のん木草・みどり見て歩き

カテゴリ:関東のみどり( 464 )

5月8日 日光植物園その3

前回に引き続き、その3として、ミズバショウ池~付近で見られた花を掲載します。

クリンソウ (サクラソウ科)
山間地の、比較的湿潤な場所に生育し、時に群生する。高さ50cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型である。10-20cmほどの鋸歯を持つ葉のロゼットを作り、花季となる6-8月にその中心から花茎が伸びる。花は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることから名前の由来となっている。
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シロヤシオ[白八汐](ツツジ科)
花は白く大柄で、花弁が浅い三角に出るので、花全体としてはやや五角形に見える。大木に一面に咲くのは美しい。葉が枝先に5枚の輪生状に付くことから、別名ゴヨウツツジ(五葉躑躅)とも呼ばれる。敬宮愛子内親王のお印は、皇室公式表記は「ゴヨウツツジ」であるが、植物学名としてはシロヤシオの花である。
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クマガイソウ[熊谷草]ラン科
低山の森林内、特に竹林、杉林などに生育し、大きな集団を作る。草丈は40cmくらいまで、葉は対生するように二枚つき、それぞれ扇型の特徴的な形をしている。花はその間からのびた茎の先につき、横を向く。花弁は細い楕円形で緑色を帯び、唇弁は大きく膨らんだ袋状で、白く、紫褐色の模様がある。唇弁の口は左右から膨らんで狭まっている。
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ハルナユキザサ[榛名雪笹](ユリ科)
茎先に長さ約15cmになる大型の円錐花序をつけ、白色の小さい両性花を多数つける。花序に毛が密生する。花の径は約7mm、花被片は6個、オシベは6個。メシベの花柱は短く、柱頭は丸いが、わずかに3浅裂する。
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ドウダンツツジ[灯台躑躅、満天星](ツツジ科)
葉が出てから約1週間後に、散形花序に白色、釣り鐘のような感じの5mm程の花を咲かせる。
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ミツバウツギ[三葉空木]ミツバウツギ科
若枝の先に円錐花序を出し、小さな白い花を開く。両性花。花径は1センチ足らずで、花びらは5枚、萼片も5枚ある。 萼は花びらとほとんど同じ形なので、花びらがたくさんあるように見える。 雄しべは5本あり、雌しべが1本ある。 花はあまりしっかりと開かない(半平開)。
果実は蒴果で、軍配の形はお猿のパンツとか折り紙の奴さんの袴と言われる。偏平で膨らみがあり、中には1~3個の淡黄色の種子がある。 実の形から、カエデ科の近縁種と考えられている。
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カントウマムシグサ[関東蝮草](サトイモ科)
球茎は平たい円形で地下にある。偽茎は、葉柄下部の2つの葉鞘部分が重なってできたもので、紫褐色のまだらな模様がある。この模様がマムシに似ていると考えられたところからこの名がつけられた。雌雄異株。 葉は2個あり、楕円形の小葉が7個から15個つく。茎を直立させて開花する。苞(仏炎苞)は紫色に近く、白線がある。肉穂花序の代表例で、苞の中にまっすぐ立つ。
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メギ [目木](メギ科)
山地や丘陵地に生える。短枝から小型の総状花序出し、淡黄色の花を2~4個付ける。花弁、萼片ともに6枚。果実は楕円形の液果で、赤く熟す。美味しそうに見えるが、赤い実の通例で鳥にはあまり好まれない。
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センダイタイゲキ[仙台大戟](トウダイグサ科)
関東以北の湿地や川岸に自生する多年草。茎頂から集散花序をだし、杯状花序を付ける。花序は雄花数個と雌花1個よりなり、腺体は半月状で突起は鈍頭である。腺体4個は黄褐色、中央の雌花は白色である。トウダイグサやタカトウダイなどの仲間なのだが、中国での呼び名であるタイゲキ(大戟)の名がつく。ハクサンタイゲキ、イワタイゲキなどの仲間で関東地方~宮城県に分布。
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ワスレナグサ[勿忘草、忘れな草]ムラサキ科
広義には、ムラサキ科ワスレナグサ属の種の総称。狭義には、ワスレナグサ属の一種、シンワスレナグサの和名。ただし、園芸業界でワスレナグサとして流通しているのは、ノハラワスレナグサ、エゾムラサキ、あるいはそれらの種間交配種である。一般には、広義の意味で称される。
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カキツバタ[燕子花、杜若](アヤメ科)
紫色の花を付ける。内花被片が細く直立し、外花被片(前面に垂れ下がった花びら)の中央部に白の筋を特徴とする。
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ミツガシワ[三槲](ミツガシワ科)
日本を含め北半球の主として寒冷地に分布し、湿地や浅い水中に生える。葉は複葉で3小葉からなり、白い花を総状花序に多数つける。花は花序の下から咲き始め、花弁は5枚で、花びらの内側に白色の毛が生える。花は株によって花柱と雄蕊の長さの組み合わせに違いがあり、花柱が長く雄蕊の短いタイプと、花柱が短く雄蕊の長いタイプがある。ただ結実するのは花柱の長いものに限られるとされている。
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ショウブ[菖蒲]クロンキスト体系ではショウブ科(新エングラー体系などではサトイモ科)
葉は左右から扁平になっている。花は目立たない黄緑色の肉穂花序で5月ごろ咲く。花茎は葉と同じ形で、花序の基部には苞が一枚つく。
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以上
by midori7614 | 2015-05-12 05:02 | 関東のみどり

5月8日 日光植物園 その2

前回に引き続き、その2として、ロックガーデン付近の花を掲載します。

トウゴクミツバツツジ[東国三つ葉躑躅](ツツジ科)
オシベ5本のミツバツツジの仲間は、地域により種を分けるものが多いが全てオシベは10本。関東から中部地方にかけて多いためこの名である。
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他に、コバノ~、ダイセン~、キヨスミ~、サイコク~、ナンゴク~、トサノ~、タカクマ~などがある。トウゴクミツバツツジはメシベの花柱の下部には腺毛(粘着物質を出す毛)が生える。
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ヤマツツジ[山躑躅](ツツジ科)
枝先の1個の花芽に1-3個のオシベ5本の花をつける。花色は朱色、まれに紅紫色、白色があり、さらに濃淡の変異が多く多様である。春葉と夏葉の別があり、春葉は春に出て秋に落葉し、夏葉は夏から秋に出て一部は越冬するので半常緑樹とされている。
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ホソバシャクナゲ[細葉石楠花](ツツジ科)
葉は和名の示すように、ひじょうに細長く日本産の他のシャクナゲとは容易に区別できる。花は淡紅色(稀に白色)で花冠は5裂し、花時には野生と思えぬ程の美観を呈する。
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ヒメウツギ[姫卯木](アジサイ科)
枝先に狭い円錐花序をだし、やや下向きに白色の多数の花をつける。
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花弁は5個あり、広倒披針形で毛はない。オシベは10個あり、花糸は長さが不ぞろいで、両側に翼状に広がり、翼の先端は広がって尖る。花柱は3-4個あり、離生する。日本原産の植物で、古くから庭園樹として利用され、他種との交配による園芸種もある。
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タンチョウソウ[丹頂草](ユキノシタ科)
原産地は朝鮮半島や中国東北部。 今は日本各地に分布。長い茎の先端部分に白い小さな5弁花を密集して咲かせる。 花は上向きにつき、オシベの花粉が赤く見える。和名は、花を丹頂鶴の頭、茎を首、葉姿を羽に見立ててつけられた。
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クロフネツツジ[黒船躑躅](ツツジ科)
花冠は淡い桃色または白色の漏斗形で、花冠上方の3弁には赤茶色の斑点がある。オシベは10本ある。朝鮮半島から中国北部に分布。ペリーの黒船とは関係なし。大輪の花を咲かせ、「ツツジの女王」と呼ばれることもある。
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ラショウモンカズラ[羅生門葛](シソ科)
唇形の鮮やかな紫色の花を、2~3個のまとまりになって数段につける。花の付け根につく包葉は、最下のものは葉とほぼ同じで、上にゆくと小さくなる。萼片は花より濃い赤紫色で花後も目立つ。和名は,太い花冠を羅生門で切り落とされた鬼女の腕に例えたといわれる。
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ミツバツチグリ[三葉土栗](バラ科キジムシロ属)
花茎に黄色で径10-15mmの花を10数個つける。萼片は5枚で披針形、花弁も5枚で倒卵形になる。
同属のツルキンバイとは、花弁、葉、走出枝で区別できる。
ミツバツチグリは、花弁の基部が細くなり、蕚が星型に見える。葉脈が下面に凸入。走出枝は短い。
ツルキンバイは、花弁の基部にオレンジ色のすじが入る。葉に荒い鋸歯。走出枝(ランナー)は長く伸びる。
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ヒナソウ[雛草]別名:トキワナズナ(アカネ科)
北米原産の帰化植物。高盆形の4裂した可愛い花が小花柄の上に単生する。花色は白または青で、中心部が黄色。草丈は10cm前後で、性質は強健で、地下に匍匐枝を持って広がる。
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シロバナノヘビイチゴ (バラ科)
細い花茎の先端に少数の花をつける。花は白色で径15-20 mm、円い花弁は5個で、萼片、副顎片も5個になる。オシベは黄色で長さ3-4 mm。果実(果床)は花後に径1 cmの球形から卵形になり、赤熟し、食用になる。
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スミレ[菫](スミレ科)
道ばたで春に深い紫(菫色)の花を咲かせる野草である。花は独特の形で、ラッパのような形の花を横向きかやや斜め下向きにつける。5枚の花びらは大きさが同じでなく、下側の1枚が大きいので、花の形は左右対称になる。ラッパの管に当たるのは大きい花弁の奥が隆起したもので距(きょ)という少し長めの葉柄に翼があるのが特徴。
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ジロボウエンゴサク[次郎坊延胡索](キンポウゲ科)
茎頂に、長さ2cmほどの筒状の細長い花を数個つける。花色は淡紅紫色から青紫色と幅がある。4裂する花冠は平開し、花冠の花被片が目立つ。
「エンゴサク」は漢方薬名「延胡索」を日本語読みしたもの。全草に有毒成分を含む。
「次郎坊」は、スミレを太郎坊と、このジロボウエンゴサクを次郎坊と呼び、両者の花を絡らみ合わせて引っ張ってどちらかが先にちぎれるかを競ったことによる。
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エンコウソウ[猿喉草](キンポウゲ科)
花は普通2輪ずつ付く。黄色い花弁のように見えるものは萼片。 オシベは沢山、メシベは5~10本。花弁は?「猿候」は手長猿ないし河童の別名。 和名の由来は、地面を這う茎を手長猿の手に見立てたもの。リュウキンカの変種で、リュウキンカ(立金花)は茎が立つのに対し、エンコウソウは茎が横に長く這って広がり、先が斜上して花をつける。
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サラサドウダン[更紗灯台]の仲間の「ツクシドウダン」ではと考えられる。(ツツジ科)
枝先に長さ2-3cmの総状花序をつけ、10個ほどの花が1-2cmの花柄の先端に下垂してつく。萼は鐘形で深く5裂する。花冠は長さ8-10mmあり、鐘形で先端は浅く5裂する。花冠の色は、先端が淡紅色になり下部は黄白色で紅色の縦条が入る。オシベは10本ある。
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以上
by midori7614 | 2015-05-12 04:32 | 関東のみどり

5月8日 日光植物園 その1

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の日帰りバスハイク(ガイド講師N先生と参加者23名)で、日光植物園へ行ってきました。
バス運行予定コース:新宿駅西口午前8時→首都高速道路→東北自動車道→日光・宇都宮有料道路→清滝IC→10時20分日光植物園(観察~昼食~観察)15時15分→清滝IC→日光・宇都宮有料道路→→東北自動車道→首都高速道路→新宿駅西口(17時40分)

現地は、くもり後晴れのお天気で、昼頃小雨が降りそうでしたが、すぐに晴れ上がり、傘も出さずに終わり、助かりました。山野草の花盛りと新緑の若葉とヤマツツジの朱色のコントラストが見事でした。私は、責任者で進行役を担当していましたので、写真撮影にもれたものも沢山ありましたが、撮影できた樹木と草本を区別せずに、歩いて見られた順に掲載してみます。参加者の復習になれば良いと思い、今回は説明をつけながら、4回に分けて、掲載させていただきます。

その1 駐車場~正門~正門園路で観察した花。

ハンカチノキ。
新エングラー体系ハンカチノキ科、クロンキスト体系ではミズキ科、APG植物分類体系ではヌマミズキ科。
花は白く色づいた苞と呼ばれる大きな葉っぱが2枚と花の本体からなり、花びらはない。
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花の本体は苞にくるまれるよう中心に付き、沢山の雄花と1本の雌花が集まってピンポン球のように丸くなる(両生花序)。
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1個の雌花をアップ。緑色で柱頭は7つに裂けている。
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その中には、雄花のみで雌花の付かない花もある(雄花序)。
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開花すると独特の臭いを放ち、ハエなどの虫が寄ってくる。開花から1週間前後が見頃で、その後は白い苞が落ちる。苞の落ち方には二種類あり、雄花序苞はきれいな状態で2枚くっついたままぽとりと落ち、両生花の苞はしおれて黄色く変色してからばらばらに落ちる。
この白い苞は、必ず太陽と花の間にあって、日傘の役割をしている。この白い苞にはフラボノイドと呼ばれる成分が多量に含まれていて、生物に有害な紫外線を吸収する働きがある。太陽光の中から選択的に紫外線だけをカットして、可視光だけを通過させる“すぐれもの”であることが筑波実験植物園の研究によって明らかになった。
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ニリンソウ[二輪草](キンポウゲ科)
総苞葉の中心から1~3個の花柄を約20~30センチ伸ばして白色の花をつける。
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花弁は無く、萼片5~7枚が花弁に見え、紅色を帯びるものもある。
若葉、花を摘んで、生のまま天ぷらや、熱湯で茹でて、水に浸して、あえもの、おひたし、汁の実、油いためで食用にできる。食用の場合には、葉の形が猛毒のトリカブトに似ているので、花が咲いてから採取する方が良い。
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ムラサキサギゴケ[紫鷺苔](ゴマノハグサ科)
花は紫(たまに白)で、中央の黄褐色の部分に毛が生えている。花の上唇は深裂するが、裂け目の角度が浅くわかりにくいことがある。
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4本のオシベと1本のメシベを持ち、柱頭は2つに分れ、触れると閉じる(柱頭運動)。これは送粉者に付着した花粉を積極的に取り込み、受粉を促す役割をしている。
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カキドオシ(垣通し)(シソ科)
横枝は時に多少立ち上がることもある。葉は長い柄があり、睡蓮の葉のような円形から狭い扇形を切り取った形。花は葉腋から出て、薄い紫 - 紅紫で斑点がある。
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花冠は長さ15~25mmで、幅が広い。下唇には複雑な紋様がある。横に開いた口の下側には小さな毛が沢山あり、これが昆虫の来訪の際には受粉しやすくしているのであろう。花冠の先端は5つに分かれており、上唇の位置にメシベの柱頭がのぞいている。口部の毛は、昆虫が奥に入り込む際にちょっと意地悪し、背中を虫柱に擦り付けなくてはならないようにしているのであろうか?
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イカリソウ[錨草](メギ科)
花は赤紫色で春に咲き、4枚の花弁が距を突出し錨のような特異な形をしているためこの名がある。同じ仲間にキバナイカリソウ、バイカイカリソウ、トキワイカリソウがあり、互いに交雑するようで中間的な個体も多く見られる。昔から強壮剤として有名で、現代でも疲労回復用のドリンク剤に入っていたり、イカリソウ酒として薬酒にも利用される。
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バイカイカリソウ[梅花碇草](メギ科)
花の色は白ないしピンクで、花径は1センチ。 イカリソウ属だが花びらには碇状の距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)はなく、梅に少し似た花を咲かせる。花弁は真中の4枚で、周りの4枚は萼片。
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アズマシャクナゲ(東石楠花)(ツツジ科) 
本州の中部以北の山地から亜高山にかけて生育する常緑低木。
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花期は5–6月で、枝先に総状花序を伸ばし、5–12個の、5裂した漏斗状鐘形の花をつける。花の色は紅紫色で、蕾のうちは色が濃いが、開花するにつれ薄くなる。
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ロート状の花冠は先で5裂し、オシベ10本、めしべ1本。
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コンロンソウ[崑崙草](アブラナ科)
総状花序は短く、白色の花弁は長さ5~7mmの倒卵形で4枚。茎、葉、花序、果実に白い毛が多い。
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ミヤマハコベ[深山繁縷](ナデシコ科ハコベ属)
上部の葉の脇から毛の生えた花柄を出し、1個ずつ花をつける。 ハコベ属の中では大形の花で、花径は10ミリから15ミリくらいある。 花びらは5枚だが、切れ込みが深いので10枚のように見える。 花びらが萼よりも長いのも特徴である。
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以上
by midori7614 | 2015-05-12 03:52 | 関東のみどり

4月22日 砧緑地見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で作っているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、久しぶりに晴れ上がった日に、砧緑地へ行ってきました。

行程は次のとおりでした。用賀駅10:00→(プロムナード道)→砧緑地正門⇒⇒梅林⇒美術館前⇒パークス砧前のベンチ(昼食)⇒チリリン広場⇒パークスファミリーパーク子供の森⇒つりばし⇒一の橋⇒三の橋⇒山野草園→西門⇒区立総合運動場(八重桜)⇒西門(解散)。バス停区立総合運動場から、バスで、東急線のそれぞれご都合の良い駅へ帰りました。

桜のお花見の時期は、大変混み合う場所ですが、この時期は静かになります。サトザクラはまだ咲いているものの、人出は少なく静かでした。
品種名ははっきりしませんが、オオシマザクラ系統のサトザクラの花。
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ヤマブキ、シロヤマブキ、ヤマブキソウの花が見ごろでした。
ヤマブキ(山吹)はバラ科ヤマブキ属。黄色の花。花弁は5枚の一重の花。
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花弁約130枚の八重の花。
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以前に花を分解して花弁を数えてみたら、この花の場合は127枚でした。オシベ訳20本が花弁化したことが推測されます。
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シロヤマブキ(白山吹)はバラ科シロヤマブキ属。白色の花。花弁は4枚。
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ヤマブキソウ(山吹草)はケシ科ヤマブキソウ属。黄色の花。花弁は4枚。
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ハナミズキ。
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ベニバナハナミズキ。
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花がすっかり終わった梅林で、梅の果実を見て回りました。三つ子の梅の果実がありました。花の時には、メシベが3本以上あった証拠ですね。
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クサイチゴ。キイチゴの仲間で、分類上では、草でなく樹木です。
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他に、山野草を植栽されているところで、イカリソウ、シラユキゲシ、セリバヒエンソウ、ニリンソウ、ヤマシャクヤクの花が見られました。
イカリソウ。
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シラユキゲシ
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セリバヒエンソウ、
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ニリンソウ
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ヤマシャクヤク。
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以上
by midori7614 | 2015-05-02 11:27 | 関東のみどり

4月10日 小金井公園見て歩き その他編。

桜編に続き、その他編です。
桜以外にも、ハナモモ、ヤマブキ、ハナミズキ、ハナズオウ、ニリンソウなども観察できました。

ハナモモ。花色が紅白の源平咲きです。
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枝ごとに紅白に咲き分けている。
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同じ枝の中に、紅白の花が入り混じる。
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一つの花の中で、紅白の花弁が入り混じる。
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ヤマブキ。一重咲きの花。この花には実が付きます。
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半八重の花。この花には実が付く場合もあれば付かないこともあります。
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八重咲の花。この花には実はならない。
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アオキ。雌雄異株で、これは雌株の雌花。
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雄株の雄花。
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ハナミズキ。白い花びらに見えるのは葉の変化した総苞。下の花は普通に見られる4枚。上の花は珍しい6枚。本当の花は中央の粒々ですが、今はまだ蕾です。
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ご参考:蕾が開花すると花弁4枚、オシベ4個、メシベ1個の小さい花です。
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ハナズオウ。多数の花は枝に束生しています。
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マメ科の蝶形花で、オシベとメシベは下の花弁の中に入っています。
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ニワトコ。小花が沢山ついていますが、形は判らないですね。
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小花をアップするとこんな花です。
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ニリンソウ。
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ご参考:オシベ、メシベをアップしてみました。メシベ1個ずつに種子が1個入るそうです。
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タチツボスミレ。
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ご参考:花弁を一部取り除いてみると、メシベの周りにオシベが側着し、オシベのうち2本が後ろの距の中に伸びています。そこで蜜を出しています。
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以上
by midori7614 | 2015-04-11 18:04 | 関東のみどり

4月10日 小金井公園見て歩き 桜編。

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で作っているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、大島桜の香りを嗅ぎに、小金井公園へ行ってきました。

前日9日の夕方5時半頃に見た小金井方面の天気予報は、曇り後雨で、午前の降水確率20%、午後の降水確率60%でした。3時間毎の時間帯別予報では12時と15時は曇り、18時が弱雨となっていました。実施するか中止するかの判断は悩ましかったのですが、
夕方に雨が降り始める可能性があるが、それまでには見て歩きは終了すると判断し、計画通り実施と決定しました。 当日朝の天気予報を見たら、12時過ぎから雨となっており、判断を間違えたかなと思いましたが、前日に決定してしまった以上変更は出来ないので、雨に降られるかもしれないと覚悟して出かけました。しかし、幸いにも、見て歩き中の午後3時までは曇り空で、武蔵小金井駅の店内でお茶している時から、雨が降ってきました。結果論ですが、中止せずに実施できたことは、ラッキーでした。

今回の行程は次のとおりでした。
武蔵小金井駅北口バス乗り場→(西武バス)→小金井公園西口バス停→西口から入園→桜の園→たてもの園前広場→サービスセンター→ゆりのき広場→大島桜大木(昼食)→ハナミズキ園→こどもの広場→いこいの広場→霞桜→カンヒザクラ→小金井公園西口バス乗り場→(西武バス)→武蔵小金井駅北口。

今回の見て歩きは桜が中心でしたが、桜以外にも、ハナモモ、ヤマブキ、ハナミズキ、ハナズオウ、ニリンソウなども観察できました。ブログ掲載は、桜編とその他編の2回に分けて掲載させていただきます。

最初に、桜編です。
今年は、3月が暖かくて、早めに開花したものが多かったので、桜の木の根元はピンク色に染まっていて、きれいでした。
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でも、4月が寒い日が多く、花冷えが続き、オオシマザクラは咲き残っていて、良い香りを楽しむことができました。
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大木の内側は、四方に伸びた大枝が垂れ下がっています。
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オオシマザクラ系統のサトザクラの大輪の品種が見ごろでした。
駒繋(コマツナギ)。この桜はイギリスで作出された「太白(タイハク)」と同一品種です。
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花弁の大きさでは、一重の桜の中で最大と言われています。
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白妙(シロタエ)。
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八重咲きの桜の中では、花弁の大きさは最大級と言われています。
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駿河台匂い。咲き始めの花が濃厚な香りを放っていました。
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薄墨。この花はオオシマザクラ系統ですが、皆さんご存知の淡墨桜(ウスズミザクラ)はエドヒガン系統です。他に、伊予薄墨桜と呼ばれる薄墨桜と言う品種もあります。名前はいろいろあって、ややこしいですね。
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白雪。
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この花は、枯死寸前の大木の白雪の脇から出た枝が幹代わりとなって、生き延びている桜の花です。生き残りにかける執念の凄さに感動しました。
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関山。
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花1個をアップしました。メシベが葉化しているのが判りますか?
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メシベの葉化を、アップした写真で確認してみましょう。もともと、メシベは葉が変化したものですので、メシベが葉に変化するのも不思議ではありません。
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関山の特徴は、枝が伸びると垂れ下がりますが、地面に着きそうになると、再び枝先が立ち上がります。
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他に見られた品種を説明省略しますが、掲載だけしておきます。
一葉(イチヨウ)。
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江戸。
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嵐山。
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ウコン。
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カンヒザクラ。
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紅枝垂れ。
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八重紅枝垂れ。
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以上
by midori7614 | 2015-04-11 17:45 | 関東のみどり

3月27日 片倉城跡公園見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で作っているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、カタクリが自生している片倉城跡公園へ行ってきました。
行程は次の通りでした。片倉駅→(300m・徒歩6分)→片倉城跡公園(園内散策~昼食~片倉つどいの森散策往復~園内散策)→片倉駅。

今年の3月は例年よりも暖かい日が多く、桜のソメイヨシノも例年よりも3日ほど早く開花宣言をされた状況でしたので、カタクリは見ごろに咲いていました。
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10 cm程の花茎を伸ばし、薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。日差しがない寒い日は終日花が閉じたまま、下向きに、じっと耐えて、天候の好転を待つ。日中に花に日が当たると、花被片が開き反り返る。花の開閉は温度反応で、花の表面温度が17~20度に達すると全開になる。これは、花粉媒介昆虫:ギフチョウ、マルハナバチが、17~20度になると現れるので、その時期にあわせて開花すると考えられる。
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花茎の下部に通常2枚の葉があり、幅2.5-6.5 cm程の長楕円形の葉には暗紫色の模様がある。暗紫色の模様の持つ生理生態的役割は判っていない。
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花被片とオシベは6個。オシベは長短3本ずつあり、葯は暗紫色。長いオシベの葯は短いものより外側にあり、先に成熟して裂開する。メシベの花柱はわずかに3裂している。
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花の中止部をアップして見る。
蜜標識がW字、オシベ6本(長3、短3)、メシベ1本(柱頭3裂)。(メシベは3個が合着したもので、ユリ科特有の3数性の花。)
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オシベ、メシベをアップ。
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春2か月だけ地上部(葉、茎、花など)が見られ、5月末前後に果実が熟して地上部は 姿を消し、翌春まで10か月間、地下に鱗茎、根を残して休眠に入るいわゆる「春植物」です。
早春に斑のはいった特徴ある葉を展開し、可憐な花を咲かせ、初夏には葉を失い、夏眠する。一年間の内、春の2ヶ月しか地上に姿をあらわさないライフサイクルは、落葉広葉樹における生育に良く対応している。落葉広葉樹が葉を展開し始める4月のはじめ頃、光環境はすでに春分の日を過ぎており、随分と太陽高度も上がって日照時間も長い。カタクリは、十分な日照条件と温度が揃った、わずか数週間を中心とした時期に高能率の生産を行っている。
○東京近郊のカタクリ自生地の条件とは、
1.光条件:カタクリの葉の展開期、日照を得て光合成できる落葉広葉樹林(雑木林)の林床
2.温 度 :カタクリの休眠期、落葉広葉樹林の林冠がおおわれ、林外より涼しく保たれる。更に、北斜面は、「夏、日が当らず涼しい」。
3.水環境:「沖積錐の上では、上部の谷筋から水分がつねに供給されて、夏には水分が蒸発して気化熱を奪うため、地温が高くならない」。
まとめ: 1)北斜面、2)雑木林の林床、3)沖積錐のなだらかな斜面
まさに、片倉城跡公園のカタクリが咲いている斜面は、この3条件を満たしていました。
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園内の石垣に、孤独に咲くカタクリ一株。何故、ここに咲いたかというとアリが種子をここに移動させたからで、その原因はカタクリの種子に付くエライオソームのせいである。カタクリの種子にはアリが好む薄黄色のエライオソームという物質が付いており、アリに拾われることによって生育地を広げている(同様の例はスミレなどにも見られる)。
カタクリの種子に付着しているエライオソームには脂肪酸や高級炭水化物などが大量に含まれる。アリがこの成分に誘発され、種子はアリの巣がある遠くまで運ばれる。
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種子から1年目に発芽したヒョロヒョロの子葉。
ご参考に、カタクリの生活史を記載しておきましょう。
①発芽1年目の個体は細い糸状の葉を出す。
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②2年目から7-8年程度までは卵状楕円形の1枚の葉だけで過ごし、鱗茎が大きくなり、2枚目の葉が出てから花をつける。
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③毎年少しずつ鱗茎に養分が蓄積され、発芽から開花までには7-8年を要する。
④開花初期は開花と結実がある有性生殖と結実がない無性生殖を繰り返す。
⑤個体が大きく成長した後は複数年に渡り開花が継続する。
⑥カタクリの平均寿命は20年ほどと推定されている。
なお、鱗茎は毎年更新し、なおかつ旧鱗茎の下に鱗茎が作られるため鱗茎は深くなる。原則として鱗茎は分球することはない。通常栄養繁殖を行わない。

カタクリ以外に見られたもの。(説明は省略させていただきます。)
ニリンソウ。
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アズマイチゲ。
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アブラチャン。
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キブシ。
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ヒュウガミズキ。
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ボケ。
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ヤエベニシダレ。
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ニワウメ。
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以上
by midori7614 | 2015-03-30 18:35 | 関東のみどり

3月24日 小田原フラワーガーデンと南足柄はるめき桜の見て歩き その2

前回その1に引き続き、大温室のヒスイカズラから掲載し、温室から外へ出て、渓流梅林、諏訪の原公園、南足柄の幸せ道で見られた植物を掲載します。

ヒスイカズラ。 マメ科ヒスイカズラ属。
フィリピン・ルソン島に自生する熱帯つる性植物。藤のように花穂を長く下垂させ、長さ7.5cmほどの美しいエメラルドグリーンの花を多数咲かせる。その穂の長さは、時に1m以上に及ぶ。ヒスイカズラの和名は、花色が宝石の翡翠(ひすい)に似ていることから命名された。ひすい色の色素はマルビンという赤紫のアントシアニン色素です。この色はコウモリが好きで、花粉媒介者としてのコウモリを誘引するための知恵です。

世界中に大きさや形など、奇抜な花は数多くあるが、色という点では、ヒスイカズラの奇抜さと美しさにかなうものはないでしょう。花の色には、赤、青、黄、白と何でもあるように思うが、実際にはこのヒスイ色は、他の花にほとんど見られない。
花の色の多様性は、花粉を運んでくれる動物(昆虫、鳥、コウモリなど)の目に止まるように、それぞれの植物が進化させた。花の色が変わっているのは、その変わった生態を反映しているからだ。ヒスイカズラは、コウモリが花粉を運ぶとも、鳥が花粉を運ぶとも言われるが、フィリピンで絶滅に瀕しており、自生地で花粉を運ぶ動物が何であるかはよく分かっていない。

関東屈指のヒスイカズラと言われる「小田原フラワーガーデンのヒスイカズラ」
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長い花序はつる性の幹からぶら下がる。幹生花序とでも言えそうな感じがした。
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花序の柄が付いている様子。
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さて、ヒスイカズラの花は落下しやすいようで、落ちている花で、マメ科特有の蝶形花の舟弁の中に隠されているオシベとメシベを出して確認してみた。いくつかの花を見たが、どの花もオシベはあるが、メシベがない。もしかしたら、ツバキの花と同じようにオシベと花弁だけが落下したのかと思い、メシベが花序の方に残していないかを確認したが、どの花序にもメシベは残っていなかった。私の思い付きの推測だが、これだけ沢山の花を咲かせているので、メシベが退化した雄花だけの花も多くあるのかなと思った。どうでしょうか?
数年前に、個人的にいただいたヒスイカズラの花で、オシベとメシベを確認したことがある。その写真を、ご参考に掲載しておきます。
横から。下の舟弁を押し下げると、オシベとメシベが出てくる。
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正面から。メシベの緑色の子房を確認。その先に伸びているのがメシベの花柱と柱頭。
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花弁5枚を取り除いて、オシベとメシベをはっきり確認。
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他に、温室内で見られた植物をご紹介しておきます。
パキスタキス ルテア。キツネノマゴ科。
花序。
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白い花1個。メシベだけ突き出ている。
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ツンベルギア。キツネノマゴ科。
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イリマ。アオイ科。
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アナナス。パイナップル科。
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外に出て、渓流梅林の中では、リキュウバイ、昆明という品種の梅が丁度見ごろに咲いていました。
リキュウバイ。バラ科のシモツケ亜科 ヤナギザクラ属。
中国揚子江下流域原産の落葉小高木。和名は「利休梅」であり、茶花として利用されることにちなむという。花弁の形には変化があるので、花全体の形がはっきりしない。ちょっとぼんやりとした花の姿も面白い。花期は早春から夏までであり、総状の白花を咲かせる。花弁は5枚で萼片も白色。萼片の縁は、わずかに黒色を帯びる。花弁が散っても、萼片の白色が小さな花のように見える。花の中心部は花盤となって緑色。その周辺、花弁基部付近から3~5本のオシベがでる。メシベの柱頭は5つに分かれる。
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昆明という品種の梅。梅の原産地と言われる雲南省昆明の名前を使用しているので、中国原産の梅かと思っていたら、どうも日本産の梅らしい。
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梅林の梅はほとんど花弁が散って、萼片とオシベが汚らしく残っていた。その中で、早咲きの八重寒紅に、一つの萼の中に、実が二つのものと三つのものが見られた。
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これは、花の時に、次の写真のようにメシベが2本または3本あったものがそれぞれ受精した結果と考えられる。
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南足柄市の幸せ道のはるめき桜。
実生の桜から誕生したもので、交配親は不明だが、カンヒザクラとシナミザクラの交雑種の一つで、足柄桜と呼ばれたこともある。平成12年に「春めき」と品種登録された。花径は15~20mmで、淡い紅色を帯びる中輪で、花びらを密にして咲くのが特徴である。オシベは花弁からはみだす。萼筒は緑色、萼片は紅紫色である。
今年は早く咲いて、かなり散っていたのは残念でした。
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レンギョウ。 モクセイ科レンギョウ属。
まだ葉が芽吹く前の早春(3 - 4月頃)、2 - 3cmの黄色い4弁の花が、細い枝に密に多数開く。花冠は筒状で4つに深く裂け、下向きに花をつける。繁殖力が旺盛で、よく繁る。
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以上
by midori7614 | 2015-03-25 18:00 | 関東のみどり

3月24日 小田原フラワーガーデンと南足柄はるめき桜の見て歩き その1

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で作っているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、小田原フラワーガーデンと南足柄はるめき幸せの道へ行ってきました。
行程は次の通りでした。小田原駅東口10:00→(バス)→10:30小田原フラワーガーデン(温室前と温室内見学)12:00昼食12:40⇒渓流梅林⇒諏訪の原公園⇒道路歩き⇒飯田岡駅→(大雄山線)→和田河原駅⇒幸せ道⇒富士フイルム駅14:56→(大雄山線)→大雄山駅(関本バス停)15:00→(バス)→新松田駅15:22

今年の3月は例年よりも暖かい日が多かったですが、この日は冷え込みが厳しい日でどうなるかと心配しました。でも、午前中は快晴で、陽だまりは暖かくて助かりました。
午後から、曇ってきて、雨の心配もありましたが、傘を使うようなことにならずに、狩川堤防の幸せ道ではるめき桜を見ることができました。今年は、桜の開花が早くて、かなり散っていたのが残念でした。それでも、無事終了し、富士フィルム前駅で解散しました。

今回見られた植物を、その1とその2の2回に分けて、ほぼ見た順に掲載させていただきます。

小田原フラワーガーデンの正門を入ると、フサアカシア、スモモ、アンズ、サンシュユの花が咲いていました。
満開に咲くフサアカシア(別名:ミモザ)。
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ほぼ満開のスモモ
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先残りで、黄色いサンシュユ。
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咲き始めのアンズ。
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今回のお目当て「ヒスイカズラ」を見る目的で、大温室に入場しました。ヒスイカズラまでの間に、いろいろの花が見られました。

カトレア。ラン科。
ランの女王と形容され、花の華麗さとその存在感は群を抜く。主に中南米原産で樹木や岩肌に根を張り付かせる着生ラン。自生地では低地から標高4000mまで分布する。花の中心にある花びら(唇弁)が立派で目を惹く。
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コチョウラン。
東南アジアを中心に、南はオーストラリア北部、東は台湾、中国南部まで約50種が分布する。樹木などに根を張り付かせて生育する着生ラン。交配種は15000種を越える。ファレノプシス系の交配種で、日本では「胡蝶蘭(コチョウラン)」の名前で親しまれている。ふっくらと丸みがあり、行儀良く並んで咲く花は気品とかわいらしさを兼ね備えている。
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花の中心の唇弁とずい柱を見る。
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パパイアの実。パパイア科パパイア属の(草本性)常緑小高木。
原産地はメキシコ南部から西インド諸島。まっすぐに伸びた茎の先に長い葉柄を持つ大きな葉が集中しており、葉質は薄くて柔らかい。 葉はやや掌状に大きく切れ込みが入っている。花は茎の先端近く、葉の下側に出る。通常は雌雄異株で、雄花は長い花序になって垂れ下がる。花は黄緑色で目立たない。
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ハイビスカス。 
広義の用法:アオイ目アオイ科の下位分類たるフヨウ属 Hibiscusのこと。
狭義の用法:園芸用・観賞用としていくつかの種が「ハイビスカス」として流通する。その代表的なものはブッソウゲ(仏桑華)である。
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特徴のあるオシベとメシベ。メシベの柱頭は5つに分かれている。
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八重咲きのハイビスカス。
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八重咲きのハイビスカスは、オシベが花弁化して八重になったものだが、花弁の間をよく見ると、中心には退化したメシベが、花弁と花弁の間には、花弁化しなかったオシベが見られた。
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ブーゲンビリア。 オシロイバナ科ブーゲンビリア属の熱帯性の低木。
原産地は、中央アメリカ及び南アメリカの熱帯雨林。ブーゲンビリアという名前は1768年にブラジルで木を見つけたフランス人の探検家ブーガンヴィルに由来する。
花の色は赤から白まで変化に富み、ピンクやマゼンタ、紫、橙、黄のものもあるように見える。ぶー
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しかし、実際の花はいわゆる花の中央部にある小さな3つの白い部分である。花びらに見える部分は花を取り巻く葉(苞葉)であり、通常3枚または6枚である。
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本当の花だけをアップ。
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落下していた花(正確には苞葉)の中の花はしぼんで、メシベの子房が緑色で大きくなっていた。4
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ネムノキ(合歓木) マメ科ネムノキ亜科の落葉高木。
葉は2回偶数羽状複葉。花は頭状花序的に枝先に集まって夏に咲く。淡紅色のオシベが長く美しい。マメ科の特徴的な蝶形花とは異なり、花弁が目立たない。香りは桃のように甘いが、蜜を出す小花は中心近くの数個の小花だけで、周りの花は蜜を出さない。
正式品種名:カリアンドラ ハエマトケファラ。
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ご参考:同じ仲間のネムノキの花の基部の写真をご覧ください。
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この後に見られるお目当てのヒスイカズラは、その2に掲載させていただきます。
以上
by midori7614 | 2015-03-25 17:37 | 関東のみどり

3月11日 神代植物公園見て歩き・草木編

梅編、椿編に引き続き、草本と樹木の花を掲載させていただきます。今回の見て歩きは、梅と椿に重点をおきましたので、他の花などについては、名前を紹介する程度で、説明は省略しました。このブログでも、それぞれの説明を省略させていただきます。

草本。
アズマイチゲ。
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キクザキイチゲ。
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オオミスミソウ。
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コシノカンアオイ。3609
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シュンラン。
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ユキワリイチゲ。
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フクジュソウ。
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樹木。
アセビ。
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下から花の中を覗く。
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ウグイスカグラ。
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オガタマノキ。
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オニシバリ。
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桜。
河津桜。
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寒桜。
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冬桜。
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サンシュユ。
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シキミ。
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マンサク園芸品種。
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ミツマタ。
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以上
by midori7614 | 2015-03-15 14:06 | 関東のみどり