色い塊(かたまり)の葯帽(やくぼう)はオシベの花粉塊(花粉をぎっしりと固めたもの)です。葯帽の葯は花粉のことで、ずい柱の先端で帽子みたいにかぶっている様に見えるので、葯帽と呼ばれるようです。
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花の裏側の様子も観てみましょう。
ランの花の花弁については、5枚と言う人も結構多いですが、花が散らないように外側から抑えているのは3枚で、花びらとしての役割りを演じていますが、機能としては萼片です。
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花の側面からも観てみましょう。萼片に守られて、その内側に花弁3枚(側花弁2枚と唇弁1枚)、オシベとメシベが合体した「ずい柱」があるのが花の構造です。
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次に、萼片3枚を取り除いてみました。花弁3枚とずい柱です。
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更に、左右上方の2枚花弁を取り除いてみました。中央下方の唇弁と言われる花弁1枚とずい柱です。
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唇弁も取り除くと、ずい柱だけが残りました。上の先端にオシベの葯の役割りに相当する、10数万の花粉粒のかたまりである葯帽があり、そのすぐ下の横に拡がって、少し突き出ているように見えるのがメシベの柱頭の役割りに相当する部分です。
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取り外した唇弁も観てみましょう。ハナバチに花粉塊を授受粉させるためには、花の奥にある蜜のところに、一本道のトンネルに入り込ませて、蜜を吸わせます。蜜を吸った後は、一本道のトンネルのレールを踏み外させないで後ずさりさせることで、ハチの頭に付着した花粉塊をメシベの柱頭でキャッチしたり、オシベの花粉塊をハチの頭に付着させます。巧妙な仕組みには感心させられます。
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オシベ花粉塊とメシベ柱頭をアップして視ました。
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この授受粉を確実に行うために、花の上下が逆転するように、花柄が調節するために、180度ねじれています。ランの仲間は、キク科の仲間と勝るとも劣らずに、植物の中で一番進化している種類と言われています。従って、不思議な特徴や事象が沢山ありますね。
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明日11日はみどり学Ⅱ野外授業(府中・浅間山)、明後日12日は私が今年度会長を引き受けている山の会の5月定例山行(奥多摩・鍋割山~上高岩山)の予定がありますので、雨が降らない限り、パソコンに向き合う時間がなさしうですので、ブログは2日間お休みするだろうと思います。
以上
by midori7614 | 2012-05-10 09:39 | 身近なみどり

エビネ

本日予定しておりました、かわさき市民アカデミーみどり学のサークル葉っぱ会の観察会は、昨夜の天気予報が悪かったので、昨夜のうちに中止決定いたしました。本日の日中の天気はは、一時霧雨が降った程度でしたので、結果論としては実施することもできたように思われました。でも、前日夕方に、天気予報で50%以上の降水確率の場合は中止することにしていますので、中止は仕方ないことだと思っています。

さて、30年ほど前に、我が家の北側のドウダンツツジの根元にエビネを植栽しました。その後、その環境が気に入ったのか、エビネは球根を増やし続け小さな群落となって、毎年5月に花を咲かせてくれます。
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エビネ は、草丈 は40センチ位のラン科エビネ属の多年草です。
日本全土に分布していますが、近年無断採取されて自生は少なくなっています。
地下茎は、1年ごとに海老(えび)の背のように節(ふし)がついてつながります。名の由来は、地下に毎年できる球根(偽球茎と呼ぶ)が連なっている様子を海老の背に見立てたものです。
葉は前年の葉が倒れて新しい葉が毎年2~3枚直立する。葉は披針状長楕円形、長さ15~25センチ、幅5~8センチ、花茎を抱く、花が終わると横になり冬でも残る。花は4~5月葉の間から30~40センチの花茎を伸ばして、8~15個の径2~3センチの花をつける。
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花は5枚の花びらと1枚の唇弁(しんべん)で平開して、5枚の花びらは紫褐色で上部の3枚はがく片、がく片の間に見える細い花びらが側花弁と呼ばれる。中央には白色~淡紫色の唇弁(しんべん)があり、深裂して左右の側裂片と中央の中裂片がある。唇弁の上方に白い小さな器官があって、それがオシベとメシベが合体した「ずい柱」である。
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それでは、エビネの花を観察してみましょう。この花は皆さん見慣れている花ですね。

つぼみから見てみましょう。つぼみがまだ小さい時は、上向きについていますが、大きくなるにつれ、横向きに垂れ下がります。その際に、花柄が180度ねじれてきます。
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花柄だけをアップしてみました。維管束が180度ねじれている様子が判りますね。多くの花は、蜜のありかを示すネクターガイドが上方の花弁にありますが、ランの場合には花粉の授受を確実に行ってもらうために、下方の唇弁がネクターガイドの役割を行っています。そのために、花柄がねじれることにより実現しています。
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花の裏側を見て、萼片3枚と花弁3枚の関係を確認しましょう。一番外側に付いている花びら3枚が萼片です。
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花の横から見て、萼片と萼片の間で、花の内側に付いている花びらが花弁です。花弁のうち、2枚は萼片と同じ花びらで、1枚が淡い紅色を帯びた白色の唇弁(リップ)という花弁です。
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唇弁をアップして視ました。
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オシベとメシベが合体して、1つになっている「ずい柱」を見てみました。先端の葯帽(やくぼう)に、オシベの花粉塊が2個見られます。花が小さいので、これ以上はよく判らないですね。
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エビネの仲間には、花びらの色が違うものもあります。でも、花の構造などは同じですね。
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以上
by midori7614 | 2012-05-09 17:30 | 身近なみどり

ゲンゲ(紫雲英、翹揺)

東高根森林公園等で、花盛りのゲンゲが見られました。本日のブログに、ゲンゲを調べましたので、取り上げてみました。

ゲンゲはマメ科ゲンゲ属に分類される越年草です。中国大陸原産で、レンゲソウ(蓮華草)、レンゲとも呼ばれます。かつて、水田に緑肥として栽培され、現在でもその周辺や湿ったところに散見される全体に柔らかな草です。
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茎の高さ10~25センチメートルで、根本で枝分かれして、暖かい地方では水平方向に匍匐し、60~150センチまで伸びる場合もあります。茎の先端は上を向きます。また、根本から一回り細い匍匐茎を伸ばすこともあります。
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葉は一回羽状複葉、小葉は円形に近い楕円形、先端は丸いか、少しくぼみます。一枚の葉では基部から先端まで小葉の大きさがあまり変わりません。なお、ゆでた若芽は食用(おひたし、汁の実、油いため他)にもなるそうです。
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花茎は葉腋から出て真っ直ぐに立ち、葉より突き出して花をつけます。
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花は先端に輪生状にひとまとまりにつきます。花色は紅紫色だが、まれに白色(クリーム色)の株もあります。
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花をいただいてきて、花の構造を観察しました。
左:正面、右:側面。マメ科特有の蝶形花で、判りにくいですが、旗弁1枚、翼弁2枚、舟弁(=竜骨弁)2枚の合計5枚の花弁です。
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蝶形花の旗弁をそのままにして、オシベ・メシベを収納している翼弁と舟弁を押し下げて、オシベ・メシベを上に出して、見せてもらいました。
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花弁5枚を剥がして、並べてみました。
上:旗弁1枚、左右:翼弁2枚、下:舟弁(=竜骨弁)2枚、中央:萼に付いたオシベ・メシベ。
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オシベ6本、メシベ1本を確認しました。
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萼片もはずしてみて、オシベ・メシベの様子をしっかり見せてもらいました。
オシベ6本のうち5本の花糸は合着していますが、1本のオシベだけは単独で独立しています。この1本のオシベの下の隙間から、緑色のメシベの子房と思われるものがのぞいて見えます。ゲンゲの花のミツは、良い「蜂蜜源」になる。蜂蜜の源となる蜜源植物として利用されているとのことですから、多分、蜜はメシベとオシベの基部の周りにあって、ミツバチがこの隙間から口吻を差し込んで吸うのではないかと推測しました。ミツバチに蜜を吸わせて、そのついでに、花粉を運ばせる巧妙な仕組がここにあるのだと思いました。
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なお、ゲンゲについて、調べたことも記載しておきます。
化学肥料が使われるようになるまでは、緑肥(りょくひ = 草肥:くさごえ)およびウシの飼料とするため、8~9月頃、稲刈り前の水田の水を抜いて種を蒔き翌春に花を咲かせていた。これはゲンゲ畑と呼ばれ、昭和末頃までの「春の風物詩」であったが減少している。
畑は田植えの前に耕し、ゲンゲをそのまま鋤きこんで肥料とした。窒素を固定する根粒菌の働きで、ゲンゲの根には球形の根粒がつく。ゲンゲの窒素固定力は強大で10cmの生育でおおよそ10アール1トン の生草重、4~5キログラム の窒素を供給し得る。普通15ないし20cmに成長するからもっと多くなるはずである。
乳牛を飼っているところでは、飼料とした。休耕田の雑草防止策にもなった。ゲンゲの生える中に不耕起栽培直播して乾田期除草剤を使わないですむ方法、ゲンゲの枯れぬうちに入水、強力な有機酸を出させて雑草を枯死させる方法がある。ただしゲンゲは湿害に弱く、不耕起では連作障害が起きかねず、アルファルファタコゾウムシが大発生するなど難点もある。
ゲンゲというのが標準和名ですが,一般にはレンゲあるいはレンゲソウ(蓮華草)と呼ばれています。10 個ほどの紅紫色の花が車輪状に並んでいる姿が蓮華に似ていることに由来するということです。
以上
by midori7614 | 2012-05-08 18:28 | 身近なみどり

ヤマブキ(山吹・バラ目バラ科ヤマブキ属)

ゴールデンウイークの最後の3日間、連日外出してしまい、パソコンに向き合う時間を持てませんでした。今週も、水曜日に葉っぱ会の観察会、金曜日にみどり学Ⅱ野外授業、土曜日に山の会定例山行の予定が入っていて、パソコンに向き合う時間を作りだすのが難しいそうだなと思います。

本日は、ヤマブキについて整理してみましたので、掲載します。

ヤマブキは、北海道から九州まで分布し、国外では中国に産する。山地の斜面や谷川沿いに普通に自生する落葉低木で庭木や公園などにも植栽されています。晩春、鮮黄色の五弁~八重の花を咲かせ、古くから親しまれた花です。この花の色を元にしてヤマブキ色が出来ました。低山の明るい林の木陰などで、地下に茎を横に伸ばし、群生しています。
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樹木ですが、茎は細く、柔らかい。背丈は1mから、せいぜい2m立ち上がる程度で、先端はやや傾き、往々にして山腹では麓側に垂れています。
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葉は鋸歯がはっきりしていて、薄く感じます。もう少し詳しく書くと、葉は、互生、鮮緑色で倒卵形~長楕円形、長さ4~8センチ、幅2~4センチ、先端は尖り、葉縁に重鋸歯があり、葉質は薄いです。
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晩春に明るい黄色の花を多数つけ、花は一重のものと八重のものがあり、一重のものは花弁5枚です。
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一重の花の裏側も見ましょう。緑色の物が萼で、萼片が5つに分かれています。黄色は全て花弁ですね。
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今度は、正面から、中央のオシベ、メシベに着目してみました。オシベ多数は判りますが、メシベはどこに、どうなっているのかが判りません。
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花をいただいてきて、詳しく観察してみました。
まずは、花弁を取り除き、並べてみました。
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萼の中に残ったオシベは多数あることは判りますが、メシベは判りません。
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オシベを少しずつ取り除いて、メシベを探してみました。萼の基部の中心の白い部分から出ているのがメシベと考えられます。
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次に、八重の花を観察してみましょう。八重咲きの八重山吹や、花弁が7~8枚あるキクザキヤマブキ(菊咲き山吹)等がありますが、園芸品種の八重山吹は結実しません。特に、八重咲き品種が好まれ、庭にはよく栽培されています。8849、P1050133
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八重の花をいただいてきて、同じように調べてみました。
八重の花の表と裏を見て、萼と花弁を確認しました。
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八重の花の表の中央部分を拡げて、メシベを探しました。
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花弁を分解してみました。この花の場合には、花弁は127枚ありました。
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花弁を取り除きましたら、残されたものがメシベでした。
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花後、一重のヤマブキは数年おきに結実し細長い実をつけます。なお、園芸品種の八重山吹は結実しません。
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また、ヤマブキに似た花で、白花を咲かせる白山吹 がありますが、これはシロヤマブキ属という別属の花です。花弁数も異なり、シロヤマブキ(白山吹)は四弁花を咲かせます。
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シロヤマブキの実。
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以上
by midori7614 | 2012-05-07 18:15 | 身近なみどり

キリシマツツジ系の二重咲きツツジ

ゴールデンウイーク前半に、川崎市のつつじ寺と言われる神木の等覚院のツツジも見ごろでしたが、我が家のキリシマツツジ系の二重咲きの園芸品種が満開となっていました。
キリシマツツジ系の二重咲きの園芸品種については、「八重霧島」、「紅の司」などの品種名が知られていますが、我が家のツツジは実家に植えられていたツツジを移殖しただけなので、品種名を調べてはいません。私は、品種名についてはあまり興味を持っていませんので、品種名を覚えようとの努力は一切していません。でも、何度か見たり、聞いていると忘れられなくなる品種名はありますね。
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花の正面。
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花の側面。
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花の中央を覗きました。メシベ1本、オシベ5本です。オシベの花粉袋(=葯)は面白い模様になっています。
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花を取って、観察させていただきました。
左の緑色のものは間違いなく葉そのものであって、二重咲きの花の一段目の花冠は萼が変化したものと判りました。二重咲きになる品種でも、一本の株の中で一重咲きと二重咲きが混じっている場合もよく見かけます。このような場合、二重咲きのものには萼がありませんが、一重咲きのものにはちゃんと緑色の萼があります。こんな花を見ていると、一寸したきっかけで緑の萼になったり色鮮やかな花弁になったりできるという、
「植物のもつ潜在能力」の大きさに感心させられます。
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花を半分にカットして、オシベ、メシベの様子を確認しました。メシベの子房、オシベの花糸の基部は有毛で、ここに蜜が付いてくるのだと判ります。
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他のツツジの花も、同じように、花を半分にカットして、オシベ、メシベの様子を確認しました。ほぼ同じ構造です。
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ツツジには、蝶が蜜を吸いにやってきていますが、その写真は取りそこなっています。今回、偶然に、小さいハエなのかハチなのか判りませんが、ツツジの花にきていた虫を撮影できました。
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そういえば、他のツツジには、蜜のありかを示すガイドマークが花弁の上にしっかり付いています。コノガイドマークが上にあると言うことは、虫にオシベ、メシベの上方を歩いてもらって、授受粉をしてもらいたいとの巧妙な戦略なのかなと推測してみました。
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以上
by midori7614 | 2012-05-03 10:00 | 身近なみどり

ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星)

我が家のドウダンツツジが4月下旬に満開となり、本日は散り始めています。花の命ははかないものですね。本日のブログには、このドウダンツツジを取り上げてみます。

ドウダンツツジは、ツツジ科ドウダンツツジ属の植物。"ドウダン"は、枝分かれしている様子が昔夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部と似通っており、その"トウダイ"から転じたもの、また、漢字表記の"満天星"の方は、中国名に由来する。
落葉広葉樹。低木で、大きくても3m程。本州、四国、九州の温暖な岩山に生えるが、自生地は少ない。庭木や植え込みとしてはごく普通に植えられる。寒冷地でも耐えるが、関東以西の温暖な地に多く植えられる。
花期は、葉が出てから約1週間後(4月上旬~5月中旬頃、地方によって違う)。
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花序は散形花序である。上に向いていた花芽から5~6本の花柄がぶら下がり、白い釣鐘状の花冠をつける。
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花は、白色、釣り鐘のような感じで、5mm程の大きさ。下から覗くと、中央に1本のメシベが突き出ていて、メシベの花柱の周囲を10本のオシベがギッシリと取り巻いている。オシベの花粉袋(=葯)から2本のススキ(ノギ)上の突起物をだしている。
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花の裏側を見ると、緑色の萼と白い合弁の花冠が確認出切る。5つの萼片は三角状で、白い花冠は凸凹状に、コブのようなふくらみがある。コブのある理由は、下向きの花なので、蜜が下に流れ落ちないように、このふくらみにためてあるのではないかと推測される。
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花を取ってきて、花冠の一部を取り除いて、メシベやオシベの様子を観察してみました。
開花したばかりの花では、メシベは機能しているようですが、オシベは花粉袋(=葯)から2本の芒(ノギ)状の突起物を伸ばしていないで、何となく縮こまっていて、まだ機能していないように見える。機能するのに時間差がある、雌性先熟の花かと推測した。
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開花してしばらくした花では、オシベの花粉袋(=葯)から2本の芒(ノギ)上の突起物が伸びて、オシベも機能していると思われた。
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更に、メシベと萼を花冠から抜き取ってみました。左は萼とメシベ。右は花冠の半分とオシベ。メシベは萼の中心から出ていて、オシベは花冠の膨らんだコブ状の基部から出ています。オシベの花糸の基部は有毛で、ここに蜜が付いて、虫の口吻を伸ばさせるのではと思いました。
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オシベに着目して、見てみました。
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今度は、別の花で、花冠の上部を切り取って、メシベ、オシベを観察しました。
オシベの花粉袋(=葯)から2本の芒(ノギ)上の突起物がでている仕組は、ツツジ科のアセビ属、ネジキ属、ドウダンツツジ属などの下向きに釣り鐘状に裂く花に共通しています。
下向きの花の蜜を吸いに来るマルハナバチなどが口吻(こうふん)を伸ばして蜜を吸う時に、口吻が芒(ノギ)上の突起物に触れて、花粉袋をゆらすと、花粉がマルハナバチの頭に零れ落ちる仕組となっているようです。そして、横向きや上向きに花を咲かせる普通のツツジの花粉は粘着性がありますが、下向きの花の花粉はサラサラとこぼれやすくなっているとのことです。
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以上
by midori7614 | 2012-05-02 10:40 | 身近なみどり

サヤエンドウ

昨日、スナップエンドウを掲載しましたので、同じ仲間で、どっちがどっちの花か区別が難しいと言われる「サヤエンドウ(別名キヌサヤ)」を掲載します。

サヤエンドウはエンドウ豆の仲間です。 エンドウを若莢ごと食べるのが、サヤエンドウです。

  品種には小型の絹さや(伊豆赤花、渥美白花)と大型の絹さや(オランダ大さや、フランス大さや)があります。 関東地方では、小さいさやが主流ですが、関西地方では、さやの大きいオランダさやも人気があるそうです。

日本には10世紀に穀物として伝えられたとされていますが、野菜としては江戸時代から、一般に普及したのは明治時代と言われています。

エンドウマメには若いサヤごと食べる「サヤエンドウ」と、熟してからサヤをむいて柔らかい豆を食べる「実エンドウ」があります。

日本で「サヤエンドウ」と言えば、「絹さや」を指すのが普通ですが、昭和初期にカナダから導入された「オランダサヤエンドウ」も関西以西では人気があります。

我が家では、スナップエンドウしか栽培していないのですが、サヤエンドウの花の方が、花弁5枚の様子がサヤエンドウの方がカラフルで判り易いとのことで、農家で栽培している花をいただいてきました。

サヤエンドウの花。
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花を斜め正面から見ました。蝶形花です。
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花の側面を見ました。
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花を分解して、並べてみました。
豆の花は蝶形花で、5枚の花弁が、旗弁1枚、翼弁2枚、舟弁2枚で構成されています。
上の1枚が旗弁、左右の紫色の2枚が翼弁、白い緑っぽいのが舟弁(=竜骨弁)2枚、緑色の萼筒の中に残っているのがオシベ、メシベです。
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舟弁が押し下げられて、オシベ、メシベが上に出ている様子です。
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舟弁をはずして、オシベ、メシベを見てみました。
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更に、萼片をカットしてみました。オシベの花糸がツバキのように合着して、メシベの子房を包んでいます。
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オシベの半分を取り除き、更に、メシベの子房の一部もカットしてみました。子房の中に、胚珠の丸い粒が見られました。
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以上
by midori7614 | 2012-05-01 09:53 | 身近なみどり