のん木草・みどり見て歩き

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変化アサガオ

連日の猛暑にうんざりしてきましたね。本日は、毎月1回の内科検診へ行ってきました。往きは、8時前の涼しいうちに出かけましたが、予想外に時間がかかり、帰りは11時過ぎとなって、陽射しの強く、熱くなったアスファルト道路を、歩いて帰ってきました。すぐ、風呂に入り、クーラーの部屋に入ってしまったら、もう外には出られないですね。

今日のブログには、予告しましたとおり、変化アサガオを掲載します。

横浜市こども植物園で、8月14日~29日に、変化アサガオの展示「江戸からの贈り物・変化朝顔のふしぎな世界展」が行われていることを、8月21日讀賣新聞夕刊「ふしぎ科学館」欄で、知りました。こども植物園なので、孫と一緒に行けるかと思い、誘ってみましたら、断わられてしまいましたので、孫が帰るまで待って、最終日の29日朝一番入場で、見に行ってきました。
たまたま、NHKハイビジョンの「いのちドラマチック」の30分番組で、「変化アサガオ」をテーマに、9月1日21時30分(再放送9月2日午前7時00分)から、放映が予定されています。この番組も、いつも判り易いので、ご興味のある方は、是非見て下さい。

まず、普通にアサガオと言われるものから、始めましょう。
アサガオ(朝顔、牽牛花、蕣)は、ヒルガオ科サツマイモ属のつる性の一年性植物。奈良時代頃に薬草として中国から渡来したといわれますが、日本では花を楽しむ園芸植物として栽培されるようになりました。
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アサガオの祖先と言われるのはヒルガオです。
ヒルガオ (昼顔)は、 ヒルガオ科 の植物で、 アサガオ 同様朝開花しますが、昼になっても 花 がしぼまないことからこの名があります。 つる性 の 多年草 で、地上部は毎年枯れます。
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さて、本日の本命の変化アサガオに移りましょう。
江戸時代に、自然突然変異によって生まれた珍しいアサガオの花を大切に育てた変化朝顔(へんかあさがお)と呼ばれ、流行しました。この頃に作られた変化朝顔の多くは、現在では、九州大学やアサガオ愛好家などの努力により現代にも受け継がれています。
とても朝顔とは思えないような奇態をしめす花や葉を鑑賞する変化朝顔は江戸時代から受け継がれて来た伝統的な園芸植物で、花の色・模様・葉が遺伝的に変異により変化した個性的な朝顔です。例えば、花弁が細かく切れたり、反り返ったりして本来の型から花や茎葉が著しく変化した朝顔で、日本独特の珍しい園芸植物です。桔梗咲き、采咲き、台咲き、車咲き、獅子咲き、牡丹咲きなど、様々に変異し、とても朝顔とは思えないものがたくさんあります。
変化朝顔の中でも数が希少なものは「出物(でもの)」と呼ばれ、種子ができない(もしくは非常に結実しにくい)ため、次の変化朝顔を育てるには変化咲きの遺伝子を持つ兄弟株の種を蒔いてその出現を待ちます。そのため、品種の維持継続は情熱と根気、するどい観察眼が必要とされますので、その朝顔たちに注がれる愛情は並々たるものではありません。
 江戸時代の後期100年間に、人工的交配もせずに、約1000種類の新種が誕生したしたことは不思議ですね。実は、変化アサガオが登場した頃から、アサガオの遺伝子が急に変化し易くなったそうです。難しい話になりますが、アサガオの細胞には、遺伝の設計図を書き換える性質を持つ「トランスポゾン」という特殊な遺伝子が約1000個も存在するそうです。この特殊な遺伝子は、江戸時代以前には眠っていたようですが、江戸時代に変化アサガオが出現したのを引き金となって、急に目覚め、花の形や色を決める遺伝子を頻繁に書き換えるようになったらしいのです。不思議で、面白い話ですね。

展示の光景。
朝顔の名前のとおり、ご覧になる場合には、なるべく早く行かれた方が、花がきれいです。昼頃になると、萎んでしまいます。
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展示名に従い、いくつかご紹介しましょう。
台咲き牡丹(白花)
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青牡丹咲き。
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紅牡丹咲き。
この種子を25粒、購入してきましたので、来年5月に蒔いて、栽培観察するつもりです。
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切り咲き牡丹。
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紅采咲き。
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撫子采咲き(青紫色)。
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撫子采咲き(白色)。
この種子も25粒、購入してきましたので、来年5月に蒔いて、栽培観察するつもりです。うまく咲いたら、来年のブログに、その栽培観察記録を掲載したいと考えています。
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なお、変化アサガオの歴史について、もう少し詳しい記事を、ご参考に記載しておきます。

変化朝顔の主だった変異のほとんどが江戸時代・文化文政期のアサガオの第一次ブームの際に起こり、選抜されました。嘉永安政期には再びブームを迎え、より複雑な不稔系統を鑑賞していますが、当時は受粉のメカニズムも明らかになっておらず、これらの突然変異系統は自然交雑によってたまたま分離してきたものを選抜して鑑賞していたようです。図譜に載っている朝顔も、多数の劣性変異を多重に含むものが多く、当時は確立した系統として維持していたわけでないようでした。
 明治維新を境に 朝顔の栽培は下火になりますが、再び世の中が落ち着きをみせてくる明治中期ごろから、地方で細々と系統が維持されていました朝顔が再び中央で栽培されるようになりました。当初は牡丹咲きなど単純なものが鑑賞されていたようですが、東京、大阪を中心として地方にも同好会がいくつも結成され、再び嘉永・安政期の朝顔をしのぐような系統が作られるようになりました。自然交雑にまかせていた江戸期と違い、人工交配を利用して雪の部(采咲牡丹)、月の部(車咲牡丹;縮緬+立田+牡丹)、花の部(獅子咲牡丹;獅子+牡丹)、獅子の部(獅子咲)の絞られた4つのジャンルにおいて、より高度な系統が鑑賞されてきました。また安定して出物が出てくる系統が確立されました。
これらの系統の収集・保存が国立遺伝学研究所(三島)の竹中要氏(サクラの遺伝子保存でも有名な方)によって始められ、1993年にこれに従事していた田村仁一氏が退官するまで継続されていました。その後、これらの系統は九州大学に移管され、種子の更新を再開して現在に至っています。
また川崎の個人愛好家も変わり咲き朝顔同好会を設立するなど変化朝顔の保存・普及に努めました。他にも少数の愛好家によって保存されています。
以上
by midori7614 | 2010-08-31 15:51 | 関東のみどり

箱根の花 その3

本日も、猛暑でしたね。いつものとおり、早朝散歩だけで、8時過ぎからは出かけずに、在宅で過ごしました。関西から娘と孫が来ている間、提供していたクーラーのある部屋にパソコンを戻し、涼しいところで、パソコン処理をする事ができるようになりました。お蔭で、遅れ遅れになっていましたサークル(みどり会、葉っぱ会)の9月会報や山の会の定例会議事録を、月内にどうにか作成でき、ほっとしました。
なお、昨日見てきました「変化アサガオ」の写真については、NHKハイビジョンの「いのちドラマチック」(30分番組)の放映が9月1日21時30分(再放送9月2日午前7時00分)に予定されていますので、これから整理して、明日31日に、その事前予習に役立つように、掲載したいと考えています。

今日のブログには、一昨日、昨日に引き続き、箱根で見られる花を掲載します。

サワヒヨドリ。キク科。
各地をはじめ、東南アジアに広く分布しています。日当たりのよい湿地に生え、高さは50センチほどになります。茎は直立し、長楕円形の葉が2個あるいは6個が対生します。8月から10月ごろ、茎の先の花序に淡い紅紫色の花を咲かせます。花色の差も大きく、濃い紅紫色から白色まであります。「ヒヨドリバナ」に比べて、背丈や葉が小さいこと、花が紅紫色を帯びることなどか特徴です。
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ワレモコウ。バラ科。
北海道から九州、中国からシベリア・ヨーロッパに広く分布する多年草。田園地帯の路傍や山地の草原などに生育する。地下に太い根茎があり、これから根生葉を生じる。初夏に茎を出して高さ1mほどになり、上部は枝を出してそれぞれの先端に穂状の花序を形成する。花期は8月から10月。花序は暗紅色で、上部から咲き始める。花弁はなく、萼片は4枚で暗紅色、雄しべは4本。花弁のある花は短期間に色あせてしまうが、ワレモコウのように花弁がなく、萼が花の彩りとなっている花では、長くその色が残る傾向がある。ワレモコウも秋遅くまで咲いているように思えるが、実際には花は終わっており、萼のために花序であるように思えるだけである。
 根生葉は5~11の小葉からなるが、茎に付く葉は上部のものほど小葉の数は少なくなる。小葉は長さ2.5~5cmで、荒い鋸歯がある。
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サワギキョウ。キキョウ科。
日本各地の温帯から暖帯に分布し、山間の湿地に群生する。根茎は太く短い。茎は高さ50~100cm、太く中空で分枝しない。切ると白い汁が出る。全体無毛。葉の長さ4~7cm、上部のものほど小形でそのまま包葉になる。
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コオニユリ。ユリ科。
全国の湿原の周辺地域や湿った草原に生育する多年生草本。夏に美しいオレンジ色の花を咲かせる。オニユリによく似ているが、湿地の周辺に生育することと、むかごを作らない点、茎に顕著な毛がないことで区別できる。地下には白い鱗茎があり、食べられる。花はよく結実し、中には翼のある種子が入っており、風によって散布される。
 コオニユリは湿原の周辺に咲く花としては派手なもので、良く目立つ。
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ノリウツギ。ユキノシタ科。
北海道から九州に分布する落葉の低木。千島から樺太、中国にも分布する。生育立地はとにかく多様であり、林縁や草原、岩礫地、湿原にも生育する。桜島の遷移では、初期の低木林期に出現することでわかるように乾燥した痩悪地にも生育するし、高層湿原の泥炭上にも出現する。これらの生育地に共通する点は、日照が十分にあたる程度しかないように思う。
 高さは5m程になるが、痩せ地では地面を這う。葉は対生で、葉柄は長さ1~4cm。葉身は長さ5~15cmで大きさの変異は大きい。縁には鋭い鋸歯があり、先端はやや長く伸びて尖る。表面は最初毛を散生するがやがて無毛。裏面は主脈だけでなく、小さく分かれた脈上にも毛がある。7月から8月の終わりにかけ、枝先に円錐状の花序を形成する。ほとんどの花は小さな普通花で5枚の花弁と10本の雄しべを持つが、周辺に点々と装飾花を付ける。装飾花の萼片は花弁状に変化しており、白色から淡く赤色を帯びる。和名は樹液を和紙をすく際の糊に利用したことによる。
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ハコネギク。キク科。
夏、関東や中部の山地の草原で、花茎の先に白花を一輪ずつ咲かせるキク目キク科シオン属の多年草です。学名の一部に viscid (「粘着性の」や、「 粘る」)とあるように、花の基部や蕾に粘りけがあります。葉は緑色で卵状長楕円形をしており、葉縁に浅い鋸歯があります。葉は上下に90度ずれて互生して付きます。
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ハス。ハス科。
原産地はインド亜大陸とその周辺。地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す。草高は約1m、茎に通気のための穴が通っている。水面よりも高く出る葉もある(スイレンにはない)。葉は円形で葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができる(ロータス効果)。
花期は7~8月で白またはピンク色の花を咲かせる。 早朝に咲き昼には閉じる。
古名「はちす」は、花托の形状を蜂の巣に見立てたとするのを通説とする。「はす」はその転訛。ハスの花を指して「蓮華」(れんげ)といい、仏教とともに伝来し古くから使われた名である。 また地下茎は「蓮根」(れんこん、はすね)といい、野菜名として通用する。
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以上
by midori7614 | 2010-08-30 17:17 | 関東のみどり

箱根の花 その2

昨日の早朝散歩では、東高根森林公園まで、足をのばしましたが、本日は、近所だけに止め、午前9時開園前に、横浜市こども植物園に行ってきました。変化アサガオの展示が本日まででしたので、朝早く涼しいうちに、他の人が来ないうちに写真を撮りたくて、無理して出かけた次第です。ついでに、サークルの見て歩きコースの下見として、英連邦墓地、児童遊園地などを見て、午後1時過ぎに、汗だらけで帰宅しました。風呂に入って、少し昼寝をしましたら、6時過ぎになってしまいました。
変化アサガオついては、NHKハイビジョンの「いのちドラマチック」の30分番組の放映が9月1日21時30分(再放送9月2日午前7時00分)に予定されていますので、その前に、整理して、ブログに掲載したいと考えています。

今日のブログには、昨日に引き続き、箱根で見られる花を掲載します。説明を付けられた分だけにしますので、本日は5種類だけで、残りは明日以降に、掲載します。

アサマフウロ。フウロソウ科。
高原の湿った草地に生える多年草。茎は高さ60-80cm。葉身は幅3-10cmで、ほとんど基部近くまで掌状に5深裂し、裂片はさらに2-3回3出状に切れ込んで、最終裂片は幅3mm程度。花期は8-9月。花は濃紅紫色で、径3-4cm。花弁は濃色の脈が目立ち、下部の脈上には白い軟毛が散生し、基部の特に縁には白毛を密生する。 この花は、近いうちに、東高根森林公園でも咲き始めます。
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ルリトラノオ。ゴマノハグサ科。
ルリトラノオは滋賀県伊吹山の山頂草原に特産する多年草。伊吹山は標高1337.4mの石灰岩からなる山であり、山頂は石灰岩地特有の高原となっている。ルリトラノオはその草原の中に点々と生育している。花は7月の後半から8月にかけて咲く。当地にはクガイソウも生育しており、よく似た花を咲かせるが、葉が輪生ではなく対生である点でことなる。植物体全体に毛があり、葉の表面はつやがない。
ルリトラノオ属は、ゴマノハグサ科の約220属のうちの1属で、北半球に約30種が分布し、穂状の花序をもつ種が多い。ちなみに、トラノオとは特定のグループを指す名称ではなく、トラの尾ッポが上を向いてピンと立ち上がっている様子から、そのような植物に広く使われている。
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ヒゴタイ。キク科。
大陸性植物,朝鮮半島中部以南に分布し,九州では普通にみられたが,現在は,むやみに採取され野生種は少なくなり,阿蘇でも稀にしか見ることができない。花は8~9月にかけ咲く。花の姿は植物により千差万別であるが完全な球形の花をつけるのはヒゴタイぐらいものである。江戸時代中期から栽培されていた。移植をすると根の先を切るので,大変つきにくい。種子で増やすほうがよい。
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エゾリンドウ。リンドウ科。
北海道・本州近畿地方以北の山地や亜高山帯の草地、湿地に生える。ホソバリンドウの変種と言われている。茎の高さ30~100cm。葉は茎に対生し、形は披針形で縁はざらつかない。花期は9~10月にかけて。花は茎の先端と葉腋につき、栄養状態がよければ数段につく。花冠の長さは4~5cm、日が差すと花が開き、リンドウよりも淡い青紫色の花を咲かせる。
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エゾノキリンソウ。ベンケイソウ科。
北海道、本州、四国の海岸や山地の岩場等に生えて黄色い五弁花を輪状に咲かせるベンケイソウ科キリンソウ属の多年草の多肉植物です。同属の キリンソウ(麒麟草)と似ています。
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以上
by midori7614 | 2010-08-29 19:36 | 関東のみどり

箱根の花 その1

24日から27日まで、関西から来ている娘と孫と一緒に行動しましたので、ブログを4日間、お休みしました。

24日から、夏休みの記念に、箱根へお泊りの旅行に行ってきました。孫のリクエストで、往復のロマンスカーは展望席最前列を手配し、フリーパスで、芦ノ湖を海賊船で一周したり、ロープウエイで往復したり、箱根彫刻の森の遊具施設で遊んだりがメインとなりました。一度、帰宅してから、買い物などをして、昨日27日に、ようやく関西へ帰りました。こちらに、22日間滞在しましたが、その間、病気せずに、元気に過ごしてくれたので、こちらとしては、ほっとしています。本日から、マイペースで過ごせますが、残暑が厳し過ぎるので、少し、のんびり休養してから、見て歩きに出かけることを考えたいと思っています。

今日からブログを再開し、箱根で見られた花を、順次、掲載してみましょう。

カクトラノオ(別名ハナトラノオ)。シソ科。
四方に突き出すように花が咲き、花穂が四角錐状になります。花色は桃、白などですが、最近は青色も出ています。群生して育ち、やや高性なので、切り花、花壇用が主な用途でしたが、最近は鉢花にも作られます。性質は丈夫で、管理は容易です。水は欲しがるほうで、乾燥させると下葉が枯れます。
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ベニバナサワギキョウ。キキョウ科。
北アメリカ原産の植物であり、湿原に生育する植物である。花が美しいので庭園などで栽培され、切花としても使われるとのこと。日本にも導入されており、最近よく見るようになりました。
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フシグロセンノウ。ナデシコ科。
本州から九州に分布する多年草。谷筋の明るい落葉広葉樹林や林縁に生育する。7月から10月にかけ、朱色の美しい花を咲かせる。朱色の花を咲かせる植物は多くない。直射日光が当たりにくい場所に生育するからなのであろうか、少なくとも人間にはよく目立つ。茎は直立して節の部分がやや太くなって黒ずむのは名前の通り。葉は茎の中部から下につき、対生して長さ5~14cmで縁と脈上に毛がある。花は長い花茎の先端にまばらに付く。
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オミナエシ。オミナエシ科。
夏までは根出葉だけを伸ばし、その後花茎を立てる。葉はやや固くてしわがある。草の丈は60-100cm程度。8-10月に黄色い花を咲かせる。日当たりの良い草地に生える。
秋の七草の一つである。名前の「オミナ」は「美しい女性」の意味であり、同属のオトコエシに比べて弱々しいからである。「メシ」の意味は不明であるという。子供の頃にはままごとでこの花を器に盛ってご飯(黄な粉ご飯)に見立てていた。ご飯の意味でも良いのかもしれない。漢字では女郎花と書く。 全国の草地や林縁に普通な植物であったが、近年は少なくなった植物の一つである。
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マツムシソウ。マツムシソウ科。
マツムシソウは北海道から九州に分布する多年草。ブナ帯などの山地草原に生育する。草丈は高さ50~90cmで美しい淡青紫色の花を咲かせ、草原の初秋をいろどる。花は長い柄の先端に形成され、多くの花が集まった頭状花を形成する。花序の直径は4cm前後で総苞片は線状。中心部の花は筒状で花冠の先端は5の裂片つに分かれ、周辺の花は3つの裂片が大きく外側に伸びる。ちょうどキク科の筒状花と舌状花に相当する。雄しべは4本で、葯は青い色が濃い。
 マツムシソウの名前の由来は、マツムシの鳴く頃に咲くからであるとのこと。真偽の程は別として、初秋を感じさせる花である。
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オグルマ。キク科。
日当たりのよい湿った草地や湿地に生え、高さ20-60㎝になる多年草。茎は上部で分枝し、先に直径3-4㎝の花を1個ずつつける。カセンソウとよく似ているが、カセンソウは乾いたところに生え、葉が硬く、裏面の葉脈が隆起して目立つのに対し、オグルマの葉は軟らかで裏面の葉脈が隆起しない。また、オグルマのほうが、葉の幅が広い。
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スズムシバナ。キツネノマゴ科。
山地の林下の陰地に生える多年草
草丈は30~60cm茎は直立し四角形
葉は対生し長さ4~10cm幅3~6cmの広卵形。花は枝先に数個つき花冠は淡紫色で長さ約3cm。思っていたよりかなり大きな花で林下でもよく目立つ花は午前中に咲き午後には萎びてしまう一日花です。和名は鈴虫の鳴く頃に咲くことから名づけられたと言われています。
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以上
by midori7614 | 2010-08-28 17:49 | 関東のみどり

カリガネソウ(雁草、雁金草)

昨夜、息子家族4名が帰り、我が家の人口は5名へ半減しました。9ヶ月と2歳10ヶ月の小さな孫がいなくなりましたら、家の中もかなり静かになりましたし、私の負担も著しく減った感じで、ほっとしています。
今朝の早朝散歩は、少し足を伸ばして、東高根森林公園まで、行ってきました。カリガネソウが咲き始めていました。今日のブログには、このカリガネソウを紹介することにします。
なお、明日から3日間は、外出予定で、パソコンに向き合う時間が取れないので26日まで、ブログをお休みします。

カリガネソウは、クマツヅラ科の多年草です。
よく日が当たるが乾燥しない場所を好み、夏場に草丈 80センチメートル 前後に生長します。葉は対生し、広卵形で縁にギザギザがある鋸葉です。生長し開花期が近づくと独特の強い匂いを放っていますので、所在がすぐに判ります。葉に触ると、臭気が手につきますので、触らない方が良いと思います。
花期は晩夏から秋にかけてで、葉腋から集散花序を伸ばし、青紫色で球状のつぼみをつけ、花を咲かせます。
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花だけアップしてみました。5枚の花弁は凹形で縁がひだ状になり、上に 2枚、下左右へは各 1枚ずつ大きく広がり、下側の花弁が舌状になり紋様が入っています。花の花冠から上方にオシベとメシベの花柱が弓なりに飛び出ています。この姿を雁に例えてカリガネソウと名付けられたと言われています。ハナバチなどの花粉を媒介する虫が花を訪れると、左右の花弁に脚をかけるようにして留まりますと、花に虫の重みが加わり、花序が垂れ下がって花が首をもたげるように角度を変え、虫の背中に花粉と柱頭が付いて、花粉を付けるとともに受粉する仕掛けになっているようです。
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花と葉の写真も、ご参考に掲載します。
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これから、秋深くになると、萼の中に黒く小さな種子が 2〜4個ほど結実します。臭いけれども、最後の種子もしっかりと見たいものですね。
以上
by midori7614 | 2010-08-23 17:44 | 身近なみどり

センニンソウ

本日も、日中は残暑が厳しかったですね。でも、夕方からは、アブラゼミの他に、ツクツクボウシの鳴き声も混じり、夏の終わりも近づいてきたかなと感じますね。

今日のブログには、毒草であることから、公園から排除されているセンニンソウが崖地に咲いていましたので、取り上げてみます。

センニンソウはキンポウゲ科センニンソウ属の多年草です。日本各地に分布し、日当りの良い山野に多く見られます。つる植物であり、長く茎を伸ばし、節ごとに葉を対生させています。葉は5枚の小葉を持つもつ羽状複葉になるのが普通です。小葉は卵状楕円形で草質、なめらかですが、つやはありません。葉の表面に白い模様を出すことがあります。葉柄が他の植物の枝や葉に絡み付き、それによって植物体を固定しています。
花は8~9月に咲きます。茎の先端付近の葉腋から三出状の散房花序を出し、多数の白い花をつけます。4枚の花弁に見えるのは萼で、本当の花弁はありません。なお、有毒なので、注意を要します。
散房花序の様子。
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花序をアップして見ました。
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更に、二つの花をアップしてみました。
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10月になると、果実が出来てきます。この果実が更に熟してくると、白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことからこの名前が付きました。まだ、熟した果実の写真を撮影できていないので、今年こそは撮影したいものと考えています。この写真は、10月に丹沢で撮影したものです。
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なお、センニンソウ属(学名:クレマチス属)は世界中に300種、日本には20種以上があるそうです。花の美しいカザグルマやテッセン、それに類似の花の美しい外国種が栽培され、園芸店でクレマチスとして、売られています。日本産のもので、蔓になって小型の花を多数つけるものはセンニンソウまたはボタンヅルの名で呼ばれます。
但し、ボタンヅルの花は、センニンソウの花はよく似ていますが、ややクリーム色で、オシベの長さ、葉の形、茎の木質化の様子などが違います。
ボタンヅルの葉は 1 回 3 出複葉で、小葉はボタンの葉に似ています。写真は良く撮れていませんが、ご参考に、葉の形を見て下さい。
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10月に撮影したボタンヅルの果実は、こんな感じで、センニンソウの果実とは多少感じが違いました。
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以上
by midori7614 | 2010-08-22 18:47 | 身近なみどり

ヨウシュヤマゴボウ

早朝は、涼しいですが、お日様が出てくると残暑は厳しいですね。
今週は、3歳の孫を預かったこともあり、日中の外出は控えてしまいました。昨日から、退院してきた9ヶ月の孫も加わりましたので、明日までは、日中の外出はないでしょう。身近で見られる植物を、調べながら、ブログに掲載します。
今日のブログは、身近で見られるヨウシュヤマゴボウを取り上げてみましょう。

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)は、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草です。北米原産の帰化植物で、明治時代初期以降、日本各地の空き地や道端などで雑草化しています。花言葉は野生、元気、内縁の妻と書かれています。野生、元気はわかりますが、内縁の妻の理由は見当がつきませんね

紅紫色の茎は2mほどになり,6月~9月に、長い柄のある総状花序に、花を次々に咲かせます。その花は直径5~6mmと小さく、白色~薄紅色です。
先端の方はつぼみですが、根元の方は開花しています。
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先端の方は開花している花ですが、根元の方は若い果実になっています。
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花をアップして見ますと、子房は緑色で、カボチャのように存在感があります。
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秋になると葉は次第に紅葉します。果実は、夏の時期に扁平な形ですが、秋の初旬には、黒く熟してきます。熟した実は柔らかく、潰すと赤紫色の果汁が出ます。この果汁は強い染料で、服や人体に付くとなかなか落ちません。この特性のため、アメリカではインクベリー(Inkberry)とも呼ばれています。アメリカでは、かつて着色料としてワインなどに用いられましたが、毒性があるため現在は使用されていません。(この写真は昨年10月に撮影したものです。)
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他に、今回調べました事項を、ご参考に記載しておきます。

ヨウシュヤマゴボウは有毒植物で、全体にわたって毒がある。毒成分は、フィトラッカトキシンとフィトラッキゲニンである。誤食すると、嘔吐や下痢が起こり、さらに中枢神経麻痺から痙攣、意識障害が生じ、最悪の場合呼吸困難や心臓麻痺により死に至る。

味噌漬けなどに加工して売られている山菜の「山ごぼう」は、本種または近縁の在来種ヤマゴボウとは全く異なる、アザミの一種モリアザミまたは野菜のゴボウの根であり、いずれもキク科であり、類縁関係は遠い。しかし、モリアザミの根がヤマゴボウという名で売られているため,ヨウシュヤマゴボウの根も食べられるものと勘違いして食べてしまい,中毒になるという事例が時々起きています. 皆さんも、有毒植物には、ご注意下さい。
以上
by midori7614 | 2010-08-21 17:40 | 身近なみどり

サギソウ

本日も、猛暑が和らぎ、比較的、過ごし易い日となり、暑さ負け気味の身体も癒されます。1週間前に入院した孫の退院許可がでましたので、午後に、病院へ迎えに行き、我が家へ連れて来ました。2泊3日の予定で、我が家で、息子家族も過ごすことになり、孫が4名とその親3名で、賑やかであるとともに忙しくなりました。
明日以降のブログは、もしかするとお休みさせていただくかもしれません。

今日のブログには、東高根森林公園で見られましたサギソウについて、取り上げてみます。

サギソウ(鷺草)とは、ラン科ミズトンボ属、或いはこの属を細分化したサギソウ属に分類される湿地性の多年草です。

7月~9月に白い花が咲きますね。唇弁が幅広く、その周辺が細かい糸状に裂ける様子がシラサギが翼を広げた様に似ていることからこの名前で呼ばれる。この花には3~4cmにもなる長い距があり、この末端に蜜が溜まっています。花は、特に夜になると芳香を発します。サギソウの花言葉は「夢でもあなたを想う」で、夜の芳香からつけられたものと思われます。
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20~30 センチの花茎を伸ばし,先端に 2,3 個の花をつけます。萼片は小さく緑色で 3 枚,花弁は白く 3 枚で,そのうちの 2 枚の大きな唇弁は縁が細かく裂けています。 花の後ろには長い緑色の管状の距と呼ばれるものがついており,半透明なので中に少し液体が溜まっているのが見えます。これが、蜜のようですので、機会があれば、距を裂いて舐めてみたいものですね。
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花をアップして見ました。この花は蛾による花粉媒介の送粉シンドロームの特徴を示しており、距の長さに見合った長さの口吻を持つセスジスズメなどのスズメガ科昆虫が飛来して吸蜜するそうです。この時に花粉塊が複眼に粘着し、他の花に運ばれるとのことです。スズメガ科のガは飛翔力に富み、かなりの長距離を移動するので、山間に点在する湿地の個体群間でも遺伝子の交流が頻繁に起きていることが示唆されています。
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サギソウは、九品仏のお寺さん、昭和記念公園、箱根湿性花園でも、見たことがあります。また、個人の方でも、栽培されておられる方も多いですね。
とかく、白鷺に似ている白い花弁だけに注目されますが、不思議な長い距についても、一度、良く見てあげて下さい。

ついでに、今回、調べた事項を、ご参考として記載しておきます。

葉は根出葉が少数つく。花期になると茎は単立して高く伸び、20cmから時には50cmにも達し、先端近くに1輪から数輪の花をつける。地下には太い根が少数つく。また根によく似た太い地下茎が何本か伸び、この先端が芋状に肥大してこの部分だけが年を越す。

日当たりのよい湿地に生えるが、しばしば観賞用に栽培される。先述の地下茎の先端に形成される芋での栄養繁殖で容易に増殖できる事に加え、種子による繁殖も無菌培養などにより比較的容易なため、園芸店では1球あたり数百円以下で大量に販売されている。にもかかわらず、保護されている自生地ですら盗掘が絶えない。遠目にも目立つ開花期は、移植に最も不向きな時期であり、注意深く掘りあげなければ枯れてしまう。
開発による自生地の減少に加えて、採集圧が加わるため、今では自生状態でみられる場所はきわめて限られる。
なお、本種は市販球根を1回開花させるだけなら難しくはないが、植物ウイルスの感染による枯死がしばしば見られ、同一個体を長年にわたって健全な状態で維持栽培するのはベテラン栽培家でも容易ではない。

サギソウは世田谷区の「区の花」に指定されている。昔は大規模なサギソウの自生地が存在したためである。また、世田谷区にはサギソウに絡んだ昔話も残っている。吉良頼康公の側室「常盤姫(ときわひめ)」が悪い噂話のために追放され、身重で逃亡し、自害して身の潔白を証明しようとした。その際、飼っていた白鷺の足に遺書をくくり付け飛ばしたのだが、白鷺は途中で力尽きて死んでしまう。死因は飛び続け力尽きたとも、鷹狩の鷹や弓矢に落とされたともいわれている。その白鷺が多摩川のほとりでサギソウになったという御伽噺(おとぎばなし)である。現代、世田谷区にはサギソウの自生地は残っていない。世田谷のサギソウは、九品仏などの寺社や公園の人工的な湿地にあるものか、園芸用に育てられているものしか姿を見ることが出来ない。夏には「サギソウ祭り」というイベントが開かれ、そこではサギソウの鉢植えも売られている。 また、兵庫県姫路市の市花にも選定されている。

以上
by midori7614 | 2010-08-20 19:06 | 身近なみどり

キツネノカミソリとナツズイセン

本日は、猛暑も一休みとなり、連日の猛暑になれてきた身体にとっては、久しぶりに、過ごし易い1日となりました。

今日のブログには、早朝散歩で見てきました東高根森林公園のキツネノカミソリとナツズイセンを取り上げてみましょう。

キツネノカミソリ(狐の剃刀)はヒガンバナ科多年生の草本球根植物です。但し、クロンキスト体系ではユリ科に分類されています。科の分類似ついては、最近は、ややこしくなってきましたね。

キツネノカミソリは本州から九州に生育するヒガンバナ科の植物である。ヒガンバナと同様に、花が咲くときには葉がない。早春からスイセンに似た葉を展開し、夏草が茂るころには葉が枯れる。その後に花茎を形成し、花を咲かせる。キツネノカミソリはお盆ころに、ヒガンバナはお彼岸に花を咲かせ、なにやらご先祖様と因縁のある植物である。
 ヒガンバナが人里の刈り取り草原や河原だけに生育するのに比べ、キツネノカミソリは林縁や明るい落葉広葉樹林に生育している。
 名前の由来は葉の形がカミソリに似ているとのことであるが、花の色がキツネの体色をイメージさせ、花だけが咲いているのが奇異であることも関連しているのかもしれない。
なお、ヒガンバナやスイセンと同じように、鱗茎に毒があり食べられない植物です。

木陰で咲いているキツネノカミソリ。
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花茎の頂に花を咲かす。
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花をアップ。花被片6枚、オシベ6本、メシベ1本とユリの花の構造に似ていますね。
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つぼみ。
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他の草との競合。葉っぱが残っていても、日陰となるので、この時期は葉が枯れてしまうのは、納得ですね。
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ナツズイセン。

北海道を除く全国の主に人家の近くの里山付近に生育するヒガンバナ科の植物である。8月上旬から下旬にピンク色の花を咲かせる。古くに中国からの帰化植物と考えられている。ヒガンバナ、キツネノカミソリ、スイセンと同じように、有毒植物である。
地下に鱗茎を持ち、秋から翌年の春にかけてスイセンに似た葉を出し、真夏に鱗茎ひとつに対して一本、60cmほどの花茎を伸ばす。花茎が伸びる頃には葉は残っておらず、花茎と花だけの姿となる。葉がないことから俗に「裸百合(ハダカユリ)」とも呼ばれる。クロンキスト体系ではユリ科に分類されているので、裸百合(ハダカユリ)という別名には、納得できますね。
もう一つの別名に、「リコリス」があります。 このリコリスの名は学名の「Lycoris(ヒガンバナ属)」から、彼岸花、狐の剃刀、夏水仙などのいわゆる彼岸花科の花を総称して呼びます。 また、同じ「リコリス」の名で、豆科の「Licorice」を指す場合も あるようですので、この「リコリス」という別名は、混乱を招きますので、あまり使用しないほうが無難のように思われます。
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以上
by midori7614 | 2010-08-19 18:47 | 身近なみどり

カラスウリ

本日も、暑いので、日中の外出を控えています。

今日のブログでは、早朝と夜に、近所で見られたカラスウリを取り上げてみましょう。

毎朝の早朝散歩で、前日の夜に咲いて、朝にしぼんだカラスウリの花を見ていました。
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しぼんだ花の下の方に、他の木に絡みついている「巻きひげ」が見られます。
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「巻きひげ」の巻き方に注目してみました。
この「巻きひげ」はゆっくり回転しながら、つかまるべき支柱になるものを探していき、支柱になりそうなものを感触すると、ひげを巻きつけていく役割りの器官である。支柱に巻きついた後も、回旋運動を続けて、ねじれてらせん状に丸まるようである。ねじれて丸まった巻きひげは、まさにスプリングのように伸び縮むすることにより、弾力を保ちながら、しっかりと支柱に固定させる役目をしているようです。
更に、よく観察すると、巻きひげの巻き方は、根元と先端とでは、逆にねじれていますね。このように、二方向に逆にねじれることにより、巻きひげがよじれるのを防ぐ効果もあると言われています。
この不思議な巻きひげの特徴は、キウリ、ゴーヤ、ヘチマ、ヒョウタンなどの支柱につかるウリ科の植物に、共通する特徴ですので、見る機会があったら、是非観察してみて下さい。
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夕食後、やぶ蚊対策の長袖、防虫ネットをかぶり、完全防備のうえに、ヘッドランプを付けて、早朝に下見済みのカラスウリが咲く場所に撮影に行ってきました。ヘッドランプで、浮かびあがらせないと、ほとんどカラスウリの白い花は目立ちませんね。カラスウリが来るのを待っている蛾には目立つのでしょうが・・・・・

カラスウリは、ひとつの株には雄花か雌花かのいずれかのみがつく、雌雄別株です。 
花期は夏で、7月~9月にかけての日没後から開花する。白色で5弁のやや後部に反り返る花弁は、縁部が無数の白く細いひも状になって伸び、直径7~10cm程度の網あるいはレース状に広がる。こうした目立つ花になった理由は、受粉のため夜行性のガを引き寄せるためであると考えられており、スズメガのような大型のガが飛来し、吸蜜、受粉に与る。花筒も非常に長く、スズメガ級の長い口吻を持ったガでなければ花の奥の蜜には到達することはできず、スズメガが蜜を吸うために長い口吻を花の奥に差し込むと、顔面に雄しべや雌しべが押し付けられる。花は翌朝、日の出前には萎む。雄花はそのまま落花する。

雄花。
藪の中でぶら下がっている状態。花は萼筒が長く上向きに咲いていて、甘い濃密な香りを漂わせています。
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その花のアップ。
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花を横向きにさせて、真上から撮影。
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雄花のオシベの様子をアップして見る。
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雌花。
上から見たカラスウリの雌花。
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横から見たカラスウリの雌花。花筒の下の子房部分が膨らんでいます。ここが、受粉すると、やがて大きくなって、カラスウリの果実になります。
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若い果実も見られました。
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以上
by midori7614 | 2010-08-18 16:53 | 身近なみどり