大津波の被災状況に驚いているうちに、原発の放射能拡散が心配される報道が続いています。株価も大暴落し、これからの日本はどうなるのでしょうか、大変心配される局面を迎えています。科学が進歩したと言っても、自然を相手にしたら、人間の思いのままにならないことを、痛感させられていますね。今後は、自然の中で、生かされてきたことを再認識し、自然と仲良く共生していく必要を感じます。
さて、大地震の前日9日に、神代植物公園へ、見て歩きに出かけてきました。
ここの梅林の中に、「思いのまま」という梅が1本あります。
この梅は、「輪違い梅」の一種であり、一本の樹でありながら、枝毎に紅梅と白梅が咲き分けていたり、一つの枝に紅梅と白梅が咲いていたり、さらには一個の梅の花びらが紅白だったりと、人間の方の「思いのまま」ではなくて、梅自身の「思いのまま」に咲いていて、計り知れない自然の不思議さを感じます。
枝毎に紅梅と白梅が咲き分けている。
一つの枝に紅梅と白梅が咲いている。
一個の梅の花びらが紅白。
「思いのまま」と名付けてあるこの種は、決して接ぎ木ではありません。歴とした野梅系野梅性八重の梅の原種に近い自然種です。
珍しい種ですが、宿河原緑化センター、府中市郷土の森、大船植物園などに僅かずつ植えてあります。花の思いのままに咲いてくれて、こちらの思いのままにはなりません。
なお、神代植物公園の梅林風景は、かなり咲き終わりに近い状況でした。
きれいな梅の花。ベストスリー。
養老。
見驚。
塒出錦(トヤデニシキ)。
以上