のん木草・みどり見て歩き

11月12日 養老渓谷滝めぐり粟又遊歩道の下見 

かわさき市民アカデミーのみどり学受講生の有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」は、12月1日に養老渓谷バスハイクを予定しています。まだ、紅葉の時期ではありませんが、良いお天気なので、下見を早めにしてきました。なお、12月1日は紅葉の最盛期ですので、平日でも、道路は午後からかなり渋滞するようなので、次の行程を考えています。
川崎駅西口8:00→東京湾アクアライン・海ほたる(トイレ休憩のみ)→木更津東IC→10:00~10:30養老渓谷・十字路のやまびこ食堂(トイレ休憩と昼食弁当積み込み)→10:30~11:00水月寺近くの路上で下車(バスだけは滝見苑バス駐車場へ移動)→滝めぐり粟又遊歩道3.2kmを散策(水月寺→0.5km→小沢又の滝→川沿いの平坦道2.7km→粟又の滝→滝見苑バス駐車場(お土産物店のトイレ使用)13:00→養老渓谷・十字路のやまびこ食堂(トイレ休憩と「老川もみじ郷」見物と地場物産のお土産購入)14:00→亀山湖(車窓見学または下車は未定)15:00→木更津東IC→東京湾アクアライン海ほたる(休憩とサンセットの富士山見物)→川崎西口(17~18時頃)
上記の行程のうち、滝めぐり粟又遊歩道3.2kmを歩くコースを下見した写真を、参加申込者のご参考になればと考え、ブログに掲載します。

まず、結論から入りますが、12月1日は次の地図の赤色の道を歩く予定です。そして、ガイド講師のN先生に、紅葉や果実などの説明をしていただく計画です。養老川へ下る部分と上がる部分には階段がありますが、その他は平坦な遊歩道です。
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では、このコースで、今回下見で見られた風景、植物を、スタート地点(バスを下車する場所)からバスに乗車する地点(滝見苑バス駐車場)まで歩いた順に掲載させていただきます。

スタート地点(バスを下車する場所)は178号線の老川交差点から2kmほどの水月寺入口です。
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バスから下車し、歩き始める遊歩道の入口。
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水月寺山門前。
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水月寺本堂と境内。つつじの頃は、見学する価値がありそうですが、紅葉の時期は、特に、見どころがないので、当日は山門前を素通りさせていただくつもりです。
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なお、今回は下見で、境内で撮影した植物はツワブキの花とソヨゴの赤い実だけでした。
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庄兵衛どんの植木直売の前を通過。岩ツツジなどの植木を育てて、売っているところなので、ツツジのころは見学する価値がありそうですが、今回は素通りします。
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この辺では、今回下見で見られた植物を掲載して見ます。
ツルウメモドキの実。
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ユズの実。
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椿の品種。
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サザンカの花。
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セイヨウアサガオの品種。
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リンドウ花。
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ノコンギクの花。
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センニンソウの実。
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幻の滝(別名:小沢又の滝)入口。
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今回は下見でしたので、見物料金@200円を払って、滝を見に行ってきました。仮設の工事パイプでかなり無理した階段を下り、登りするので、団体で歩くのに危険と思われるし、時間がかかるので、12月1日当日は見送るつもりです。こんな滝です。
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幻の滝入口を過ぎたところで、クサギとマユミの実がきれいに見られました。
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遊歩道も、ここまで650mは平坦な良い道ですが、ここから150m位が下り道になります。歩道利用上の注意を書いた看板があります。この看板の手前にトイレがあり、使用可能です。
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養老川に出たところ、川を渡る手前の川岸には休憩可能な広場がありますが、ここでは、まだ歩き疲れを感じないので、休憩をとる気分にはなりませんでした。
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安定した横断飛石を渡り、反対側の岸を上流へ遊歩道が付いています。
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崖の地層がはっきり見えます。右側が上がった褶曲です。プレートが下へもぐりこんで突き上げた褶曲だろうと思いました。房総半島の地形・地質を学ぶのには良い断層だと思いました。
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植物では、川原内の木にしがみついているテイカカズラの果実が見られました。これは当日も見られそうかなと思いました。
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ご参考:果実の中に入っている種子。
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遊歩道は平坦ですが、ところどころ水たまりや濡れている所もあるので、滑らないように注意が必要です。
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ベンチが二つだけありました。でも、26名の団体では、ちょっと使い難いですね。
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千代の滝が支流として養老川へ合流してきます。
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ようやく、このあたりの上流で、紅葉が少しだけ始まっていました。光が当たるところがきれいに見えるのですね。
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避難口2番の通路は道幅が広いし、粟又の滝手前5分(バス駐車場のトイレまで10分)の場所ですので、ここなら、昼食の場所に使うことが可能かと思いました。
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粟又の滝。ここには、河原に少し広い場所があり、空いていれば、昼食場所としては、一番良いと思いました。しかし、当日は、紅葉見ごろで大混雑しておると、昼食を取れないのでは思います。また、お天気が良くても、風が強い場合とか気温が低い場合には、河原での昼食は難しいかもしれないと思いました。
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粟又の滝から滝見苑バス駐車場に登る道。
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登り切って、178号線の道路に出る場所。
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バス駐車場は「山惠」と言う売店の左側。
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昼食をどこで、何時頃に食べるか?
昼食を食べる場所の近くにはトイレがあった方が良い。トイレはゴール地の駐車場のところにしかない。

昼食についてはまだ未決定ですが、下見した私の意見としては、出発時には、非常食として、お弁当を携行するが、適当な場所がないと判断した場合には、昼食時間30分程度を見て歩きに使用し、12時半までに駐車場のバスに到着する方針に切り替え、バス車内で昼食を取り、隣接しているお土産物店「山惠」のトイレを使用し、道路の渋滞が本格化する前に、粟又の滝から出発するのが良さそうに思われました。
以上
# by midori7614 | 2015-11-15 15:51 | 関東のみどり

11月6日 野川公園と国立天文台見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、野川公園と国立天文台を散策してきました。野川の北側は国分寺崖線(ハケ)の豊かな自然が残る公園です。この時期には、小福桜が咲いています。午前中に、野川公園で観察し、昼食を取ります。午後は、国立天文台へ移動しました。

行程は次のとおりでした。
調布駅北口10:06→(バス)→二枚橋→野川公園(小福桜他~昼食~自然観察園)→野川公園一橋14:47→(バス)→国立天文台見学16:12→(バス)→調布駅北口
予想外の晴天に恵まれ、長い時間の見て歩きをしてしまいました。

見られた主な花や実を、見られた順に、ご参考に掲載します。
○ジュウガツザクラ(十月桜) バラ科サクラ属の桜の園芸品種。
エドヒガン×マメザクラのコヒガンの系統。花が4月上旬頃と10月頃の年2回開花する。花は十数枚で、花弁の縁が薄く紅色になる。また萼筒が紅色でつぼ型である。
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○コブクザクラ(子福桜) バラ科サクラ属の落葉小高木。
ジュウガツザクラ×カラミザクラの雑種。
十月桜(ジュウガツザクラ)と同様に秋から冬、早春にかけて咲く。花径は2、3センチで小ぶりである。花弁数は20枚から30枚である。花の色は白く、散り際に紅色を帯びる。
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○シロバナアブラギク(白花油菊)。キク科 キク属。
 アワコガネギクとリュウノウギクの雑種。この花は花の色は白色でリュウノウギクの血を引いていたがやや小振りで、葉はアワコガネギクに近い形だった。但し、雑種は花や葉など両親の中間の形態となるものの一様ではないので、よく注意する必要がある。
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○サネカズラ(実葛) マツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本。
雌雄異株で、雌花の花床は結実とともにふくらみ、めしべの子房がそれぞれ多数らせん状に付く。キイチゴを大きくしたような真っ赤な丸い集合果をつくる。単果は径1cmほどで、集合果全体では5cmほどになる。果実は個々に落ちて、あとにはやはり真っ赤なふくらんだ花床が残り、冬までよく目立つ。
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○キツネノマゴ。キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草。
花は8-10月ころ。茎の先端から穂状花序を出す。花序には花が密につき、それぞれの花は基部に苞があるので、外見ではその苞が並んだ棒状の姿に見える。萼は深く5裂。花はいわゆる唇花型で、上唇は小さく三角形で、先端は2裂、下唇は丸く広がって反り、先端は3裂、全体は白だが、下唇が広く赤紫なので、赤紫の花との印象が強い。
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○ヤクシソウ(薬師草)。キク科オニタビラコ属の二年草。
花期は9-11月で枝の上部に直径1.5 cmほどの黄色い花を固まって咲かせる。花は上向きに開くが、花が終わると下向きとなる。
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○ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸) ナス科ナス属の多年草。
つる性の草本で、他の樹木等に絡み付いて繁茂する。全草に柔らかな毛を持つ。葉はアサガオに似た三裂したものから、卵状のものまで部位によって大きく変形する。果実は秋に1cm程度の球形の実を付け、赤く熟すものが多いが、黄色になるものもある。
ヒヨドリジョウゴの名は、ヒヨドリがこの実を好んで食べることから名付けられたとされるが、実際には特に好んで食べるわけではなく、冬になっても残っていることが多い。全草にソラニンを含むため、食べられない。
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○シロヨメナ(白嫁菜)  キク科シオン属の多年草。名は「ヨメナ」だが「シオン属」です。
初秋から、茎頂で花柄を分けて径1.5~2cm前後のやや小さい白色のキク型の花を皿型(散房状)にやや多くつける。葉は、長さ10cmほどの長楕円形で葉先は鋭三角形です。葉には粗い鋸歯(葉の縁のギザギザ)があります。ノコンギクの亜種。
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○アワコガネギク(泡黄金菊) キク科キク属。
葉は長さ5~7cmの広卵形で 羽状に深裂し、裂片の先はとがる。頭花は黄色で直径約1.5cm。総苞は長さ約4mm。総苞片は3~4列に並び、外片は線形または狭長楕円形。
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○ユウガギク(柚香菊)  キク科ヨメナ属の多年草。 
上部で花茎を分け、初秋から、茎頂に径3cm前後の白から淡紫色の典型的なキク型の花をつける。 葉は、幅3cmほど、長さ8cm前後の卵状長楕円形で、通常、葉縁に鋭く浅い切れ込みか、または羽状の中裂が入ります。
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○カントウヨメナ(関東嫁菜) キク科ヨメナ属 の多年草。
平地、田のあぜや川べりなどに生える草丈50~100cmになる多年草。(茎頂に径3cm前後の白から淡紫色の典型的なキク型の花をつける。ヨメナは食用として美味であることから、「嫁にも食べさせる」という意味合いで、牧野富太郎は「この類中では最も美味でしかもやさしく美しいからである」としている。 但し、ヨメナは美味のようですが、カントウヨメナは食べても美味しくないようです。
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○トネアザミ(利根薊)キク科アザミ属の多年草。
茎の高さが1~2メートルになる大型アザミのひとつ。花は、苞(ほう)に包まれていて刺が全体につく、この刺は花が咲くと後ろに反る。花は、暗赤紫色で長さが1~2センチ、筒型の花が咲く。 
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○イヌタデ(犬蓼) タデ科イヌタデ属の一年草。
秋に茎の先端から穂を出し、花を密につける。花よりも、その後に見られる真っ赤な果実が目立つ。果実そのものは黒っぽい色であるが、その外側に赤い萼をかぶっているので、このように見えるものである。
タデの仲間は花弁がなく、顎がその代わりとなっている。表面にしわがないのがつぼみであり、稔ると表面にしわができる。
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○シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。名前にキクが付くが、キクの仲間ではなくアネモネの仲間である。高く伸びた花茎の上に大柄な花をつける。花は多数の赤紫色の花弁状の萼片が目立ち、本物の花弁はない。花色は赤紫色であるが、近年、他種との交配品種が市販されるようになり、弁数が少ない品種や白色の品種が多く栽培されて名称の混乱が見られる。 
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○ヒオウギ(檜扇)の実。 アヤメ科アヤメ属の多年草。
花は8月ごろ咲き、直径5 - 6センチ・メートル程度。花被片はオレンジ色で赤い斑点があり放射状に開く。午前中に咲き夕方にはしぼむ一日花である。種子は5ミリメートル程度で黒く艶がある。黒い種子は俗に射干玉(ぬぼたま)と呼ばれ、和歌では「黒」や「夜」にかかる枕詞としても知られる。
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○ヤブラン(藪蘭) キジカクシ科ヤブラン属の多年草。
花は夏から秋に、紫色の小さいもので、穂状に咲く。葉は細長く、先は垂れる。果実は黒色。10月
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○ノコンギク(野紺菊) キク科シオン属。
根出葉は柄があって卵状長楕円形、茎葉は柄がなくて卵状楕円形から卵形で三行脈、縁には粗くて浅い鋸歯が出る。いずれも葉の両面ともに短い毛がある。根出葉は花時にはなくなる。
花は8月から11月頃まで咲く。茎の先端の花序は散房状で、頭花は径2.5cmほど、周辺の舌状花は細長くて紫を帯びた白から薄紫、中央の管状花は黄色。痩果は長さ1.5-3mmで先端には4-6mmの冠毛が多数ある。
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○ホトトギス(杜鵑草)。ユリ科ホトトギス属の多年草。
秋に日陰に多く生える。若葉や花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることからこの名になった。但し、葉にある斑点は花が咲く頃には消える。
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○ウバユリ(姥百合) ユリ科ウバユリ属の多年草。
花期は7-8月であり、茎の上部に横向きの花をつける。長さ4-5cmで楕円形の果実をつける。扁平な種子には広い膜があり、長さ11-13mmの鈍3角形になる。[
花が満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため、歯(葉)のない「姥」にたとえて名づけられた。
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○ムサシアブミ(武蔵鐙)  サトイモ科テンナンショウ属。
雌雄異株ですが、栄養状態がよいと雌株に性転換するという変わった性質を持っています。
雄株では、訪花昆虫を外に出して雌株への受粉を円滑にするために、仏炎苞の基部に穴が空いていて訪花昆虫が逃げ出せるようになっています。
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○リンドウ(竜胆) リンドウ科リンドウ属の多年草。
花期は秋。花は晴天の時だけ開き、釣り鐘型のきれいな紫色で、茎の先に上向きにいくつも咲かせる。高さは50cmほど。葉は細長く、対生につく。
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○センボンヤリ(千本槍) キク科センボンヤリ属の多年草。
頭花は春型と秋型の2型ある。果実は痩果となり長さ6mm、冠毛は褐色になり、長さは11mmになる。秋型の頭花は、自家受粉する閉鎖花で筒状花のみからなる。奥に、果実の痩果と、手前に閉鎖花が見られた。
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○コウヤボウキ(高野箒) キク科コウヤボウキ属の落葉小低木。
1年目の枝につく葉は幅広い卵型、2年目の枝につく葉は細長い。冬には葉を落とし、枝のみが目につく。花は秋の遅く(9 - 10 月)に、1年目の茎に一輪ずつ咲く。頭状花は筒状花のみ十数個からなり、白い房状、長さ1.5cmほどで、花弁は細長くてよじれる。下部は総苞片が重なり円柱形なる。
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○ツワブキ(石蕗、艶蕗)キク科ツワブキ属の多年草。
草丈は50cm程度。地下に短い茎があり、地上には葉だけが出る。葉は根生葉で葉身は基部が大きく左右に張り出し全体で円形に近くなる。長い葉柄を持ち、葉柄は大きく切れ込んだ葉身の中心につく。これらの点はフキによく似ている。その葉は厚くて表面につやがあり、緑色が濃く、若いときには綿毛が多い。花期は10-11月。葉の間を抜けて花茎を伸ばし、その先端に散房花序をつけ、直径5cm程度の黄色い花を数輪咲かせる。フキが夏緑性であるのに対して、ツワブキは常緑性である。
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○ハダカホオズキ。ナス科の草本。秋に真っ赤な実をぶら下げるようにつける。
花期は8-9月。葉は葉腋から1-2個、時に4個まで束になって生じ、長さ1.5-2.5cmの細い柄があって、垂れ下がって開花する。花は白から次第に淡黄色になる。萼は湾状で先端が切れたように平らになり、ほとんど裂けない。花冠は長さ5mm、径8mmほどで短い鐘状、基部はやや筒状になり、先端は5裂し、その裂片は反り返る。雄蘂は花筒とほぼ同じ長さで葯は長さ1mm。液果は球形で径6-7mm、赤く熟する。萼は果実になるときに僅かに膨らむが、ホオズキ属のように果実を包むまで膨らむことはない。また花柄も先端がやや太くなる。種子は扁平で長さ約1.5mm。果実がホオズキのように袋に包まれておらず、裸であることからこの名がある。
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○マユミ(檀、真弓、檀弓) ニシキギ科ニシキギ属の木本。
雌雄異株。果実は枝にぶら下がるようにしてつき、小さく角ばった四裂の姿。秋の果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる。3
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国立天文台の中で見られた花と果実。
○ゴンズイ(権萃) ミツバウツギ科ゴンズイ属 の落葉小高木。
果実は袋果。長さ1cmほどの半月形。果皮は肉質で厚く、9~11月に赤く熟す。熟すと裂開し、光沢のある黒い種子が1~2個顔を出す。種子は直径約5mm。
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○ツルウメモドキ(蔓梅擬) ニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉つる性木本。
果実は秋に淡黄色に熟し、3つに裂開し、赤い仮種皮に被われた種子が現れる。これが美しいので生け花や装飾用に使われる。種子は鳥に食べられて散布される。
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ご参考:ツルウメモドキの赤い種子。この姿であれば、ツルウメモドキとすぐに判るが、種子が出ていない上の写真の果実では判りにくい。
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タイワンホトトギス(台湾杜鵑草) ユリ科ホトトギス属の多年草。
茎先に腺毛のある散房花序をつけ、数個の花を上向きにつける。小花柄は1-6cmになり、軟毛が生えるか無毛。花被片は6個で、長さ2-4cm、幅4-11mmあり、ラッパ状に開き、白色から淡紫色で内面に紅紫色の斑点がある。3個の内花被片と3個の外花被片があり、外花被片の方の幅が広く、外花被片の基部に袋状のふくらみが2つにはっきりと分かれる。雄蕊は6個で、花糸は互いに寄り添って立ち、上部で反り返って先端に葯を外向きつける。花柱の先は3つに分かれて球状の突起があり、各枝の先はさらに2裂する。花糸、花柱ともに紅紫色の斑点がある。
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クサギ(臭木) シソ科の落葉小高木。
果実は紺色の液果で秋に熟し、赤いガクが開いて残るためよく目立つ。この果実は鳥に摂食されて種子分散が起きると考えられている。果実は草木染に使うと媒染剤なしで絹糸を鮮やかな空色に染めることができ、赤いガクからは鉄媒染で渋い灰色の染め上がりを得ることができる。
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カラスウリ(烏瓜) ウリ科のつる性の多年草。
果実は直径5~7cmの卵型形状で、形状は楕円形や丸いものなど様々。熟する前は縦の線が通った緑色をしており光沢がある。10月から11月末に熟し、オレンジ色ないし朱色になり、冬に枯れたつるにぶらさがった姿がポツンと目立つ。鮮やかな色の薄い果皮を破ると、内部には胎座由来の黄色の果肉にくるまれた、カマキリの頭部に似た特異な形状をした黒褐色の種子がある。この果肉はヒトの舌には舐めると一瞬甘みを感じるものの非常に苦く、人間の食用には適さない。
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以上
# by midori7614 | 2015-11-08 17:32 | 関東のみどり

10月27日 座間谷戸山公園見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、座間谷戸山公園と星谷寺を散策してきました。この公園は、都市化の進行している地域に、里山を残そうとした活動が奇跡的に実った、自然と触れ合える広大な県立公園です。座間には鎌倉古道なども残り、遺跡や社寺に古い歴史がある。台地や丘陵に浸み込んだ雨水が10数か所で湧き出している。

行程は次のとおりでした。
座間駅→公園西入口→(外周路コース)→パークセンター→→伝説の丘(昼食予定地)→わきみずの谷→湿性生態園→長屋門→公園西入口→星谷寺(イヌマキとイチョウ)→座間駅。
公園の中は、次の地図の道で、主要道路を歩きました。風が強く吹きましたが、予想外の晴天に恵まれ、良い見て歩きができました。
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見られた主な花や実を、見られた順に、参加者のご参考に掲載します。

ゴンズイ(権萃)。ミツバウツギ科ゴンスイ属の落葉低木。
樹皮は灰緑色で、白褐色の皮目が、縦縞状に見える。この模様が、魚のゴンズイに似るのが名前の由来。果実はミカンの房状の袋果。9月半ばには、赤く熟して裂け、中から黒い光沢のある種子が、1~2個現れる。
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ミズキ(水木) ミズキ科ミズキ属の落葉高木。
葉は長さ2-5cmの葉柄をもって互生し、広卵形から楕円形で縁は全縁、先はとがる。果実は核果、球形で紫黒色をしている。
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カリン(榠樝) バラ科カリン属の落葉高木。
未熟な実は表面に褐色の綿状の毛が密生する。成熟した果実は楕円形をしており黄色で大型、トリテルペン化合物による芳しい香りを放ち、収穫した果実を部屋に置くと部屋じゅうが香りで満たされるほどである。10〜11月に収穫される。実には果糖、ビタミンC、リンゴ酸、クエン酸、タンニン、アミグダリンなどを含む。
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ナツメ(棗) クロウメモドキ科の落葉高木。
果実は核果で長さ2cmほどの卵型、熟すと赤黒くなり次第に乾燥してしわができる。核には2個の種子を含む。果実は乾燥させたり(干しなつめ)、菓子材料として食用にされ、また生薬としても用いられる。
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シロダモ(白だも) クスノキ科シロダモ属の常緑高木。
雌雄異株。花期と果実期はともに秋。前年の秋に開花した雌花が、果実として1年後に赤色に熟す。果実は楕円状球形で、長さ12〜15mm。
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花は散形花序で、葉腋に黄褐色の小花を多数つけるが、まだ、この木では花芽であった。
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イヌビワ(犬枇杷) クワ科イチジク属の落葉小高木。
雌雄異株であり、初夏に花を付けるが、イチジクの果実状の内側に咲くので、花は外からは見えない集合花である。果実は秋には赤色から黒紫色に熟す。食べられるが、不味い。
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タイワンホトトギス(台湾杜鵑草) ユリ科ホトトギス属の多年草。
花期は9-10月。茎先に腺毛のある散房花序をつけ、数個の花を上向きにつける。小花柄は1-6cmになり、軟毛が生えるか無毛。花被片は6個で、長さ2-4cm、幅4-11mmあり、ラッパ状に開き、白色から淡紫色で内面に紅紫色の斑点がある。3個の内花被片と3個の外花被片があり、外花被片の方の幅が広く、外花被片の基部に袋状のふくらみが2つにはっきりと分かれる。雄蕊は6個で、花糸は互いに寄り添って立ち、上部で反り返って先端に葯を外向きつける。花柱の先は3つに分かれて球状の突起があり、各枝の先はさらに2裂する。花糸、花柱ともに紅紫色の斑点がある。
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ホトトギス(杜鵑草)。ユリ科ホトトギス属の多年草。
秋に日陰に多く生える。若葉や花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることからこの名になった。但し、葉にある斑点は花が咲く頃には消えるらしい。
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サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻) キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草。
葉は互生して長い枝に多数の白い花を付ける。花期は8-9月頃。花には両性花と雄花がある。
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小花1個。花柄があるのが特徴。よく似たイヌショウマには花柄がない。
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ニシキギ(錦木) ニシキギ科 ニシキギ属の落葉低木。
果実は楕円形で、熟すと果皮が割れて、中から赤い仮種皮に覆われた小さい種子が露出する。これを果実食の鳥が摂食し、仮種皮を消化吸収したあと、種子を糞として排泄し、種子散布が行われる。
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チャノキ(茶の木) ツバキ科ツバキ属の常緑樹。
花は10-11月頃に咲く。花は枝の途中の葉柄基部から1つずつつき、短い柄でぶら下がるように下を向く。花冠は白く、径2-2.5センチメートル、ツバキの花に似るが、花弁が抱え込むように丸っこく開く。
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アキノウナギツカミ(秋の鰻攫み)。タデ科イヌタデ属の1年草。
水湿地に生育する。茎はよく伸びて葉と葉の間が離れる。茎から葉柄、中脈の下半分にかけては鋭い曲がった棘があり、他の植物に引っかかって生育する。葉は細長い長被針形で基部はやじり形となり、茎を抱く。茎はよく伸びて葉と葉の間が離れる。茎から葉柄、中脈の下半分にかけては鋭い曲がった棘があり、他の植物に引っかかって生育する。花は茎の先端あるいは葉腋から枝分かれした枝の先端に付き、いくつかの花序をつける。花は上部が淡紅色を帯びる。花期は7月から10月。
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キツネノマゴ。 キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草。
花は8-10月ころ。茎の先端から穂状花序を出す。花序には花が密につき、それぞれの花は基部に苞があるので、外見ではその苞が並んだ棒状の姿に見える。萼は深く5裂。花はいわゆる唇花型で、上唇は小さく三角形で、先端は2裂、下唇は丸く広がって反り、先端は3裂、全体は白だが、下唇が広く赤紫なので、赤紫の花との印象が強い。
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ガマズミ(莢蒾)。スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。
晩夏から秋にかけて3-5mm程度の果実をつけ、食用となる。果実は赤く熟し、晩秋の頃に表面に白っぽい粉をふき、晩秋~初冬の時期がもっとも美味になる。
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ミゾソバ(溝蕎麦)。タデ科タデ属またはイヌタデ属の一年草。
水辺などで 30〜100cm ほどに生長し、根元で枝分かれして勢力を拡げ群生する。匍匐茎に閉鎖花をつけ種子を稔らせる場合もある。また茎には下向きに刺があり、他の植物等に絡みついて伸びることがある。葉は互生し、形が牛の額にも見えるので、ウシノヒタイ(牛の額)とも呼ばれる。
花期は晩夏から秋にかけてで、茎の先端で枝分かれした先に、直径 4〜 7mm ほどで、根元が白く先端が薄紅色の多数の花を咲かせる。 なお、他のタデ科植物と同様に花弁に見えるものは萼である。
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イノコズチ(猪子槌)。 ヒユ科イノコヅチ属の多年草。
夏から秋にかけて、茎の上部または葉腋から10cm~20cmの細長い穂状花序を出して、緑色の小花を多くつける。 小さく尖った苞葉は花の基部に3個あり、果実の熟後(実は熟しても裂けない)も残り、 とげ状となって動物や衣服に付着して、それによって種子を散布する。
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クサギ(臭木)。昔はクマツヅラ科、現在はシソ科の落葉小高木。
果実は紺色の液果で秋に熟し、赤い萼が開いて残るためよく目立つ。この果実は鳥に摂食されて種子分散が起きる。果実は草木染に使うと媒染剤なしで絹糸を鮮やかな空色に染めることができ、赤い萼からは鉄媒染で渋い灰色の染め上がりを得ることができる。実の青色色素は種小名にちなんでトリコトミンと命名されている。
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ヤクシソウ(薬師草)。キク科オニタビラコ属の二年草。
花期は9-11月で枝の上部に直径1.5 cmほどの黄色い花を固まって咲かせる。花は上向きに開くが、花が終わると下向きになる。
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イヌマキ(犬槇)。マキ科マキ属の常緑針葉高木。
雌雄異株。雌花の先端部に胚珠を含む。胚珠を含む部分が膨らんで種子となり、その基部も丸く膨らむ。基部の膨らみは花床と言われ、熟すると次第に赤くなり、少々松脂臭いものの甘く、食べられる。種子は緑色になって白い粉を吹く。こちらは毒成分を含有し、食べられない。全体としては緑と赤色の団子を串刺しにしたような姿となる。
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種子はまだ樹上にあるときから発芽を開始することがあり、これを胎生種子と呼ぶ。
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以上
# by midori7614 | 2015-10-29 13:13 | 身近なみどり

10月15日 長池公園見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、八王子市長池公園を散策してきました。この公園は、八王子市南西部、多摩ニュータウンの緑の拠点として計画された自然保全型公園です。源流域に広がる雑木林と水をたたえる長池と築地という古い溜池や湿地を包み込むことで、豊かな植生の里山の景観を生み出しています。

行程は次のとおりでした。
南大沢駅→南大沢東緑地→清水入緑地→長池公園南エントランス(トイレ休憩)→(中央園路)→長池公園自然館(昼食・トイレ)→築池→(ながいけの道)→長池→(かんさつの道)→十字路→炭焼き小屋→田んぼ→(つくいけの道)→築池→姿池→長池公園北エントランス→見附橋→(バス)→南大沢駅

南大沢駅からバスでも行けるのですが、往路は南大沢東緑地と清水入緑地の中を歩いて、長池公園南エントランスから入りました。15日までが秋晴れの良いお天気でした。
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長池公園の中は、次の地図の赤線の道を歩きました。
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見られた主な花や実を、見た順に掲載します。
○ガマズミ(莢蒾)。スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。
晩夏から秋にかけて3-5mm程度の果実をつけ、食用となる。果実は赤く熟し、晩秋の頃に表面に白っぽい粉をふき、晩秋~初冬の時期がもっとも美味になる。
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○マユミ(檀、真弓、檀弓) ニシキギ科 ニシキギ属の落葉低木。
果実は枝にぶら下がるようにしてつき、小さく角ばった四裂の姿です。果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる。
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○クサギ(臭木)。昔はクマツヅラ科、現在はシソ科の落葉小高木。
果実は紺色の液果で秋に熟し、赤い萼が開いて残るためよく目立つ。この果実は鳥に摂食されて種子分散が起きる。果実は草木染に使うと媒染剤なしで絹糸を鮮やかな空色に染めることができ、赤い萼からは鉄媒染で渋い灰色の染め上がりを得ることができる。実の青色色素は種小名にちなんでトリコトミンと命名されている。
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トネアザミ(利根薊)キク科アザミ属の多年草。
茎の高さが1~2メートルになる大型アザミのひとつ。花は、苞(ほう)に包まれていて刺が全体につく、この刺は花が咲くと後ろに反る。
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トネアザミの頭状花序。花は、暗赤紫色で長さが1~2センチ、筒型の花が咲く。
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○ハチオウジアザミ(八王子薊)。キク科アザミ属の多年草。
長池公園自然館の内野秀重副館長が2003年10月、荒れ地になった八王子市の水田を再生させる活動をしていた際、発見した新種のアザミで、国立科学博物館の門田裕一先生によりハチオウジアザミという名前が付けられた。ハチオウジアザミは上記のトネアザミによく似ているが、カガノアザミ群という別の仲間。湿地に生え、頭花が細く、アザミの花の外側をとりまく総苞片のトゲがあまり長くならないのが特徴です。
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カントウヨメナ(関東嫁菜) キク科ヨメナ属 の多年草。
平地、田のあぜや川べりなどに生える草丈50~100cmになる多年草。(茎頂に径3cm前後の白から淡紫色の典型的なキク型の花をつける。ヨメナは食用として美味であることから、「嫁にも食べさせる」という意味合いで、牧野富太郎は「この類中では最も美味でしかもやさしく美しいからである」としている。
但し、ヨメナは美味のようですが、カントウヨメナは食べても美味しくないようです。
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ミツバウツギ(三葉空木)。ミツバウツギ科ミツバウツギ属の落葉低木。
実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。先が浅く2つに裂けた袋のような形をしており、秋には褐色に熟する。
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○ミゾソバ(溝蕎麦)。タデ科タデ属またはイヌタデ属の一年草。
水辺などで 30〜100cm ほどに生長し、根元で枝分かれして勢力を拡げ群生する。匍匐茎に閉鎖花をつけ種子を稔らせる場合もある。また茎には下向きに刺があり、他の植物等に絡みついて伸びることがある。葉は互生し、形が牛の額にも見えるので、ウシノヒタイ(牛の額)とも呼ばれる。
花期は晩夏から秋にかけてで、茎の先端で枝分かれした先に、直径 4〜 7mm ほどで、根元が白く先端が薄紅色の多数の花を咲かせる。 なお、他のタデ科植物と同様に花弁に見えるものは萼である。
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○アキノウナギツカミ(秋の鰻攫み)。タデ科イヌタデ属の1年草。
水湿地に生育する。茎はよく伸びて葉と葉の間が離れる。茎から葉柄、中脈の下半分にかけては鋭い曲がった棘があり、他の植物に引っかかって生育する。葉は細長い長被針形で基部はやじり形となり、茎を抱く。花は茎の先端あるいは葉腋から枝分かれした枝の先端に付き、いくつかの花序をつける。花は上部が淡紅色を帯びる。花期は7月から10月。
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アキノウナギツカミの茎はよく伸びて葉と葉の間が離れる。茎から葉柄、中脈の下半分にかけては鋭い曲がった棘があり、他の植物に引っかかって生育する。
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○オオニガナ(大苦菜)。キク科フクオウソウ属の多年草。
円錐花序に10-20数個の頭花がつき、頭花の径は3.5-4cmで淡黄色。頭花の小花は26-39個つく。
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ヤナギタデ(柳蓼)。タデ科イヌタデ属の多年草。
9月の終わり頃から10月にかけて長い花序を形成し、秋には紅葉して美しい。晩秋の河原では、この紅葉でヤナギタデの存在が容易に確認できる。葉は細長く、その形をヤナギの葉に例えたのが和名となった。ヤナギタデは全草が辛いので、噛めば同定できる。
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○ヤマハッカ(山薄荷)。シソ科ヤマハッカ属の多年草。
8月から10月にかけて青紫色の花を咲かせる。長く伸びた花序のそれぞれの場所にツボミと花殻があり、どの部分にも開花している花があるので、長い期間、美しい花を見ることができる。花冠を正面から見ると4裂しており、周辺に比べて濃い青紫色の斑点がアクセントになっている。
多くのシソ科植物の花では、花筒の先端は5裂するが、そのうちの1つが上側に位置し、そこに雄しべや雌しべが守られるようにくっついている。ヤマハッカでは天地の関係が逆になっており、上側に4裂、下側に1つとなっている。従って、雄しべや雌しべは下側に位置している。
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○ノハラアザミ(野原薊)キク科アザミ属の多年草。
茎の高さは60cm-1mになる。葉は羽状に中裂し、縁にとげがある。花期は8-10月で、茎の上部で枝分かれし上向きに花をつける。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、花の色は紫色である。
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○オヤマボクチ(雄山火口)。キク科ヤマボクチ属の多年草。
アザミ類であるが、山菜として「ヤマゴボウ」と称される。根は漬け物にするなどして食べられる。名前の由来は、葉の裏に生える繊維が火起こし時の火口(ほくち)として用いられたことから。
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ホトトギス。ユリ科ホトトギス属の多年草。
秋に日陰に多く生える。若葉や花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることからこの名になった。但し、葉にある斑点は花が咲く頃には消えるらしい。
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○ヤクシソウ(薬師草)。キク科オニタビラコ属の二年草。
花期は9-11月で枝の上部に直径1.5 cmほどの黄色い花を固まって咲かせる。花は上向きに開くが、花が終わると下向きになる。
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コガマ(小蒲)。ガマ科ガマ属の多年草。
上の雄花穂と下の雌花穂がくっついてつくのが特徴。ガマに似るが、花穂も小ぶりで葉も細い。
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○ゴンズイ(権萃)。ミツバウツギ科ゴンスイ属の落葉低木。
樹皮は灰緑色で、白褐色の皮目が、縦縞状に見える。この模様が、魚のゴンズイに似るのが名前の由来。果実はミカンの房状の袋果。9月半ばには、赤く熟して裂け、中から黒い光沢のある種子が、1~2個現れる。
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自然館の中庭で栽培されていた植物。長池公園に自生している植物ではないので、名前と写真だけを掲載する。
○タカアザミ
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○ニッポンイヌノヒゲ
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カメバヒキオコシ。
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カメバヒキオコシの小花。
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マツバダンコキク。
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ヤマモモソウ。アカバナ科ガウラ属。
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フジバカマ
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フジバカマの小花。
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以上
# by midori7614 | 2015-10-17 18:27 | 関東のみどり

9月16日 富士山・宝永山火口の下見

かわさき市民アカデミーのみどり学エクセレント講座15後期の野外学習サポーターを引き受けました。10月9日に、K先生が講師で、野外学習を、富士山・宝永山火口付近で行うという計画です。

NPO事務局から私に連絡されたこの計画は次のとおりでした。
集合時間:8時00分
集合場所:東急田園都市線たまプラーザ駅中央改札口
【バスルート】
たまプラーザ駅(東急田園都市線)集合→横浜青葉IC→SA足柄(休憩)→御殿場IC→(富士スカイライン)-(県道152)→新五合目(駐車場) (帰路のバスは来た道を帰る予定。)
【観察ルート】
富士宮口新五合目駐車場(トイレ)→森林限界沿いの道(いわゆる宝永山遊歩道)→六合目小屋(緊急の方のみトイレ)→宝永第1火口縁(天気が良ければこちらで昼食)→第2火口縁→100m位下の森林の中の道(遊歩道とは外れた道だと思われる)→富士宮口新五合目駐車場(トイレ)

今回の下見は、上記計画のうち、観察ルートを検分することにありました。下記掲載の「富士山遊歩道イラストマップ」を見ますと、新五合目登山口から時計周りに一周してくる赤線の道の歩行時間合計1時間30分です。このコースを、昼食などの休憩時間を含んで3時間で回るのが目安だそうです。
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野外学習参加者の参考になればと思い、それぞれの場所別に、写真を掲載しながら、留意事項などを書いてみました。

1.富士宮口新五合目駐車場。(標高2400m付近)
下界側の濃霧風景。標高2000m前後が濃霧で、車道の視界は10数m程しかなく、で、黄色い中央ラインと左側の路肩の白線を見ながらのノロノロ運転で、上がって来ました。雨だと視界が良くなりますが、濃霧が一番困ります。
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富士山頂上側の草紅葉の風景。曇り空でしたが、オンタデ、イタドリの黄葉がきれいでした。森林限界の上は、青空に晴れ上がると景色が良いので天国ですが、風雨が強いと寒さと歩き難いので地獄になるところです。
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富士宮口新五合目駐車場レストハウスのトイレは、世界遺産登録を機に立派に新装されていて、トイレの個数は女性、男性ともに10個以上あり、一斉にトイレに駆け込んでも大丈夫そうです。
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男性トイレ内。
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女性トイレ内。
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2.新五合目~新六合目の間。
道は富士山特有の軽石の粉砕されたスコリアという石屑で、踏むと滑りやすく、通常の土が固まったり、岩のある道に比べると予想外に歩きにくいです。転んだりして、手をつくと手が切れやすいので注意する必要があります。手袋をした方が安全でしょう。

富士山頂上方面の風景。
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草紅葉の様子。
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オンタデの黄葉。
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オンタデ。
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カラマツの扁形樹。
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カラマツの実。
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ミヤマアキノキリンソウの花。
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3.新六合目。(標高2500m付近で、気圧、気温もかなり低くなります。)
宝永山荘。ここは10月12日まで営業しています。外が霧で濡れているので、この山荘で、300円を払い、温かい味噌汁とお茶で、持参したおにぎりを食べました。
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山荘の外に、有料トイレ(@200円)があります。
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コケモモの赤い実。
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4.第一火口縁。(吹きさらしの荒々しい自然のままの所です。)
第一火口縁の標識と地面の様子。天気が良ければこちらで昼食という計画ですが、風雨の時に、ここで昼食をとるのは厳しいと思います。標高2500mの気象を考えると、宝永山荘へ味噌汁を予約して、山荘内で食事した方が良いと思われました。
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下見の日は、富士宮市の降水確率が20~30%でしたが、ここでも霧が出てきました。富士山の天候はすぐに変わりやすいです。
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霧が晴れると、山頂上も見えてきます。
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第一火口の様子。
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5.火口底。
計画では、ここには行くことにはなっていませんが、立ち寄ってきました。
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宝永山のコースで、ベンチのあるのはここだけですが、受講生が全員座れる席はないです。
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フジアザミが咲いていました。
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花序が重いので、下向きに咲いています。
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6.第一火口縁から第二火口縁へ下る道。
写真では、下りやすそうに見えますが、軽石の石屑が靴の下で動きますので、かかとに重心をかけると、姿勢が後傾になって転びやすい道です。左側は景色が良いですが、滑って転ぶと崖下へ転落する恐れがありますので、右側を下ったほうが安全です。
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7.第二火口縁。
標識と後方の頂が宝永山山頂。
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左上の凹みが第一火口、右側の凹みが第二火口です。
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8.富士山自然休養林歩道。
ここから樹林帯の中に入ります。多少の風雨でしたら、大丈夫です。但し、強風の時は、木の枝がぶつかりあい、落枝が頭上に落ちてくるので危険です。
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熊出没注意の看板が出ています。鈴があったほうが良いかなと思いました。
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この道は、正式には富士山自然休養林歩道という名前でした。
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途中に、ホタルブクロが咲いていました。
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イタドリの群落も出てきました。
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火山流が樹林帯を破壊している箇所がありました。
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溶岩の上に、コケがきれいに付着していました。
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富士山自然休養林歩道の出口はブルドーザの基地でした。ここから舗装道路を5分歩けば、登山口に戻れます。
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参加される受講生の皆さんに、少しでも役立つ情報になればと思い、掲載させていただきました。
以上
# by midori7614 | 2015-09-25 06:19 | 関東のみどり