のん木草・みどり見て歩き

2月18日 府中市郷土の森観察会

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の新年度第3回目の見て歩き行事を、府中市郷土の森で行いました。快晴で、穏やかなお天気に恵まれ、楽しい1日を過ごせました。行程は次の通りでした。
分倍河原駅9:50→(バス)→9:56バス停「郷土の森正門」→府中市郷土の森・受付~正門→芝生広場→実梅の梅林→やすらぎ亭→長屋門→県木園→花梅の梅林→万葉の歌碑→町役場→正門(一時退出)→観光物産館内食堂(昼食)→正門(再入場)→けやき通り→水あそびの池→あずまや→梅園→あずまや→14:15博物館本館(解散)→正門(退出)→バス停「郷土の森正門」14:34→14:40分倍河原駅

見られた花は、ウメ、サンシュユ、ヒイラギナンテン、マンサク、フクジュソウでした。
府中市郷土の森で見られた植物を、参加者の復習に役立てばと思い、掲載します。

見ごろで目立ったウメは、野梅性の「思いのまま」でした。
紅色、白色の花が入り混じって咲くウメで、枝ごとに紅白を咲き分けたり、一輪ごとに咲き分けたり、一つの花弁の中で色違いとなったりといろいろなパターンが見られます。樹勢が強く、盆栽に良いウメです。
枝ごとに紅白を咲き分け。
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一輪ごとに咲き分け。
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一つの花の中で色違い。
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では、ここで、ウメについて、ある程度の知識を学んでおきましょう。
ウメ。バラ科サクラ属の落葉高木。和名ウメ、学名Prunus mume 英名Japanese apricot(日本のアンズ)、中国名 梅(メイ) 
樹皮はかたく、多数の枝を出す。葉は互生、葉に先立って開花する。花の色は白、淡紅、紅色、濃紅色、一重咲き、八重咲きなど品種は300種以上ある。

梅の分類には、「植物学的分類」と「園芸上の分類」がある。
(1)植物学的分類
 牧野富太郎は、ウメを次のようないくつかの変種に分類している。
①豊後梅 アンズとウメの雑種。
②小梅 葉も花もふつうのものより小柄で、果実も小さい。
③てっけん梅 花弁は蕚片より小さく、いわゆるしべ咲きとなる。
④座論梅 八房ともいい、一つの花中に子房が数個あり、一つの花から数個結実する。
⑤緑蕚梅 青軸ともいい、蕚が緑色を帯び、新梢も緑色を呈する。
(2)園芸上の分類
果実の収穫を目的とする「実梅」約100種と、観賞を目的とする「花梅」約300~400種に分ける。「花梅」を木の性状により、次の7種類の「性」に分ける。
①野梅性(原種に近い、葉が比較的小さく、枝もよく出て、香りが良い、花は中輪で白色が多い) 
②紅筆性(つぼみが筆の先のようにとがり、紅色になる) 
③難波性(葉が丸く、枝が細かい、香りが良い、花は白色が多いがまれに淡紅色) 
④青軸性(つぼみが緑白色、枝は濃い緑色) 
⑤豊後性(杏との自然雑種、枝が太く、葉は丸く、葉に毛がある、花は大輪で淡紅色)
⑥杏性 (杏との自然雑種、枝は豊後性より細い、葉は大きく、花は中輪で淡紅色) 
⑦紅梅性(枝は細く密に出る、枝の断面の中心部髄が紅色、花は多くは中輪で紅色)

今回、見られた梅のうち、主なものを上記の分類を考慮して、掲載してみましょう。
◎花の大きさの基準は、極大輪4㌢以上)、大輪(3~4㌢)、中大輪(2.5~3㌢)、中輪(2~2.5㌢)、小輪(1.5~2㌢)、極小輪(1.5㌢以下)です。

「実梅」では、次の花が見られました。
○白加賀。大輪。花粉少ない。自家不結実性。果実大。品質上。樹勢強。
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○南高八重。大輪。花粉多い。自家不結実性。果実大。品質上。樹勢強。
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○小向。大輪。青梅の梅林に多いと書かれている。
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○花香美。中輪。花粉多い。自家結実性が比較的強い。果実中の大。品質中。樹勢中。
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「花梅」では、次の花が見られました。
①野梅性(原種に近い、葉が比較的小さく、枝もよく出て、香りが良い、花は中輪で白色が多い) 
○玉牡丹。大輪。中側の弁小さく、平たく見える。盆栽用。
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○新茶青。大輪。抱え咲き。弁質厚く、茶青に似るが、若枝は緑色で強健。
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○八重寒紅。中輪。弁は波打つ。シベは淡紅色。蕚は濃いこげ茶色。12月中旬から咲く早咲き梅。
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○八重野梅。大輪。花は平開。つぼみはやや紅。樹勢強健。気品ある。
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○榯出錦(トヤデニシキ)。大輪。開花の後、色濃くなる。錦性、筋入りもある。盆栽用
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○道知辺。大輪。紅のち紫紅色。受け咲き。強健。盆栽・庭木用。
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紅筆性(つぼみが筆の先のようにとがり、紅色になる) 
○内裏。紅筆性。淡い紅。大輪。三重。咲くと絞りが出る。萼は緑と淡い紅茶色。
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難波性(葉が丸く、枝が細かい、香りが良い、花は白色が多いがまれに淡紅色)
○白難波。中輪。挿し木でよく発根、台木に用いる。
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青軸性(つぼみが緑白色、枝は濃い緑色)
○月影。青白色。中輪。枝も蕚も緑色で美しい。盆栽用。
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豊後性(杏との自然雑種、枝が太く、葉は丸く、葉に毛がある、花は大輪で淡紅色)
○藤牡丹枝垂れ。大輪。蕾は紫色から満開で淡紅色。
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○大湊。大輪。蕚は紅茶色。樹勢強健。緑枝性。盆栽・庭木用。
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○白牡丹。移り白。大輪。花形正しく、シベは短く正開。蕚は紅茶色。庭木用。
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杏性 (杏との自然雑種、枝は豊後性より細い、葉は大きく、花は中輪で淡紅色)
該当する品種は見当たりませんでした。

紅梅性(枝は細く密に出る、枝の断面の中心部髄が紅色、花は多くは中輪で紅色だが、白花もある。)
○紅千鳥。中輪。旗弁が出る。明るい赤。丈夫で庭木用。
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○唐梅。中輪。赤筋が入り、弁端ぼかし。盆栽・庭木用。
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○佐橋紅。本紅。中輪。萼は焦げ茶色。花柄は長い。樹勢強健。盆栽・庭木用。
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○鹿児島紅。三重。中輪。シベは赤色で正開。蕚はこげ紅茶色。盆栽・庭木用。
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◎ウメ以外で見られた花には、次のものがありました。
○サンシュユ(山茱萸)。 ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。
3~5月に、若葉に先立って花弁が4枚ある鮮黄色の小花を木一面に集めてつける。花弁は4個で反り返り、オシベは4個。メシベ1個。
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○ヒイラギナンテン。メギ科メギ属の常緑低木。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色い小さな花をたくさんつける。花弁は6枚で、先が浅く2つに裂ける。萼片は9枚、オシベ6本、メシベ1本。オシベは、昆虫が触れる刺激で内側に動いて、花粉をなすりつける。
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○マンサク。マンサク科マンサク属の落葉小高木。
葉の展開に先立って花を咲かせる。花は2から4個が固まってつく。黄色い花びら(花弁)は4枚。萼片も黄色いものもある。オシベは4個、仮オシベ4個、メシベ1個、メシベは2本の花柱を持つ。
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○フクジュソウ。 キンポウゲ科フクジュソウ属  
花は新葉の延びないうちに茎の先端に鮮黄色径3~4センチ、花弁20~30枚で、ガク片より長く、オシベ、メシベ多数付ける。花は日を受けて開き、夕刻にはつぼむ。
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以上
# by midori7614 | 2016-02-20 07:57 | 関東のみどり

2月10日 生田緑地観察会

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の今年度第2回目の見て歩き行事を、生田緑地で行いました。行程は次の通りでした。
小田急線向ヶ丘遊園駅10:00出発→生田緑地入口→東口ビジターセンター(トイレ休憩)→しょうぶ園→中央広場→ナンキンハゼ林→椿の道→つつじ山→梅園→奥の池→かおりの園→Cafe星めぐり(昼食・トイレ休憩)→かわさき宙と緑の科学館(展示見学)→グリーンアドベンチャー樹木あてクイズのコース逆回り(40番→1番)→生田緑地入口(15:20解散)。
お天気は快晴でした。気温10度前後、北風3~4mで寒さを心配しましたが、なるべく日当たりの良い道を選んで歩きましたので、午前午後とも、無事に野外のの観察が出来ました。見られた花は、サザンカ、ヤブツバキ、ハンノキ、ボケ、ウメ、ウグイスカグラでした。

生田緑地観察会で見られた植物を、参加者の復習に役立てばと思い、掲載します。
先ず、向ヶ丘遊園駅→生田緑地入口までの、道路歩きで見られたもの。
カツラの冬芽と昨年の実のカラ。
秋の黄葉はひときわ美しく、落ち葉は発酵して、ほのかな甘い香りを漂わせるので知られている木ですが、落葉した枝では何の木だか判らないですね。
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カシワの枯れ葉。
カシワは冬でも枯葉が落ちないで翌春まで樹上に残る。枯れた葉が長く枝に残るので、昔から縁起の良い木として、慶事・神事に使われ、庭園にも植えられてきた。葉は古くなったり、気温が低下すると、オーキシンが低下し、葉柄の一部に1から2層の細胞層(離層)が形成される。 オーキシンの低下に伴いエチレン(ホルモン)が上昇し、酵素が細胞層(離層)に分泌され、細胞層が分離し、葉は落ちる。 カシワのように分離せずに枯葉が枝に付いているのは、離層の形成が遅いのでなく、酵素の分泌が少ないためと思われる。
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イブキ(ヒノキ科)の異型葉。
鱗状葉と針状葉の2種類の葉が同じ木に見られる。一つの個体の普通葉のなかに、形態の異なる複数の型が認められるとき、これを異形葉性という。
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生田緑地内でみられたもの。
サザンカ。
特徴。花の開き・・平開。花の散り方・・花弁はバラバラに散る。花の散った後のメシベと萼片・・メシベは残るが平開の萼片は少ない。オシベ(花糸)・・花糸はまったくくっつかず離れている。メシベ(子房)・・有毛。葉柄と若枝・・細かい毛が多い。葉の光沢・・光沢が少なく黒っぽい。葉の先端・・凹。
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ヤブツバキ。
特徴・・花の開き・・半開。花の散り方・・花弁とオシベがまとまって散る。花の散った後のメシベと萼片・・メシベは残るとともに、半開の筒状の萼片もしっかり残る。オシベ(花糸)・・花糸の半分ぐらいがくっついていており筒状。メシベ(子房)・・無毛。葉柄と若枝・・毛はほとんどなくツルツル。葉の光沢・・光沢が強く厚みがある。葉の先端・・凸。
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ハンノキ(榛の木)。 カバノキ科ハンノキ属の落葉高木。
山野の低地や湿地、沼に自生する。花期は冬の12-2月頃で、葉に先だって単性花をつける。雄花穂は黒褐色の円柱形で尾状に垂れ、雌花穂は楕円形で紅紫色を帯び雄花穂の下部につける。花はあまり目立たない。雄花序は枝先に数個付き、開花すると長さ7cm前後に伸びて大量の花粉を放出する。雌花は雄花序の下側につく。球状果は長さ2cmほどで、秋に熟して種子を放出する。種子は長さ2mmほどで、小さな翼があって風で散布される。果実は松かさ状で10月頃熟す。
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ニワウルシの実。
原産は中国。日本には明治初期に渡来した。雌雄異株で、果実は秋に熟し、披針形で中央に種子がある。冬越しの実が残っている。
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ハリギリの実。枝先に球形の散形果序を多数だし、小さな果実をつける。果実は液果。直径4~5mmの球形、はじめ赤褐色、のちに黒く熟す。種子は長さ3~4mm。淡黄緑色の花が散状につき,球状の果実が黒く熟す。冬越しの実が残っている。
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ドングリの発根。種子から根を最初に出しいる段階。これから,子葉が二つに割れ、根の上の方へ茎を伸ばすことになる。
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ボケ(木瓜)バラ科ボケ属の落葉低木。
樹高は1 - 2m。若枝は褐色の毛があり、古くなると灰黒色。樹皮は縦に浅く裂け、小枝は刺となっている。葉は長楕円形・楕円形。長さ5 - 9cmで、鋭頭でまれに鈍頭。基部はくさび形で細鋭鋸歯縁。花は3 - 4月(秋咲き種は11月~12月)に葉よりも先に開く。短枝の脇に数個つき、径2.5 - 3.5cm。色は基本的に淡紅、緋紅。白と紅の斑、白などがある。
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梅林風景。
梅の花が見られる期間は、12月上旬から4月上旬ですが、同じ品種でも、九州では東京より2週間ほど早く、東北では3週間くらい遅れるようです。ここは、寒い場所なので、開花が遅いです。
観梅のポイント:花を眺め、楽しむのは、人それぞれで良いのですが、昔の風流人、現代の茶道をされる人は、次のポイントを挙げています。
①花とつぼみの色を見る。(花びらだけでなく、萼の色・形も楽しく眺める。)
②枝ぶりを眺める。(枝がいろいろと曲がっているのを楽しく眺める。)
③ほのかな香りを嗅いで楽しむ。(開花したての、花粉が多い花が良く香る。)
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ウメ。 バラ科サクラ属。
果実の収穫を目的とする「実梅」約100種と、観賞を目的とする「花梅」約300~400種に分ける。さらに、「花梅」を木の性状により、次の7種類の「性」に分ける。
①野梅性(原種に近い、葉が比較的小さく、枝もよく出て、香りが良い、花は中輪で白色が多い) 
②紅筆性(つぼみが筆の先のようにとがり、紅色になる) 
③難波性(葉が丸く、枝が細かい、香りが良い、花は白色が多いがまれに淡紅色) 
④青軸性(つぼみが緑白色、枝は濃い緑色) 
⑤豊後性(杏との自然雑種、枝が太く、葉は丸く大きい、葉に毛がある、花は大輪で淡紅色)
⑥杏性 (杏との自然雑種、枝は豊後性よりやや細い、葉は大きくなめらか、花は中輪で淡紅色) 
⑦紅梅性(枝は細く密に出る、枝の断面の中心部髄が紅色、花は多くは中輪で紅色)  
以上の性のほか、性とは関係なしに葉や枝の色形の変化で枝が垂れ下がるものを「枝垂れ」、葉の形が本来のウメと異なるもの、あるいは斑入り、絞りなど色の変化のあるものを「葉変わり」、新しい枝に黄白色の斑が入り、冬に紅色となるもの「錦性」、新しい枝に筋状の斑が入るものを「筋入り」という。また、竜が臥したように枝が地をはうものを「臥竜梅」という。
咲いていた主な品種。
花の大きさの基準:極大輪4㌢以上)、大輪(3~4㌢)、中大輪(2.5~3㌢)、中輪(2~2.5㌢)、小輪(1.5~2㌢)、極小輪(1.5㌢以下)

寒紅梅(=八重寒紅)。野梅性八重。紅色良く早咲き、中大輪。
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南高。野梅性一重。白中輪、良い実が取れる。
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夫婦枝垂れ。野梅性八重。白大輪花付き良し剛健。
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春日野。野梅性八重。白地に紅の吹き掛け、又は咲き分け中輪。
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八重旭。野梅性八重。裏紅中輪14~15弁。
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大和牡丹。豊後性八重。淡色大輪抱え咲き。
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黒田。豊後性八重。淡色大輪。
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古代紅鶯宿。紅梅性一重。紅色大輪抱え咲き。最も美しい。
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五節の舞。紅梅性八重。本紅中輪三重位、花底は青い。
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藤牡丹。豊後性八重。大輪。蕾は紫色から満開で淡紅色。
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ノシランの青い実。ユリ科ジャノヒゲ属。
ノシランにはヤブランの2倍くらいの丸い種子がなる。色は最初薄緑色だったが,日が経つにつれ徐々に濃くなり,新年も明けると、ようやく青く色づいてくる。これから更に色づくと,藍色に近い色になる。(同じ仲間のジャノヒゲは同じように青いが、ヤブランの実は黒いので区別がつきやすい。)
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咲き残っていたロウバイ(蝋梅、別名カラウメ)   
花が全開となり、直径2cmで、がく片と花弁の区別がなく、花被片は多数らせん状につく。外側の花被片7~8片は淡黄色をしているが、内側の花被片6~8片はこれより小さくて紅紫色である。オシベは5~6個で、内側に葯のない花糸だけの退化オシベが7~8個ある。メシベは花托が壷状に凹んだ中に多数ついている。
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ハクモクレンの花芽。
花芽は3重の芽麟に包まれる。芽麟は鱗状ではなく銀白色の毛に覆われる。外側の2重の芽麟は12~1月頃に脱げ落ち、芽麟痕が残る。花芽は斜上する短い枝から頭をもたげた形で、上もしくは斜め上を向く。太陽の当たる南側が先に膨らむので冬の終わり頃には先端が北方向を指す。花芽は葉に先立ち内側の芽麟を脱いで開花する。
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コブシの花芽。
花芽は芽麟に包まれる。芽麟は鱗状ではなく銀白色の毛に覆われる。花芽の基部付近に小さな托葉がある。これは開花と同時に芽生え花の底部につく一枚の葉となる。托葉の直下にV字形の葉痕が見える。下方に側芽(葉芽)がありその直下に葉痕がある。花芽はハクモクレンのように首を持ち上げず、枝の方向に向くので、上向きだけでなく、横向きや斜め下向きなどが見られる。3月になると花芽は内側の芽麟を脱いで開花、1枚の托葉も同時に芽生える。花は平開する。
コブシとハクモクレンの特徴の違い。
花芽はよく似ているが、コブシの花芽が伸びる枝方向に沿って左右横方向や斜め上、斜め下を向くのに対し、ハクモクレンは上ないし斜め上を向く。又、花芽を覆う毛は、コブシは毛が立ち、ハクモクレンの方は毛が先端方向に寝ている。微妙な違いであるが先側から基部の方に撫でると、ハクモクレンの方がひっかかる感じである。
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ヤドリギ。ヤドリギ科ヤドリギ属。常緑小低木。
落葉広葉樹に半寄生する低木です。 枝が伸びて、分岐して生長して繁茂します。葉は、対生し、倒皮針形で先端は丸く、葉質は厚く、肉質です。 花は、早春に4ミリ程度の黄緑色の小花がつきます。果実は、淡黄色で球形です。 ヤドリギの果実は、小鳥(特に、ヒレンジャク、キレンジャク)の好物で、実を食べた小鳥が、粘る種子の入った糞をして、その粘る糞が他の枝に付いて繁殖します。
落葉樹に宿るヤドリギ。
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ウグイスカグラ。スイカズラ科スイカズラ属。
山野の日当たりの良い場所に自生する日本固有種。花は、初春から枝先の葉腋に1~2センチの花柄を出して淡紅色の漏斗状の花を2個下垂する。花冠は1~2センチ、先端は5裂、裂片は平開する。陽だまりのところで、咲き始めていました。
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以上
# by midori7614 | 2016-02-11 15:45 | 身近なみどり

2月6日 殿ヶ谷戸庭園と国分寺市開催の「環境シンポジウム」。

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」は、2月から14年目に入り、その最初の見て歩き行事を、国分寺で行いました。午前中に殿ヶ谷戸庭園で約2時間の植物観察をしました。昼食は寒い時期なので、暖かく食べられる場所として、国分寺駅ビル9階のレストラン街を選び、中国料理「華琳」で、殿ヶ谷戸庭園などを見下ろす景色の良い個室で、ゆっくり、懇談しながら食べることが出来ました。午後1時過ぎに、8階のLホールへ移動し、国分寺市開催の「環境シンポジウム」に参加しました。このシンポジウムの中で、みどり葉っぱ会バスハイクのガイド講師をされている中西由美子先生の講演「多摩地域の自然環境の変化~植物~」が1時間ほどありました。パワーポイントを使い、わかりやすい説明をされていました。その後の林鷹央先生の講演「身近な生きものたちの視点で街を見る 昆虫、鳥編」も結構、興味深く聞くことが出来ました。たまには、みどり葉っぱ会の見て歩き行事に、講演会を聞きにいくという企画を作るのも良いものだと思いました。

では、殿ヶ谷戸庭園で撮影した写真を掲載しながら、観察した植物を説明しておきます。

殿ヶ谷戸庭園入口の風景。
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殿ヶ谷戸庭園についての説明版。
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入口近くに、正月と金運をめでる寄せ植えがされていました。
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マンリョウ。(万両。)ヤブコウジ科。同じヤブコウジの仲間でも、葉の形、葉縁、鋸歯の相違点を覚えておければ、その区別が容易に出来ますね。
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カラタチバナ。(百両。)ヤブコウジ科。
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ヤブコウジ。(十両。)ヤブコウジ科。
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フクジュソウ。キンポウゲ科フクジュソウ属 漢字名:福寿草 
日本全土の日のよく差し込む山地の林床や土手、丘陵に自生。
花は新葉の延びないうちに茎の先端に鮮黄色径3~4センチ、花弁20~30枚で、がく片より長く、雄しべ、雌しべ多数付ける。花は日を受けて開き夕刻にはつぼむ。
名前の由来は、旧暦の元旦の頃に開花することから、幸福の「福」と、めでたい長寿の「寿(ことぶき)」をあてて、福寿草(ふくじゅそう)の名がついたという。また、開花の時期から、元日草(がんじつそう)、朔日草(ついたちそう)という別名ある。
つぼみ。
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フクジュソウの開花。
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トキワイカリソウ(常盤碇草、常盤錨草)メギ科イカリソウ属 の常緑多年草。
本州(東北地方~山陰地方の日本海側)の多雪地の山野の林内に生える。高さ30~60cmになる。葉は2回3出複葉。小葉はかたく、ゆがんだ卵形で先が尾状にのび、基部は深い心形、長さ5~10cm、ふちに刺毛がある。
(なお、イカリソウは太平洋側に自生し、葉が常緑でなく、基部が浅い心形となる。)
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ヒノキシダ。シダ植物門チャセンシダ科チャセンシダ属。
森林に生育する常緑性の種で、細かく裂けた葉が美しいシダである。茎はごく短くて立ち、多数の葉をつける。葉は斜め上に伸び、先端は下を向く。葉柄も羽片も裂片もほぼ同じ質の滑らかな緑色なので、なんとなくビニールの造花を思わせる質感である。葉の基部は葉柄になっており、長さ5-10cm、基部に鱗片があるがすぐに脱落する。葉身は長さ10-20cm、全体の形は長楕円形から披針形、二回羽状複葉に分かれる。羽片はそれぞれ羽状に分裂しているが、上側の方が下側より裂片が多い。裂片は線形、幅1.5mm。それぞれの羽片の間はその裂片の幅以上に開く。裂片の裏側には一つずつ胞子のう群がある。胞子のう群は線形で長さ2-5mm。
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アセビ(馬酔木)。ツツジ科アセビ属。
花は3~4月ころに白色のつぼ状の小花を花枝の先に密につける。花冠は、5裂して、先の方が少しつぼまる。オシベ10本、先端の花粉袋の先に、ツノみたいな突起物が2本出ている。花粉を運ばせる工夫である。名の由来は、馬がアセビの葉を食べて中毒を起こして、酩酊状態になったことからという説と、食べると、中毒を起こして、足がしびれることから、アシシビレが転訛して、アセビという名になったという説がある。
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アスナロ(翌檜) ヒノキ科アスナロ属の常緑針葉樹。日本固有種。
ヒノキに似ているが、枝や葉がより幅広く、また、ヒノキと異なり数年間枝についている間に幅がより広くなる。葉裏の気孔腺が白く、大きく、W字模様。同じ科のヒノキはY、サワラはX。
葉表。
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葉裏。W字模様の気孔腺が特徴。
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次郎弁天池(湧き水が貯められた池)。
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コイを飼っているので、この池では自然生態系の小動物が絶滅している。
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崖上の紅葉亭(茶室)から見下ろした風景。
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ソシンロウバイ。ロウバイ科ロウバイ属 漢字名:蝋梅 中国原産
江戸時代の初期に渡来。落葉低木で高さ3~5メートル。花は、1~2月に、芳香のある約2センチの光沢のある黄色の花をつける。ロウバイ科はロウバイ属(中国中部原産で、花期は12月~2月)とクロバナロウバイ属(北アメリカ東部原産で、花期は5月~6月)の2属である。花の大きさや花被片の色や形の違いであり、幹や枝、葉では区別が難しい。
①ロウバイ(蝋梅、別名カラウメ)   
花が全開となり、直径2cmで、がく片と花弁の区別がなく、花被片は多数らせん状につく。外側の花被片7~8片は淡黄色をしているが、内側の花被片6~8片はこれより小さくて紅紫色である。雄しべは5~6個で、内側に葯のない花糸だけの退化雄しべが7~8個ある。雌しべは花托が壷状に凹んだ中に多数ついている。
②ソシンロウバイ(素心蝋梅)
ロウバイより花が大きく、内側の花被片まで淡黄色であり、甘い香りが良い。大型の花の品種に、満月蝋梅という人気品種がある。
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黄花のスイセン。
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センダンの冬芽と葉痕。
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狂い咲きと言わずに、早く咲き過ぎたツツジ。
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雪囲い、雪吊り、虫集めの藁まきの日本庭園冬景色。
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他に、写真を撮影せずに、説明だけした樹木には、モッコク、ヒマラヤシーダ、カエデの実、寒椿、ツバキトサザンカの葉の相違点、ハギ、フジ、ドウダンツツジ、サラサドウダン、トサミズキ、ヒュウガミズキ、カルミア、ベニバナトキワマンサクなどがありました。何も見るべきものが少なくて、2時間の散策の時間が持つか心配でしたが、沢山のお話ができ、杞憂に終わって、良かったです。

昼食後の午後の環境シンポジウムについては、展示物の写真を掲載するだけにとどめ、講演内容などは記載省略させていただきます。
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以上
# by midori7614 | 2016-02-08 07:39 | 関東のみどり

1月21日 上野東照宮ぼたん苑

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、上野東照宮ぼたん苑を見て歩きをしてきました。18日の降雪による残雪も、19日~20日の2日間の晴天で、道路からはほとんどなくなり、ほっとしました。
さて、前日の天気予報では、晴れ後曇り、日中降水確率0%、日中気温5~9度、北の風4mでしたので、寒さ対策に留意して出かけましたが、幸いに、ほぼ無風に近く、寒さを感じることなく、美しいぼたんの花を堪能いたしました。

なお、行程は次の通りでした。上野駅(10時)→上野東照宮ぼたん苑→科学博物館内レストラン・ムーセイオウ(昼食)→科学博物館地球館(植物中心に見学)→上野駅(15時)。
参加者の復習になればと思い、ブログ掲載します。

先ず、上野東照宮ぼたん苑の様子をご覧いただきましょう。
上野東照宮の入口の風景。
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ぼたん苑の入口。
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ぼたん苑内から見える五重塔。
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冬ぼたんの風景。
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冬ぼたんの説明板がありました。
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最初に、参加者に説明した牡丹(ビワモドキ目ボタン科ボタン属)のミニ知識を、ご紹介しておきます。
①登場:中国で2世紀には薬用として使用され、5世紀には画材として描かれ、隋の時代には黄3、桃1及び紅色8の12品種が観賞品種として記録される。
②伝来:日本には仏教伝来の頃に薬用植物として入ってきたようで、聖武天皇が奈良の都に植えさせたのが記録として残っている。その後平安時代には観賞用として栽培され、寺院などにもたくさん植えられたようです。
③原種:現在の調査で明らかにされている原種は8種、1亜種、2変種、1変型。これらが複雑に交雑しあって、観賞用品種が出来上がっている。
④普及:ボタンの苗は多くが接ぎ木苗で、台木には、同じボタン科ボタン属のシャクヤクの根が使われている。丈夫なシャクヤクの台木のお陰で、ボタンは飛躍的に栽培しやすくなり、広く普及した。
⑤ボタンとシャクヤク:○ボタンは木で、シャクヤクは草。○ボタンは枝分かれして横に広がるが、シャクヤクは枝分かれせずに茎がまっすくに伸びる。
⑥「立てばシャクヤク、座ればボタン」:花の美しさを美人にたとえ、シャクヤクはスラリとしているので立っている美人に、ボタンは低く横にはっているので座って落ち着いている美人になぞらえている。

次に、牡丹の品種について、説明しましょう。
①春牡丹:4~5月に開花する一般的な品種。
②寒牡丹:春と秋に花をつける二季咲きの変種。通常は、春にできる蕾は摘み取り、秋にできる蕾のみを残し10月下旬から1月に開花させる。
寒牡丹は、葉をつけず花のみを開花させるのが特徴です。寒牡丹は、江戸時代に牡丹園芸家が寒の時期にも富貴花を咲かせようと品種改良をおこなった牡丹で、これらの種類が寒牡丹の始めといわれている。春と秋の二季咲き性の牡丹で、寒さを感じると花芽が成長しはじめ、10月半ばから1月半ばごろまで花を咲かせる。ただ、つぼみがなかなか大きくならず、開花しないものも多いといわれる。
今回、寒牡丹で花が見られたのは、次の一つだけで、他は枝に蕾の芽が付いているだけでした。
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③冬牡丹:春牡丹と同じ品種を1~2月に開花するよう、特に手間をかけて調整したもの(本来、春に開花する花を、1年以上真冬より寒い場所で、徹底した温度管理によってこの時期を春だと思いこませ、開花させたもの)。寒牡丹と混同されることが多いが、冬牡丹は放置すると春咲きに戻ってしまう。冬牡丹は、葉の上に座ったように花を開花させる。牡丹の品種によって冬に咲かせやすいものと咲かせにくいものがあって、毎年咲く牡丹もありますが数年に一度ぐらいしか花を咲かせない牡丹もあるそうです。
上野東照宮で見られた冬牡丹の主な品種:白色(五大州、連鶴、紀子の舞)、黄色(黄冠、ハイヌーン)、桃色(八千代椿、聖代、日暮)、赤色(島錦、百花選、紅千鳥、藤錦、大喜紅)、紫色(島大臣、新国色、島の藤)。

見られた順に、名札が付いていた花をご紹介しておきます。
左:島錦と右:五大州。
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黄冠。
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ハイヌーン。
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連鶴。
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百花選。
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八千代椿。
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紅千鳥。
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藤錦。
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聖代。
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紀子の舞。
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大喜紅。
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島大臣。
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新国色。
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島の藤。
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日暮。
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最後に、牡丹の花の構造について、説明しておきましょう。牡丹の原種の花弁は一重の5枚程度だったと推測されますが、華美に改良された牡丹は八重咲きです。
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黄色い花粉のオシベが多数。赤い柱頭のメシベ7個。
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雄性先熟。この時には、中央のメシベはまだ小さく、展開していない。
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雌性後熟。オシベの花粉がなくなった後に、メシベが大きくなり、メシベの柱頭が出てくる。
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ぼたん苑の中で咲いていた他の植物。
ロウバイ。ロウバイ科ロウバイ属。 漢字名:蝋梅 中国原産
江戸時代の初期に渡来。落葉低木で高さ3~5メートル。花は、1~2月に、芳香のある約2センチの光沢のある黄色の花をつける。ロウバイ科はロウバイ属(中国中部原産で、花期は12月~2月)とクロバナロウバイ属(北アメリカ東部原産で、花期は5月~6月)の2属である。花の大きさや花被片の色や形の違いであり、幹や枝、葉では区別が難しい。

①ロウバイ(蝋梅、別名カラウメ)   
花が全開となり、直径2cmで、がく片と花弁の区別がなく、花被片は多数らせん状につく。外側の花被片7~8片は淡黄色をしているが、内側の花被片6~8片はこれより小さくて紅紫色である。雄しべは5~6個で、内側に葯のない花糸だけの退化雄しべが7~8個ある。雌しべは花托が壷状に凹んだ中に多数ついている。
②ソシンロウバイ(素心蝋梅)
ロウバイより花が大きく、内側の花被片まで淡黄色であり、甘い香りが良い。大型の花の品種に、満月蝋梅という人気品種がある。
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ロウバイの花に虫が来ていました。
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ミツマタ。ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。
暖地で日本紙や観賞用として栽培。多くの枝は3出。葉は、長楕円形で全縁(ぜんえん)、長さ13センチくらいで表面は緑色、裏面は灰白色で細毛があり、秋には枝端に花芽(かが)がつく。花は、早春に葉の出る前に咲き、まり状に集まって枝の端に丁字(ちょうじ)形につく。花は球状花序の外側から咲き始める。花の筒状部は長さ約7ミリで花弁状のがく片で、外側は蜜毛で覆われ白色で、内側は黄色。オシベはがく筒の内面に上下2段につき、メシベの花柱は長く花外に出る。
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クリスマスローズ。キンポウゲ科クリスマスローズ属 
ヨーロッパ原産、南ヨーロッパ・中央ヨーロッパ・トルコなどに自生。クリスマスローズと春咲きクリスマスローズがある。クリスマスローズは、12~2月ころに咲き、ヨーロッパ原産。春咲きクリスマスローズは、3~4月ころに咲き、ギリシャやトルコ原産。一般には両方ともクリスマスローズの名で呼ばれている。
花びら状に見えるのはがく片で、花弁は退化して雄しべの基部のまわりにある。雄しべ多数、雌しべ5個前後。
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以上
# by midori7614 | 2016-01-22 22:13 | 関東のみどり

12月7日金沢文庫・称名寺市民の森見て歩き。

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の年内最終の見て歩き行事で、金沢文庫・称名寺市民の森の紅葉を見て歩きをしてきました。天気予報では、晴れ時々曇り、北風4mでしたが、日中は晴れ、風も昼時に吹いただけで、ほぼ無風に近く、小春日和の中、今年最後と思われる紅葉・黄葉を堪能いたしました。
また、金沢三山(金沢山・稲荷山・日向山)は、丘陵程度の低山ですが、アップダウンがあり、急登の階段上りは少し厳しい状況でしたが、ゆっくり歩きましたので、全員疲れた様子はありませんでした。

なお、行程は次の通りでした。金沢文庫駅10:00→(歩き15分)→称名寺(赤門~仁王門~阿字池~反り橋~中の島~金堂前の不思議な楓「青葉の楓」:常盤楓:イタヤカエデの別名~釈迦堂~鐘楼)→イヌビワ・カンレンボク・カイノキを観察→11:40イチョウ大木のそばで昼食休憩12:20→称名寺市民の森=金沢三山(金沢山・稲荷山・日向山)→称名寺→金沢文庫→薬王寺墓地→(歩き15分)→金沢文庫駅(15時頃解散)。

先ず、称名寺で見られた紅葉~黄葉の風景をご覧いただきましょう。
称名寺仁王門の風景。右側の木はケヤキの紅葉。
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仁王門から浄土庭園を覗き視る。黄葉が多い。
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浄土庭園の阿字池と中の島に架かる反り橋と平橋。
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阿字池に映るイチョウの黄葉。
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阿字池と金堂、鐘楼の風景。
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中の島のイロハカエデの紅葉。
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阿字池岸のイロハカエデの紅葉。
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金堂近くの金沢8名木の一つと言われる「青葉の楓」の2代目の木。3582(2)
この木は謡曲「六浦」に取り上げられた木で、紅葉せずに青葉のままとなったと言う由緒ある木です。カエデの種類としては、常盤楓(イタヤカエデの別名)で、耐寒性が強いので、イロハカエデの紅葉の時期でも、まだ緑の葉であり、遅れて黄色になり、決して紅葉しないので、青葉の楓と言われたのではと思います。日当たりの良い方から撮影すると黄葉していました。
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日陰側の葉は、ほとんど緑色でした。
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葉を見ると、葉の縁には鋸歯がなく、イタヤカエデでした。
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イチョウの黄葉。
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イチョウの黄葉はかなり散り始めていて、地面は黄色一色でした。
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ケヤキの黄葉。
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ハゼノキと思われるウルシの仲間の紅葉。
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カイノキの紅葉。
カイノキ(楷樹)はウルシ科カイノキ属の落葉高木。 別名:カイジュ、ランシンボク(爛心木)、トネリバハゼノキ、ナンバンハゼ(南蛮櫨)、クシノキ(孔子の木)。名前の由来は、直角に枝分かれ、小葉がきれいに揃うことから、楷書にちなんだもの。称名寺のカイノキは黄葉しているものがほとんどで、紅葉_は既に散っているように思われました。
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他に、花で見られたのは、樹木ではサザンカでしたが、撮影しませんでした。草本では、裏山の北条実時のお墓近くに、アキノタムラソウが咲き残っていました。
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花をアップすると、シソ科特有の花でした。
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果実では、次のものが見られました。
イヌビワ(犬枇杷) クワ科 イチジク属の落葉 小高木。雌雄異株。
初夏に花を付けるが、すでにイチジクの果実状であり、花は外からは見えない集合花となっている。受粉はイヌビワコバチ類が行い、先端の穴から中に入って受粉させ、産卵する。果実は秋には黒紫色に熟し、食べられる。食感はイチジクによく似ており、小さな種が多数入っている。イヌビワとイヌビワコバチの共生関係は複雑です。雄花の奥側には雌花に似た「虫えい花」(花柱が短く、不妊)があり、これにイヌビワコバチが産卵する。翌年春にこれが幼虫になる。幼虫は虫えい花の子房が成熟して果実状になるとそれを食べ、成虫になる。初夏になると雌成虫は外に出るが、雄成虫は花序の中で雌成虫と交尾するだけで一生を終える。雌成虫は雄花の出口付近にある雄花の花粉を受け、この頃(初夏)に開花する雌花に入って授粉をする。
この写真の実は、雄花でした。
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カンレンボク(旱蓮木) ヌマミズキ科あるいはミズキ科の植物の一種。
中国南部原産の落葉高木。日本には大正時代に渡来し、庭木などに利用される。集合果は直径3cmほどの球状の房になり、10月から11月頃に稔る。黄緑色でバナナの房が丸くなった感じである。食べてみるとほんのり甘い。
果実や根をはじめ植物全体にカンプトテシンという抗癌作用のある物質が含まれている。しかし、毒性も強いので強い副作用が報告され、臨床試験は中断した。
生命力が強いので、子孫繁栄などの喜びの木を意味するキジュ「喜樹」の名前もある。
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称名寺以外の場所で見られた果実。
サネカズラの果実がほとんど落ちた果床。
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1ヶ月前の野川公園で見られたサネカズラの果実。
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ニシキギ科マサキの果実。
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モチノキ科クロガネモチの果実。
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以上
# by midori7614 | 2015-12-08 20:05 | 関東のみどり