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のん木草・みどり見て歩き

ピラカンサ

本日は、みどり学Ⅱの講座とワークショップの日でした。ワークショップ今年最初で、後期最後の教室授業で、私が講師を引き受けていましたので、どうにか無事終了して、ほっとしています。

1月初めは、赤い実を沢山つけていますが、ヒヨドリなどが他に食べる実がなくなると、一斉に集まってきて、一気に食べつくしますね。我が家にはありませんが、ご近所の庭にありますので、調べてみましたので、ブログに掲載させていただきます。

ピラカンサとはトキワサンザシ(常磐山査子)、タチバナモドキ(橘擬)、ヒマラヤトキワサンザシ(ヒマラヤ常磐山査子)などのバラ科トキワサンザシの総称で、ギリシャ語の「火のとげ」、 炎(pyro)と、とげ(acantha)を合わせた語源だそうです。従って、赤い実や橙色の実でも、ピラカンサの実と言っても、間違いではないとのことです。

初夏5~6月に木全体が真っ白に見えるほどたくさんの白い小さな五弁花を咲かせるバラ科ピラカンサ属の耐寒性常緑広葉中高木です。
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幹や枝には小枝の変化した鋭い棘があります。
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葉は倒披針形から狭い倒卵形で互生します。
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花が終わった秋~冬に赤や橙、黄色の小さな実を枝が撓むほど沢山付ける姿が美しい木で、観賞用とされます。
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果実は重さで枝がしなるほどたくさん付き、緑色の葉とのコントラストも非常によいです。枝の伸びる勢いが非常に強いので、庭木としてだけではなく、刈り込んで生垣やトピアリーにしたり、鉢植えにする事もできます。10月頃より、橙色よりだんだん橙赤色と鮮紅色に変わってくる。
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果実は直径7~9mm扁球形で、頂部に萼片が残るナシ状果である。
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果実を縦割りにすると、黒い種子が5~6個も入っていて驚いた。
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沢山付いた果実は12月下旬~1月上旬に、他の木の実のエサがなくなるとヒヨドリが群れをなしてきて、1~2日ですっかり食べつくされてしまう。その様子はすさまじい。
  鳥にとってオイシイ実であれば、早くに食べに来る筈だが、遅くに食べにくるのはマズイ味の実だと思う。そのマズイ実でも、食料不足になると味の(好みの)良し悪しに関係なく、一気に食べられてしまう。

誰か食べた事例があるかと思い、インターネットで検索したら、一人おられました。
舌で触れただけで、すぐに吐き出し、うがいなどをしたそうですが、舌の刺激、口の中のマズサとムカツキの三重苦に襲われたとのことです。ムカツキは他の食べ物で早めに解消したそうですが、マズイ味を忘れるのに丸1日、いやな刺激を忘れるのに3日もかかったそうです。どうも、青いウメと同じように、青酸系の毒を含んでいるようです。
以上
by midori7614 | 2013-01-18 20:04 | 身近なみどり
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