のん木草・みどり見て歩き

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7月23日(木)乙女高原バスハイク観察会

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」のバスハイクで、山梨の乙女高原へ行ってきました。行程は次の通りでした。
谷保駅7:30発→府中IC→(中央道)→談合坂SA(15分休憩)→勝沼IC→信玄館(弁当積込)→10:00焼山峠(トイレ)10:30⇒(往路2km)⇒12:05グリーンロッジ(昼食・トイレ)12:45⇒乙女高原観察会(高低差50m)⇒(帰路2km)⇒15:10焼山峠(トイレ)15:30→信玄館(弁当ゴミ返却、トイレ、土産購入など15分休憩)→勝沼IC(中央道)→府中IC→谷保駅(17:40解散)
前日の22日までは、夏日の猛暑でしたが、23日から前線通過で、雨が降ったり、止んだりするはっきりしない天気予報でしたが、多分強い雨にはならないだろうとの判断で、計画通り強行しました。谷保駅を出発したころから雨も小降りになり、止んだりしてきましたので、信玄館でお弁当を積み込んだ時点で、行き先を乙女高原と決め、計画通り実施する方針としました。10時半ごろに、雨具着用で歩き始めた頃は小雨でしたが、林の中の山道歩きでしたので、歩行と植物観察には支障はありませんでした。昼食も、全員25名が東屋の椅子に座って、雨を心配することなく、食べることが出来ました。午後からは、小雨も止み、曇り空となりましたので、乙女高原の上まで登ることができ、富士山こそ見られませんでしたが、植物観察は十分できました。15時過ぎに、バスが待機している焼山峠に全員無事に戻りました。不安定な天気でしたが、この程度で、無事に実施できたのは、大変良かったと思いました。

観察会の講師は今回4回目のN先生で、随所で立ち止まって、懇切丁寧な説明を受けました。更に、帰りのバス車内では、下見の際に撮影された花の写真を、バスのモニターへ映して、復習の解説をしていただきました。
参加者はよくご理解いただいたことと思いますが、更に、ご参考になればと願い、今回見られた植物を、私なりに簡単に説明しながら掲載します。掲載内容がボリュームがありますので、夏休みおヒマの時に、ゆっくりご覧下さい。

アヤメ(菖蒲、文目、綾目)。アヤメ科アヤメ属の多年草。
山野の草地に自生し、湿地に生えることは稀。葉は直立し高さ40~60cm程度。花茎は分岐しない。径8cmほどの紺色の花を1-3個付ける。外花被片(前面に垂れ下がった花びら)には網目模様があるのが特徴。
雨に濡れてみずみずしかった花。
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6月28日下見の時の花。
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イケマ(牛皮消)。ガガイモ科イケマ属のつる性の多年草。
葉は長さ3-6cmの葉柄をもって茎に対生し、形は卵形で先は尾状に鋭く尖り、基部は深い心形になる。裏面は淡緑白色で、葉脈が浮きだって目立つ。葉腋から、長さ6-12cmある葉柄より長い花柄の先に、径2-4cmの散形花序をつける。小花柄は1-2cm、花冠は淡緑色で5裂し、裂片は反曲する。副花冠は白色。
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花序を拡大して見ると、
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イタドリ(虎杖、痛取)。タデ科の多年生植物。
茎は中空で多数の節があり、その構造はやや竹に似ている。三角状の葉を交互につけ、特に若いうちは葉に赤い斑紋が出る。雌雄異株で、雄花はおしべが花弁の間から飛び出すように長く発達しており、雌花はめしべよりも花弁の方が大きい。夏には、白か赤みを帯びた小さな花を多数着けた花序を出す。
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イチヤクソウ(一薬草)。ツツジ科イチヤクソウ属の常緑の多年草。
葉の間から長さ15-20cmになる花茎を伸ばし、総状花序をつけ、3-10個の花がつく。萼片は5個で離生し、披針形で先はとがり、長さは幅の2-3倍になり、長さ3-5mmになる。花は白色で径約13mmの広鐘形になり、下向きに咲く。
今回見られたのは葉が丸い「マルバイチヤクソウ」
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下向きの花を下から見ると、花冠が深く5裂している。
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ウスユキソウ(薄雪草)。キク科の多年草。
茎葉は多数で裏面に灰白色の綿毛がある。夏~秋,茎頂に白い綿毛を密生した包葉がまばらにつき,その中心に多数の頭花が集まってつく。エーデルワイスと総称されるウスユキソウ属のなかで,もっとも広く分布するものである。ほかの種はすべて高山にしか咲かないが,ウスユキソウは高山にも生えるが,山地帯から見ることができる。白い花びらのような部分は苞で,ほかの種はこの白い毛がより密生してふかふかした感じに見えるが,ウスユキソウはやや毛が少ない。
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花の部分を拡大して見ると.
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ウツボグサ(靫草)。シソ科ウツボグサ属の多年生の一種。
日当たりのよい山野の草地に群生する。匍匐性で、茎は高さが10-30cmになり、断面が四角形である。花期は6-8月頃で3-8cmの花穂に紫色の唇形花を密集して咲かせる。
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ウツギ(空木)。アジサイ科ウツギ属の落葉低木。
枝先に円錐花序をつけ、多くの白い花を咲かせる。
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普通、花弁は5枚で細長い。
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オオヤマフスマ(大山衾)。ナデシコ科オオヤマフスマ属の多年草。
山地の草地や道端などに生える。北半球の温帯に広く分布するが、遺存種(生きている化石)なので生存力が弱い。茎は直立をし、上部で枝分かれをする。葉は長さ2センチくらいの楕円形で、向かい合って生える(対生)。花径1センチくらいの白い花をつける。
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花弁は5枚である。萼片も5枚で、花弁の半分くらいの長さである。花の中央部には10本の雄しべと少し太めの花柱(雌しべの一部)が3本ある。
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オカトラノオ(丘虎の尾)。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。
高さは、50cmから100cm。葉は茎に互生し、葉柄があり、長楕円形で全縁。白色の小さな花を茎の先に総状につけ、下方から開花していく。花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がる。
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小花を拡大して見ると
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オトギリソウ(弟切草)。オトギリソウ科オトギリソウ属 の多年草。
草地や山野に自生する。茎は高さ50cmほどになり、断面は丸い。夏に直径2cmほどの黄色い花を付ける。花弁・顎には黒点と黒線がはいる。葉は対生して先端に至るほど幅が狭くなり、黒点がめだち、特に縁には多い。和名は、秘伝の薬草の名前を他人に漏らしてしまった弟を兄が切った時の返り血がこの黒点であるとの意味。
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カラマツソウ(落葉松草、唐松草)。キンポウゲ科カラマツソウ属の宿根草。
山地~高山帯の草地に自生する高山植物。日本固有種である。花がカラマツの葉の付き方に似ているのでこの名前が付いた。高さは50-150cm。葉は根本から出て、二回ないし三回羽状複葉。小葉は長さ2-3cmで楕円形。根本から高く伸び上がる花茎を出し、その先に複散房花序の形で直径1cmほどの白色の花を多数つける。
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小花を拡大して見ると、萼片と花弁はなく、白い花はオシベの集まりである。
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キツリフネ(黄釣船)。ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。
葉の下から細長い花序が伸び、その先に3-4 cmほどの横長で黄色い花が釣り下がるように咲く。花弁状の萼と唇形の花びらをもち、距が長く筒状になっている。そのツリフネソウに似るが黄色い花が名前の由来になっている。
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キバナノヤマオダマキ(黄華山苧環)。キンポウゲ科オダマキ属の多年草。
茎の上部に放射相称で直径3-3.5cmの花を下向きにつける。萼片は5個で花弁状になる。黄色で長さ1.2-2.5cmになるが、基部はうしろに長く伸びて距になる。距はやや内側に弓状に曲がり、先は徐々に細くなり先端は小球状になる。
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下向きの花の中を覗いてみた。萼片の内側に花弁5個が互生し、オシベは先熟で多数あり、中心部は退化した仮オシベとなってメシベ群を取り囲む。メシベは5個ある。
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キリンソウ(麒麟草、黄輪草)。ベンケイソウ科に属する多年草。
葉は肉厚で、倒卵形または長楕円形で互生する。茎の先端に3出の集散花序をだし、マンネングサに似た多数の黄色い花を付ける。
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花弁は5枚で先が尖る。 萼片も5枚、オシベは10本で、メシベの先は尖る。
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キンバイソウ(金梅黄輪草草)。キンポウゲ科キンバイソウ属の多年草。
山地から亜高山帯のやや湿った草地や林縁に生える。草丈は40-100 cmで、茎は節ごとに2つにわかれて直立する。葉は節部分から葉柄なしに掌状脈風に出ている。鮮やかな黄色から山吹色で、直径3-4 cmの花をつける。
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花弁のように見えるものは蕚で、真ん中の芯のうち外側の太いものが花弁であり、細いものがオシベである。似た花のシナノキンバイとは、花弁の長短と花色の濃淡の違いで区別する。
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クガイソウ(九蓋草、九階草)。オオバコ科クガイソウ属の多年草。
茎は円形で直立し、株立し、高さは80-130 cmになる。葉は4-8枚が輪生し、単葉で長さ5-18 cm、幅2-5 cmになり、形は長楕円状披針形で先端がとがり、基部にはごく短い柄があるか無柄で、縁には多くの鋸歯がある。花期は7-8月。茎の先端に穂状になる長い総状花序をつけ、淡紫色の多くの花をつける。花序は長さ10-25 cmになり、花序軸には短い毛が散生する。
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花冠は長さ5-6 mmになり、先端は4浅裂し、裂片の先端はややとがる。雄蕊は2本あり、花冠から長く突き出る。
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クルマバナ(車花)。シソ科トウバナ属の多年草。
日当たりのよい山野の道ばたに多い。草丈は数十cmでやや直立する。茎には下向きの毛がある。葉の長さは3~5cmで両面に毛が多い。花は節に輪生して咲く。「車花」の和名は花の付いている様子からの命名。
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サルオガセ(猿麻薯)。地衣類 ウメノキゴケ科サルオガセ属。
花の咲かない植物で、苔に近い仲間の地衣類に属し、長く木の枝から垂れ下がる。空気中の水蒸気を吸って単独で育ち、寄生植物ではない。霧藻とも呼ばれ、水分と光合成だけで成長し、栄養を一切他から取ることはないので、まるで仙人のようです。
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シシウド(猪独活)。セリ科シシウド属の多年草。
山地の日当たりのよい草地などに生える。茎は太く、有毛で、高さ1~2m、上部で分枝する。葉は大型の2~3回3出羽状複葉で、小葉は長楕円形で長さ5~10cm、鋸歯がある。頂小葉の基部は翼状に流れる。葉裏面は脈上に開出した白毛が密生する。葉柄の基部は鞘状でふくらむ。枝先の大型の複散形花序に、白色の小さな花を密につける。花弁は内曲する。小総苞片はない。
雲霧の中のシシウド。
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花序が展開し始める。
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花序が開く。
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花が開花。
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小花を拡大して見ると。
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シモツケ(下野)。 バラ科シモツケ属の耐寒性落葉低木。
日本原産で初夏に咲く。暑さや寒さにも強く性質は大変丈夫。
3~5mmの小さな五弁花が散房花序に多数集まり半球状となる。 花色は濃紅色~白色までの濃淡があるが、 通常はピンクの花が多い。葉は互生し、卵形~長楕円形で葉先が尖り、葉縁のギザギザが目立つ。株は分枝が多い。
今回は雨に濡れていた。
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晴れていれば。
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バラ科の花なので、花弁は5枚。
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シモツケソウ(下野草)。バラ科シモツケ属の多年草。
葉は根出葉と互生する茎葉がある。奇数羽状複葉で、頂小葉は大きな掌状で分裂し、側小葉は小型で明瞭でない場合があり、茎葉の上部の場合は側小葉がないこともある。托葉があり、草質で緑色か膜質で帯褐色になる。花序は散房状か円錐状の集散花序で、花は白色か紅色で小型、花弁は4-5枚。萼は皿形で、裂片は4-5個あり反曲する。雄蕊は多数あり、心皮は3-10個まれに15個ある。
今回は雨に濡れていた。
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晴れていれば。
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ダイコンソウ(大根草)。バラ科ダイコンソウ属の多年草。
全体にやわらかな毛が密生する。花茎を立てて上部で枝分かれさせて、茎頂にひとつの花をつける。花は、径2cmほどの黄色の5弁花。根生葉(地際の葉)が、どことなく大根の葉に似ていることからの命名ですが、アブラナ科のダイコンとは縁もゆかりもなく、バラ科の草本です。
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花を拡大して見ると。
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タチフウロ(立風露)。フウロソウ科フウロソウ属の多年草。
花の色は淡い紅色で、濃い紅色の筋が入る。 花径は25~30ミリくらいである。 花びらは5枚である。 萼は5つに裂ける。 花の真ん中に花柱(雌しべ)があり、先は5つに裂ける。 雄しべは10本である。 基部(花の根元)には白い毛が密生する。茎や葉の柄、花の柄には下向きの毛が生える。 葉は手のひら形で、深く5つに裂ける。
横から見ると。
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正面から見ると。
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チダケサシ(乳茸刺)。 ユキノシタ科チダケサシ属の多年草。
茎の先に細長い円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、淡い紅色を帯びた白い小花を密につける。 花びらは5枚である。 雄しべは10本あり、先が赤い。 雌しべの先は2つに裂ける。茎や葉の柄には褐色の毛がある。 葉は2回から4回の奇数羽状複葉で、互い違いに生える。 小葉の形は卵形で、縁には不揃いの鋸歯がある。
今回は雨に濡れていた。
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晴れていれば。
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ツノハシバミ(角榛)。カバノキ科 ハシバミ属。
雌花は深紅のイソギンチャクのような花でたくさん付くが角のような実を結んで残るのはわずか。果実は角のように突起するのでこの名が付いた。
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ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)。ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。
茎の先端部から細長い花序が伸び、そこに赤紫色で3-4 cmほどの横長の花が釣り下がるように多数咲く。花弁状の3個の萼と唇形の3個の花弁をもち、距が長く筒状になっている。下の花弁の2個が大きく、雄しべが5個。その花が帆掛け船を釣り下げたような形をしていることや花器の釣舟に似ていることが名前の由来。
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ノアザミ(野薊)。キク科アザミ属の多年草。
葉は羽状に中裂し、縁にとげがある。茎葉の基部は茎を抱く。花期にも根生葉は残っている。花期は5-8月で、春咲きの特徴をもつが、まれに10月まで咲いている。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、直径は4-5cm。花の色は紫色であるが、まれに白色のものもある。総苞はよく粘る。
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ノコギリソウ(鋸草)。キク科ノコギリソウ属の多年草。
葉は掌状に中-深裂し、裂片には鋭い鋸歯がある。独特の櫛歯状の葉を鋸(のこぎり)に見立てて命名された。花期は7-9月。頭花は密な散房花序をつくる。花は5-7個で、長さ3.5-4.5mmある。のー
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ノハラアザミ(野原薊)。キク科アザミ属の多年草。
山地の草原や林縁に見られる。茎の高さは60cm-1mになる。葉は羽状に中裂し、縁にとげがある。花期は8-10月で、茎の上部で枝分かれし上向きに花をつける。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、花の色は紫色である。総苞にクモ毛があり粘らない。反り返らない規則正しい短い総苞片が目立つ。花期にも深く裂けた根生葉が残っているのが特徴。
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ノリウツギ(糊空木)。アジサイ科アジサイ属。
7月から8月にかけ、枝先に円錐状の花序を形成する。ほとんどの花は小さな普通花で5枚の花弁と10本の雄しべを持つが、周辺に点々と装飾花を付ける。装飾花の萼片は花弁状に変化しており、白色から淡く赤色を帯びる。
今回は雲霧の中に咲いていた。
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マルバダケブキ(丸葉岳蕗)。キク科メタカラコウ属の多年草。
根出葉は長い葉柄があり、葉身はフキに似た腎円形で径30-40cmになり、縁は鋸歯状になる。茎につく葉の葉柄の基部は広くふくれて茎を抱く。花期は5-8月。茎の上部に散房状に5、6個の黄色い径5 -8 cmの頭花をつける。舌状花は10個ほど。フキ属は食用になるが、マルバダケブキはフキ属でなく、メタカラコウ属で有毒植物である。
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花の中央は筒状花である。
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ホソバノキソチドリ(細葉の木曽千鳥)ラン科ツレサギソウ属の多年草。
湿地近くの草の中に生える。葉は2~3個つき、幅1~2㎝。花は淡黄緑色で、多数つく。側花弁の先は細長くならず、唇弁が細長く、細長い距が水平から下向きにつくのが特徴である。
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ミゾホオズキ(溝酸漿)。ハエドクソウ科ミゾホオズキ属の多年草。
上部の葉腋から花柄を出して1花をつける。花冠は黄色で、長さ10-15mmになり、萼よりはやや長く、筒状の唇形になり、先端は5裂する。雄蕊は4個あり、下側2本は長く、上側2本は短い。花弁の一部は長い距となって、後方に延びる。
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ミヤマザクラ(深山桜 )。バラ科サクラ属の落葉高木。
果実は径約9mmの球形の核果で、紅紫色に熟し7-8月には黒紫色に熟す。完熟しても果肉は苦い。
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ヤマハタザオ(山旗竿)。アブラナ科ヤマハタザオ属の多年草。
山野の日当たりのよい場所に生える。根生葉はロゼット状になり、茎葉は茎を抱く。茎葉の基部の近くには波状の鋸歯がある。茎の先の総状花序に少数の白色の花をつける。花弁は4個。
今回は雨に濡れていた。
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晴れていれば。
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ヤマホタルブクロ(蛍袋)。キキョウ科の多年草。
乾燥した草原や道ばたなどによく見られる草本で、全体に毛が生えている。根出葉は長い柄があり、葉身はハート形。匍匐枝を横に出して増殖する。初夏に花茎を延ばす。高さは、最大80cmくらいにまでなり、数個の釣り鐘型の花を穂状につける。花は柄があって、うつむいて咲く。
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雄性先熟の両性花で、下向きの花の中を見ると、雄性期なのか雌性期なのかが判る。
雄性期。
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雌性期。
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ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)。キク科フジバカマ属の野生の多年草。
ヒヨドリバナ(鵯花) の変種。ヒヨドリバナは、葉が全縁で対生し、ヨツバヒヨドリは葉に細かい鋸歯があり、葉が茎の周りに3~4枚輪生する。 フジバカマ(藤袴)とも似ているが、フジバカマは葉が3秦深裂している。
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小花を拡大して見ると。
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ワレモコウ(吾亦紅、吾木香)。バラ科ワレモコウ属。
草地に生える多年生草本。地下茎は太くて短い。根出葉は長い柄があり、羽状複葉、小葉は細長い楕円形、細かい鋸歯がある。秋に茎を伸ばし、その先に穂状の可憐な花をつける。穂は短く楕円形につまり、暗紅色に色づく。
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なお、キオン(黄苑)、ニガナ(苦菜、黄瓜菜[)、カニコウモリ、クサコアカソなど、花の開花していなかったものは、掲載を省略しました。
以上
by midori7614 | 2015-07-25 15:23 | 関東のみどり

7月13日 御岳山ロックガーデン見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、奥多摩の御岳山ロックガーデンを散策してきました。標準歩行時間2時間30分のコースを2倍の5時間かけて、ゆっくり観察をしました。梅雨の後半の時期に、ようやく晴れ上がった日でした。下界は35度前後の猛暑であったようでしたが、標高の高いロックガーデンは木陰の下で、水の流れもありますので、夏でも涼しい見て歩きでした。夕方、下山したら暑かったですね。
行程は次のとおりでした。
JR御嶽駅→(バス)→ケーブル下→(ケーブルカー)→御岳山駅→長尾平→天狗岩→ロックガーデン→お浜の桂→綾広の滝→御岳山駅→(ケーブルカー)→ケーブル下→(バス)→JR御嶽駅。
見られた主な花を掲載します。

○ギンバイソウ(銀梅草)。アジサイ科ギンバイソウ属の多年草。
山地の樹陰に生える。白い5弁の花をウメに見立てて、この名がついた。高さは40cmから70cmになる。茎は直立し毛がある。また、枝は出さない。葉は対生し、長さは10cmから20cmで、幅が6cmから12cmの倒卵形になり、先端は2つに裂けている。7月から8月に茎の先へ集散花序を出し、10個から20個の白い花をつける。花は装飾花と両性花がある。装飾花は、がく片が2枚か3枚からなる。両性花は、がく片と花弁がそれぞれ5枚で、おしべがたくさんあり、めしべは1個からなる。

上から撮影した花序。花は下向きで、萼片の裏側を見せているだけ。
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横から撮影すると、開花した花のメシベ、オシベ、花弁が判る。
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正面から撮影した花。
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横から撮影した花。
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○タマアジサイ(玉紫陽花)。アジサイ科アジサイ属の落葉低木。
山地の沢沿いや、やや湿った林縁、道路法面などに自生する。高さ約1.5メートル程度。
葉は長さ10–21センチの楕円形で先がとがる。葉や幹など全体に短毛が生えており、ざらつく。葉に葉柄があり、枝に対生し、葉の形は楕円形から倒卵形で、大きいもので長さ25cm、幅14cmほどになる。縁は細かい鋸歯状になり、葉の表面、裏面ともざらつく。花期は7月から9月で、苞に包まれ玉状になった蕾が裂けるように開花し、淡紫色の小さな両性花の周りに花弁4枚の白色の装飾花が縁どる。装飾花は大きさ20–32ミリで白色、両性花は大きさ2–5ミリで紫色であり、花序は直径10–15センチである。つぼみの大きさは径1.5センチ、長さ1.2センチ程度で、開花に従い包んでいた苞(ほう)は落ちる。和名は、つぼみが球形であることから名付けられた。
花序のつぼみと開花した花序。
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開花した花序をアップ。
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○ヤブカンゾウ(藪萱草)ユリ科 ワスレグサ属の多年草。
中国原産の栽培されていたものが野生化している。花は八重咲きで、3倍体のため結実せず、匍匐茎(ほふくけい、ランナー)を出して拡がる。種子で増えることはないので、過去に栽培されたものが生き残ったり、河川の氾濫にともなって流されたりしたものであろう。そのようなこともあって、現在の生育地は堤防や小川のほとり、耕作地の周辺などであることがほとんどである。ノカンゾウの花は一重であり、結実する。
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○ヤマユリ(山百合)。ユリ科ユリ属の球根植物。
日本特産のユリ。山地の林縁や草地に分布する。草丈は1-1.5m。花期は7-8月頃。花は、花弁が外に弧を描きながら広がって、1-10個程度を咲かせる。その大きさは直径20cm以上でユリ科の中でも最大級であり、その重みで全体が傾くほどである。花の色は白色で花弁の内側中心には黄色の筋、紅色の斑点がある。花の香りは日本自生の花の中では例外的ともいえるほど、甘く濃厚でとても強い。発芽から開花までには少なくとも5年以上かかり、また株が古いほど多くの花をつける。
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○ホタルブクロ(蛍袋)。キキョウ科の多年草。
乾燥した草原や道ばたなどによく見られる草本で、全体に毛が生えている。根出葉は長い柄があり、葉身はハート形。匍匐枝を横に出して増殖する。初夏に花茎を延ばす。高さは、最大80cmくらいにまでなり、数個の釣り鐘型の花を穂状につける。花は柄があって、うつむいて咲く。暑さには弱い一方、日陰でもよく育つ。花色には赤紫のものと白とがあり、関東では赤紫が、関西では白が多い。0
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花の下から花の中央を覗かせてもらいました。開花したばかりの最初は雄性期です。
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オシベが萎んで落ちると雌性期になり、メシベの柱頭が3裂しています。
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○カメバヒキオコシ(亀葉引起し)。シソ科ヤマハッカ属。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、淡い紫色をした唇形の花をたくさんつける。 上唇は立ち上がり、下唇は舟形である。 萼片は5枚である。茎の断面は四角形で、細かい毛が生える。
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小花をアップするとシソ科特有の形の花です。
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ユキノシタ(雪の下)。ユキノシタ科ユキノシタ属。
湿った半日陰地の岩場などに自生する常緑の多年草。高さ20-50 cmの花茎を出し、多数の花をつける。花は5弁で、上の3枚が小さく濃紅色の斑点があり基部に濃黄色の斑点があり、下の2枚は白色で細長い。花弁の上3枚は約3-4 mm、下2枚は約15-20 mmである。アップしてみると、可愛らしく、きれいな花ですね。
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以上
by midori7614 | 2015-07-16 20:34 | 関東のみどり

6月28日 乙女高原の下見

かわさき市民アカデミーのみどり学受講生の有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」は、7月23日に乙女高原バスハイクを予定しています。乙女高原までは、バスが入れないので、焼山峠から約2km離れた乙女高原まで、歩くことになります。その往復には、それぞれ魅力がある山道がいくつかありますので、その下見が主な目的で、梅雨の晴れ間に行ってきました。

結論から入りますが、23日は次の地図のオレンジ色の道を往路に使用し、水色の道を帰路に使用するつもりでいます。
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そして、乙女高原では、乙女ファンクラブが作った、次の地図のお散歩コースで、N講師に花の説明をしていただく計画です。
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では、このコースで、今回下見で見られた風景、植物を、歩いた順に掲載させていただきます。

バスが到着する焼山峠は、小楢山の登山口で、子授地蔵が沢山安置されています。
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焼山峠では、ヤマオダマキ、ウマノアシガタの花が見られました。
ヤマオダマキ。
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下向きの花を、覗かせていただきました。
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ウマノアシガタ。
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往路(焼山峠→乙女高原)。
最初は、荒川林道を少し歩き、左側から展望台へ向かう山道に入り、すぐに右折し、四季の森へ向かう山道に入ります。この地点に入れれば、後は、一本道ですので、迷わずに歩けます。その地点の標識です。
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この道はなだらかな散歩道です。
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ノリウツギがつぼみや、咲き始めでした。
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カラマツの新緑がきれいでした。
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道辺の広くなった陽の当たる所には、カラマツの稚樹が多く出ていました。
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ミズナラの葉。
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ヤマウルシの葉。
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ヤマグリの葉。
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焼山峠から乙女高原までは標高差約150m上がりますので、途中では階段のある登り道もあります。
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湿気のあるところでは、スギゴケと思われるコケがきれいです。
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アスカイノデと思われるシダが生える湿地があります。
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小川の流れる湿地帯。この道は下山路に使用すると滑りやすそうな感じがしました。当日は、勿論、登り道に使用します。
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崩壊した斜面はコケが覆っていました。
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この湿地帯では、あちこちでクリンソウが咲いていました。
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クリンソウ。
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花1個をアップ。
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ミゾホウズキ。対生する葉に柄が見られますので、オオバミゾホウズキではないと思いました。
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乙女高原に到着してから、お散歩道を歩き、グリーンロッジで昼食を取りました。トイレ休憩をした後、お散歩道で花の観察をしました。
シラカバ、ヤエガワカンバの中に、レンゲツツジの小群落がありました。
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咲き残りでもきれいなレンゲツツジ。
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高原に咲くアヤメ。
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アブラナ科の小さい花。根生葉の確認が出来なかったが、イヌナズナ属の花ではないかと思いました。
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キンポウゲ科キンポウゲ属の黄色い花。葉の確認が出来ていませんが、ケキツネノボタンによく似ていると思いました。
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ヒヨドリソウの仲間のつぼみ。
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帰路(乙女高原駐車場→焼山峠)
最初は林道歩き、次に湿地帯の山道・木道へ入りました。
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オオヤマフスベではないかと思った白い5弁の花。
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再び、林道へ出ました。
マユミの花と葉。
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マタタビの白く化粧したような葉。
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林道を500mほど下って、再び、往路で歩いた山道300mを歩きました。
ウリカエデの葉。
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花が咲き終わったナナカマド。
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今回の下見は、花の種類を同定する目的でなく、どの道を使用するのが良いのかを調査する目的でしたので、植物観察には時間をかけずに、単に写真を撮るだけに止めました。従って、葉の観察がほとんどしていませんので、花の名前ははっきり同定できていません。そのつもりで、ご理解お願いします。なお、花が咲くのは、7月下旬が一番多いとのことですから、当日はいろいろな種類の花が見られそうです。また、このコースであれば、23日当日は、5時間前後の観察会は可能だろうと判断しました。
以上
by midori7614 | 2015-07-01 16:44 | 関東のみどり