のん木草・みどり見て歩き

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12月7日金沢文庫・称名寺市民の森見て歩き。

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の年内最終の見て歩き行事で、金沢文庫・称名寺市民の森の紅葉を見て歩きをしてきました。天気予報では、晴れ時々曇り、北風4mでしたが、日中は晴れ、風も昼時に吹いただけで、ほぼ無風に近く、小春日和の中、今年最後と思われる紅葉・黄葉を堪能いたしました。
また、金沢三山(金沢山・稲荷山・日向山)は、丘陵程度の低山ですが、アップダウンがあり、急登の階段上りは少し厳しい状況でしたが、ゆっくり歩きましたので、全員疲れた様子はありませんでした。

なお、行程は次の通りでした。金沢文庫駅10:00→(歩き15分)→称名寺(赤門~仁王門~阿字池~反り橋~中の島~金堂前の不思議な楓「青葉の楓」:常盤楓:イタヤカエデの別名~釈迦堂~鐘楼)→イヌビワ・カンレンボク・カイノキを観察→11:40イチョウ大木のそばで昼食休憩12:20→称名寺市民の森=金沢三山(金沢山・稲荷山・日向山)→称名寺→金沢文庫→薬王寺墓地→(歩き15分)→金沢文庫駅(15時頃解散)。

先ず、称名寺で見られた紅葉~黄葉の風景をご覧いただきましょう。
称名寺仁王門の風景。右側の木はケヤキの紅葉。
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仁王門から浄土庭園を覗き視る。黄葉が多い。
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浄土庭園の阿字池と中の島に架かる反り橋と平橋。
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阿字池に映るイチョウの黄葉。
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阿字池と金堂、鐘楼の風景。
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中の島のイロハカエデの紅葉。
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阿字池岸のイロハカエデの紅葉。
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金堂近くの金沢8名木の一つと言われる「青葉の楓」の2代目の木。3582(2)
この木は謡曲「六浦」に取り上げられた木で、紅葉せずに青葉のままとなったと言う由緒ある木です。カエデの種類としては、常盤楓(イタヤカエデの別名)で、耐寒性が強いので、イロハカエデの紅葉の時期でも、まだ緑の葉であり、遅れて黄色になり、決して紅葉しないので、青葉の楓と言われたのではと思います。日当たりの良い方から撮影すると黄葉していました。
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日陰側の葉は、ほとんど緑色でした。
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葉を見ると、葉の縁には鋸歯がなく、イタヤカエデでした。
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イチョウの黄葉。
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イチョウの黄葉はかなり散り始めていて、地面は黄色一色でした。
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ケヤキの黄葉。
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ハゼノキと思われるウルシの仲間の紅葉。
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カイノキの紅葉。
カイノキ(楷樹)はウルシ科カイノキ属の落葉高木。 別名:カイジュ、ランシンボク(爛心木)、トネリバハゼノキ、ナンバンハゼ(南蛮櫨)、クシノキ(孔子の木)。名前の由来は、直角に枝分かれ、小葉がきれいに揃うことから、楷書にちなんだもの。称名寺のカイノキは黄葉しているものがほとんどで、紅葉_は既に散っているように思われました。
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他に、花で見られたのは、樹木ではサザンカでしたが、撮影しませんでした。草本では、裏山の北条実時のお墓近くに、アキノタムラソウが咲き残っていました。
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花をアップすると、シソ科特有の花でした。
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果実では、次のものが見られました。
イヌビワ(犬枇杷) クワ科 イチジク属の落葉 小高木。雌雄異株。
初夏に花を付けるが、すでにイチジクの果実状であり、花は外からは見えない集合花となっている。受粉はイヌビワコバチ類が行い、先端の穴から中に入って受粉させ、産卵する。果実は秋には黒紫色に熟し、食べられる。食感はイチジクによく似ており、小さな種が多数入っている。イヌビワとイヌビワコバチの共生関係は複雑です。雄花の奥側には雌花に似た「虫えい花」(花柱が短く、不妊)があり、これにイヌビワコバチが産卵する。翌年春にこれが幼虫になる。幼虫は虫えい花の子房が成熟して果実状になるとそれを食べ、成虫になる。初夏になると雌成虫は外に出るが、雄成虫は花序の中で雌成虫と交尾するだけで一生を終える。雌成虫は雄花の出口付近にある雄花の花粉を受け、この頃(初夏)に開花する雌花に入って授粉をする。
この写真の実は、雄花でした。
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カンレンボク(旱蓮木) ヌマミズキ科あるいはミズキ科の植物の一種。
中国南部原産の落葉高木。日本には大正時代に渡来し、庭木などに利用される。集合果は直径3cmほどの球状の房になり、10月から11月頃に稔る。黄緑色でバナナの房が丸くなった感じである。食べてみるとほんのり甘い。
果実や根をはじめ植物全体にカンプトテシンという抗癌作用のある物質が含まれている。しかし、毒性も強いので強い副作用が報告され、臨床試験は中断した。
生命力が強いので、子孫繁栄などの喜びの木を意味するキジュ「喜樹」の名前もある。
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称名寺以外の場所で見られた果実。
サネカズラの果実がほとんど落ちた果床。
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1ヶ月前の野川公園で見られたサネカズラの果実。
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ニシキギ科マサキの果実。
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モチノキ科クロガネモチの果実。
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以上
by midori7614 | 2015-12-08 20:05 | 関東のみどり

12月1日(火)養老渓谷・亀山湖バスハイク観察会

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の通算23回目のバスハイクで、山梨房総半島の養老渓谷と亀山湖へ行ってきました。行程は次の通りでした。
川崎駅西口8:10→東京湾アクアライン・海ほたる(トイレ休憩のみ)→市原鶴舞IC9:15→養老渓谷・十字路のやまびこ食堂(トイレ休憩と昼食弁当積み込み)10:00→水月寺近くの路上で下車(バスだけは滝見苑バス駐車場へ移動)10:05→滝めぐり遊歩道3.2kmを散策(水月寺→0.5km→小沢又の滝→川沿いの平坦道2.7km→川原で昼食→粟又の滝→12:45滝見苑バス駐車場(お土産物店山恵のトイレ使用)12:55→養老渓谷・十字路のやまびこ食堂(トイレ休憩、地場野菜などお土産購入、「老川もみじ郷」見物と房総の地形など説明)13:30→縣崖境(車窓)→亀山湖ダム(車窓)→笹地区亀山湖畔公園(下車・トイレ休憩)14:30→笹川湖・道の駅ふれあいパーク・きみつ(立ち寄りは未定)→(房総スカイライン)→君津IC→15:30東京湾アクアライン海ほたる(休憩)16:00→16:30川崎駅西口(解散)

11月は雨降りの日が多くて、週間天気予報が出る1週間前には、どんな天気になるか心配していましたが、快晴、降水確率0%、無風、小春日和の行楽には絶好の良いお天気となりました。粟又の滝付近と亀山湖へ向かう一車線しかない狭い道路の渋滞が心配されましたが、進行を早め早めに進めることにより、進行は予想外に順調に推移し、予定よりも早めに川崎へ戻れました。過去13年間に22回実施したバスハイクでもこんな良い天気を記憶していません。無事に実施できたので、結果論としては、大変良かったと思います。

観察会の講師は今回5回目の評判の良いN先生で、随所で立ち止まって、懇切丁寧な説明をしていただきました。参加者はよくご理解いただいたことと思いますが、更に、ご参考になればと願い、今回見られた植物を、私なりに簡単に説明しながら掲載します。

まず、水月寺から養老川までの台地で見られた植物を掲載します。
ツルウメモドキ(蔓梅擬) ニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉つる性木本。
果実は秋に淡黄色に熟し、3つに裂開し、赤い仮種皮に被われた種子が現れる。これが美しいので生け花や装飾用に使われる。種子は鳥に食べられて散布される。
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ユズ(柚子) ミカン属の常緑小高木。
枝には鋭い棘があり、葉柄には幅広い翼がある。果皮の表面はでこぼこしている。種子の多いものが多い。酸味は強く、香りもある。実成りが遅いことでも知られ、「ユズの大馬鹿18年」などと呼ばれることがある。
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マユミ(檀、真弓、檀弓) ニシキギ科 ニシキギ属の落葉低木。
果実は枝にぶら下がるようにしてつき、小さく角ばった四裂の姿です。果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる。
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ニシキギ(錦木) ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木。
果実は楕円形で、熟すと果皮が割れて、中から赤い仮種皮に覆われた小さい種子が露出する。これを果実食の鳥が摂食し、仮種皮を消化吸収したあと、種子を糞として排泄し、種子散布が行われる。
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コバノガマズミ(小葉莢迷) スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。
名の由来はカマズミに比べると葉が小さいため。枝は灰白褐色。 葉は単葉で対生。 葉身は倒卵状楕円形。
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ガマズミ(莢蒾) スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。
葉は対生し、細かい鋸歯がある卵型から広卵形で10cm程度。果実は赤く熟し、最終的に晩秋の頃に表面に白っぽい粉をふき、この時期がもっとも美味になる。
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ムラサキシキブ(紫式部) シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木
葉は黄緑で洋紙質、薄くて表面につやはない。秋に果実が熟すと紫色になる。果実は直径3mmで球形。栽培品種には白実のものもある。
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アワブキ(泡吹)黄葉。 アワブキ科アワブキ属。
葉は互生し、枝先に集まる。名前の由来は木を燃やすと切り口からたくさんの泡を出すことから。葉は倒卵状長楕円形。先は鋭くとがり、基部は広いくさび形。質は薄い。側脈は20~28対でほぼ平行に並ぶ。
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アセビ(馬酔木)花芽。 ツツジ科 アセビ属の常緑低木。
枝先に複総状の花芽の花序を垂らす。早春になると多くの白くつぼ状の花をつける。名前の由来は、「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくようになるからとされる。
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次に、養老川沿いの遊歩道で撮影した紅葉と植物を掲載します。
まず、風景写真です。崖は砂岩の地質で、地層が褶曲し、フリッピンプレートが房総沖で、シナプレートの下に沈み込むことにより隆起したことにより房総の山ができたことが判る。斜面の樹木は落葉樹で紅葉するが崖上は暖地であるので、常緑樹が多い。植生の特徴が興味深い。
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粟又の滝。
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ここで見られた植物。
イボタノキ(水蝋樹・疣取木) モクセイ科の落葉低木。
花期は初夏、ギンモクセイに似た芳香ある筒状で先の四裂した白い小さな花を、総状に小枝の先に密集して咲かせる。花序は先端が垂れる。晩秋には直径6mmほどの楕円形の果実がなる。果実は核果で紫黒色に熟す。
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ホウビシダ(鳳尾羊歯)。チャセンシダ科 ホウビシダ属。
生育環境:山林中の湿った岩上に見られる常緑のシダ。林内の山道沿いの石組みや針葉樹林内の切り立ったウエットな岩壁に群落を形成して生育している。
特  徴:常緑性。葉柄は黒紫色で光沢がある。葉の大きさ25~40cm、単羽状複葉、葉の質は薄い。羽片には下側半分を除いて鋸歯がある。葉柄は赤褐色で光沢がある。
和名は鳳尾シダで、葉の形を鳳凰の尾に擬したもの。
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ノコギリシダ(鋸羊歯)。メシダ科ノコギリシダ属
生育環境:山地の陰湿な斜面、林床で群生する。
特徴:常緑性。根茎は長く這う。葉柄は緑色~暗紫色、基部鱗片は広披針形、褐色。葉身は披針形の単羽状複葉、光沢のある濃緑色で革質。側羽片は10~20対、下部では有柄で上部に向けてしだいに小さくなり、頂羽片はない。側羽片の辺縁は鋭鋸歯状で、後部はくさび形、前部基部に耳片がつき、葉脈部分はくぼむ。胞子嚢群は線形で中肋寄りにつく。
側羽片の形と辺縁の鋭鋸歯を鋸に見たてたことが名の由来。
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ハダカホオズキ。ナス科の草本。秋に真っ赤な実をぶら下げるようにつける。
花期は8-9月。花は白から次第に淡黄色になる。液果は球形で径6-7mm、赤く熟する。萼は果実になるときに僅かに膨らむが、ホオズキ属のように果実を包むまで膨らむことはない。果実がホオズキのように袋に包まれておらず、裸であることからこの名がある。
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イヌビワ(犬枇杷) クワ科 イチジク属の落葉 小高木。雌雄異株。
この実に見えるのは、雄花。雄花の奥側には雌花に似た「虫えい花」(花柱が短く、不妊)があり、これにイヌビワハチが産卵する。翌年春にこれが幼虫になる。幼虫は虫えい花の子房が成熟して果実状になるとそれを食べ、成虫になる。初夏になると雌成虫は外に出るが、雄成虫は花序の中で雌成虫と交尾するだけで一生を終える。雌成虫は雄花序の出口付近にある雄花から花粉を受け、この頃(初夏)に開花する雌花序に入った際には授粉をする。イヌビワとイヌビワコバチの共生関係は複雑ですね。
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フサザクラ(房桜)葉。フサザクラ科フサザクラ属。
葉は互生し、長さ6~12㎝の円形、先端が尾状にとがり、長い葉柄がある。葉脈は深く、葉の縁には不規則な鋸歯がある。
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フサザクラの倒れそうな幹とピンチヒッターになろうとするヒコバエ。
谷の源頭部や崩壊地、河原などに群生して群落を形成する。土石流などに押し倒されると地下に埋もれた幹から多数の地上茎を出して再生する。
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アブラギリ(油桐)葉。 トウダイグサ科の落葉高木。
葉の形はキリに似る。葉の基部には柄のついた蜜腺が1対ある。
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カラスザンショウ(烏山椒)葉。 ミカン科サンショウ属の落葉樹。
普通のサンショウに比べて、はるかに大きな葉をつける。サンショウ同様、葉には油点があり、特有の香りがある。
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キセキレイが対岸を歩いていました。
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午後から立ち寄った「老川もみじ郷」の紅葉。
ここの崖も、房総半島が海底堆積物が隆起してできたことを物語っていて、地質学として興味深い。
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最後に下車した亀山湖畔公園の風景。ここは静かな場所で、ほっとできました。
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クスノキ(樟、楠) クスノキ科ニッケイ属の常緑高木。
果実の基部には萼のように膨らむ部分がある。本来の萼ではなく、花柄の一部が膨らんでできる花托である。千葉県でナンジャモンジャの木と言えば、このクスノキです。
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イロハカエデ(いろは楓)ムクロジ科カエデ属の落葉高木。
日本では最もよく見られるカエデ属の種で、紅葉の代表種葉は長さ 3.5~6cm、幅 3~7cm で、掌状に深く 5~9裂する。
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(山茶花)花。 ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。花。
秋の終わりから、冬にかけての寒い時期に、花を咲かせる。野生の個体の花の色は部分的に淡い桃色を交えた白色であるのに対し、植栽される園芸品種の花の色は、赤色や白色やピンクなど様々である。
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アオサギとオオバンが見られました。
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他に、返り咲きのミツバツツジ、咲き残りのシロヨメナ、アキノタムラソウの花も見られましたが、写真撮影を見送りました。
以上
by midori7614 | 2015-12-02 21:47 | 関東のみどり