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のん木草・みどり見て歩き

センニンソウ

本日も、日中は残暑が厳しかったですね。でも、夕方からは、アブラゼミの他に、ツクツクボウシの鳴き声も混じり、夏の終わりも近づいてきたかなと感じますね。

今日のブログには、毒草であることから、公園から排除されているセンニンソウが崖地に咲いていましたので、取り上げてみます。

センニンソウはキンポウゲ科センニンソウ属の多年草です。日本各地に分布し、日当りの良い山野に多く見られます。つる植物であり、長く茎を伸ばし、節ごとに葉を対生させています。葉は5枚の小葉を持つもつ羽状複葉になるのが普通です。小葉は卵状楕円形で草質、なめらかですが、つやはありません。葉の表面に白い模様を出すことがあります。葉柄が他の植物の枝や葉に絡み付き、それによって植物体を固定しています。
花は8~9月に咲きます。茎の先端付近の葉腋から三出状の散房花序を出し、多数の白い花をつけます。4枚の花弁に見えるのは萼で、本当の花弁はありません。なお、有毒なので、注意を要します。
散房花序の様子。
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花序をアップして見ました。
センニンソウ_e0145782_18403372.jpg

更に、二つの花をアップしてみました。
センニンソウ_e0145782_1842846.jpg

10月になると、果実が出来てきます。この果実が更に熟してくると、白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことからこの名前が付きました。まだ、熟した果実の写真を撮影できていないので、今年こそは撮影したいものと考えています。この写真は、10月に丹沢で撮影したものです。
センニンソウ_e0145782_18425866.jpg

なお、センニンソウ属(学名:クレマチス属)は世界中に300種、日本には20種以上があるそうです。花の美しいカザグルマやテッセン、それに類似の花の美しい外国種が栽培され、園芸店でクレマチスとして、売られています。日本産のもので、蔓になって小型の花を多数つけるものはセンニンソウまたはボタンヅルの名で呼ばれます。
但し、ボタンヅルの花は、センニンソウの花はよく似ていますが、ややクリーム色で、オシベの長さ、葉の形、茎の木質化の様子などが違います。
ボタンヅルの葉は 1 回 3 出複葉で、小葉はボタンの葉に似ています。写真は良く撮れていませんが、ご参考に、葉の形を見て下さい。
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10月に撮影したボタンヅルの果実は、こんな感じで、センニンソウの果実とは多少感じが違いました。
センニンソウ_e0145782_18434468.jpg

以上
by midori7614 | 2010-08-22 18:47 | 身近なみどり
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