昨日掲載の花に引き続き、果実などを視てみましょう。
冬の開花と同じ頃、昨年の花の果実が熟します。果実は直径1.5cmほどの球形で緑色→オレンジ色→赤色と徐々に色づいて変化していく様子が楽しいです。
赤く熟した果実の表面はいぼいぼになっており、その様子がイチゴを連想させるところから、「イチゴノキ」の名前があります。イチゴと言うよりむしろヤマモモの果実に似てます。属名、アルブツスの由来は諸説がありはっきりしません。
イチゴとイチゴノキの実を比べてみましょう。
熟した果実は食用にできます。生食には適していないようでジャムや果実酒にして利用されます。果実は食用になるが、多くの人はそれを味気ないものと感じているようです。果実は主として鳥に食べられているそうです。
実を縦割りにカットしてみました。
実の中心近くに、黒っぽい種子らしきものが見られました。なお、果実の皮はタンニンの原料となります。
葉っぱは暗めの緑色で長さ6cm~10cm、細めの楕円形でフチの部分が細かいギザギザになっています。触ると革質でぶ厚い感じがします。地中海周辺を原産地とするオリーブ、ウバメガシと同じ硬い葉(広葉樹でなく硬葉樹)ですね。
幹は縦割れし、はがれやすく、ざらついています。
2日間にわたって、イチゴノキを「見る→視る→観る→診る」の視点からの写真を掲載させていただきました。
明日は、山の会の山行で、朝から出掛け、夜に帰宅する予定ですので、ブログはお休みします。
明後日以降は、天気予報が悪くなるので、予定どおり出掛けるのかどうか、はっきりしていませんので、ブログ掲載の方もはっきりしません。掲載するとしたら、サザンカを取り上げてみたいと考えています。
以上