のん木草・みどり見て歩き

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5月29日 東高根森林公園

昨日から、関東も梅雨入りしたようです。午前中は、雨が降りそうもなかったので、梅雨入り直前の見て歩き観察に、東高根森林公園へ行ってきました。

樹木では、
只今、花盛りを迎えたウツギ。
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蜜を求めて来たハナバチ。腹部に黄色い花粉を付けています。
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ムラサキシキブ。花が咲き始めました。
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ビヨウヤナギ。メシベ1本が沢山のオシベの中から突き出ています。メシベの柱頭は3つに分かれています
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クマシデの実。
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トサミズキの実。
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草本では、
ムラサキツメクサ。
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アカバナユウゲショウ。
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花をアップ。
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アカショウマ。
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イチヤクソウつぼみ。
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ホタルブクロ。
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ワスレナグサ群生。
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花をアップ。
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オモダカ。
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オオハンゲ。
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明日31日は、午前中みどり学Ⅱ講座と午後にみどり学Ⅱワークショップの教室授業が始まります。ワークショップの方は、私が第1回目の授業の講師を務めます。多分、明日は日中不在で、帰宅も遅くなりそうですので、パソコンに向き合う時間がなさそうです。多分、ブログの掲載はお休みさせていただくとおもいますので、ご了承お願いします。
以上
by midori7614 | 2013-05-30 18:11 | 身近なみどり

5月28日 野津田公園と図師小野路環境保全地区

昨日28日は、かわさき市民アカデミーの受講生のサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、野津田公園と図師小野路環境保全地区を歩いてきました。コースは、次のとおりでした。町田バス停21番⇒(バス)⇒野津田車庫バス停→野津田公園→こもれびの道→湿生植物園→ばら広場→展望広場→野津田高校入口→道祖神→図師小野路環境保全地区→こうせん塚→円福寺折り紙塚→並木バス停⇒(バス)⇒町田バスターミナル(解散)。

撮影した花や実を掲載します。

クリ。
雌花。
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雄花。
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虫こぶ。
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こんな状態でも生き続けるケンポナシの古木。
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ネギ坊主の頭から次世代の芽生え。
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ヤセウツボ。
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ハマナス。
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メシベ・オシベをアップ。オシベは葯20本。
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ハナバチが寄ってきていたバラ。
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ヤマボウシ。
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花序をアップ。小花が約30個ほど集まっているそうです。
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シモツケ。
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ハコネウツギ。
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花冠の基部に膨らみがあるのが特徴。この膨らみのところから、オシベが出ています。
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イチヤクソウ。
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ヤブムラサキ。
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モミジイチゴの食べごろの実。
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ウグイスカグラの食べごろの実。
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サイハイラン。
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タマノカンアオイ。
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以上
by midori7614 | 2013-05-29 20:18 | 関東のみどり

ユキノシタとハルユキノシタ

23日、横沢入りへ行く途中の家の石垣に、ユキノシタの花がきれいに咲いていました。
この時期に、どこででも見られる小さな花です。でも、よく見ると、きれいな美人の花だと思いました。
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我が家にも、ユキノシタだと思っていたのは、よく観察してみましたら、ハルユキノシタという種類でした。両方とも、ユキノシタ科ユキノシタ属に分類される草本の植物で、日本固有種で、本州の関東地方から近畿地方の山地の岩上に生える多年草です。
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まず、ユキノシタを見てみましょう。
花と葉の様子。
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花の丸いつぼみと独特な5枚の花弁。5枚の花びらのうち2枚だけが他に比べ極端に大きいですね。同じユキノシタ科ユキノシタ属にダイモンジソウという花があり、やはり、下側の2枚が長くて大きいです。
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オシベとメシベをアップして見ました。
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葉の表と裏を見てみました。葉裏は赤っぽいですね。
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次に、同じようにハルユキノシタを見てみましょう。
花と葉の様子。
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花の丸いつぼみと独特な5枚の花弁。高さ20-30cmになる花茎を伸ばし、花序は集散状となる。花弁の上部3弁は広卵形で長さ3-5mm、付け根は濃い黄色を呈し、下部の2弁は白色で長さ10-25mmの長楕円形となり、垂れ下がっています。
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オシベとメシベをアップして見ました。オシベは10 本で長さは約5mmになり、葯は淡黄色または淡紅色になる。
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葉の表と裏を見てみました。葉裏は白っぽいですね。送出枝を出さず、根茎が横にはう。根出葉は通常5-16cmの葉柄があり、葉身は長さ2-6cm、幅2-7cmで、円形から腎円形をしていて、浅い切れ込みがあり縁に鋭鋸歯がある。ユキノシタ と異なり葉は紅色を帯びない。葉と花茎には腺毛が生える。
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ユキノシタとハルユキノシタの見分け方は、
花では、ユキノシタの上の花弁には紫色の斑点があるのに対し、ハルユキノシタの方は黄色の斑点があることです。
葉では、ハルユキノシタの方は、ユキノシタとは違って、葉の色が緑で、葉の切れ込みが浅いです。また、ユキノシタの葉には白黄班があります。葉裏を見ると、ユキノシタの葉裏の色は、赤褐色であるのに対し、ハルユキノシタは白っぽいですので、一目瞭然と言えました。

今回調べたことも、記載しておきましょう。
○一度植えると放任で毎年咲いてくれる。漢方薬に使われます。
○ユキノシタは名前の由来どおり寒さに非常に強く、雪の積もった下でも生じ、日陰でも生じることができます。
○湿気を好み田舎の井戸端や露地裏の石垣でよく見かけられ、また、庭園にも植えられてきた馴染み深い植物です。葉は食べる事ができます。
○薬用として、
中耳炎、耳垂れに絞り汁を数滴耳孔に垂らす。
腫瘍、火傷、凍傷には葉を火であぶって患部に貼り、小児の百日咳、ひきつけなどには葉のしぼり汁を小さじ5杯くらい飲ませると脳障害、歩行困難などの後遺障害を予防できるといわれています。
歯痛、歯槽膿漏、ウルシカブレには葉を塩で揉んで患部に貼り付け治療してきました。
成分は無機物で硝酸カリウムと塩化カルシウムが知られています。
葉の裏が淡緑色のものが薬効が強いといわれています

明日28日は、みどり葉っぱ会の見て歩き行事で、野津田公園と図師小野路環境保全地区を歩いてきます。明日は、パソコンに向き合う時間を取れそうもないので、ブログはお休みさせていただきます。
以上
by midori7614 | 2013-05-27 19:48 | 身近なみどり

5月24日 見沼通船堀

かわさき市民アカデミーみどり学Ⅱ講座の野外授業で、浦和の見沼通船堀沿いの道を見て歩きしてきました。暑い日で、花はそれほど見ることができませんでしたが、撮影できた花や実を掲載しておきます。

咲き残りのイイギリの雌花。
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イイギリのメシベの子房。
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マキバブラシノキ。
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ハクチョウゲの仲間のシチョウゲ。
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カルミア。
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サイカチ。
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イヌツゲ。
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チョウセンニワフジ。
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ニワトコの赤い実。
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サンショウの若い実。
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ムクノキの若い実。
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スモモの若い実。
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ナツグミの実。
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ヤマグワの実。
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アカバナユウゲショウ。
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ミズヒキの葉。
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以上
by midori7614 | 2013-05-26 08:55 | 関東のみどり

5月23日(木) 武蔵五日市の横沢入り

かわさき市民アカデミーみどり学受講生のサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、23日(木)に、武蔵五日市の横沢入りへ行ってきました。
この里山は、奥多摩山地と多摩川流域の丘陵部が接する位置にあり、三方を標高約 300mの山に囲まれ、南に開けた60haの谷間です。平成18年1月5日、東京都の「里山保全地域」の第1号指定地に指定されました。
武蔵野段丘の最奥部、五日市丘陵とそれに囲まれた盆地とからなる地域で、標高は約190m(谷戸部)~310m(丘陵部)の高さに位置しています。横沢入の里山を構成する谷戸部と丘陵部のうち、谷戸部(台地や丘陵地が湧水等の浸食によって刻み込まれた地形で谷や低地となっている部分)は、「草堂の入り」「宮田の入り」など、7つの谷戸から構成され、谷戸頭から水が湧出し、細流となって中央で1つの流れとなり、秋川に注いでいます。丘陵部は馬蹄形の配置をなし、古くから植林が行われていました。
現在、明るく開けた里山の景観を復元し保全していくため、里山を構成するコナラ林、スギ・ヒノキ林、水田・畑などの農地について、人の手を継続的に入れていく予定で、運営は、都民ボランティア、地域住民、農林業団体、あきる野市と都で構成する協議会を設置し、保全事業を進めています。

この見て歩きで見られた花を掲載しておきます。
ギョリュウ。
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ノイバラ。
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ガマズミ。
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ヤブデマリ。
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マルバウツギ。
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スイカズラ。
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ハコネウツギ。
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ゼニアオイ。
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ユキノシタ。
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以上
by midori7614 | 2013-05-25 18:57 | 関東のみどり

バラの花の構造

春バラが、きれいに咲いている時期ですね。
例えば、
「黄金」
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「ロイヤルハイネス」
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「ダイアナ プリンセス オブ ウエールズ」
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先日の法事で、お弁当の中に、品種名は判りませんが、バラのつぼみが色合いとして、入っていました。一度、バラのつぼみを分解してみたいと思っていましたので、数個いただいてきました。
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つぼみの裏側を見ました。萼片が5枚。花弁が八重化している花でも、萼片の枚数は原種の時のままで、5枚でした。
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つぼみを縦にカットして見ました。予想通り、花弁は相当数ありそうです。萼筒の中に子房下位の状態で、白っぽい小さな子房が沢山あります。
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メシベの小さな子房は白っぽく、これが果実になります。萼筒ローズヒップと言われる壺状の偽果となります。
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今度は、別のつぼみで、花弁を剥がしていきました。個々の花弁は左巻きに強く巻き付いています。
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花弁を剥がすと、数枚が一緒にはがれます。
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花弁は内側になるにつれ、剥がしにくいので、花弁の基部をナイフでカットして、上に抜き取りました。
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抜き取った花弁をばらして、並べて見ました。萼片5枚、花弁41枚でした。
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内側の小さ目な花弁は、オシベが花弁化した様子がよく判るものでした。
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今度は、オシベ、メシベに注目してみました。
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更に、オシベ、メシベの先端の葯や柱頭をアップして見ました。
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今度は、オシベ、メシベを縦割りにしました。萼筒の中の白っぽい小さな子房がはっきり判ります。
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今度は、別のつぼみで、萼筒を横割りにして、子房を確認してみました。
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バラの花を分解したり、子房の状態を確認することは、バラのつぼみや花を入手するチャンスがなかったので、今回初めて行うことができ、良い勉強になりました。

なお、明日から、野外観察会が2日間連続し、武蔵五日市の横沢入りと埼玉の見沼通船堀に出かける予定となっています。多分、パソコンに向き合う時間が取れないでしょうから、ブログは2日間お休みさせていただきます。
以上
by midori7614 | 2013-05-22 17:53 | 身近なみどり

ハリエンジュ(別名:ニセアカシア)

只今、皆さんとご一緒に出かけた見て歩きの写真はありませんので、あちこちで撮影した過去の写真を使用して、ハリエンジュ(別名:ニセアカシア)を掲載させていただきます。

府中の浅間山、よこはま動物園ズーラシア、生田緑地、東高根森林公園などで、白い花が目立つ花です。
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新枝の脇から花穂を長く伸ばして白色の蝶形花を多数つけて垂れ下る。
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マメ科の植物には、蝶の形に似た蝶形花をもつものがたいへん多い。蝶形花の名前は、あたかも蝶のような形を、5つの花弁がつくることに因んでいます。蝶の頭の部分と思しき位置にある花弁は旗弁で、2対の羽根のように見えるのが翼弁と龍骨弁と呼ばれます。旗弁は1個で、真正面から見ると、花の上方に他の花弁と向き合うようについています。
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花をいただいて詳細に見てみました。
花の裏側から。茶色が萼、白っぽい旗弁だけが見えます。旗弁の中央にはネクターガイド(蜜への道標)が透けて見えます。
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花の正面から。旗弁の中央にネクターガイド(蜜への道標)、下の白い花弁は左右に翼弁、その内側に合着している竜骨弁、更によく見ると、竜骨弁の先端からメシベが飛び出しています。
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横からも見てみました。右の立っているのが旗弁、下の手前・右が翼弁、下の中央・左が2枚が合着している竜骨弁です。竜骨弁の中に透けて見えているのが束状になっているオシベとメシベです。
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手前の翼弁を1枚はずし、竜骨弁を下げて、束状になっているオシベとメシベを見せてもらいました。(言い換えれば、オシベとメシベは束状となり、下側で合着する2個の龍骨弁の中に納まっている。その左右の龍骨弁の外側に位置するのが翼弁である。)
蝶形花をもつ植物では、花にやって来た昆虫などは雌雄蕊のつけ根に貯められた蜜を吸うため翼弁に脚をかけ、旗弁の基部めがけて口吻を突っ込む。そのとき脚に力が加わるので、翼弁は押し下げられ、これに連動するかたちで龍骨弁も下方に下がるので、雌雄蕊の束は剥き出し状態になり、昆虫の腹に接触する。そのとき、雌しべは花粉をもらい、雄しべは他の花へ花粉の輸送を託すという仕組みです。
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旗弁、翼弁、竜骨弁、束状になっているオシベとメシベ、萼を分解して、並べてみました。
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旗弁だけをアップして見ました。淡い黄色のネクターガイドを目指して、昆虫が集まる仕組です。昆虫が、どこに口吻を差し込んだらよいかの目印として、旗弁の基部には黄色の斑点が用意されているのです。
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束状になっているオシベとメシベをアップして見てみました。薄い緑色の1本がメシベ、薄い茶色の花粉と白い花糸がオシベ10本、メシベとオシベの基部を包みこんでいる茶色のものが萼です。束状になっているオシベ10本のうち、1本だけが合着されずに、独立していて、メシベの花柱との間に隙間を作っています。昆虫が口吻を突き込みやすいようになっています。巧妙な仕組みに驚かされます。
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今回、ハリエンジュについて、調べたことも、ご参考として、少し記載しておきます。

①ハリエンジュは、明治10年ころに渡来したといわれ、砂防用に海辺などに植栽されたが、各地に野生化しています。河川などにはびこり、なかなか退治することができず、外来有害植物に指定されています。

②開花期の5月ころに、白い芳香のある花、つぼみを採取して、てんぷらにして食べるます。
また、熱湯でかるく茹でて、酢の物、和え物にして山菜として食べます。花、つぼみは山菜として食用にできますが、葉、樹皮、豆果、種子は有毒として食べないようにしましょう。

③日本では単にアカシアと呼ばれることがあります。これはハリエンジュの英名であるFalse acaciaや Locust acaciaによるものと考えられますが、本来のアカシア(アカシア属Acacia)はサバンナのような乾燥地に生え、たくさんのオシベをもち、しかも花弁がオシベよりも小さいなど、ハリエンジュ(別名:ニセアカシア)とはまったく別物の植物です。
アカシア蜜として、売られている蜂蜜はハリエンジュ(別名:ニセアカシア)の蜂蜜ですから、正確に言えば、ハリエンジュ蜜とかニセアカシア蜜というべきでしょうが、この名前ではあまり売れそうもないですね。
以上
by midori7614 | 2013-05-21 18:20 | 身近なみどり

シラン

本日は、久しぶりの雨の1日でした。4日ぶりに、家の中で、いろいろと片づけをしていますが、散らかり過ぎていて、1日では片付かないです。本日のブログには、ラン科のシランを取り上げてみます。

我が家の庭のツツジとツツジの間のやや日蔭の場所に、シランを植栽しています。毎年5月に花を咲かせてくれます。
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それでは、シランの花を観察してみましょう。この花も皆さん見慣れている花ですね。
つぼみと花。
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開花した花の中を正面から覗き視ましょう。黄色い塊(かたまり)の葯帽(やくぼう)はオシベの花粉塊(花粉をぎっしりと固めたもの)です。葯帽の葯は花粉のことで、ずい柱の先端で帽子みたいにかぶっている様に見えるので、葯帽と呼ばれるようです。
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花の裏側の様子も観てみましょう。
ランの花の花弁については、5枚と言う人も結構多いですが、花が散らないように外側から抑えているのは3枚で、花びらとしての役割りを演じていますが、機能としては萼片です。
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花の側面からも観てみましょう。萼片に守られて、その内側に花弁3枚(側花弁2枚と唇弁1枚)、オシベとメシベが合体した「ずい柱」があるのが花の構造です。
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次に、萼片3枚を取り除いてみました。花弁3枚とずい柱です。
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更に、左右上方の2枚花弁を取り除いてみました。中央下方の唇弁と言われる花弁1枚とずい柱です。
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唇弁も取り除くと、ずい柱だけが残りました。上の先端にオシベの葯の役割りに相当する、10数万の花粉粒のかたまりである葯帽があります。そのすぐ下の横に拡がって、少し突き出ているように見えるのがメシベの柱頭の役割りに相当する部分です。
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取り外した唇弁も観てみましょう。ハナバチに花粉塊を授受粉させるためには、花の奥にある蜜のところに、一本道のトンネルに入り込ませて、蜜を吸わせます。蜜を吸った後は、一本道のトンネルのレールを踏み外させないで後ずさりさせることで、ハチの頭に付着した花粉塊をメシベの柱頭でキャッチしたり、オシベの花粉塊をハチの頭に付着させます。巧妙な仕組みには感心させられます。
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オシベ花粉塊とメシベ柱頭をアップして視ました。
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この授受粉を確実に行うために、花の上下が逆転するように、花柄が調節するために、180度ねじれています。
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ランの仲間は、キク科の仲間と勝るとも劣らずに、植物の中で一番進化している種類と言われています。従って、不思議な特徴や事象が沢山ありますね。
以上
by midori7614 | 2013-05-20 17:54 | 身近なみどり

5月17日 金沢自然公園

本日19日は、親戚の法事で出かけてきました。これで、3日連続の外出続きとなってしまい、やはり疲れが出てきました。明日以降は、3日間予定がない日がつづきますので、家の中の整理や、松のみどり摘み、オクラの種まきなどして、少しゆっくりさせてもらうつもりです。

さて、17日に、かわさき市民アカデミーみどり学Ⅱワークショップの運営世話人主催の野外観察会が金沢自然公園で行われました。私は、観察会の野外サポーターという立場で、参加してきました。午前中はシダの谷で、シダを中心に観察し、昼食は、ののはな館の前で食べ、午後は南斜面の植物を観察しながら、北谷へ下りました。

シダは沢山見ましたが、今回は省略させていただき、この時期に咲いていた花を中心に掲載します。

トベラ。
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ジャケツイバラ。
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マキバブラシノキ。
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タイサンボクの毛が沢山生えているつぼみ。
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クスノキ。
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ハコネウツギ。
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イボタノキ。
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ピラカンサ。
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シャリンバイ。
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アオハダ。
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ガマズミ。
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レッドロビン。
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スイカズラ。
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マユミ。
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サイハイラン。
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タツナミソウ。
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ニワセキショウ。
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以上
by midori7614 | 2013-05-19 16:31 | 関東のみどり

キリ(桐)

昨日17日は、かわさき市民アカデミーみどり学Ⅱワークショップの運営世話人主催の野外観察会が金沢自然公園で行われました。私は、観察会の野外サポーターという立場で、参加してきました。帰りに、調布に用事があり、帰宅が遅くなりましたので、疲れてしまい、ブログ更新をお休みしました。本日も、日中外出しましたので、昨日撮影した写真は、これから整理して、明日以降のブログに掲載させていただきます。

本日のブログには、藤色の花がきれいでした「キリ(桐)」を掲載します。

キリの花は5~6センチの両性花で淡紫色(藤色)、小枝の先に円錐花序を形成します。開花は開葉前の4月下旬の後半に始まり、5月上旬ごろが盛花期となり、下旬に終わります。近所の空き地になっている所に、キリの木がありますので、花を観察してみました。

昨年実った果実のカラ(右側)を付けたまま、花が咲いていました。
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一方、花と同時に葉も展開していました。
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円錐花序。
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花数個をアップしてみました。
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茶色の萼片と淡紫色の花冠を確認しておきましょう。
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花1個をアップしてみました。
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花を下から覗きこんでみました。下側の花弁の内側にランのネクターガイド(蜜への道標)と同じような2本の盛り上がったレールが見られます。蜜を求めて来たマルハナバチはこのレールの中を歩き、奥までもぐりこんで、蜜を吸い、その後、レールの中を後ずさりして、頭の上に花粉を付けたり、頭に付けていた花粉をメシベの柱頭に付着させるのだろうと推測しました。
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そこで、合弁花を裂いて、花冠の中を見てみました。短いオシベとメシベが花冠の基部の方に隠されていました。花弁のしわが巧妙なネクターガイドになっていますね。
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基部の方のオシベとメシベをアップして見ました。薄茶色の花粉袋を付けているのがオシベ、白いだけの1本がメシベです。
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花冠を萼からはずしてみました。萼とメシベは一体でしっかり付いています。花冠とオシベは一体です。
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今度は、オシベとメシベに着目して、横から見えるように、裂いて見ました。予想と違って、オシベとメシベは基部の方で曲がって、上方の花弁の内側に付着するようなっています。マルハナバチが蜜を求めて奥に入れるようになっている仕組み・構造は巧妙に作られているのに感心させられました。
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蜜があるのかどうかを確認するため、萼に包まれた花冠の基部の様子を見てみました。蜜で濡れて、光っています。
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外側から見ているだけの時には、全く気が付かなかった花の巧妙な仕組みを勉強させていただきました。

今回、キリについて調べたことを、皆さんのご参考に記載しておきましょう。

キリの花はキクとともに皇室の紋章で、キクは正紋、キリは副紋です。花の数によって、「五三の桐」、「五七の桐」と区別され、皇室の紋は後者です。功績のあった臣下に朝廷から紋章として葉と花をかたどった桐紋(きりもん)を賜ったとのことです。秀吉の太閤紋は有名です。桐紋は日本を代表する文様でパスポートの表紙はキクですが、地紋はキリのデザインになっています。

日本で最も大きな単葉をもつ木です。特に幼齢木の葉は、20~30センチと大きい。葉は通常、対生で、葉柄が長い。葉の両面とも粘りのある毛があります。
若葉の表の毛深さ。
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若葉の裏の毛深さ。
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キリは研磨すれば光沢があり、狂いや割れが少なく、湿気や熱気を防ぐ性質があります。材に細かい空隙が多いため断熱効果もあります。熱伝導率が低く燃えにくい。火事に遭ってもその外側だけが焦げて、炭化すると火を通しにくくなります。
桐(きり)は、吸湿性に富み、軽く加工しやすいことから、材部分は、家具、工芸品、楽器、下駄などに用いられます。琴や琵琶などの楽器材として用いられているのは、材の空洞が多いため、音の響きがやわらかいからです。キリの下駄の歯はやわらかいので摩滅が早いと思われますが、歯の表面に砂や土粒などがくい込むため、摩滅を遅くして、結果として長持ちします。
 田舎では女の子が生まれるとキリを植えて、お嫁入りの時にその樹を切って箪笥にするという風習がありました。

名の由来は、キリの木の枝を切っても、すぐに芽が出てきて、きりが無いという生態から、キリになったとも言われています。
桐は、生命力が強く、生長が早いので繁殖は、切り木(株立ち)、挿し木、葉押し、種子などで容易に栽培ができます。
以上
by midori7614 | 2013-05-18 18:20 | 身近なみどり