のん木草・みどり見て歩き

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3月27日 片倉城跡公園見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で作っているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、カタクリが自生している片倉城跡公園へ行ってきました。
行程は次の通りでした。片倉駅→(300m・徒歩6分)→片倉城跡公園(園内散策~昼食~片倉つどいの森散策往復~園内散策)→片倉駅。

今年の3月は例年よりも暖かい日が多く、桜のソメイヨシノも例年よりも3日ほど早く開花宣言をされた状況でしたので、カタクリは見ごろに咲いていました。
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10 cm程の花茎を伸ばし、薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。日差しがない寒い日は終日花が閉じたまま、下向きに、じっと耐えて、天候の好転を待つ。日中に花に日が当たると、花被片が開き反り返る。花の開閉は温度反応で、花の表面温度が17~20度に達すると全開になる。これは、花粉媒介昆虫:ギフチョウ、マルハナバチが、17~20度になると現れるので、その時期にあわせて開花すると考えられる。
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花茎の下部に通常2枚の葉があり、幅2.5-6.5 cm程の長楕円形の葉には暗紫色の模様がある。暗紫色の模様の持つ生理生態的役割は判っていない。
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花被片とオシベは6個。オシベは長短3本ずつあり、葯は暗紫色。長いオシベの葯は短いものより外側にあり、先に成熟して裂開する。メシベの花柱はわずかに3裂している。
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花の中止部をアップして見る。
蜜標識がW字、オシベ6本(長3、短3)、メシベ1本(柱頭3裂)。(メシベは3個が合着したもので、ユリ科特有の3数性の花。)
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オシベ、メシベをアップ。
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春2か月だけ地上部(葉、茎、花など)が見られ、5月末前後に果実が熟して地上部は 姿を消し、翌春まで10か月間、地下に鱗茎、根を残して休眠に入るいわゆる「春植物」です。
早春に斑のはいった特徴ある葉を展開し、可憐な花を咲かせ、初夏には葉を失い、夏眠する。一年間の内、春の2ヶ月しか地上に姿をあらわさないライフサイクルは、落葉広葉樹における生育に良く対応している。落葉広葉樹が葉を展開し始める4月のはじめ頃、光環境はすでに春分の日を過ぎており、随分と太陽高度も上がって日照時間も長い。カタクリは、十分な日照条件と温度が揃った、わずか数週間を中心とした時期に高能率の生産を行っている。
○東京近郊のカタクリ自生地の条件とは、
1.光条件:カタクリの葉の展開期、日照を得て光合成できる落葉広葉樹林(雑木林)の林床
2.温 度 :カタクリの休眠期、落葉広葉樹林の林冠がおおわれ、林外より涼しく保たれる。更に、北斜面は、「夏、日が当らず涼しい」。
3.水環境:「沖積錐の上では、上部の谷筋から水分がつねに供給されて、夏には水分が蒸発して気化熱を奪うため、地温が高くならない」。
まとめ: 1)北斜面、2)雑木林の林床、3)沖積錐のなだらかな斜面
まさに、片倉城跡公園のカタクリが咲いている斜面は、この3条件を満たしていました。
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園内の石垣に、孤独に咲くカタクリ一株。何故、ここに咲いたかというとアリが種子をここに移動させたからで、その原因はカタクリの種子に付くエライオソームのせいである。カタクリの種子にはアリが好む薄黄色のエライオソームという物質が付いており、アリに拾われることによって生育地を広げている(同様の例はスミレなどにも見られる)。
カタクリの種子に付着しているエライオソームには脂肪酸や高級炭水化物などが大量に含まれる。アリがこの成分に誘発され、種子はアリの巣がある遠くまで運ばれる。
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種子から1年目に発芽したヒョロヒョロの子葉。
ご参考に、カタクリの生活史を記載しておきましょう。
①発芽1年目の個体は細い糸状の葉を出す。
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②2年目から7-8年程度までは卵状楕円形の1枚の葉だけで過ごし、鱗茎が大きくなり、2枚目の葉が出てから花をつける。
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③毎年少しずつ鱗茎に養分が蓄積され、発芽から開花までには7-8年を要する。
④開花初期は開花と結実がある有性生殖と結実がない無性生殖を繰り返す。
⑤個体が大きく成長した後は複数年に渡り開花が継続する。
⑥カタクリの平均寿命は20年ほどと推定されている。
なお、鱗茎は毎年更新し、なおかつ旧鱗茎の下に鱗茎が作られるため鱗茎は深くなる。原則として鱗茎は分球することはない。通常栄養繁殖を行わない。

カタクリ以外に見られたもの。(説明は省略させていただきます。)
ニリンソウ。
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アズマイチゲ。
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アブラチャン。
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キブシ。
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ヒュウガミズキ。
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ボケ。
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ヤエベニシダレ。
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ニワウメ。
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以上
by midori7614 | 2015-03-30 18:35 | 関東のみどり

3月24日 小田原フラワーガーデンと南足柄はるめき桜の見て歩き その2

前回その1に引き続き、大温室のヒスイカズラから掲載し、温室から外へ出て、渓流梅林、諏訪の原公園、南足柄の幸せ道で見られた植物を掲載します。

ヒスイカズラ。 マメ科ヒスイカズラ属。
フィリピン・ルソン島に自生する熱帯つる性植物。藤のように花穂を長く下垂させ、長さ7.5cmほどの美しいエメラルドグリーンの花を多数咲かせる。その穂の長さは、時に1m以上に及ぶ。ヒスイカズラの和名は、花色が宝石の翡翠(ひすい)に似ていることから命名された。ひすい色の色素はマルビンという赤紫のアントシアニン色素です。この色はコウモリが好きで、花粉媒介者としてのコウモリを誘引するための知恵です。

世界中に大きさや形など、奇抜な花は数多くあるが、色という点では、ヒスイカズラの奇抜さと美しさにかなうものはないでしょう。花の色には、赤、青、黄、白と何でもあるように思うが、実際にはこのヒスイ色は、他の花にほとんど見られない。
花の色の多様性は、花粉を運んでくれる動物(昆虫、鳥、コウモリなど)の目に止まるように、それぞれの植物が進化させた。花の色が変わっているのは、その変わった生態を反映しているからだ。ヒスイカズラは、コウモリが花粉を運ぶとも、鳥が花粉を運ぶとも言われるが、フィリピンで絶滅に瀕しており、自生地で花粉を運ぶ動物が何であるかはよく分かっていない。

関東屈指のヒスイカズラと言われる「小田原フラワーガーデンのヒスイカズラ」
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長い花序はつる性の幹からぶら下がる。幹生花序とでも言えそうな感じがした。
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花序の柄が付いている様子。
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さて、ヒスイカズラの花は落下しやすいようで、落ちている花で、マメ科特有の蝶形花の舟弁の中に隠されているオシベとメシベを出して確認してみた。いくつかの花を見たが、どの花もオシベはあるが、メシベがない。もしかしたら、ツバキの花と同じようにオシベと花弁だけが落下したのかと思い、メシベが花序の方に残していないかを確認したが、どの花序にもメシベは残っていなかった。私の思い付きの推測だが、これだけ沢山の花を咲かせているので、メシベが退化した雄花だけの花も多くあるのかなと思った。どうでしょうか?
数年前に、個人的にいただいたヒスイカズラの花で、オシベとメシベを確認したことがある。その写真を、ご参考に掲載しておきます。
横から。下の舟弁を押し下げると、オシベとメシベが出てくる。
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正面から。メシベの緑色の子房を確認。その先に伸びているのがメシベの花柱と柱頭。
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花弁5枚を取り除いて、オシベとメシベをはっきり確認。
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他に、温室内で見られた植物をご紹介しておきます。
パキスタキス ルテア。キツネノマゴ科。
花序。
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白い花1個。メシベだけ突き出ている。
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ツンベルギア。キツネノマゴ科。
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イリマ。アオイ科。
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アナナス。パイナップル科。
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外に出て、渓流梅林の中では、リキュウバイ、昆明という品種の梅が丁度見ごろに咲いていました。
リキュウバイ。バラ科のシモツケ亜科 ヤナギザクラ属。
中国揚子江下流域原産の落葉小高木。和名は「利休梅」であり、茶花として利用されることにちなむという。花弁の形には変化があるので、花全体の形がはっきりしない。ちょっとぼんやりとした花の姿も面白い。花期は早春から夏までであり、総状の白花を咲かせる。花弁は5枚で萼片も白色。萼片の縁は、わずかに黒色を帯びる。花弁が散っても、萼片の白色が小さな花のように見える。花の中心部は花盤となって緑色。その周辺、花弁基部付近から3~5本のオシベがでる。メシベの柱頭は5つに分かれる。
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昆明という品種の梅。梅の原産地と言われる雲南省昆明の名前を使用しているので、中国原産の梅かと思っていたら、どうも日本産の梅らしい。
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梅林の梅はほとんど花弁が散って、萼片とオシベが汚らしく残っていた。その中で、早咲きの八重寒紅に、一つの萼の中に、実が二つのものと三つのものが見られた。
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これは、花の時に、次の写真のようにメシベが2本または3本あったものがそれぞれ受精した結果と考えられる。
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南足柄市の幸せ道のはるめき桜。
実生の桜から誕生したもので、交配親は不明だが、カンヒザクラとシナミザクラの交雑種の一つで、足柄桜と呼ばれたこともある。平成12年に「春めき」と品種登録された。花径は15~20mmで、淡い紅色を帯びる中輪で、花びらを密にして咲くのが特徴である。オシベは花弁からはみだす。萼筒は緑色、萼片は紅紫色である。
今年は早く咲いて、かなり散っていたのは残念でした。
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レンギョウ。 モクセイ科レンギョウ属。
まだ葉が芽吹く前の早春(3 - 4月頃)、2 - 3cmの黄色い4弁の花が、細い枝に密に多数開く。花冠は筒状で4つに深く裂け、下向きに花をつける。繁殖力が旺盛で、よく繁る。
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以上
by midori7614 | 2015-03-25 18:00 | 関東のみどり

3月24日 小田原フラワーガーデンと南足柄はるめき桜の見て歩き その1

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で作っているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、小田原フラワーガーデンと南足柄はるめき幸せの道へ行ってきました。
行程は次の通りでした。小田原駅東口10:00→(バス)→10:30小田原フラワーガーデン(温室前と温室内見学)12:00昼食12:40⇒渓流梅林⇒諏訪の原公園⇒道路歩き⇒飯田岡駅→(大雄山線)→和田河原駅⇒幸せ道⇒富士フイルム駅14:56→(大雄山線)→大雄山駅(関本バス停)15:00→(バス)→新松田駅15:22

今年の3月は例年よりも暖かい日が多かったですが、この日は冷え込みが厳しい日でどうなるかと心配しました。でも、午前中は快晴で、陽だまりは暖かくて助かりました。
午後から、曇ってきて、雨の心配もありましたが、傘を使うようなことにならずに、狩川堤防の幸せ道ではるめき桜を見ることができました。今年は、桜の開花が早くて、かなり散っていたのが残念でした。それでも、無事終了し、富士フィルム前駅で解散しました。

今回見られた植物を、その1とその2の2回に分けて、ほぼ見た順に掲載させていただきます。

小田原フラワーガーデンの正門を入ると、フサアカシア、スモモ、アンズ、サンシュユの花が咲いていました。
満開に咲くフサアカシア(別名:ミモザ)。
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ほぼ満開のスモモ
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先残りで、黄色いサンシュユ。
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咲き始めのアンズ。
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今回のお目当て「ヒスイカズラ」を見る目的で、大温室に入場しました。ヒスイカズラまでの間に、いろいろの花が見られました。

カトレア。ラン科。
ランの女王と形容され、花の華麗さとその存在感は群を抜く。主に中南米原産で樹木や岩肌に根を張り付かせる着生ラン。自生地では低地から標高4000mまで分布する。花の中心にある花びら(唇弁)が立派で目を惹く。
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コチョウラン。
東南アジアを中心に、南はオーストラリア北部、東は台湾、中国南部まで約50種が分布する。樹木などに根を張り付かせて生育する着生ラン。交配種は15000種を越える。ファレノプシス系の交配種で、日本では「胡蝶蘭(コチョウラン)」の名前で親しまれている。ふっくらと丸みがあり、行儀良く並んで咲く花は気品とかわいらしさを兼ね備えている。
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花の中心の唇弁とずい柱を見る。
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パパイアの実。パパイア科パパイア属の(草本性)常緑小高木。
原産地はメキシコ南部から西インド諸島。まっすぐに伸びた茎の先に長い葉柄を持つ大きな葉が集中しており、葉質は薄くて柔らかい。 葉はやや掌状に大きく切れ込みが入っている。花は茎の先端近く、葉の下側に出る。通常は雌雄異株で、雄花は長い花序になって垂れ下がる。花は黄緑色で目立たない。
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ハイビスカス。 
広義の用法:アオイ目アオイ科の下位分類たるフヨウ属 Hibiscusのこと。
狭義の用法:園芸用・観賞用としていくつかの種が「ハイビスカス」として流通する。その代表的なものはブッソウゲ(仏桑華)である。
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特徴のあるオシベとメシベ。メシベの柱頭は5つに分かれている。
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八重咲きのハイビスカス。
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八重咲きのハイビスカスは、オシベが花弁化して八重になったものだが、花弁の間をよく見ると、中心には退化したメシベが、花弁と花弁の間には、花弁化しなかったオシベが見られた。
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ブーゲンビリア。 オシロイバナ科ブーゲンビリア属の熱帯性の低木。
原産地は、中央アメリカ及び南アメリカの熱帯雨林。ブーゲンビリアという名前は1768年にブラジルで木を見つけたフランス人の探検家ブーガンヴィルに由来する。
花の色は赤から白まで変化に富み、ピンクやマゼンタ、紫、橙、黄のものもあるように見える。ぶー
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しかし、実際の花はいわゆる花の中央部にある小さな3つの白い部分である。花びらに見える部分は花を取り巻く葉(苞葉)であり、通常3枚または6枚である。
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本当の花だけをアップ。
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落下していた花(正確には苞葉)の中の花はしぼんで、メシベの子房が緑色で大きくなっていた。4
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ネムノキ(合歓木) マメ科ネムノキ亜科の落葉高木。
葉は2回偶数羽状複葉。花は頭状花序的に枝先に集まって夏に咲く。淡紅色のオシベが長く美しい。マメ科の特徴的な蝶形花とは異なり、花弁が目立たない。香りは桃のように甘いが、蜜を出す小花は中心近くの数個の小花だけで、周りの花は蜜を出さない。
正式品種名:カリアンドラ ハエマトケファラ。
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ご参考:同じ仲間のネムノキの花の基部の写真をご覧ください。
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この後に見られるお目当てのヒスイカズラは、その2に掲載させていただきます。
以上
by midori7614 | 2015-03-25 17:37 | 関東のみどり

3月11日 神代植物公園見て歩き・草木編

梅編、椿編に引き続き、草本と樹木の花を掲載させていただきます。今回の見て歩きは、梅と椿に重点をおきましたので、他の花などについては、名前を紹介する程度で、説明は省略しました。このブログでも、それぞれの説明を省略させていただきます。

草本。
アズマイチゲ。
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キクザキイチゲ。
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オオミスミソウ。
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コシノカンアオイ。3609
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シュンラン。
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ユキワリイチゲ。
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フクジュソウ。
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樹木。
アセビ。
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下から花の中を覗く。
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ウグイスカグラ。
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オガタマノキ。
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オニシバリ。
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桜。
河津桜。
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寒桜。
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冬桜。
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サンシュユ。
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シキミ。
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マンサク園芸品種。
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ミツマタ。
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以上
by midori7614 | 2015-03-15 14:06 | 関東のみどり

3月11日 神代植物公園見て歩き・椿編

梅編に引き続き、椿編を掲載させていただきます。

まず、花をご覧いただく前に、椿のミニ知識をご提供しましょう。
ツバキ(椿、海柘榴)またはヤブツバキ(藪椿)は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹。東南アジア温暖多雨地域固有の照葉樹林の代表的な樹木。自生は東南アジアに約250種(サルウインツバキ、金花茶、ハイドウンなど)、日本に自生するのは4種(ヤブツバキ、ユキツバキ、サザンカ、ヒメサザンカ)。ヤブツバキの地域の中に、他の3種の地域がある。ヤブツバキは本州北端夏泊半島以南の日本、台湾、韓国の一部に自生する。ユキツバキは本州日本海側の滋賀県椿坂峠以東から田沢湖までの豪雪地帯で、標高400m以上の山岳地帯に自生する。サザンカは琉球列島から九州や四国の一部に自生する日本固有種である。ヒメサザンカは琉球列島固有種で、小輪で房状に咲き、ほのかな香りがある。

・東南アジアから世界へ広がったツバキは、バラ、ランと並び、世界の3大名花となった。
・湿暖多雨の梅雨前線の移動する地域に自生して、進化している。
・自生の原種数が多い地域がツバキの起源地と考えられ、中国雲南省から広まったと考えられる説が有力である。
・原種数が少ない日本は起源地雲南省から遠いので、ヤブツバキは起源当時の原種と考えられる。
・原種数で最大の中国は、観賞用ではなく、食用油資源として栽培されてきた。
・世界の花となった貢献度から言えば、シーボルトが西欧へ持ち込んだヤブツバキ(品種名:正義)が主役だったと言えよう。
・日本の品種数は約3千種だが、海外の方が椿品種改良に熱心で、6千種以上の新品種が作られた。
・花が美しく利用価値も高いため『万葉集』の頃からよく知られた植物。
・観賞が盛んになったのは、茶花として利用されるようになった室町時代末とされている。
・他家受粉で結実するために変種が生じ易いので、古くから品種改良が行われてきた。
・江戸時代には将軍秀忠が好んだことから大流行し、約8百種の新品種(江戸椿)が作られた。
・和名の「つばき」は、「厚葉樹(あつばき)」または「艶葉樹(つやばき)」が訛化した。
・ツバキの花は、花びらが個々に散るのではなく、オシベと花弁が一緒に落ちる。
・椿油は、種子(実)を絞った油で、「和製オリーブオイル」とも呼ばれ、用途が広い。
・漢字の「椿」は日本製漢字で、中国で「椿」の字は庭漆を指す、ツバキは「山茶」「紅山茶」の漢字である。
・夏に白い花を咲かせるツバキは、ナツツバキ(夏椿)と呼ばれる同じ科属の花。
・欧米ではサザンカとツバキの区別がなく、両方ともカメリアと呼ばれている。
・ツバキの島は伊豆利島。小さい島だが土地の8割がツバキ畑で、油の原料生産をしている。

次に、ヤブツバキの特徴を見ながら、花の構造を見てみましょう。(この花は神代植物公園の花ではなく、個人宅に咲いていた花をいただいたものです。)
花を正面から見ると。
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花を横から見ると。花の開きは半開。
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花を裏側から見ると。萼片がしっかりと花弁を守っている。
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オシベ(花糸)を見る。花糸の半分ぐらいがくっついていており筒状だ。
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オシベを半分取り除いて、メシベ(子房)を見る。
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メシベと萼片だけにしてみる。子房は無毛。
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分解した花の器官を並べてみる。花弁5枚、オシベ142本、メシベ1本でした。
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神代植物公園には、結構沢山の園芸品種が見られます。
○ユキツバキ:日本海側の豪雪地帯で作出された品種群。原種のユキツバキ(藪椿の変種)が元になっている。寒さにはよく耐えるが、冬に乾燥する太平洋側では育ちにくい。
○京ツバキ:主に一重咲き。江戸時代に、主に関西で作出されたもの。
○江戸ツバキ:一重から千重咲きまでさまざまな花形。江戸時代に、主に江戸近郊で作出されたもの。
○中部産:江戸時代に、尾張地方で作出されたもの。
○洋種ツバキ:欧米で作られた品種の総称。米国での作出品種が主流。千重咲きが多い。
○亜熱帯系ツバキ:葉が大きく、やや寒さに弱い。

○侘助はヤブツバキとチャノキの交雑種「太郎冠者」の実生でないかと言われている。
侘助の仲間を侘助ツパキと言い、その特徴は次の通り。
①子房に毛が生えている。
②花形は一重から半八重咲き。
③花の大きさは極小輪から小輪まで。
太郎冠者。
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紅侘助。
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白侘助。茶人が好む椿。
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他に、見られる私好みの椿を一部ご紹介しておきます。
吾妻絞。
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赤腰蓑。
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加茂本阿弥。
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数寄屋。
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鎌倉絞。
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卜伴。
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卜伴錦。
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京唐子。
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白唐子。
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明石潟。
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岩根絞。
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紺侘助。
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日月。
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以上
by midori7614 | 2015-03-15 13:44 | 関東のみどり

3月11日 神代植物公園見て歩き・梅編

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、梅と椿の観賞を主な目的として、神代植物公園へ行ってきました。
園内の見て歩きコースは次の順序でした。
正門10:00→山野草園→桜園→マグノリア園→かえで園→梅園→深大寺門近くの蕎麦屋→つばき・さざんか園→深大寺門近くの雑木林→せせらぎの小路→流れの山野草園→展示室→正門(14:30解散)
今回のブログ掲載は、梅編、椿編、初春の花に分けて、3回に分けて掲載させていただきます。

まず、梅編です。
丁度見ごろの時期で、花盛りでした。
正門近くの池のふちに植えられていた梅の大木。
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園内中央の桜園近くの薄色縮緬という品種の梅。
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梅林風景。
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ご覧いただくご参考に、梅のミニ知識をご紹介しましょう。

ウメ。バラ科サクラ属の落葉高木。 和名ウメ、学名Prunus mume
英名Japanese apricot 、中国名 梅(メイ) 
花芽はモモと異なり、一節につき1個となるため、モモに比べ、開花時の華やかな印象は薄い。毎年2月から4月に5枚の花弁のある1cmから3cmほどの花を葉に先立って咲かせる。花の色は白、またはピンクから赤。葉は互生で先がとがった卵形で、周囲が鋸歯状。樹皮はかたく、多数の枝を出す。一重咲きの花は、蕚片、花弁ともに5枚、メシベ1本、オシベ多数。花の色は白、淡紅、紅色、濃紅色、一重咲き、八重咲きなど園芸品種は300種以上ある。

◎梅の分類。  「植物学的分類」と「園芸上の分類」がある。
(1)植物学的分類: 牧野富太郎博士は、ウメを次のようないくつかの変種に分類している。
①豊後梅 アンズとウメの雑種。
②小梅 葉も花もふつうのものより小柄で、果実も小さい。
③てっけん梅 花弁は蕚片より小さく、いわゆるシベ咲きとなる。
④座論梅 八房ともいい、一つの花中に子房が数個あり、一つの花から数個結実する。
⑤緑蕚梅 青軸ともいい、蕚が緑色を帯び、新梢も緑色を呈する。

(2)園芸上の分類: 果実の収穫を目的とする「実梅」約100種と、観賞を目的とする「花梅」約300~400種に分ける。さらに、「花梅」を木の性状により、次の7種類の「性」に分ける。最近は、3系統(野梅系、豊後系、紅梅系)に分け、そのうちの紅梅系を更に次の3種(紅梅性、緋梅性、唐梅性)に細かく分けて、9種類の性としている。ここでは、従来の7種の性で分けています。
①野梅性(原種に近い、葉が比較的小さく、枝もよく出て、香りが良い、花は中輪で白色が多い) 
②紅筆性(つぼみが筆の先のようにとがり、紅色になる) 
③難波性(葉が丸く、枝が細かい、香りが良い、花は白色が多いがまれに淡紅色) 
④青軸性(つぼみが緑白色、枝は濃い緑色) 
⑤豊後性(杏との自然雑種、枝が太く、葉は丸く大きい、葉に毛がある、花は大輪で淡紅色)
⑥杏性 (杏との自然雑種、枝は豊後性よりやや細い、葉は大きくなめらか、花は中輪で淡紅色) 
⑦紅梅性(枝は細く密に出る、枝の断面の中心部髄が紅色、花は多くは中輪で紅色)  
以上の性のほか、性とは関係なしに葉や枝の色形の変化で枝が垂れ下がるものを「枝垂れ」、葉の形が本来のウメと異なるもの、あるいは斑入り、絞りなど色の変化のあるものを「葉変わり」、新しい枝に黄白色の斑が入り、冬に紅色となるもの「錦性」、新しい枝に筋状の斑が入るものを「筋入り」という。また、竜が臥したように枝が地をはうものを「臥竜梅」という。

◎花の大きさの基準?
 花の大きさは栽培法、樹勢、樹齢等によって異なるが、満開時の花の直径により分けている。
極大輪4㌢以上)、大輪(3~4㌢)、中大輪(2.5~3㌢)、中輪(2~2.5㌢)、小輪(1.5~2㌢)、極小輪(1.5㌢以下)

◎開花期 :  梅の花が見られる期間は、12月上旬から4月上旬ですが、同じ品種でも、九州では東京より2週間ほど早く、東北では3週間くらい遅れるようです。

◎神代植物公園で見られる品種の中から、この時期見られるものを一部選んでみました。(あいう・・順)
曙枝垂れ:野梅性。大輪。シベ短く、花底は濃茶黄色。蕚は紅茶色。筋入りがある。
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淡路:野梅性。中輪。三重。蕚は緑色で先茶赤色。花底は青黄茶色。1月中旬~3月上旬咲き。
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大盃:紅梅性。大輪。抱え咲き。シベ長く紅色。散開。蕚は濃いこげ茶色。樹勢強健。盆栽用。
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鹿児島紅:三重。紅梅性。中輪。シベは赤色で正開。蕚はこげ紅茶色。盆栽・庭木用。
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月宮殿:野梅性。乳白色。大輪。抱え咲き。シベ中長で散開。盆栽用。2月上旬~3月中旬咲。
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見驚:淡紅から移り白。野梅性。大輪。はでな花。樹勢強健。庭木用。2月上旬~3月中旬咲。
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白難波:難波性。中輪。挿し木でよく発根、台木に用いる。1月下旬~3月上旬咲。
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月影:青軸性。青白色。中輪。枝も蕚も緑色で美しい。盆栽用。
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唐梅:紅梅性。中輪。赤筋が入り、弁端ぼかし。盆栽・庭木用。
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榯出(トヤデ)の鷹枝垂れ:野梅性。大輪。開花の後、色濃くなる。錦性、筋入りもある。盆栽用。
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梅郷:実梅。大輪。花粉多い。自家不結実性。果実大。品質上。樹勢強。2月下旬~3月中旬咲。
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緋梅:一重。紅梅性。小輪。シベ長くて赤い。花心は緑色。樹勢はやや弱い。盆栽用。
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紅千鳥:紅梅性。中輪。旗弁が出る。明るい赤。丈夫で庭木用。2月上旬~3月中旬咲。
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藤牡丹枝垂:豊後性。大輪。蕾は紫色から満開で淡紅色。2月上~3月中旬咲。
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未開紅:豊後性。中輪。抱え咲き。開花の時、1~2弁咲き遅れる。蕚は茶。緑枝性。庭木用。
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緑蕚:青軸性。青白色。中大輪。蕚は緑色。花弁は波打つ。盆栽・庭木用。
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八重海棠:紅筆性。中輪。三重。ぼかし。花弁は大きく波打ち、半開。2月上旬~3月中旬咲。
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思いのまま。野梅性。中輪。花弁の色が紅白の色違いとなる。樹勢強健。庭木用。
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なお、掲載容量の関係で、白加賀、長束、道知辺、月の桂、故郷の錦、蓮久については、写真はありますが、カットさせていただきました。

以下、ご参考に、梅に関するミニ知識をご紹介しておきます。
◎観梅のポイント
花を眺め、楽しむのは、人それぞれで良いのですが、昔の風流人、現代の茶道をされる人は、次のポイントを挙げていますので、ご参考に3点を列挙します。
①花とつぼみの色を見る。(花びらだけでなく、萼の色・形も楽しく眺める。)
②枝ぶりを眺める。(枝がいろいろと曲がっているのを楽しく眺める。)
③ほのかな香りを嗅いで楽しむ。(開花したての、花粉が多い花が良く香る。)

◎「紅梅・白梅は、花の色で見分けると思っていませんか?」
紅梅・白梅は、正式には「髄の色」で区別します。「髄」とは、茎の中心部にある柔組織で、枝の断面を切ると見える部分で、梅は髄が赤色のものと白色のものがあり、分類の指標になっています。
髄が赤いものが紅梅、白いものを白梅と言います。まぎらわしい紅梅・白梅があります。「花は赤、髄は白」の八重寒紅→分類上は白梅、「花は白、髄は赤」の錦性雪灯篭、雪の曙→分類上は白梅。

◎「桜伐(き)る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」の意味。
春先に咲く代表的な花である桜と梅の二つを対比しつつ、栽培上の注意を示したもの。
桜はむやみに伐ると切り口から腐敗しがちであり、剪定には注意が必要。一方、梅の樹は剪定に強く、むしろかなり切り詰めないと徒枝が伸びて樹形が雑然となって台無しになるばかりでなく、実の付き方も悪くなる。花芽は年々枝先へと移動する結果、実が付く枝は通常数年で枯れ込んでしまう。実の収穫を目的とするのであれば、定期的に枝の更新を図る必要があるからである。

◎「梅」という字のつく樹木:  「蝋梅(ロウバイ)」、「黄梅(オウバイ)」、「檀香梅(ダンコウバイ)」は「梅」の咲く頃に咲き、どこか梅と共通点があるので、梅の字が付けられた。でも、「蝋梅(ロウバイ)」はロウバイ科ロウバイ属、「黄梅(オウバイ)」はモクセイ科ソケイ属、「檀香梅(ダンコウバイ)」はクスノキ科クロモジ属で、梅の仲間でないどころか、それぞれ同じ仲間ではない。
以上
by midori7614 | 2015-03-15 13:19 | 関東のみどり

3月5日 夢の島公園と熱帯植物館見て歩き。その2

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で作っているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で行ってきました「夢の島公園と熱帯植物館」の続きの写真を掲載します。

アマゾンリリー(ヒガンバナ科)
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ブルンフェルシア(ナス科)
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ゴレンシ(別名:スターフルーツ)果実。
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熱帯植物館の裏のベランダから見えるスカイツリー。
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セイロンマンリョウ(ヤブコウジ科)の黒い実。
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カカオの幹生果。
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メガスケパスマ・エリトロクラミス(キツネノマゴ科)
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タコノキの足を出した樹形。
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タコノキの果序(果実の集合体)
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タコノキの果実1個。
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シマギョクシカ(アカネ科) 小笠原島の絶滅危惧種。
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ハナキリン(トウダイグサ科)
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ダンピエラ・デイベルシフォリア(クサトベラ科)
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バンクシアの実。山火事で種子が弾き出る。
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食虫植物・ムシトリスミレ。
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食虫植物・モウセンゴケ。
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食虫植物・ウツボカズラ。
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ヒスイカズラ(マメ科)花序.
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花⒈個をアップ。マメ科の蝶形花。花弁は、旗弁1、翼弁2、舟弁(=竜骨弁)2で、合計5枚。オシベ・メシベは舟弁(=竜骨弁)2枚の中に格納されていて見えません。
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以上
by midori7614 | 2015-03-07 14:56 | 関東のみどり

3月5日 夢の島公園と熱帯植物館見て歩き。その1.

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で作っているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、夢の島公園と熱帯植物館へ行ってきました。まだ3月上旬の寒い時期ですので、外では見るべき花が少ないので、花は熱帯植物館の温室内の花をゆっくり見て歩きしてきました。この日はほぼ快晴で、北風が冷たく吹くとの天気予報でしたが、ほとんど吹かず、寒さを感じないで歩けました。ラッキーなことに、今回は、午後1時から1時間半ほど、熱帯植物館の館長さんに、温室内の植物について、懇切丁寧な説明をしていただき、大変有難かったです。
見た順に、撮影した写真を掲載させていただきます。

ゆーかり橋の上から、ユーカリの花を観察する予定でしたが、肝心のユーカリの1本が伐られてありませんでした。他のユーカリには、つぼみが見られましたが、花は開花していませんでした。見られたつぼみです。
ご参考:ユーカリの木について。
和名ユーカリノキ(一般名:ユーカリ) フトモモ科ユーカリノキ属の常緑小高木~高木。
原産地:オーストラリア 。日本には明治時代初期に渡来。種類700以上。木の成長は早く、10年で20mほどになる。大きいものでは高さ50m以上の樹もある。広葉樹では樹高が世界で一番高いと言われる。コアラが葉を食べるので有名だが、コアラが食べるのは数十種だけ。
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3年前の2月下旬に、今回伐られてなくなっていたユーカリに咲いていた花。
ご参考:ユーカリの花について。
  雌雄同株。開花期:4~5月 花色:白~赤。 成木の葉のわきに散状花序を出し、花が少数つく。 花の上部は花弁と萼片が合着して帽子状になっていて、開花する時に脱落すると多数のオシベが開いて目立つ。 花弁と萼片が合着したキャップはかたく、舗装路などのかたい地面に落ちると「コンッ」と乾いた音がする。花は開花直前まで硬い蓋でオジベを守っている。
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カナリーヤシと着生しているシダ。
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植栽されていた黄色いラッパスイセン。
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地面に落ちていたマテバシイのドングリ。
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イスノキのアブラムシが作った虫こぶ。
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ギンヨウアカシアの花。
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熱帯植物館内の植物。
パパイアの実。
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フウリンブッソウゲ。
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ブッソウゲ。
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ブーゲンビリア。
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コエビソウ。
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ラン(蘭)の見ごろの時期でした。
ご参考:ランについて。
ラン科。 世界に700属以上15000種、日本に75属230種がある。
ランの仲間は、キク科の仲間と同様に、植物の中で一番進化している種類と言われる。従って、不思議な特徴や事象が沢山あり、種類が本家・分家が乱れるように、属を超えて交雑・交配して、どんどん増えている。

カトレア。
ランの女王と形容され、花の華麗さとその存在感は群を抜く。主に中南米原産で樹木や岩肌に根を張り付かせる着生ラン。自生地では低地から標高4000mまで分布する。花の中心にある花びら(唇弁)が立派で目を惹く。
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コチョウラン。
東南アジアを中心に、南はオーストラリア北部、東は台湾、中国南部まで約50種が分布する。樹木などに根を張り付かせて生育する着生ラン。交配種は15000種を越える。ファレノプシス系の交配種で、日本では「胡蝶蘭(コチョウラン)」の名前で親しまれている。ふっくらと丸みがあり、行儀良く並んで咲く花は気品とかわいらしさを兼ね備えている。
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デンドロビウム。
熱帯アジアを中心に、東は日本、南はオーストラリアやニュージーランドまで分布。日本には3種が分布し、セッコクは古くから栽培されている。原種が1000種を超す。
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オンシジューム。
熱帯・亜熱帯アメリカの低地から標高3500m付近まで、約400種が分布する。「オンシ」と略して呼ぶ。園芸では葉の形状から「薄葉系」「剣葉系」「棒状葉系」「厚葉系」の4グループに分ける。薄葉系は主に秋~春にかけて花を咲かせ、花色は黄色が大半で鉢花や切り花として広く普及している。剣葉系は草丈15cm前後と小型のものが多く、厚葉系には羽を広げた昆虫のような花を1~2輪ずつ次々と咲かせる品種もあり、個性的な種が豊富にある。
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ランの花いろいろ。3450、3456、3459、3461、3463、3464
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ご参考。
○ランの形、姿について
ランの多くが美しく、独特の形の花を咲かせる。ランは植物の進化の中では最後に現れた後発組で、合理的で効率の良い形態です。複雑な模様や、形が変わっていて複雑に見えるが、意外に原則どおりのシンプルな判り易い構造です。ランの形、姿の最大の特徴はその多様性です。

○花の特徴と構造
ランの花は一見豪華で複雑そうだが、パーツの数を抑えて、構造的な無駄を省いている。
例えば、
①オシベ(雄ずい)とメシベ(雌ずい)が合体して1つのパーツ(ずい柱)になっている。
②花粉が塊状(花粉塊)で粉のように散らない。
③花は萼片と花弁とずい柱からなり、シンプルです。
④花弁の内1枚は独特で目立つ形で、唇弁(リップ) と呼ぶ。唇弁は花粉を運んでもらう昆虫に花や花粉の存在をアピールし、着地させ、誘導し易い蜜標識(ネクターガイド)へ発達した。
⑤種によって多少の違いはあるが大まかな構造(萼片3、花弁3、ずい柱1)は同じです。
⑥花粉は葯帽(やくぼう)というキャップがずい柱の先端に付いており、その中に入っている。
⑦花は左右対称、中心で縦に折りたたむとぴったり重なる。
⑧つぼみが180度ぐりんと逆さにツイストして開花するのも特徴です。
(中には、逆さにならずそのまま開花するものもある)。

○花の寿命
花の寿命が長く、1ヶ月以上しおれずに咲くが、受粉するか花粉が外れると花は枯れ始める。
以上
by midori7614 | 2015-03-07 14:37 | 関東のみどり