昭和記念公園で、撮影できた植物のうち、その1で掲載したネモフィラ、チューリップ以外の植物の花をほぼ見た順に掲載します。
シャガ(射干) アヤメ科アヤメ属の多年草。
白っぽい紫のアヤメに似た花をつける。花弁に濃い紫と黄色の模様がある。染色体が三倍体のため、花が咲けども種子はできない。

トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅) ツツジ科ツツジ属の落葉低木。
代表種のミツバツツジ(オシベ5本)とは違い、オシベが10本あり、ミツバツツジよりも花期がやや遅い。

白色のムスカリ。 キジカクシ科(旧ユリ科)ムスカリ属の球根植物。
代表種の花色は鮮やかな青紫色だが、近年、白色、コバルト色なども見られる。花弁はあまり開かない。

八重ヤマブキ(八重山吹)。 バラ科ヤマブキ属の落葉低木。
八重咲のヤマブキはシベ(オシベ、メシベ)が変異したものヤマブキの品種。理屈上は野生でも存在しえますが、種はつけません。つまり挿し木や取り木で増やしていかなければ一代限りです。

イロハカエデ(いろは楓) カエデ科 カエデ属。
若葉の展開と合わせて、柄のある小さな花を下向きにつける。花は雄花と両性花が交じる。萼片は暗い紫色を帯びており、5枚ある。花弁は黄緑色で萼片よりも短く、やはり5枚ある。オシベは8本ある。

ヤマブキソウ(山吹草)。 ケシ科ヤマブキソウ属の多年草。
上部の葉腋に長さ4-6cmの花柄をもつ黄色い花を1-2個つける。花弁は4枚。オシベは多数。メシベの花柱は短く、柱頭は2裂する。

ボタン(牡丹) ボタン科ボタン属の落葉小低木。
中国が原産の牡丹の花は、古くから「花の王様」と呼ばれて親しまれてきました。ボリュームたっぷりのあでやかな花は、絹のような大きく薄い花びらを幾重にも重ね、毬のようにまとまっている姿が美しい。

シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属の落葉低木。
径3-4cmの両性花を側枝の先端に一つずつ咲かせる。花弁は4枚で白色。

西洋シャクナゲ。 ツツジ科ツツジ属。
日本や中国の原産の花木がヨーロッパで改良されたもの。花が大きく、花色もカラフルで数多くの品種がある。

モッコウバラ(木香茨)。 中国原産のバラ科バラ属。
枝には棘がないため扱いやすい。花は白か淡い黄色で、それぞれ一重咲と八重咲があり、直径2-3cmの小さな花を咲かせる。

エビネ(海老根) ラン科エビネ属の多年草。
花はほぼ横向きに平開する。がく片は狭卵形、側花弁は倒卵状披針形、共に先はとがる。唇弁は三つに裂け、左右の裂片が広い。唇弁の基部は深くくぼんで後ろに突出し、長さ0.8-1.0cmの距となる。

クマガイソウ(熊谷草)。 ラン科アツモリソウ属の多年草。
花弁は5枚の細い楕円形で緑色を帯び、唇弁は10cmに大きく膨らんだ袋状で、白く、紫褐色の模様がある。唇弁の口は左右から膨らんで狭まっている。

イチョウ(銀杏、公孫樹)。 イチョウ科イチョウ属。
雌雄別株。雄花は淡黄色で短い穂状となる。まだつぼみの状態で花粉を飛ばさない。

雌花は緑色の柄に2個の胚珠をつけるが、まだ、粒状態と小さ過ぎて、雌花の形はよく判らない。多分、雄花の花粉が飛んでくるようになるまでは、胚珠が大きくならないのかと思った。

ハナミズキ(花水木)。 ミズキ科ミズキ属。
花弁のように見えるのは総苞で、中心の塊が花序である。実際の花は、4弁の直径5mm程度の目立たない花が集合して、順次開花する。

セリバヒエンソウ [芹葉飛燕草] キンポウゲ科 オオヒエンソウ属。
中国原産。明治時代の外来種。花には長い柄がある。外側の花弁に見える萼が5枚、うち3枚が後ろに突き出て筒状の距になる。その中に本来の花弁2枚と、花弁のようになったオシベが2個ある。

八重桜。
松月(しょうげつ)
大輪の花を咲かせ、花はある程度の集まりをつくり、下に向かって垂れて咲く。八重咲きで、花びらは薄い紅色で、花の端が赤く中心は白くなる。メシベは1~2本であるが、葉化することがある。

普賢象(ふげんぞう)。
花が重弁の八重桜であり、大輪の花を咲かす。花は若いうちは薄紅色をしており、徐々に白くなっていく。最盛期を過ぎると徐々に花の中心部が赤く染まる。メシベが花の中央から2本出ており、細い葉のように葉化している。この雌しべが普賢菩薩の乗る普賢象の鼻に似ている事からこの名前がつけられた。

アキグミ(秋茱萸) グミ科グミ属の落葉低木。
花ははじめ白色で、しだいに黄色を帯びる。花弁はなく、花弁に見えるのは萼。萼筒は長さ5〜7mm、子房の上部で少しくびれる。萼片は4個、長さ約4mmの三角形で、先は鋭くとがる。花柄は長さ3〜5mm。

シモクレン(紫木蓮)。 モクレン科モクレン属の落葉低木。
花は濃い紅色から桃色で、花弁は6枚、がくは3枚、オシベとメシベは多数が螺旋状につく。上品な強い芳香を放つ。

モチノキ(黐の木) モチノキ科モチノキ属。
雌雄異株。花弁はうすい黄色でごく短い枝に束になって咲く。雄花には4本のオシベ。雌花には緑色の大きな円柱形の子房と退化したオシベがある。この花は雄花で、花が密に付いている。

オオデマリ(大手毬)。 スイカズラ科ガマズミ属。ヤブデマリの園芸品種。
アジサイのような白い装飾花を多数咲かせる。原種(ヤブデマリ)は花序の周辺にだけ装飾花をつけるものだが、品種改良によって花序の花すべてが装飾花となった。

シジミバナ(蜆花)。 バラ科シモツケ属の落葉低木。 中国原産。
花は10mmほどの小さな白い花で枝にそって咲く、八重咲きで、バラの特長をよく表している。花柄は15~25mmほどで長く、一か所から数個の花柄が伸びる。

ハクサンボク [白山木] スイカズラ科 ガマズミ属。日本固有種。
枝先にいくつも集まって小さな白い5弁花をつけるガマズミの常緑樹。オシベは5本。和名の由来は定かではないが、石川・岐阜県境の白山に生えると誤認されたという説がある。

アメリカスズカケノキ(亜米利加鈴懸) スズカケノキ科スズカケノキ属。
雌雄同株。写真左の枝先に付く球形花序が雌花花序、右側の二つの小さめの球形花序が雄花花序。葉の形と雌花花序の数、昨年の果実果序の数などから判断して、これはモミジバスズカケノキ,スズカケノキとは異なり、アメリカスズカケノキと同定された。

以上