のん木草・みどり見て歩き

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福寿草は毒草

今年は寒いので、地植えのフクジュソウが咲くのは遅れています。1月31日現在では、宿河原緑化センターでは蕾すらありませんでしたが、東高根森林公園では2ヶ所で、数株咲いていました。
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2年前に、温室育ちのフクジュソウの苗をいただきました。
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すぐに咲くと思い、外に出して観察しましたが、なかなか咲かずに、葉っぱが展開し始めてから、ようやく開花しました。温室で育てられた苗のせいかなと思いました。
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フクジュソウの花の構造を復習してみましょう。

花茎の先端に黄色い花を1~数個上向きに開きます。花は直径約3~4cmで、花弁は10~20個、萼片より長く、黄色で金属光沢があります。花は日が当たっている時だけ開きます。
早春には、花粉を運ぶ虫も少ない。そのうえ、晴れて暖かな日にしか飛ばない。フクジュソウの花ははれた朝に開き、花弁をパラボラアンテナの形に広げて、太陽の動きをを追う。光沢のある科弁は光を反射し、花の中心に、オシベやメシベのあたりに光を集める。その結果、花の内部の気温は外気温より10度ほど高くなると言われている。冬越しのハナアブは暖を求めて、フクジュソウのクアハウスに集ってくるそうだ。花弁の黄色はハナアブが好きな色だとの事である。
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花弁の外側にある萼片は帯暗紫緑色で数個あります。
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雄しべ、雌しべ多数あります。中央の球状のところの突起がメシベです。球状のメシベの塊の周囲にあるのがオシベです。このように、メシベが多数別々にある種は、モクレン科のメシベと似ていて、歴史的に古いタイプの植物と言われています。
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寒い時期に咲くだけ、雪にも負けずに、咲き続けています。
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これから、温かくなると、葉が展開し始め、緑色の葉の中で、黄色い花弁が目立つようになります。

黄色い花弁以外に、赤橙色の「秩父紅」という園芸品種も、神代植物公園などに植えられています。
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フクジュソウのミニ知識を、ご参考に記載しておきましょう。

フクジュソウはシベリア東部、サハリン、朝鮮半島、中国北部、日本では、北海道から九州に分布しています。
江戸時代には、旧暦元旦に花があるので、元日草と呼んだそうです。
開花期間が長いことから、長寿にちなんで人気の野草で、江戸時代から正月の祝儀の花としてめでたいときに使われたとの事です。。
また、艶のある黄色の花から黄金(オウゴン)を連想され、幸福につながる花というところから、長寿と幸福を組み合わせて、福寿草の名が付いたといわれています。

ところが、心臓毒(強心配糖体アドニトキシン)のかなり危険な有毒植物です。 根を福寿草根と称し民間で強心利尿薬としていますが、毒性が強く中毒事故がしばしば発生しています。皆さんは、絶対に用いないようにして下さい。薬草は毒があり、その毒を上手に按配して使用すれば、「毒をもって毒を制する」ことができるのだと考えて、素人判断の使用は危険こそあっても、薬効は期待できぬものと考えた方が良いですよ。

冬景色の中に、いち早く芽吹く緑は、当然、草食動物に狙われやすい。フクジュソウは全植物体に強力な毒を配して、用心深く、身を守っているのだと言われている。

毒草の知識ついては、寝転がりながら読める本で、次の本をお勧めします。
文春新書・植松 黎著「毒草を食べてみた」定価690円+消費税。

本日は、ここまでとし、明日は房総の江月水仙ロードで咲いていた菜の花について、掲載してみたいと思います。

以上
by midori7614 | 2012-02-05 17:11 | 身近なみどり

房総・江月水仙ロード

2月2日、房総のマッターホルンと言われる伊予ガ岳に、私の所属する小さな山の会会員9名で出かけました。10時50分に、岩井駅に着きましたが、雪が降っていました。リーダーが急遽、計画を変更し、登山を中止して、江月水仙ロードを歩き、保田漁協の経営するお食事処「ばんや」で食事会をすることになりました。

江月水仙ロードで撮影できた花や実を掲載します。

ニホンスイセン。
パノラマ光景。
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満開のニホンスイセン。
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ナノハナ。
パノラマ光景。
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一株の花。
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オシベ6個、メシベ1個をアップ。
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アロエ。
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カワズザクラ。
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ヤブツバキ。
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ウメ。
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マユミの実。
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マサキの実。DF2461
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オオイタビの雌花嚢または果嚢。
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二つにカットして中を見ました。クワ科イチジク属ですので、イチジクと基本的に同じです。果嚢で熟していれば、甘くて美味しいそうです。
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本日は、見られたものの紹介に止めます。明日からは、最近見られた初春の花を中心に、フクジュソウ、八重咲きのニホンスイセン、ナノハナを掲載してみたいと思っています。
以上
by midori7614 | 2012-02-04 20:05 | 関東のみどり