今年の12月は、安易に引き受けていた頼まれ仕事が多すぎて、見て歩きに出かけることを止めたり、パソコンに向き合う時間を返上して、何とか引き受けた仕事を苦情が出ない程度に、仕上げるのに努力しました。ようやく、大晦日の午前中に、一段落させてもらい、多少残った分は来年に繰り越させてもらいました。
久しぶりにカメラをぶら下げて、近所を散策しました。例年、年越しのお参りに行っています妙楽寺では、ソシンロウバイがきれいに咲いていました。ソシンロウバイは東高根森林公園、宿河原緑化センター、府中市郷土の森などにも植えられていますが、開花する時期が多少違っています。
12月はブログお休み続きでしたが、1年の締めくくりとして、私の大好きなソシンロウバイ(素心蝋梅)を掲載します。皆さん、良いお年をお迎えになられるように、お祈り申し上げます。
枯れ葉も見られる状態で開花しています。
丸いつぼみと枝に2個ずつ対生に花が付いています。
花をアップして見ました。花の中央部まで黄色ですね。
ソシンロウバイ(素心蝋梅)はろうそく細工のような花で、花全体が黄色で中央部の色の変化のないものです。ソシンロウバイは「素心蝋梅」と書きますが、「素心」の意味は「広辞苑」では「平生のおもい=普段の思い」となっていて、難しい言葉ですね。飾らないということらしいですね。斑点や色の変化が無いということのようで、ロウバイに見られる中央部の暗紫色への変化が無いということを指しているように思われます。
ロウバイは中国原産の落葉低木です。江戸時代には渡来していたと言われています。花弁は蝋梅の漢名のように半透明でロウのような質感があります。がくと花弁の区別が不明瞭で、つぼみを覆っているがくは褐色であるが、開花時に内側のものが伸びて大きくなり、伸びた部分は黄色になります。花には高貴な香りがします。狭義のロウバイは内側の花弁が小形で暗紫色です。ソシンロウバイは内側の花弁まで黄色です。
雌性先熟であり、まずは他の株からの花粉を受け入れ、その後に自分の雄しべが雌しべにひっついて受精する仕組みのようです。冬から早春にかけて、虫の少ない季節に咲く植物なので受精を確実にしているのであろうかと思われます。
以上