のん木草・みどり見て歩き

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1月21日 上野東照宮ぼたん苑

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、上野東照宮ぼたん苑を見て歩きをしてきました。18日の降雪による残雪も、19日~20日の2日間の晴天で、道路からはほとんどなくなり、ほっとしました。
さて、前日の天気予報では、晴れ後曇り、日中降水確率0%、日中気温5~9度、北の風4mでしたので、寒さ対策に留意して出かけましたが、幸いに、ほぼ無風に近く、寒さを感じることなく、美しいぼたんの花を堪能いたしました。

なお、行程は次の通りでした。上野駅(10時)→上野東照宮ぼたん苑→科学博物館内レストラン・ムーセイオウ(昼食)→科学博物館地球館(植物中心に見学)→上野駅(15時)。
参加者の復習になればと思い、ブログ掲載します。

先ず、上野東照宮ぼたん苑の様子をご覧いただきましょう。
上野東照宮の入口の風景。
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ぼたん苑の入口。
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ぼたん苑内から見える五重塔。
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冬ぼたんの風景。
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冬ぼたんの説明板がありました。
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最初に、参加者に説明した牡丹(ビワモドキ目ボタン科ボタン属)のミニ知識を、ご紹介しておきます。
①登場:中国で2世紀には薬用として使用され、5世紀には画材として描かれ、隋の時代には黄3、桃1及び紅色8の12品種が観賞品種として記録される。
②伝来:日本には仏教伝来の頃に薬用植物として入ってきたようで、聖武天皇が奈良の都に植えさせたのが記録として残っている。その後平安時代には観賞用として栽培され、寺院などにもたくさん植えられたようです。
③原種:現在の調査で明らかにされている原種は8種、1亜種、2変種、1変型。これらが複雑に交雑しあって、観賞用品種が出来上がっている。
④普及:ボタンの苗は多くが接ぎ木苗で、台木には、同じボタン科ボタン属のシャクヤクの根が使われている。丈夫なシャクヤクの台木のお陰で、ボタンは飛躍的に栽培しやすくなり、広く普及した。
⑤ボタンとシャクヤク:○ボタンは木で、シャクヤクは草。○ボタンは枝分かれして横に広がるが、シャクヤクは枝分かれせずに茎がまっすくに伸びる。
⑥「立てばシャクヤク、座ればボタン」:花の美しさを美人にたとえ、シャクヤクはスラリとしているので立っている美人に、ボタンは低く横にはっているので座って落ち着いている美人になぞらえている。

次に、牡丹の品種について、説明しましょう。
①春牡丹:4~5月に開花する一般的な品種。
②寒牡丹:春と秋に花をつける二季咲きの変種。通常は、春にできる蕾は摘み取り、秋にできる蕾のみを残し10月下旬から1月に開花させる。
寒牡丹は、葉をつけず花のみを開花させるのが特徴です。寒牡丹は、江戸時代に牡丹園芸家が寒の時期にも富貴花を咲かせようと品種改良をおこなった牡丹で、これらの種類が寒牡丹の始めといわれている。春と秋の二季咲き性の牡丹で、寒さを感じると花芽が成長しはじめ、10月半ばから1月半ばごろまで花を咲かせる。ただ、つぼみがなかなか大きくならず、開花しないものも多いといわれる。
今回、寒牡丹で花が見られたのは、次の一つだけで、他は枝に蕾の芽が付いているだけでした。
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③冬牡丹:春牡丹と同じ品種を1~2月に開花するよう、特に手間をかけて調整したもの(本来、春に開花する花を、1年以上真冬より寒い場所で、徹底した温度管理によってこの時期を春だと思いこませ、開花させたもの)。寒牡丹と混同されることが多いが、冬牡丹は放置すると春咲きに戻ってしまう。冬牡丹は、葉の上に座ったように花を開花させる。牡丹の品種によって冬に咲かせやすいものと咲かせにくいものがあって、毎年咲く牡丹もありますが数年に一度ぐらいしか花を咲かせない牡丹もあるそうです。
上野東照宮で見られた冬牡丹の主な品種:白色(五大州、連鶴、紀子の舞)、黄色(黄冠、ハイヌーン)、桃色(八千代椿、聖代、日暮)、赤色(島錦、百花選、紅千鳥、藤錦、大喜紅)、紫色(島大臣、新国色、島の藤)。

見られた順に、名札が付いていた花をご紹介しておきます。
左:島錦と右:五大州。
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黄冠。
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ハイヌーン。
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連鶴。
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百花選。
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八千代椿。
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紅千鳥。
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藤錦。
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聖代。
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紀子の舞。
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大喜紅。
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島大臣。
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新国色。
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島の藤。
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日暮。
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最後に、牡丹の花の構造について、説明しておきましょう。牡丹の原種の花弁は一重の5枚程度だったと推測されますが、華美に改良された牡丹は八重咲きです。
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黄色い花粉のオシベが多数。赤い柱頭のメシベ7個。
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雄性先熟。この時には、中央のメシベはまだ小さく、展開していない。
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雌性後熟。オシベの花粉がなくなった後に、メシベが大きくなり、メシベの柱頭が出てくる。
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ぼたん苑の中で咲いていた他の植物。
ロウバイ。ロウバイ科ロウバイ属。 漢字名:蝋梅 中国原産
江戸時代の初期に渡来。落葉低木で高さ3~5メートル。花は、1~2月に、芳香のある約2センチの光沢のある黄色の花をつける。ロウバイ科はロウバイ属(中国中部原産で、花期は12月~2月)とクロバナロウバイ属(北アメリカ東部原産で、花期は5月~6月)の2属である。花の大きさや花被片の色や形の違いであり、幹や枝、葉では区別が難しい。

①ロウバイ(蝋梅、別名カラウメ)   
花が全開となり、直径2cmで、がく片と花弁の区別がなく、花被片は多数らせん状につく。外側の花被片7~8片は淡黄色をしているが、内側の花被片6~8片はこれより小さくて紅紫色である。雄しべは5~6個で、内側に葯のない花糸だけの退化雄しべが7~8個ある。雌しべは花托が壷状に凹んだ中に多数ついている。
②ソシンロウバイ(素心蝋梅)
ロウバイより花が大きく、内側の花被片まで淡黄色であり、甘い香りが良い。大型の花の品種に、満月蝋梅という人気品種がある。
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ロウバイの花に虫が来ていました。
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ミツマタ。ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。
暖地で日本紙や観賞用として栽培。多くの枝は3出。葉は、長楕円形で全縁(ぜんえん)、長さ13センチくらいで表面は緑色、裏面は灰白色で細毛があり、秋には枝端に花芽(かが)がつく。花は、早春に葉の出る前に咲き、まり状に集まって枝の端に丁字(ちょうじ)形につく。花は球状花序の外側から咲き始める。花の筒状部は長さ約7ミリで花弁状のがく片で、外側は蜜毛で覆われ白色で、内側は黄色。オシベはがく筒の内面に上下2段につき、メシベの花柱は長く花外に出る。
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クリスマスローズ。キンポウゲ科クリスマスローズ属 
ヨーロッパ原産、南ヨーロッパ・中央ヨーロッパ・トルコなどに自生。クリスマスローズと春咲きクリスマスローズがある。クリスマスローズは、12~2月ころに咲き、ヨーロッパ原産。春咲きクリスマスローズは、3~4月ころに咲き、ギリシャやトルコ原産。一般には両方ともクリスマスローズの名で呼ばれている。
花びら状に見えるのはがく片で、花弁は退化して雄しべの基部のまわりにある。雄しべ多数、雌しべ5個前後。
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以上
by midori7614 | 2016-01-22 22:13 | 関東のみどり