のん木草・みどり見て歩き

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セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)

明日6月1日は天気予報では、雨降りのようですが、みどり学Ⅱワークショップの野外授業で、バスツアーで日光植物園へ行きます。講師は石井誠治先生へ依頼してありますが、私はみどり学Ⅱワークショップのコーデイネーター兼野外サポーターとして、参加します。バスやお弁当などの手配から、会計も引き受けていますので、その準備をしていましたら、すっかり遅くなってしまいました。明日は、ブログはお休みさせていただきます。

さて、5月に、奥多摩や東高根森林公園などに、長い期間咲いていたので、セリバヒエンソウを観察してみました。

キンポウゲ科ヒエンソウ属の草本で、明治時代に入ってきた中国原産の帰化植物です。名前は、葉が セリの葉に、花がツバメの姿に似ているということから付けられたとのことです。
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茎葉は2~3回3出の複葉で、小葉は羽状に切れ込む。花期には根出葉はない。
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花を1個アップして見ました。見方の違いなのでしょうが、ツバメというよりトンボなどの昆虫の姿に見えます。花びらが沢山あるように見えますね。萼片や花弁はどうなっているのでしょう。
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花の正面から、花弁、オシベ、メシベの様子を見ました。花びらが二重構造みたいで、外側の大きな花びらが5枚の萼片のようですね。萼片の上の1枚の基部が細長い筒状の距になっています。内側に、小さく、色の薄めの花びらが花弁で4枚あります。
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花びらを一部はずして、横から花の内側を見ました。オシベは6~7本あるように見えます。メシベは柱頭が分かれているのかは判りませんが、緑色の花柱は太く1本になっています。
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以上
by midori7614 | 2012-05-31 21:32 | 身近なみどり

ドイツスズラン

普通に庭などに見られるドイツスズランは、ヨーロッパ原産で広く栽培されている。我が家の北側にも、居心地が良いのか、隣に植えられているニリンソウを駆逐して、増殖をしている。この原因は、ドイツスズランは、地下茎が細く四方に伸びて株を造り細根を出して繁茂しているからである。
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葉は、根生葉で互生、長楕円形で先端は尖る、高さは10~20センチ、葉質は厚い。花は、5月ころ、花茎を伸ばして数個の白色壺形の芳香のある花を下向きにつけている。日本自生のスズランは葉より低く位置に、花を下向きに付けるので目立たないので、庭に植えられているケースは少ないようである。
花は下のツボミから開花して、咲きあがる。
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花裏をみると萼片らしきものは見当たらず、花柄から白い花冠がぶら下がっている。ユリ科の花なので、白い花冠は3枚の萼片と3枚の花弁が花被として存在し、合弁した結果、白い花冠となったものと考えられる。
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花茎1本をみてみましょう。
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花茎に付いている様子を見てみましょう。
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葉腋から垂れ下がっています。
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花冠の一部を取り除いて、オシベ、メシベを見てみましょう。メシベがオシベより長く、花冠の先端近くまで突き出ています。
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花の内側を覗きました。オシベ6本、メシベ1本 が見えます。
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更にアップして良く見ると、メシベの柱頭は3つに分かれています。ユリ科ですので、3本のメシベが1個に合着していることが判ります。
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でも、ユリの果実と違って、秋に赤く熟すドイツスズランの果実は液果で球形です。
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よく見てみると、今まで気が付かなかったことに気が付くことが多いものですね。
以上
by midori7614 | 2012-05-30 17:22 | 身近なみどり

5月21日 殿ケ谷戸庭園~武蔵国分寺公園

5月25日に、かわさき市民アカデミーみどり学Ⅱワークショップの講師をすることになっていて、その準備等がありましたので、5月20日以降に、頼まれた仕事については、講師の仕事を無事に終了してから、着手させていただくことにしていました。
その結果、5月26日以降連日、先送りして貯まった仕事の消化に専念しましたので、ブログ更新の時間を作ることができませんでした。
本日、ようやく、頼まれた仕事などのメドがつきましたので、20日以降の写真を整理し始めました。

1週間前のことですが、かわさき市民アカデミーみどり学のサークル「葉っぱ会」見て歩き行事で、撮影しました写真の掲載から、ブログを更新します。

参加者8名で、国分寺駅南口→殿ケ谷戸庭園→お鷹の道(湧き水・野川の上   
    流)→武蔵国分寺(ジャケツイバラ他)→西国分寺駅のコースを歩きました。
殿ケ谷戸庭園で、セッコク、シライトソウなどを見てから、お鷹の道を歩いて、武蔵国分寺でジャケツイバラなどを見ました。西国分寺への途中の武蔵国分寺公園で、クスノキ、ホオノキ、ユリノキ、なども観察しました。

セッコク。
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シライトソウ。
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ジャケツイバラ。
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クスノキ。
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ホオノキ。
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ユリノキ。
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以上
by midori7614 | 2012-05-29 17:50 | 関東のみどり

オシベが花弁化するオオムラサキツツジ

昨日の雨が止んで、良いお天気となりました。当分、太陽が顔を出すお天気が続くようで、楽しみですね。
でも、私の予定は、明日24日が今年度の会長を引き受けている小さな山の会の5月定例会、明後日25日は私がコーデイネーターをしているかわさき市民アカデミーみどり学Ⅱワークショップの授業で、講師をやる日ですので、この2日間はパソコンに向き合う時間は持てそうにありません。本日も、なにかと準備していますので、調べる時間が取れませんでした。そこで、簡単ですが、オシベが花弁化していましたオオムラサキツツジを見つけましたので、これをブログ掲載します。

オオムラサキツツジは花の大きなツツジで、公園や道路脇の植え込みによく植えられています。我が家の庭にも一株植えてあります。
このツツジはケラマツツジ(慶良間躑躅)とリュウキュウツツジ(琉球躑躅)あるいはキリシマツツジ(霧島躑躅)との交配によってできたと言われています。

我が家のオオムラサキツツジは原種に近く、メシベ1本、オシベ10本のタイプです。
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花の裏側を見てみました。花弁5枚が合弁したことが推測できます。
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短い萼片をアップして良く見ると、かなり長い毛が生えています。
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花弁の一部を取り除いて、花の内側の様子を見てみました。ネクターガイド(蜜への道標)がはっきりしています。メシベ、オシベがネクターガイドの方向に曲がっていて、蜜を求めて集まる蝶や昆虫の腹部に花粉を付けたり、メシベの柱頭で受粉したりしやすいように工夫されています。
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道路脇の植え込みでは、オシベの数が9本以下のものや、オシベが花弁に化けているものが見られます。園芸植物として、変化しているのだろうと思いました。
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以上
by midori7614 | 2012-05-23 18:21 | 身近なみどり

キリ(桐)

昨日21日は、かわさき市民アカデミーのサークル葉っぱ会の見て歩き行事で、国分寺の殿ヶ谷戸庭園から真姿の池、武蔵国分寺、武蔵国分寺公園を歩いてきました。帰宅が遅くなり、疲れましたので、ブログ更新をお休みしました。

今日は雨降りで、お蔭さまで、25日のみどり学Ⅱワークショップの授業準備をすることが出来ました。本日のブログには、キリを取り上げて見ました。

キリの花は5~6センチの両性花で淡紫色(藤色)、小枝の先に円錐花序を形成する。開花は開葉前の4月下旬の後半に始まり、5月上旬ごろが盛花期となり、下旬に終わる。近所の空き地になっている所に、キリの木があるので、花を観察してみました。

昨年実った果実のカラ(右側)を付けたまま、花が咲いていました。
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一方、花と同時に葉も展開していました。
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円錐花序。
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花数個をアップしてみました。
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茶色の咢と淡紫色の花冠を確認しておきましょう。
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花1個をアップしてみました。
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花を下から覗きこんでみました。下側の花弁の内側にランのネクターガイド(蜜への道標)と同じような2本の盛り上がったレールが見られます。蜜を求めて来たマルハナバチはこのレールの中を歩き、奥までもぐりこんで、蜜を吸い、その後、レールの中を後ずさりして、頭の上に花粉を付けたり、頭に付けていた花粉をメシベの柱頭に付着させるのだろうと推測しました。
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そこで、合弁花を裂いて、花冠の中を見てみました。短いオシベとメシベが花冠の基部の方に隠されていました。花弁のしわが巧妙なネクターガイドになっていますね。
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基部の方のオシベとメシベをアップして見ました。薄茶色の花粉袋を付けているのがオシベ、白いだけの1本がメシベです。
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花冠を萼からはずしてみました。萼とメシベは一体でしっかり付いています。花冠とオシベは一体です。
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今度は、オシベとメシベに着目して、横から見えるように、裂いて見ました。予想と違った、オシベとメシベは基部の方で曲がって、上方の花弁の内側に付着するようなっています。マルハナバチが蜜を求めて奥に入れるようになっている仕組み・構造は巧妙に作られているのに感心させられました。3025
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蜜があるのかどうかを確認するため、萼に包まれた花冠の基部の様子を見てみました。蜜で濡れて、光っています。
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外側から見ているだけの時には、全く気が付かなかった花の巧妙な仕組みを勉強させていただきました。

今回、キリについて調べたことを、皆さんのご参考に少し記載しておきましょう。

キリの花はキクとともに皇室の紋章で、キクは正紋、キリは副紋です。花の数によって、「五三の桐」、「五七の桐」と区別され、皇室の紋は後者です。功績のあった臣下に朝廷から紋章として葉と花をかたどった桐紋(きりもん)を賜ったとのことです。秀吉の太閤紋は有名です。桐紋は日本を代表する文様でパスポートの表紙はキクですが、地紋はキリのデザインになっています。

日本で最も大きな単葉をもつ木である。特に幼齢木の葉は、20~30センチと大きい。葉は通常、対生で、葉柄が長い。葉の両面とも粘りのある毛がある。
若葉の表の毛深さ。
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若葉の裏の毛深さ。
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キリは研磨すれば光沢があり、狂いや割れが少なく、湿気や熱気を防ぐ性質がある。材に細かい空隙が多いため断熱効果もある。熱伝導率が低く燃えにくい。火事に遭ってもその外側だけが焦げて、炭化すると火を通しにくくなる。
桐(きり)は、吸湿性に富み、軽く加工しやすいことから、材部分は、家具、工芸品、楽器、下駄などに用いられる。琴や琵琶などの楽器材として用いられているのは、材の空洞が多いため、音の響きがやわらかいからである。キリの下駄の歯はやわらかいので摩滅が早いと思われるが、歯の表面に砂や土粒などがくい込むため、摩滅を遅くしている。
 田舎では女の子が生まれるとキリを植えて、お嫁入りの時にその樹を切って箪笥にするという風習があった。

名の由来は、キリの木の枝を切っても、すぐに芽が出てきて、きりが無いという生態から、キリになったという。
桐は、生命力が強く、生長が早いので繁殖は、挿し木、葉押し、種子などで容易に栽培ができる。
以上
by midori7614 | 2012-05-22 18:08 | 身近なみどり

キンラン

5月になり、東高根森林公園、生田緑地、府中の浅間山などで、キンランを見ることができました。
茎の先端に4月から6月にかけて直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の花を総状につけます。花は全開せず、半開き状態のまま。草丈30~50cm。名前の由来は林内で黄色い花が金色に輝いて見えるためです。

黄色いつぼみが上を向いています。このつぼみの状態が花だと思っている人が結構います。
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花茎の下からつぼみが開花していきます。開花した花の構造はランの花の特徴をしっかりと備えています。
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開花の花をアップして、花の構造をよく見てみました。
ラン科植物の花は、非常に独特のものである。ユリなどと同じように、六枚の花びら(外花被片3、内花被片3)があるが、全部が同じ形ではないので、左右対称になる。特に、内花被片の一枚が変わった形になっている。多くのものでは袋や、手のひらをすぼめた形や、あるいはひだがあるなど、他の花びらとは異なっており、これを唇弁(しんべん、リップ)と呼ぶ。他の内花被片二枚は同形で側花弁と言う。外花被片も唇弁の反対側のものと残り二枚がやや違った形をしている。前者を背萼片、後者を側萼片という。
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開花している状態の花柄と花の向きをよく見てみました。
本来、花茎から花が横向きに出れば、唇弁が上になるのですが、多くのものでは花茎から出る花柄がねじれて、本来あるべき向きから180°変わった向き、つまり逆さまになります。そのため、唇弁が下側になって、オシベ、メシベを受ける形になります。
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1997年に絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)として掲載されました。42都府県でもレッドデータブック登録されています。キンランの人工栽培は菌根菌との関係が難しいため、きわめて難しいことが知られています。自生地からキンランのみを掘って移植した場合には、ほとんどが数年以内に枯死するようですので、綺麗だからといって採取して持ち帰らないようにしましょう。
以上
by midori7614 | 2012-05-20 19:01 | 身近なみどり

フジ(藤)

本日は良いお天気でしたが、25日のかわさき市民アカデミーみどり学Ⅱワークショップの授業で使用するパワーポイントがまだ完成していないので、その作成に努めました。頭の中では、授業内容の構想はかなり前に出来上がっているのですが、いざどの写真を使い、レジメにどのように記載するかを決めようとすると、予想外に時間がかかってしまいます。この仕事を仕上げるまでは、外に出かけても、落ち着かないので、早く仕上げたいと思っています。パワーポイント作成で使用する写真と説明文などを、ブログでもご紹介しておきます。

昨日のハリエンジュに続き、同じマメ科のフジについても、同じように観察してみましたので掲載しておきます。

5月から、近所の妙楽寺、宿河原緑化センター、生田緑地などで、咲いていました。
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花穂を長く伸ばして紫色の蝶形花を多数つけて垂れ下る。
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マメ科の植物には、蝶の形に似た蝶形花をもつものがたいへん多い。蝶形花の名前は、あたかも蝶のような形を、5つの花弁がつくることに因んでいます。蝶の頭の部分と思しき位置にある花弁は旗弁で、2対の羽根のように見えるのが翼弁と龍骨弁と呼ばれます。旗弁は1個で、真正面から見ると、花の上方に他の花弁と向き合うようについています。
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旗弁、翼弁、竜骨弁、束状になっているオシベとメシベ、萼を分解して、並べてみました。
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束状になっているオシベとメシベをアップして見てみました。薄い緑色の1本がメシベ、白い花糸がオシベ10本、メシベとオシベの基部を包みこんでいる紫色のものが萼です。束状になっているオシベ10本のうち、1本だけが合着されずに、独立していて、メシベの花柱との間に隙間を作っています。昆虫が口吻を突き込みやすいようになっています。巧妙な仕組みに驚かされます。
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合着しているオシベの花糸を裂くと、しっかりしたメシベの子房が出てきます。この子房が豆のサヤになるんですね。
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以上
by midori7614 | 2012-05-19 19:11 | 身近なみどり

ハリエンジュ(別名:ニセアカシア)

本日は、かわさき市民アカデミーみどり学Ⅱワークショップの野外観察会で、よこはま動物園ズーラシアへ出かける予定でしたが、昨日の夜発表の天気予報が悪かったので、昨夜のうちに中止決定させていただきました。朝から、雨上がりの良い天気でしたが、昼頃に、予報どおり強風と雹混じりの激しい雨が降りましたので、行かなくて良かったと思いました。今日のブログでは、ハリエンジュ(別名:ニセアカシア)を取り上げてみました。

5月中旬から、府中の浅間山、よこはま動物園ズーラシアなどで、白い花が目立つ花です。
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新枝の脇から花穂を長く伸ばして白色の蝶形花を多数つけて垂れ下る。
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マメ科の植物には、蝶の形に似た蝶形花をもつものがたいへん多い。蝶形花の名前は、あたかも蝶のような形を、5つの花弁がつくることに因んでいます。蝶の頭の部分と思しき位置にある花弁は旗弁で、2対の羽根のように見えるのが翼弁と龍骨弁と呼ばれます。旗弁は1個で、真正面から見ると、花の上方に他の花弁と向き合うようについています。
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花をいただいて詳細に見てみました。
花の裏側から。茶色が萼、白っぽい旗弁だけが見えます。旗弁の中央にはネクターガイド(蜜への道標)が透けて見えます。
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花の正面から。旗弁の中央にネクターガイド(蜜への道標)、下の白い花弁は左右に翼弁、その内側に合着している竜骨弁、更によく見ると、竜骨弁の先端からメシベが飛び出しています。
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横からも見てみました。右の立っているのが旗弁、下の手前・右が翼弁、下の中央・左が2枚が合着している竜骨弁です。竜骨弁の中に透けて見えているのが束状になっているオシベとメシベです。
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手前の翼弁を1枚はずし、竜骨弁を下げて、束状になっているオシベとメシベを見せてもらいました。(言い換えれば、オシベとメシベは束状となり、下側で合着する2個の龍骨弁の中に納まっている。その左右の龍骨弁の外側に位置するのが翼弁である。)
蝶形花をもつ植物では、花にやって来た昆虫などは雌雄蕊のつけ根に貯められた蜜を吸うため翼弁に脚をかけ、旗弁の基部めがけて口吻を突っ込む。そのとき脚に力が加わるので、翼弁は押し下げられ、これに連動するかたちで龍骨弁も下方に下がるので、雌雄蕊の束は剥き出し状態になり、昆虫の腹に接触する。そのとき、雌しべは花粉をもらい、雄しべは他の花へ花粉の輸送を託すという仕組みです。
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旗弁、翼弁、竜骨弁、束状になっているオシベとメシベ、萼を分解して、並べてみました。
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旗弁だけをアップして見ました。淡い黄色のネクターガイドを目指して、昆虫が集まる仕組です。昆虫が、どこに口吻を差し込んだらよいかの目印として、旗弁の基部には黄色の斑点が用意されているのです。
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束状になっているオシベとメシベをアップして見てみました。薄い緑色の1本がメシベ、薄い茶色の花粉と白い花糸がオシベ10本、メシベとオシベの基部を包みこんでいる茶色のものが萼です。束状になっているオシベ10本のうち、1本だけが合着されずに、独立していて、メシベの花柱との間に隙間を作っています。昆虫が口吻を突き込みやすいようになっています。巧妙な仕組みに驚かされます。
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今回、ハリエンジュについて、調べたことも、ご参考として、少し記載しておきます。

①ハリエンジュは、明治10年ころに渡来したといわれ、砂防用に海辺などに植栽されたが、各地に野生化しています。河川などにはびこり、なかなか退治することができず、外来有害植物に指定されています。

②開花期の5月ころに、白い芳香のある花、つぼみを採取して、てんぷらにして食べるます。
また、熱湯でかるく茹でて、酢の物、和え物にして山菜として食べます。花、つぼみは山菜として食用にできますが、葉、樹皮、豆果、種子は有毒として食べないようにしましょう。

③日本では単にアカシアと呼ばれることがあります。これはハリエンジュの英名であるFalse acaciaや Locust acaciaによるものと考えられますが、本来のアカシア(アカシア属Acacia)はサバンナのような乾燥地に生え、たくさんのオシベをもち、しかも花弁がオシベよりも小さいなど、ハリエンジュ(別名:ニセアカシア)とはまったく別物の植物です。
アカシア蜜として、売られている蜂蜜はハリエンジュ(別名:ニセアカシア)の蜂蜜ですから、正確に言えば、ハリエンジュ蜜とかニセアカシア蜜というべきでしょうが、この名前ではあまり売れそうもないですね。

④花序に多数の白色花をもつ種としては、他にエンジュがあるが、エンジュの花序は円錐状で直立し花数も多く、かつ花は長さ1.5センチほどで2センチを超えるハリエンジュ(別名:ニセアカシア)よりも小さい。
名の由来は、エンジュに似ていて、針があるから、ハリエンジュとなったという。
以上
by midori7614 | 2012-05-18 16:23 | 身近なみどり

5月14日 よこはま動物園ズーラシア

5月18日に、かわさき市民アカデミーみどり学Ⅱワークショップの受講生だけの野外観察会が予定されています。その観察会の野外サポーターを引き受けておりますので、直前の14日に下見に行ってきました。

写真の整理が不十分ですが、園内で見られた花だけを掲載させていただきます。

ハリエンジュ。
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カラタネオガタマ。
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ホオベニエニシダ。
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カルミア。
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シャクナゲ。
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ニシキギ。
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ヤブデマリ。
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キングサリ。
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スダジイ。
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ムベ。
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アメリカノウゼンカズラ。
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ヤマグルマ。
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ベニバナトキワマンサク。
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カロライナジャスミン。
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タニウツギ。
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ヒメウツギ。
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カンボク。
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なお、18日の天気予報を見ましたら、降水確率50%となっており、実施できるかどうかを、明日判断することになりそうです。前後が良いお天気なのに、悩ましいですね。
以上
by midori7614 | 2012-05-16 18:40 | 身近なみどり

5月12日 奥多摩・鍋割山~上高岩山

昨日14日は、かわさき市民アカデミー・みどり学Ⅱワークショップの18日予定の野外授業の下見で、よこはまズーラシアに行ってきました。天気に恵まれて、下見予想時間をオーバーしたうえ、帰りに買い物など寄り道して帰宅しましたので、パソコンに向き合う余力はありませんでした。

本日15日は、かわさき市民アカデミー・みどり学のサークル「みどり会」の神代蜀部公園観察会の予定でしたが、昨日のうちに、雨天中止としました。パソコンに向き合う時間が出来ましたので、撮り貯めした写真を撮り駄目にならないように整理しながら、ブログも作成しています。

私が今年度会長を引き受けている小さな山の会の5月定例山行で、8名のシニアの仲間で、12日に奥多摩の鍋割山(1084m)と上高岩山(1022m)を登ってきましたので、この時の写真を本日のブログに掲載させていただきます。

ケーブルカー山頂駅から眺めた東京方面の展望です。
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かすかに、今話題のスカイツリーも見えました。この写真では判りにくいですね。
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長尾平から、これから登る鍋割山(右側奥)と上高岩山(左側手前)が見えました。
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上高岩山の展望台から奥多摩三山の一つ大岳山が見えました。
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上高岩山の展望台ではくもりから一時小雨でしたが、午後2時半頃から晴れ上がり、奥多摩は新緑がきれいでした。
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撮影してきた花を掲載します。タチツボスミレ、クサノオウ、カキドオシ、ムラサキケマン、キケマンなども見られましたが、身近なところでも見られるものは、今回撮影を省略しました。山の会ですので、歩くのが主となりますので、花の撮影は自粛せざるを得ないのです。

クワガタソウ。
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フモトスミレ。斑入りでゲンジスミレにも似た雰囲気のスミレですが、花色と葉の形が違いました。
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花をアップしました。側弁の基部に毛がはえているのも特徴のひとつです。
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花柄の赤紫色が特徴のひとつです。
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エイザンスミレ。スミレの女王様と言われます。葉の形に特徴があります。
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花をアップしました。
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側弁の基部に毛がはえているのも特徴のひとつです。
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マルバスミレと思われるスミレ。
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ミツバツツジ。
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シロヤシオ。今年は咲いている花が少なかったです。
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五葉の葉がきれいでした。
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メシベ、オシベを確認しました。
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ツクバネウツギ。
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なお、ご参考に、歩いたコースをご紹介しておきます。
全行程約9km、標高差約300m、標準歩行時間約4時間程度。
御岳山駅(標高800m)→(富士峰園地)1.4km→長尾平(トイレ休憩)→1.3km→奥の院→0.6km→鍋割山(標高1084m・昼食休憩)→1km→芥場峠道標→上高岩山(標高1022m)0.8km→展望台東屋→0.8km→芥場峠→2.3km→長尾平(トイレ休憩)→1.1km→御岳山駅。
以上
by midori7614 | 2012-05-15 11:34 | 関東のみどり