のん木草・みどり見て歩き

4月3日殿ヶ谷戸庭園と日立中央研究所庭園見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の今年度第10回目の見て歩き行事を、国分寺の殿ヶ谷戸庭園と日立中央研究所庭園の見て歩きで実施しました。前日2日発表の天気予報では、曇り、日中降水確率は10~20%、12時頃晴れの予報で、まあまあ良いお天気に恵まれたと思っていました。ところが、朝6時に起床しましたら、雨降りで、あわててしまいました。9時半ころまで、雨が降っていましたが、10時集合のころから解散の14時30分頃までは、雨が降らずに、傘を使用しないで、見て歩きができて、ほっとしました。勿論、曇天でしたので、風景写真はさえませんでした。
殿ヶ谷戸庭園
次郎弁天池の風景。
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次郎弁天池のパノラマ風景。
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日立中央研究所庭園
野川の源水地の一つ。
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湧き水を集めた池と周囲の風景。
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野川へ流れ出る手前の庭園内の水たまり。
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雨上がりでしたので、花は水滴がついているみずみずしいものばかりでした。そこで、良い機会ですので、水滴について調べてみました。
花びらや葉の表面ではじかれた親水性の水滴は、サイズの大きい溝に入れても、小さいサイズの溝には入れません。この現象によって、水と固体間の界面は高い親水性を示し、水滴がしつこく花びらや葉の表面にくっついているとのことです。また、この水滴の大きさが10μL(1Lの100万分の1)以上になると、水滴の重さと表面張力が抑えられることにより、水滴は落下するそうです。この現象は、バラの花弁で顕著に見られ、ローズペダル(バラの花弁)効果と言われています。逆に、ハスやサトイモの葉に見られる水滴は、引き付ける親水性と水をはじく疎水性をもつ葉の表面の凸凹構造が作り出す超撥水性によって作られる球体の水滴です。この超撥水性の効果を、ロータス(ハス)効果と言われています。親水性のペダル効果と超撥水性のロータス効果は真逆のものです。

殿ヶ谷戸庭園で見られた植物から。
みずみずしい春牡丹のつぼみ。水滴が落ちないのはバラの花弁で見られるペダル効果と似たものらしいですね。
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水滴が落ちないペダル効果が見られるベニバナトキワマンサクの花。
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水滴が落ちないペダル効果が見られるカルミアのつぼみ。
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これも水滴が落ちないペダル効果が見られるトキワイカリソウの花。黄色い花粉が濡れないように、横向き~下向きの花弁が守っていますね。
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これもペダル効果とみられるシデコブシの花。
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これもペダル効果とみられるキクモモの花とつぼみ。
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これもペダル効果とみられるシュンランの花。
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日立中央研究所庭園で見られた花。
ヤマツツジ。これもペダル効果の水滴がみられる
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その他、殿ヶ谷戸庭園で見られた植物。
珍しいオレンジ色のミツマタの花。
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満開のフッキソウ。草でなく、常緑のつる性樹木です。
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中国が原産地のボケ。
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花弁とオシベが散って、葉が展開し始めて、メシベと萼片だけが残ったトサミズキ。春は短い間に、植物が変化していくので、変化に注目して見ていると楽しいですね。
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この時期にしか見られないのは、メシベの子房ですね。メシベ2本で、良く見ると、薄緑色の子房も2個に分かれていますね。果実は2個ずつペアとして、できるのでしょう。
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イチリンソウ。花も一回りニリンソウよりも大木ですが、同定は、葉の違いです。三出複葉の小葉に葉柄があるのと葉の縁の欠刻が細かく多いです。
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ニリンソウ。白く花弁に見えるのは、萼片で。花弁は見あたりません。
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カタクリ。白いメシベの先端は三つに分かれ、オシベは長短合計6本です。下から良く見ると、W字マークの蜜標識(ネクターガイド)があります。
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ヒトリシズカ(一人静) センリョウ科チャラン属の多年草。。
高さは10~30cm。葉は4枚が輪生状に付き光沢があり、縁には鋸歯がある。花期は4~5月で、茎の先に1本の穂状花序を出し、ブラシ状の小さな白い花をつける。一本で生えるのは稀で、普通群生する。
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花びらはなく、オシベは白く糸状に伸び3本が合着する。葯(花粉)はオシベの付けねのところの両側に2個。その上部に透明のメシベの子房がある。この写真では葯(花粉)が良く見えないですね。
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ハラン(葉蘭) キジカクシ科スズラン亜科ハラン属の常緑多年草。
茎は地下を横に這う地下茎。葉は薄いが硬くてつやがあり、深緑色。花は紫色で多肉質。5月ごろ地下茎から出て地面すれすれに咲く。ちょうど花が地面にめり込んだような格好である。果実も地表に乗った姿になる。
花。
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果実。
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モチノキ(黐の木) モチノキ科モチノキ属。雌雄異株の常緑高木。
開花期は春、花弁はうすい黄色でごく短い枝に束になって咲く。雄花には4本のオシベ、雌花には緑色の大きな円柱形の子房と退化したオシベがある。この花は雄花。
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その他、日立中央研究所庭園で見られた植物と鳥。
美味しそうなタラノキの芽。
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セキショウ(石菖) ショウブ科ショウブ属に属する多年生植物。
茎からは先の尖った線形葉を多数根生する。花は淡黄色の肉穂花序で、春から初夏にかけて開花する。
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アオキ(青木)ガリア科またはアオキ科アオキ属の常緑低木。
花は3〜5月に咲き、褐色または緑色で枝先に穂のようにつける。花弁を4枚有し、子房下位、単性花で雌雄異株。雌株の方が花序は小さく、花が少ない。花弁は4枚で紫褐色。雌花は雄しべが退化して無い。これは雌花。
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雄株の花序は大きく、花の数も多い。雄しべは4本で、雌しべの痕跡がある。雄花と雌花を比較すると、雌花のほうが、開花時期が遅いような気がする。雌雄異株なのに、開花時期をずらすことに、意味があるのだろうか。これは雄花。
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ソメイヨシノ(染井吉野)
江戸彼岸系と大島桜系の交雑または交配品種と言われる。DNA分析では、ヤマザクラ系も少し混じっていると言われている。花弁は5枚で、花色は蕾では萼等も含めて濃い赤に見えるが、咲き始めは淡紅色、満開になると白色に近づく。
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ソメイヨシノと同定する根拠。萼筒の形と葉柄の有毛。
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オオシマザクラ(大島桜)
房総半島や伊豆半島の南部、伊豆七島など本州の暖帯に自生する桜です。若葉は黄緑色で、山桜と同様に花より先に葉が開きます。花は白色で黄緑の若葉とよく調和し、優雅な美しさがある。
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オオシマザクラと同定する根拠。萼筒の形、萼片の鋸歯、葉柄などの無毛。
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ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ)
江戸彼岸系統の八重咲きの枝垂れる品種。
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ヤエベニシダレと同定する根拠。萼筒の形と葉柄の有毛。
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イヌシデ(犬四手)の雄花と雌花。 カバノキ科シデ属。
雄花序は黄褐色で長さ4~5cm、前年枝から垂れ下がる。雄花序は枝元につく。雌花序は本年枝や短枝の先端に上向きにつくか、または垂れ下がる。
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マガモとカルガモが泳いでいました。
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皇室から皇居の白鳥をいただいたとの話の白鳥。
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以上
# by midori7614 | 2016-04-05 11:43 | 関東のみどり

3月29日仙川と祖師谷公園見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の今年度第9回目の見て歩き行事を、仙川と祖師谷公園見て歩きで実施しました。前日28日発表の天気予報では、晴れ時々曇りでしたが、快晴に近い良いお天気に恵まれました。

成城学園駅から仙川沿いに、バードウオッチングと花の観察をしながら歩き、祖師谷公園内を、ほぼ一周して、観察しました。

まず、仙川で撮影できた鳥の写真です。
コガモのオス。
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コサギ。
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ヒドリガモ。
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ハクセキレイ。
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カワウ。
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仙川沿いで見られた花。
ソメイヨシノ(染井吉野)
江戸彼岸系と大島桜系の交雑または交配品種と言われる。DNA分析では、ヤマザクラ系も少し混じっていると言われている。花弁は5枚で、花色は蕾では萼等も含めて濃い赤に見えるが、咲き始めは淡紅色、満開になると白色に近づく。自家不和合性が強い品種で、染井吉野同士では結実の可能性に劣り、このため染井吉野の純粋な子孫はありえない。但し、不稔性ではなく、結実は見られる。染井吉野以外の桜との間で交配することは可能であり、実をつけ、その種子が発芽することもある。これは、正しくは、染井吉野とは別品種になる(例えば、玉縄桜、衣通姫、里帰りの桜=アメリカなど)。
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オオシマザクラ(大島桜)
房総半島や伊豆半島の南部、伊豆七島など本州の暖帯に自生する桜です。若葉は黄緑色で、山桜と同様に花より先に葉が開きます。花は白色で黄緑の若葉とよく調和し、優雅な美しさがある。葉は塩漬けにして、桜餅を包む皮として利用されています。
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ユキヤナギ(雪柳) バラ科シモツケ属の落葉低木。
5弁で雪白の小さな花を枝全体につける。
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チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹) モクセイ科 レンギョウ属。
葉の展開に先立って花をつける。雌雄異株である。花の色は鮮やかな黄色で、花冠は4つに深く裂ける。花径は2~3センチである。
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ニワウメ(庭梅)。バラ科 サクラ属。
葉に先立って淡い紅色の花をつける。花びらは5枚で、花の中央にたくさんの雄しべがあり、真ん中に緑色の子房(果実や種子ができるところ)が見え、そこから雌しべの花柱が伸びている。
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スモモ(李、酢桃) バラ科サクラ属の落葉小高木。
初春で白い花が咲く。
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ベニバナトキワマンサク(紅花常盤満作)。
枝先に赤い花が6個から8個集まってつく。花びらは4枚で、細長いひも状をしている。
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ボケ(木瓜)。バラ科ボケ属の落葉低木。
若枝は褐色の毛があり、古くなると灰黒色。樹皮は縦に浅く裂け、小枝は刺となる。葉は長楕円形・楕円形。長さ5 - 9cmで、鋭頭でまれに鈍頭。基部はくさび形で細鋭鋸歯縁。花は3 - 4月(秋咲き種は11月~12月)に葉よりも先に開く。短枝の脇に数個つき、径2.5 - 3.5cm。色は基本的に淡紅、緋紅。白と紅の斑、白などがある。
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ベニシダレ(紅枝垂れ)
江戸彼岸系統の一重咲きの枝垂れる品種。
枝垂れ桜は枝がやわらかく枝垂れる桜の総称。江戸彼岸系統が多いが、品種も様々である。枝垂れる理由は、引張あて材が形成されにくいこともあるが、伸長成長と肥大成長のアンバランスもある。枝が伸びるばかりでそれを支える木部の直径を増加が追いつかない形態です。
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[陽光]と思われる桜。
アマギヨシノとカンヒザクラを交配して、作られた栽培品種です。作者は愛媛県の高岡正明さんである。元教師だった高岡さんは、送り出した教え子たちが戦場に散ったことを悼む鎮魂の旅に出た沖縄で寒緋桜(カンヒザクラ)と出会い、この桜が生まれることにつながったという誕生秘話があり、NHK「こころを照らす桜」、映画『陽光桜』で、有名となっている。ソメイヨシノに先駆けて咲き、花の色が濃紅紫色、花が大輪であるが特徴です。更に、次の特徴もある。大きく切れ込んだ花弁に、赤い脈が見られる。萼筒は長い鐘形萼片は舟底形で小花柄には毛が多い。
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ヤマブキ(山吹)。バラ科 ヤマブキ属。
花径2、3センチの黄色い花を枝先に1つずつつける。花弁は5枚で、雄しべはたくさんある。
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ヒュガミズキ(日向水木) マンサク科トサミズキ属の落葉低木。
早春に、葉の展開に先立って開花する。1つの花序につく花の数は1~3個で、花の色は淡い黄色で、花径1センチくらいの5弁花である。
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祖師谷公園で見られた花。
里帰りの桜(ワシントン桜)
初めての「里帰り」は1952年。この時は根付かず、1981年の二回目の里帰りで根付いて、舎人公園のレーガン桜や都立農業公園、神代植物公園、新宿御苑などでアメリカと紹介されている桜です。更に、1990年に、日本に進出していた米企業が提案し、財団法人・日本さくらの会が協力して実現した。百本近くが日本に到着し、横浜外人墓地のシドモア桜の他、多くが都内の公園に植えられた。祖師谷公園の桜は、1990年と書かれているので、この桜ですね。
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この桜は、アメリカに植えられたソメイヨシノの実生苗で、母親はソメイヨシノと確定しているが、父親は同時に植栽されたオオシマサクラ系のサトザクラ(10種)と推測される。従って、ソメイヨシノに類似しているものの、全てが同じとは言えず、咲く時期などに微妙な違いがある。
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萼筒の形と有毛の状態はソメイヨシノに似ている。
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エドヒガン(江戸彼岸)
本州・四国・九州と広く自生する桜で、東彼岸、姥彼岸とも呼ばれる。花が早咲きで好まれ、古くから植えられてきた種類です。花は一重と八重咲きがあり、花色は白色から淡紅色まで変化に富む。枝の垂下する枝垂桜も仲間である。長寿で老樹が多く、巨木・名木が点在している。
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エドヒガンと考える根拠は、萼筒の形と有毛の特徴です。(なお、幹肌もエドヒガンと同じでした。)
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コブシ(辛夷) モクレン科モクレン属の落葉広葉樹。
枝先に直径6-10cmの花を咲かせる。花は純白で、基部は桃色を帯びる。花弁は6枚。花の下に、葉が1枚つくのがコブシの特徴。
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ハナズオウ(花蘇芳)。マメ科 ハナズオウ属。
葉が展開する前に、紅紫色をした蝶形の花を枝や幹一杯に咲かせる。
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ヒイラギナンテン(柊南天)。 メギ科ヒイラギナンテン属。
常緑で濃い緑色の葉、早春に長い花穂に多数つく黄色い花、初夏に熟す黒青色で粉を吹いた果実と、1年を通じて観賞できる植物です。
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メタセコイア雄花序。スギ科 メタセコイア属 落葉針葉樹 雌雄同株 別名アケボノスギ。
10月頃から枝の先の方に雄花序が伸び、紅葉した葉が落ちると樹全体に雄花序が垂れ下がっているのが目立って見える。花期は2、3月で役目を終えた雄花序は落下する。
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アカシデ。 カバノキ科シデ属。雄花序花盛りの木。
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雌花序はまだ冬芽の中。
雄花序は黄褐色で長さ4~5cm、前年枝から垂れ下がる。雄花は枝元につく。雌花序は本年枝や短枝の先端に上向きにつくか、または垂れ下がる。雌花は枝の先端につく。雌花序と葉は本年枝に付きますので、一緒に一つの冬芽に混合芽として入っています。前年の果実のついていた果序の軸が残っています。前年枝の先端の付け根に混合芽が付いています。
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雄花は先行して開花しますが、混合芽はようやくほころび始めてばかりです。
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ご参考:今回はここまでは見られませんでしたが、近いうちに、混合芽から葉と緑色の雌花序が出てきます。雌花序は果実の時に見られる四手の形になっています。
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カンヒザクラ(寒緋桜)。バラ科サクラ属の種名。
原産地は台湾、中国南部。日本でも鹿児島県や琉球列島に分布。緋紅色の花を半開した鐘状に下向きにつける。 小輪の一重咲きで、花弁は5枚。亜熱帯性の桜だが、比較的耐寒性はあって関東でも育つ。
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ゲッケイジュ(月桂樹)つぼみ。クスノキ科の常緑高木。雌雄異株。
4月から5月にかけ、葉腋に小さな黄白色の花を付ける。
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アンズ(杏子/杏)。 バラ科サクラ属の落葉小高木。
桜よりもやや早く淡紅の花を咲かせ、初夏にウメによく似た実を付ける。果実は生食のほか、ジャムや乾果物などにして利用される。
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カジイチゴ(構苺、梶苺) バラ科キイチゴ属。
花期は2月~5月ごろ。6月ごろに実るオレンジ色の果実は食用となる。
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ヤマモモ(山桃) ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹。
花期は3〜4月、雌雄異株で、雄木は赤みを帯びた3cm程度の花穂に褐色の雄花を咲かせ、雌木は長さ1cmほどの紅色の雌花を咲かせます。いずれもぱっとしない花ですが、風によって受粉する風媒花で、虫を誘うような目立つ花びらなどが必要ないのだと考えられます。
雄花序のつぼみ。
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ケヤキ雄花序。
花序には葉がついていて、ふつうの枝と似ている。花序につく葉はふつうの枝の葉より小さくて細く、一足先に展開する。雄花・雌花・両性花がつく。基部の方には雄花が多く、数個かたまってつき、先端の方には雌花・両性花が1~3個ずつつく。途中は両方の中間で、雌花・両性花・雄花が見られる。この花序はまだつぼみの段階で開花していない。
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以上
# by midori7614 | 2016-03-31 13:32 | 関東のみどり

3月24日清瀬中里緑地と明治薬科大学

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の新年度第8回目の見て歩き行事を、清瀬中里緑地と明治薬科大学で行いました。くもり・降水確率40%の天気予報がが22日まで続いていましたので、実施するか中止するかを心配していましたが、前日23日発表の天気予報がくもり後晴れ、降水確率は午前中20%、午後10%と良くなっていましたので、実施と決定しました。ところが、24日は朝から小雨が降っていて、仕方なく傘をさして家を出ました。前日になって、急に天気予報が良くなった場合に、翼怒ることですが、お天気ばかりは仕方ないですね。それでも、清瀬駅バス停に集合した頃から、雨が止み、どうにか傘を一度も使わずに、見て歩きが出来て、大いに助かりました。午後2時頃からは、日が差して良いお天気になりました。
行程は次の通りでした。
清瀬駅北口バス停3番乗り場10:06→(バス)→中里団地バス停下車→せせらぎ公園木道入口→中里緑地C地区→中里緑地B地区→学習管理棟(11:30から昼食・トイレ)→中里緑地A地区→明治薬科大学(薬草園、明薬の森、明薬資料館)→明治薬科大学正門(14:30解散)

まず、清瀬中里緑地で見られる植物。
お天気が雨上がりの曇りでしたので、お目当てのカタクリやヒロハノアマナの花は、開花していませんでした。代わりに、前々日の22日に撮影した写真を掲載させていただきます。
カタクリ。
10 cm程の花茎を伸ばし、薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。花に日が当たると、花被片が開き反り返る。花茎の下部に通常2枚の葉があり、幅2.5-6.5 cm程の長楕円形の葉には暗紫色の模様がある。暗紫色の模様の持つ生理生態的役割は判っていない。
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花被片とオシベは6個。オシベは長短3本ずつあり、葯は暗紫色。長いオシベの葯は短いものより外側にあり、先に成熟して裂開する。メシベの花柱はわずかに3裂している。
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花色は紫色の他に、白色、黄色(北米原産)、赤色(ヨーロッパ原産)がある。
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ヒロハノアマナ(広葉の甘菜)ユリ科アマナ属の多年草。
葉は根出葉で2個あり、線形で中央に白線がある。花は花茎の先に1個の白色の花をつける。花びらは6個、雄蕊は6個ある。
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ヒメオドリコソウ。 シソ科オドリコソウ属。
ヨーロッパ原産の越年草。花は明るい赤紫色の唇形花で、上部の葉の脇から外側に向かって開き、上から見ると放射状に並ぶ。
普通の淡い紅色の花。
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珍しい白花の花。
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ヤマエンゴサク(山延胡索)ケシ科キケマン属の多年草。
長さ数cmほどの花序を茎頂に出し、長さ2cmほどの筒状の細長い花を数個から5~6個つけます。花色は淡紅紫色から青紫色です。多くの場合、筒の部分が白色を帯びます。4裂する花冠は平開し、花冠の花被片が目立ちます。
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ムラサキケマン(紫華鬘)ケシ科キケマン属の越年草。
花は茎の上部にびっしりと総状につき、紅紫色で長さ1.2~1.8cm。まれに花が白いものもある。花弁は4個で、外側の2個と内側の2個は形が異なる。外側の花弁のうち上の花弁は後ろが袋状になってつきでる。内側の花弁2個は先端が合着している。
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セントウソウ (仙洞草)、セリ科セントウソウ属の小柄な草。
花は、真っ白な5枚花弁は先端がわずかに内側に曲がり、5本の白い雄蕊が突き出る。花茎は高さ10-30cm、密生する葉の上に抜き出て複散形花序をなし、苞葉はない。個々の花は小さくて目立たないが、白くてまとまってつくので、薄暗い林床では全体としてはよく目立つ。
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ハナニラ(花韮)ネギ亜科ハナニラ属に属する多年草。
花径約3cmの白から淡紫色の6弁の花を花茎の頂上に1つ付ける。地上部が見られるのは開花期を含め春だけである。
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セキショウ(石菖) ショウブ科ショウブ属に属する多年生植物。
茎からは先の尖った線形葉を多数根生する。花は淡黄色の肉穂花序で、春から初夏にかけて開花する。
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ウンナンオウバイ(雲南黄梅) モクセイ科 ソケイ属。
鮮やかな黄色い花を下垂して咲かせる。花径は4~5センチくらいである。花冠は先が6つから8つに裂ける。八重咲きのものもある。雄しべは2本、雌しべは1本である。
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ウグイスカグラ(鶯神楽)。 スイカズラ科スイカズラ属。
山野の日当たりの良い場所に自生する日本固有種。花は、初春から枝先の葉腋に1~2センチの花柄を出して淡紅色の漏斗状の花を2個下垂する。花冠は1~2センチ、先端は5裂、裂片は平開する。
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コブシ(辛夷) モクレン科モクレン属の落葉広葉樹。
枝先に直径6-10cmの花を咲かせる。花は純白で、基部は桃色を帯びる。花弁は6枚。花の下に、葉が1枚つくのがコブシの特徴。
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ネコヤナギ(猫柳) ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木。
雌雄異株で、雄株と雌株がそれぞれ雄花と雌花を咲かす。これは花粉のある雄花。
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明治薬科大学の薬草園、明薬の森で見られた植物。
スモモ(李、酢桃) バラ科サクラ属の落葉小高木。
初春で白い花が咲く。
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ユキヤナギ(雪柳) バラ科シモツケ属の落葉低木。
5弁で雪白の小さな花を枝全体につける。
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ムサシアブミ(武蔵鐙) サトイモ科 テンナンショウ属。
花をつつむ仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)は暗い紫色か緑白色である。仏炎苞には白い縦の筋がたくさん入る。
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ヒメウズ(姫烏頭) キンポウゲ科ヒメウズ属の多年草。
先端に向けてまばらに枝を出し、花をつける。花はややうつむいて咲き、長さ5-6mm、白くて時にやや赤みを差す。花の外から見えるのは、花弁に見えるが萼片で、楕円形で五枚、下向きに抱えるように開く。その内側には長さ2.5mmの花弁があり、やや黄色みを帯び、筒状に並ぶ。それらの基部には短いながら距があって萼片の間から上に出る。
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ナガバタチツボスミレ(長葉立坪菫) スミレ科スミレ属 。
花は淡紫色のものが多いが、濃紫色のものもある。花弁は長さ1.2~1.5cm。距は長さ7~8mm。花が咲き始めた頃の根出葉は丸い円心形。花茎が伸びると上位ほど細長くなり三角形から被針形。上位の葉が三角形になる点がタチツボスミレとの区別点だが、早春ではまだ三角形の葉が出ていないので、区別しにくい。
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エンゴサク(延胡索) ケシ科キケマン属の多年草。
中国原産で享保年間に日本に薬草として伝えられる。根を乾燥させたものが延胡索と呼ばれる生薬で鎮痛作用がある。日本には ヤマエンゴサク、ジロボウエンゴサク、エゾエンゴサクなどの野生種があるが、薬効が劣るので漢方では、このエンゴサクが用いられる。
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フッキソウ(富貴草) ツゲ科の常緑小低木
茎は地面を這い、先が立ち上がる。多数の葉がらせん状につく。花は単性で春に咲く。茎頂に穂状花序をつけ、雄花は花序の先に多数、雌花は基部につく。
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アミガサユリ(編笠百合) ユリ科バイモ属の半蔓性多年草。
花を下向きに咲かせる。花被片は淡緑色で6個ある。花径約3cmで鐘状花である。
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内側に黒紫色の網目状斑紋を持つ。このため編笠百合の名がある。
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チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹) モクセイ科 レンギョウ属。
葉の展開に先立って花をつける。雌雄異株である。花の色は鮮やかな黄色で、花冠は4つに深く裂ける。花径は2~3センチである。雌花は雌しべが突き出ている。雄花は雄しべが突き出ている。これは雌花である。
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シナレンギョウ(支那連翹) モクセイ科 レンギョウ属。
葉とほぼ同時に、黄色の花を開く。雄しべは2個、花柱は雄しべより長い。色は明るい黄色。
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サンシュユ(山茱萸.) ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。
若葉に先立って花弁が4枚ある鮮黄色の小花を木一面に集めてつける。花弁は4個で反り返り、雄しべは4個。この花は、既に受粉が終わり、メシベの子房が果実になり始めている段階。
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カンヒザクラ(寒緋桜) バラ科 サクラ属。
緋紅色の花を半開した鐘状に下向きにつける。小輪の一重咲きで、花弁は5枚である。
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ジンチョウゲ(沈丁花) ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木。
原産地は中国南部で、日本にある木は、ほとんどが雄株で雌株はほとんど見られない。強い芳香を放つ。枝の先に20ほどの小さな花が手毬状に固まってつく。
普通の淡紅色の花。
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白花の品種。
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以上
# by midori7614 | 2016-03-27 14:21 | 関東のみどり

3月15日 王禅寺ふるさと公園。

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の新年度第7回目の見て歩き行事を、川崎市制60年記念行事で作られた王禅寺ふるさと公園で行いました。前日の雨降りが嘘のような雲ひとつない快晴でしたが、北風が吹きましたので、体感温度は少し寒く感じましたが、快適に、楽しく1日を過ごすことが出来ました。
次の道順で、王禅寺ふるさと公園と王禅寺の見て歩きをしました。
見られた植物を、ほぼ見た順に掲載します。

ヤマモモ(山桃) ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹。
花期は3〜4月、雌雄異株で、雄木は赤みを帯びた3cm程度の花穂に褐色の雄花を咲かせ、雌木は長さ1cmほどの紅色の雌花を咲かせます。いずれもぱっとしない花ですが、風によって受粉する風媒花で、虫を誘うような目立つ花びらなどが必要ないのだと考えられます。
雄花序のつぼみ。
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ユズリハ(譲葉)ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木。
葉は長さ20cmほどで、枝先にらせん状につく。葉は長めの楕円形でやや先端が尖り、縁はゆるく波打ちなめらかでぎざぎざはありません。質は厚くて光沢があり色は濃い緑色で葉と枝をつなぐ軸(葉柄:ようへい)の部分が赤みを帯びます。
常緑樹はたいがい、新しい葉が育つと古い葉が落ちていくものですが ユズリハの場合、その新旧の葉の世代交代が「若葉が生えそろったら→古い葉が一斉に枯れ落ちる」という風に短期間に行われる上にとてもはっきりしているのが特長です。 その様子が親(古い葉)と子(若い葉)が世代交代を繰り返し(葉が枯れ落ちて入れ替わり)、 家が続いていく(樹が成長していく)という「子孫繁栄」に見立てられ、縁起の良い木とされています。
葉。
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ウグイスカグラ(鶯神楽)。 スイカズラ科スイカズラ属。
山野の日当たりの良い場所に自生する日本固有種。花は、初春から枝先の葉腋に1~2センチの花柄を出して淡紅色の漏斗状の花を2個下垂する。花冠は1~2センチ、先端は5裂、裂片は平開する。
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ヒュウガミズキ(日向水木) マンサク科トサミズキ属の落葉低木。
早春に、葉の展開に先立って開花する。1つの花序につく花の数は1~3個で、花の色は淡い黄色で、花径1センチくらいの5弁花である。
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サンシュユ(山茱萸)。 ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。
葉の展開に先立って開花する。1つの花序につく花の数は40個程で、花の色は鮮黄色で、花弁は4個で反り返り、オシベは4個。メシベ1個である。
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オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子) カバノキ科ハンノキ属の落葉高木。日本固有種。
早春に、葉が出る前に花を開く。雌雄同株、雌雄異花で、枝の先端から葉芽、雌花序、雄花序の順につく。雌花序は小さく直立または斜立する穂状花序で、雄花序は下垂する尾状花序である。なお、同じ仲間のヤシャブシ(夜叉五倍子)は、オオバヤシャブシとは違い、枝の先端から雄花、葉または雌花の順につき、ここで区別できる。
また、近年、花粉が花粉症などのアレルゲンとなることが知られるようになった。
枝の先端から、葉芽、雌花序、雄花序。
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カンヒザクラ(寒緋桜)。バラ科サクラ属の種名。
原産地は台湾、中国南部。日本でも鹿児島県や琉球列島に分布。緋紅色の花を半開した鐘状に下向きにつける。 小輪の一重咲きで、花弁は5枚。亜熱帯性の桜だが、比較的耐寒性はあって関東でも育つ。
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タマナワザクラ玉縄桜
「染井吉野」の実生株から大船のフラワーセンターが選択育成した品種で、 河津桜と同じ早咲きの桜です。染井吉野と早咲き大島桜の自然交雑種であると推定されている。気温の低い時期に咲き、鑑賞期間が長い。
•染井吉野より早咲きで、2月中旬から咲き始め、3月上旬に見頃を迎える。
•染井吉野より、花びらはピンク色がやや濃い。
これがお目当てのタマナワザクラ13本が植栽されているパノラマ風景。
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つぼみと開花。
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シキミ(樒、櫁、梻)。 シキミ科シキミ属の常緑高木。
花は葉の付け根から一つずつ出て春に咲く。花びらは淡黄色で細長く、ややねじれたようになる。花や葉、実、さらに根から茎にいたるまでの全てが毒成分を含む。事故が多いため、シキミの実は植物としては唯一、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。
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ハクモクレン(白木蓮、白木蘭)。 モクレン科モクレン属 の落葉高木。
雌雄同株の両性花。白い大きな、芳香のある花が3月に、枝先に上向きにつく。花弁が6枚、萼片が3枚だが、白くて区別はつかずに、花びらが9枚あるように見える。
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ボケ(木瓜)。バラ科ボケ属の落葉低木。
若枝は褐色の毛があり、古くなると灰黒色。樹皮は縦に浅く裂け、小枝は刺となる。葉は長楕円形・楕円形。長さ5 - 9cmで、鋭頭でまれに鈍頭。基部はくさび形で細鋭鋸歯縁。花は3 - 4月(秋咲き種は11月~12月)に葉よりも先に開く。短枝の脇に数個つき、径2.5 - 3.5cm。色は基本的に淡紅、緋紅。白と紅の斑、白などがある。
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フキ(蕗)。 キク科フキ属の多年草。
早春、葉の伸出より先に花茎が伸び出す。これを蕗の薹(フキノトウ)と呼んでいる。雌雄異花であり、雌花は受粉後、花茎を伸ばし、タンポポのような綿毛をつけた種子を飛ばす。
雄花。
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アセビ(馬酔木)。ツツジ科アセビ属。
花は3~4月ころに白色のつぼ状の小花を花枝の先に密につける。花冠は、5裂して、先の方が少しつぼまる。オシベ10本、先端の花粉袋の先に、ツノみたいな突起物が2本出ている。この突起物に昆虫の口が触れると花粉を落とすことで受粉をさせるという、絶妙な構造で、花粉を運ばせるアセビの工夫である。
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アケボノアセビ(曙馬酔木)。
花の色に、紅色が混じるアセビの品種。濃紅色の品種をベニバナアセビという
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オオイヌノフグリ。 オオバコ科クワガタソウ属の越年草。
秋に芽を出して他の植物が繁茂しない冬に横に広がって育ち、早春に多数の花をつけ、春の終わりには枯れてしまう。夏の間は種子で過ごす。寒さに耐えるため、細胞内の糖濃度を高める機能を持ち、葉と茎に生える短毛で雪と霜を遠ざけて保温する。
花弁は4枚。それぞれ大きさが少し異なる。花は太陽光によって開閉し、1日花と言われるが、2日目にもう一度開くものもある。花の中心にある蜜でハナアブなどの虫を誘う虫媒花だが、自家受粉も可能。自然群落の5個体で、1個体あたり平均545個の種子が生産されたという調査結果がある。
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ヒメオドリコソウ。 シソ科オドリコソウ属。
ヨーロッパ原産の越年草。花は明るい赤紫色の唇形花で、上部の葉の脇から外側に向かって開き、上から見ると放射状に並ぶ。
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ハコベ(繁縷、蘩蔞)。 ナデシコ科ハコベ属。
背の低い草本で、一年草、越年草または多年草。茎は株状になるか1本立ちになり、よく枝分かれして密集した群落を作る。茎には節があり、節ごとに葉を互生する。葉は扁平で、茎の下部に葉柄があるものと無いものがある。花は集散花序か茎先や葉腋に単生する。萼片は5個。花弁は白色まれに緑色で5弁であるが、根元近くまで深く2裂するものがあるため、一見では10弁に見える。まれに花弁が退化して無いものもある。オシベはふつう10個。メシベの花柱はふつう3個。
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タマノカンアオイ(多摩の寒葵)。 ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草。
多摩丘陵と周辺部にのみ分布し、林の中に生える。花は半ば土に埋もれて咲く。萼筒の色は暗い紫色である。萼筒は先がやや開いた筒形で、先は3つに裂ける。花弁のように見えるが実は萼片(萼)であり、放射相称で、3枚の萼片が合着し、筒状やつぼ状、釣り鐘状などの形の萼筒を形成し、先端は三裂の萼裂片となる。またまれに花弁をつけるが、退化しておりごく小さい。オシベは3本または6本。花粉媒介に関する説の一つに、花粉媒介者がカタツムリやナメクジであるとの説があり、カタツムリ媒という用語も存在する。その他に、ワラジムシやヤスデが媒介しているとの説もあり、確定していないのが現状である。一部の種については、キノコバエが花粉媒介を行うことが報告されている。
開花直前のつぼみ。
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開花した花。
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ハナモモ(花桃) バラ科サクラ属の耐寒性落葉低木。原産地は中国。
花を観賞するために改良されたモモで、花つきがよいため、庭木などによく利用される。一重咲きと八重咲きがあり、樹形は立性で、枝垂れ性、ほうき立ち性、矮性などもある。
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ダンコウバイ(檀香梅)。 クスノキ科クロモジ属の落葉小高木。
雌雄異株。早春に、葉が出る前に、散形花序の小さい淡黄色の花をつける。花序は無柄。小花柄は1cm余で、絹毛が密生する。花被片は6枚。
雄花序。
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ヤブツバキ(藪椿)。ツバキ科 ツバキ属
花の色は基本的には赤で、花径5~8センチくらいの筒状の5弁花を咲かせる。雄しべはたくさんある。離弁花だが花弁のつけ根と雄しべが合着しているので、花びら1枚ずつは散らないで1花ごと落花する。一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。
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以上
# by midori7614 | 2016-03-16 10:58 | 身近なみどり

3月3日 小田原・辻村植物園と荻窪用水散策。

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の新年度第6回目の見て歩き行事を、小田原市の郊外にある辻村植物園と荻窪用水散策で行いました。雲ひとつない快晴で、ほぼ無風状態の穏やかな、暖かい日に恵まれ、楽しく1日を過ごすことが出来ました。
行程は次の通りでした。
小田原駅西口10時10分発→(箱根登山鉄道バス)→辻村植物園(竹林~ユーカリ~梅林~昼食)→水之尾毘沙門天→荻窪用水散策コース(取水口、山縣水道水源地など)→萬松院→風祭駅→(箱根登山鉄道)→15:05小田原(解散)

見られた植物を、見た順に掲載します。
○ウメ品種「白加賀」
560本の梅林を中心に植物公園ですが、今年は開花が早かったようで、見ごろは終わりに近く、咲き残りの白加賀が梅の香りを漂わせていました。
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○モウソウチク(孟宗竹)。アジアの温暖湿潤地域に分布する竹の一種。
日本のタケ類の中で最大で、高さ25mに達するものもある。葉の長さは4~8cmでマダケより一回り小さく、竹の大きさの割には小さい。枝先に8枚ほどまで付き、裏面基部にはわずかに毛がある。春に黄葉して新しい葉に入れ替わる。竹の幹は生長を終えると、木と同様に太くなっていくことがない代わりに、枝が毎年枝分かれしながら先へ伸びる。木での年輪の代わりにこの節数を数えるとその竹の年齢を判定できる。
竹材需要の減少に加え、20世紀最末期になって以降は中国産の安価なタケノコの輸入が増えて市場価格が下落したため、日本国内の竹林は放任傾向にある。放置された竹林は、密になって荒れると同時に、周囲の放置されている里山や休耕田などに広がる。中には山の斜面全体が竹林と化した場所も見られるようになって、環境保全上の問題となっている。
・日本三大有用竹(モウソウチク、マダケ、ハチク)のひとつ。
・一般に小売されるタケノコは、ほとんどがモウソウチク。
・タケノコの発生時期は3~5月で、ハチク(5~6月)、マダケ(6~7月)に先立って旬を迎える。
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○ヤシャブシ(夜叉五倍子) カバノキ科ハンノキ属の落葉高木。日本固有種。
早春の3月頃、葉が出る前に花を開く。雌雄同株、雌雄異花で、雄花序は、枝の先の方に1~5個付き、開花すると下垂する尾状花序である。雄花序より枝下の芽である雌花序は小さく直立または斜立する穂状花序で、一つの芽から1-2個付ける。只今、ヤシャブシの花満開でした。
なお、同じ仲間のオオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子)は、ヤシャブシとは違い、枝の先端から葉、雌花、雄花の順につきます。ここで区別します。
また、近年、花粉が花粉症などのアレルゲンとなることが知られるようになりました。
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垂れ下がっている枝で確認。雌花を拡大。花粉の受け入れ準備が出来ていますので、雌花は開花していますね。
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○ヒイラギナンテン。メギ科メギ属の常緑低木。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色い小さな花をたくさんつける。花弁は6枚で、先が浅く2つに裂ける。萼片は9枚、オシベ6本、メシベ1本。オシベは、昆虫が触れる刺激で内側に動いて、花粉をなすりつける。
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○ツゲ(黄楊[3]、柘植)の葉にできた虫こぶ。
ツゲは、ツゲ科ツゲ属の常緑低木。細工物の材木として貴重とされる日本の固有変種。
虫こぶとは、おもに昆虫が木の枝や葉に産卵し、寄生することによって植物体組織が異常肥大成長してできる「こぶ」の事です。ツゲの木には、タマバエが産卵します。今年は3月5日が24節気の「啓蟄」(冬ごもりの虫が出て来る日)ですから、穴が開いて虫が出てきたかもしれません。
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○ユーカリノキ(一般名:ユーカリ) フトモモ科ユーカリノキ属。
常緑小高木~高木。原産地:オーストラリア 。日本には明治時代初期に渡来。種類700以上。木の成長は早く、10年で20mほどになる。大きいものでは高さ50m以上の樹もある。広葉樹では樹高が世界で一番高いと言われる。コアラが葉を食べるので有名だが、コアラが食べるのは数十種だけ。
☆花:雌雄同株。開花期:4~5月。今回は花が見られなかった。
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葉:ふちは全縁。 全面に油点があり、こすると特有の香気がある。幼木では対生し、広楕円形で無柄。成木でも根元から出た枝には幼木と同様の丸みのある葉がつく。
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成木では互生し、披針形で有柄。葉身の長さは20cmほど、大きいものでは30cmほどある。鎌形にカーブし先は長くとがる。葉は光沢の有る青緑色や銀白色をしており、硬いものが多い。葉から採れるユーカリ油には、薬効がある。コアラは葉を食べる前に鼻で臭いを嗅ぐ習慣があるが、それはユーカリ類の葉は有毒なので、毒が少ない種類かどうかを臭いで確かめているからと言われる。コアラが一日に食べるユーカリの葉は600gほどで、約1400枚だという。
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○ゲッケイジュ(月桂樹) クスノキ科の常緑高木。雌雄異株。
花芽と葉。開花は4~5月。葉は料理、薬用として利用される。
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○スギの雄花。
ヒノキ科スギ亜科スギ属の常緑針葉樹。日本固有種。
沢沿いなど比較的水分と栄養分に富む環境を好む傾向があり、植林の際にも谷間はスギ、中腹はヒノキやサワラ、尾根筋はマツと植え分けられる。花は雄花と雌花があり、2月から4月に開花する。雄花は長さ5 mmくらいの楕円形で、枝先に密生する。雌花はほぼ球形で、鱗片が密着し、表面に小さな棘が出る。スギは風媒花で多量の花粉を飛ばすため、開花期には花粉症の原因となる。
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○カントウタンポポ(関東蒲公英)。キク科タンポポ属の多年草。
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多くの在来種(タンポポの)と同じく、総苞が反り返らない。
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○河津桜。1955年に河津町で原木を偶然発見された。1974年に河津桜と命名され、1975年に河津町の木に指定された。オオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種であると推定されている。1月下旬から2月にかけて開花する早咲き桜である。花は桃色ないし淡紅色で、染井吉野よりも桃色が濃い。また花期が1ヶ月と長い。
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○クサイチゴ(草苺)。バラ科キイチゴ属の落葉小低木。
花期は3-4月。花は白色で、5弁花。花弁は卵円形で、長さは15-20mm。花の中央にメシベが多数あり、その周囲にやはり多数のオシベを持つ。
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○イモカタバミ(芋片喰)。カタバミ科カタバミ属の植物。南アメリカ原産。江戸時代末期に導入され、帰化している。
葉の間から伸び出した花柄は葉を越えて伸び、先端に数輪を散形花序につける。花は桃色。
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○フユイチゴ(冬苺)。バラ科キイチゴ属の常緑匍匐性の小低木。
晩秋から一ヶ月かけて赤い果実がなり、11月から1月のころに熟す。いわゆる木苺の形で、食用となる。木苺としては旨い方である。
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○アオキ(青木)。ガリア科またはアオキ科アオキ属の常緑低木。
果実は卵形の液果で、種子を1個含み、秋頃から赤く熟す。楕円形で、大きさは2cmほど。11月〜翌年5月頃まで付いている。
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○カンヒザクラ:バラ科サクラ属の種名。原産地は台湾、中国南部。日本でも鹿児島県や琉球列島に分布。緋紅色の花を半開した鐘状に下向きにつける。 小輪の一重咲きで、花弁は5枚。亜熱帯性の桜だが、比較的耐寒性はあって関東でも育つ。
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ジンチョウゲ(沈丁花)。ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木。
つぼみは濃紅色であるが、開いた花は淡紅色でおしべは黄色、強い芳香を放つ。枝の先に20ほどの小さな花が手毬状に固まってつく。花を囲むように葉が放射状につく。2月末ないし3月に花を咲かせることから、春の季語としてよく歌われる。
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○オオイヌノフグリ。 オオバコ科クワガタソウ属の越年草。
秋に芽を出して他の植物が繁茂しない冬に横に広がって育ち、早春に多数の花をつけ、春の終わりには枯れてしまう。夏の間は種子で過ごす。寒さに耐えるため、細胞内の糖濃度を高める機能を持ち、葉と茎に生える短毛で雪と霜を遠ざけて保温する。
花弁は4枚。それぞれ大きさが少し異なるので、左右対称の花である。色はコバルトブルーだが、まれに白い花をつける。 花は太陽の光によって開閉し、1日で落花するが、2日目にもう一度開くものもある。花の中心にある蜜でハチ、ハナアブなどの虫を誘う虫媒花だが、自家受粉も可能。自然群落の5個体で、1個体あたり平均545個の種子が生産されたという調査結果がある。
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○ホトケノザ。 シソ科オドリコソウ属。
花期は3 - 6月、上部の葉脇に長さ2cmほどの紫で唇形状の花をつける。つぼみのままで結実する閉鎖花が混じることが多い。白い花はシロバナホトケノザと呼ばれる。
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○ヒメオドリコソウ。 シソ科オドリコソウ属。
ヨーロッパ原産の越年草。花は明るい赤紫色の唇形花で、上部の葉の脇から外側に向かって開き、上から見ると放射状に並ぶ。
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○ハコベ(繁縷、蘩蔞)。 ナデシコ科ハコベ属。
背の低い草本で、一年草、越年草または多年草。茎は株状になるか1本立ちになり、よく枝分かれして密集した群落を作る。茎には節があり、節ごとに葉を互生する。葉は扁平で、茎の下部に葉柄があるものと無いものがある。花は集散花序か茎先や葉腋に単生する。萼片は5個。花弁は白色まれに緑色で5弁であるが、根元近くまで深く2裂するものがあるため、一見では10弁に見える。まれに花弁が退化して無いものもある。雄蕊はふつう10個。花柱はふつう3個。
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以上
# by midori7614 | 2016-03-04 15:12 | 関東のみどり