のん木草・みどり見て歩き

カテゴリ:関東のみどり( 469 )

5月14日 都立薬用植物園 その3

前回掲載した「その2」に引き続き、薬用植物園の花案内人Sさんにご案内いただいた薬草園の草、や木の花を掲載します。

カミツレ(別名:カモミール)。キク科。
ヨーロッパの代表的な民間薬で、消炎作用があり、また発汗薬として感冒などに用いられ、ハーブテイーとしても飲用されている。
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サルビア(別名:メドーセージ)。シソ科。
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ユリノキ。モクレン科。
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チョウジソウ。キョウチクトウ科。有毒植物。
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ヤナギバチョウジソウ。キョウチクトウ科。有毒植物。
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ムギナデシコ(別名:ムギセンノウ)。ナデシコ科。有毒植物。
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ネジキ。ツツジ科。有毒植物。
誤って食べると、嘔吐や運動神経麻痺を起す。
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ウマノアシガタ。キンポウゲ科。有毒植物。
液汁が皮膚に付くと、赤く腫れたり、水泡ができる。誤って食べると下痢や嘔吐などを起こす。
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ヤグルマソウ。ユキノシタ科。
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セリバオウレンの果実。キンポウゲ科。
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キクバオウレンの果実。キンポウゲ科。
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ツクバネソウ。ユリ科。
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タツナミソウ。シソ科。
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フタバアオイ。ウマノスズクサ科。
ハート形の葉を普通は二つつける特徴がある。花は小さくて、地際に俯いて咲く。花の構造などの特徴からカンアオイ類と区別して別属としたこともある。『葵の御紋』のモデルであることで知られる。
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シライトソウ(白糸草)。ユリ科シライトソウ属の多年草。
花期は4-7月。細長い花茎を直立させ、高さは15-50 cm程になる。花はその上の方から数-10数 cm程にわたってつき、その部分の花茎は白っぽくなる。花は6枚の花被片、6本のオシベ、1つのメシベを含むがそのうちで4枚の花弁以外はごく小さくて花茎に密着する。4枚の花弁だけは1 cm前後、細い匙型で先端がやや幅広い。外見的には個々の花は見分けられず、花茎から多数の細長い花弁が立っているように見え、真っ白なビン洗いのブラシが立ったような不思議な姿を見せる。また、香りもよい。和名は糸屑を束ねたような花の姿に由来する。
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ヤマグルマ。
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イブキジャコウソウ。シソ科。
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ヒトツバタゴ(一つ葉田子) 。モクセイ科ヒトツバタゴ属。
花期は5月頃で、新枝の枝先に10cm程度円錐形に集散花序をつける。花冠は深く4裂する。雌雄異株であるが、雌花のみをつける株は存在せず、雄花をつける株と、両性花をつける株がある雄株・両性花異株である。純白の白い花が樹冠全体を覆い、雪をかぶったような素晴らしい姿になります。愛知、岐阜付近に多く自生しています。
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ここで、11時50分になり、花案内人Sさんの花ガイドは終了しました。大変良い勉強ができました。
以上
by midori7614 | 2015-05-18 02:29 | 関東のみどり

5月14日 都立薬用植物園 その2

ケシ科中心に掲載した「その1」に引き続き、薬用植物園の花案内人Sさんにご案内いただいた薬草園の草や木の花を掲載します。

シナガワハギ。マメ科。
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コウホネ。スイレン科。
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シャクヤク(芍薬)、ボタン科ボタン属の多年草。
原産地はチベットからシベリア、朝鮮半島の一部にかけての東アジアが中心で日本には平安時代に渡来しました。当初は薬として用いられていましたが、室町時代に花が鑑賞の対象となり江戸時代には園芸植物として確立、多数の品種が生み出されました。
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ボタンが樹木であるのに対して、シャクヤクは草本である。そのため、冬には地上部が枯れてしまい休眠する。日本のシャクヤクは一重咲きが中心で、特にオシベが大きく発達して盛り上がり花の中央部を飾るものが多く、全般にすっきりした花容である。
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オシベが花弁化して、八重咲きになっています。
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花の中央には、この花の場合にはメシベが4個あります。
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スイカズラ。スイカズラ科。
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カラタネオガタマ。(唐種招霊)。モクレン科の常緑樹。
花期は5~6月頃で、バナナのような強い甘い香りがある。英名は「バナナツリー(Banana Tree)」。オシベの集団とメシベの集団のあいだに,軸(じく)があるのが大きな特徴。昔からこの木は,神事によく用いられた。「神霊を招きよせる意味の招霊(ヲギタマ)の木が転じてオガタマノキとなった。
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エキナセア・パリダ。キク科。
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オオアザミ。キク科。
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花をアップしてみると、小花は筒状花でメシベが突き出ているのと出ていない花が見られます。
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クララ。マメ科。
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ヒレハリソウ(別名:コンフリー)。ムラサキ科。
10年ほど前には、青汁にして飲んだり、てんぷらで食べたりして、健康食品と思われていたが、含有物質のピロリジシンアルカイド肝臓障害を引き起こすことが判明したので、飲食不可となった。
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ローサ・カニナ。バラ科。
果実がハーブテイー(ローズヒップテイー)に使われている。
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ジキタリス(別名:キツネノテブクロ)。ゴマノハグサ科。
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1個の花は。
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薬用には、こちらが使われる。
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シロバナムシヨケギク(別名=生薬名:除虫菊)。キク科。
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アカバナムシヨケギク。キク科。
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ニチニチソウ。
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ムラサキウマゴヤシ(別名:アルファルファ)。マメ科。
発酵(腐敗)した地上部に含まれるジクマロールの構造を元にワルファリン(抗血液凝固薬)が合成された。
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以上
by midori7614 | 2015-05-18 01:57 | 関東のみどり

5月14日 都立薬用植物園 その1

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、都立薬用植物園へ行ってきました。
5月中旬と言うのに、日中は晴れ、日中の降水確率0%、日中気温度28~31度の夏日となりました。
今回は、薬用植物園の花案内人が午前中の観察の説明役をお引き受けいただき、10時待ち合わせでした。参加者5名全員が9時45分までに集まりました。この日は、9時30分から10時までの30分間だけ、今回のお目当ての麻薬取締法で規制されているケシの花が二重の鉄柵の内側に入って、見学と写真撮影を許されている年2日の合計60分だけ許されている特別な時間帯でした。私たちも、この日は、参加者が5名と少なかったので、すぐに対応できて、10時待ち合わせ前の15分間ほど、ケシの花を手にとれるような近さから、見学と撮影を堪能いたしました。大変ラッキーなスタートを切ることができました。
引き続き、10時から11時50分までは、薬用植物園の花案内人の中でも、説明が上手との定評のあるSさんに、懇切丁寧で、いつもは1時間程度といわれる案内時間を大幅に延長していただきました。これは本日2番目の幸運に恵まれました。昼食休憩も、予定していた東屋が空いていて、ゆったりと椅子にすわって、食事ができました。食事がほぼ終了するころに、花案内人のSさんが来られて、近くに姿を現したオニノヤガラつぼみを教えてもらいました。初めて見る腐生ランでしたので、これが本日3番目のラッキーでした。
食後は、5名だけで、カルミアの飛び跳ねるオシベ、ウスゲサイシンの花探し、シランの花粉塊、双子~三つ子の梅の実、毛だらけのメグスリノキ、ザラツク葉のロウバイなどを見て回り、最後に温室の中のムユウジュの花、カカオの実、低温室のヒマラヤの青いケシなど沢山の花を見られて、幸運に恵まれた薬用植物園の見て歩きは15時頃に終了しました。
暑い中、ほとんど休憩も取らずに、見て歩きを続けてしまいましたので、近くの華屋与兵衛で、お茶にして、5人と少人数でしたので、和気あいあいの歓談をしました。帰りのバスも南武線の電車も、席はバラバラでしたが、全員座れて、無事に帰宅できました。こんなに幸運に恵まれた見て歩きは私も初めてでした。良かった良かったという感じでした。
写真撮影できたケシとその仲間をその1に掲載し、その2以降は、歩いて見られた順に樹木と草本を区別せずに、掲載してみます。参加者の復習になれば良いと思い、見られた植物を網羅して、5回に分けて、掲載させていただきます。

では、その1をスタートします。
○麻薬のケシ。
ここでのケシ栽培は麻薬を作るためでなく、薬用植物としての研究栽培ですが、最近は、麻薬取締りをしている警察などの関係者に、役立つ施設になっているそうです。
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麻薬取締法で規制されているケシ類は、植物分類学上ではケシ、アツミゲシ、ハカマオニゲシの3種です。
ケシ(ここでは、その中からイラン種を掲載)。
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アツミゲシ。
名の由来は、昔、愛知県渥美半島の海岸地帯に逸出したものが自然状態で群生していたことに因む。本種は繁殖力が強く、種が小さいこともあって散布されやすいので、一旦、定着すると根絶することは容易ではない。
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ハカマオニゲシ。
ハカマオニゲシは規制されていないオニゲシと規制されているケシの交配種と言われています。
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ケシの中には、品種としてイラン種、ボタン咲き種、一貫種、ボスニア種があります。(もちろん、これらもケシですから規制の対象です。)
イラン種。
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ボタン咲き種。
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ボスニア種。
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一貫種。
アヘンの生産に適しているのはこの一貫種です。これは早咲きなので、手前はもう花が終わって、刈り取られていましたが、遠く離れたところに2輪だけ咲き残っていました。
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アヘンは、俗にいう未熟なケシ坊主に傷をつけて出てくる乳液を集めて乾燥したものです。
では、ケシ坊主はどのように出来るのでしょうか?
花の時には、中央にオシベに囲まれたメシベです。
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花弁とオシベが散り落ちて、メシベの子房が膨らんできたのがケシ坊主です。メシベの柱頭の残滓が判りますね。
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○無許可で栽培できるケシ種
オニゲシ。
西南アジア原産といわれる多年草ですが、栽培規制種のハカマオニゲシとよく似ており、素人の方では区別は困難です。
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ヒナゲシは欧州原産の多年草でいわゆるケシ坊主は大きくなりません。別名をグビジンソウ(虞美人草)、シャレーポピーとも呼ばれています。
シャレーポピー。
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チューリップポピー。
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見た順では、最後でしたが、同じケシ科ですので、低温室に栽培されていたヒマラヤの青いケシです。
ケシ科メコノプシス属の一つ。西ヨーロッパと中央アジア、ヒマラヤの高山地帯、ミャンマー北部及び中国横断山脈という隔離分布をする一年生もしくは多年生の草本植物であり、50種近くが知られている。
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なお、身近で見られるケシの仲間には、花弁4枚のヤマブキソウ、クサノオウ、ナガミヒナゲシ、ミヤマキケマン、ムラサキケマン、ジロボウエンゴサクと花弁がないタケニグサがあります。これらは、すべて有毒植物という共通点があります。
ヤマブキソウ。
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クサノオウ。
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ナガミヒナゲシ。
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ミヤマキケマン。
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ムラサキケマン。
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ジロボウエンゴサク。
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タケニグサ。
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以上
by midori7614 | 2015-05-17 19:37 | 関東のみどり

5月11日 富士山御庭散策の下見

かわさき市民アカデミーのみどり学エクセレント講座の野外学習のサポーターを引き受けました。6月5日に、K先生が講師の野外学習を、富士山五合目御庭付近で行うという計画です。

奥庭バス停あたりでバスを降り、以後は全部徒歩
奥庭バス停 -樹木を観察しながら五合目の天地境に出る -側火山の噴火口を観察-白草流しで土石流地の堆積物と植生を観察-お庭の割れ目噴火の跡地でカラマツ偏形樹を観察-シラビソの森を見る-コメツガの森を見る-奥庭に戻る

「奥庭から上がった辺りでいろいろ見ますので、五合目の駐車場まではいきません。
白草流れという崩壊地をみて引き返します。
また反対側は大沢崩れまでは行きませんが、少し南側の下りの登山道が分かれる辺りまでは行きます。なお奥庭からの登りですが、コースが2本ありますので、登りと下りでコースを変えます。
途中の森林の樹種構成などをよく見て、森林の遷移を把握したりしますので、歩く距離は多くありません。
15時には観察を終え、帰路につきたいと思います。帰りは、谷保駅に18時頃までには戻りたい。」

担当理事と野外サポーター2名の合計3名で、上記情報で不明点が二つありました。上りと下りの登山道がどちらか不明。大沢崩れ方面の戻る地点不明。不明点は行ってみて、判断しようと考え、まずは、取りあえず、下見に行ってきました。
谷保駅集合で。7時50分に乗用車で出発し、談合坂で15分休憩し、スバルラインの奥庭バス停に9時45分に着きました。
世界遺産登録を機に、トイレ(女性4、男性小4、大)、駐車場、登山道も全て新装されていて、驚きました。御庭に登る道が2本あり、5合目寄りの上の登山道(距離500m)が大型バス専用駐車場の道路向かいにありました。同じ標高100mを登るのに、こちらは距離500mで、下の登山道は距離900mですので、こちらの方が急坂ですが、お中道分岐の場所が最初の目的地白草流れに近いので、本番でも上の登山道をK先生は選択しているだろうと考えました。また、安全誘導面でも、急阪は上りに、緩い阪は下りに使用した方が事故は起こりにくいと判断しました。そこで、登山準備、トイレ、バナナ1本を食べて、まずは大型バス駐車場を目指して出発しました。
大型バス専用駐車場の看板。(10:14撮影)
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スバルラインの五合目方面には白草流れの崩壊防災設備が見えました。
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上の登山道(距離500m)の入口看板のところの登山道。
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看板。(10:17撮影)
景色が良く、高山植物の宝庫と書いてあります。
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カラマツの花芽、葉芽、昨年の球果。(10:24撮影)
6月本番の時には、新緑のカラマツの葉がきれいでしょう。樹木では、落葉性のカラマツが先行し、その落葉で土壌ができてくると、常緑樹のコメツガやシラビソが進出してきて、カラマツが姿を消すことになります。
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北方の眺め。(10:26撮影)
富士山側の反対には、南アルプスが連なっている。
お中道歩きは、快晴であれば、アルプスの山並みを一望でき、眼下に富士五湖を眺めることができます。雨天の時は、寒いだけで、何も見えないところです。天地境と言われているお中道は、まさにお天気次第で、天国にも地獄にもなるところです。
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途中の東屋。(10:35撮影)
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東屋のところでは、火山性割れ目に残雪がたまっていました。宝永火口から富士山山頂を通り、御庭の方へ、一直線上に、寄生火山があります。(10:35撮影)
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お中道分岐。 (10:46撮影)
ゆっくり、カラマツ、白山シャクナゲ、南アルプス、火山性割れ目を見ながら、説明しながらのぼりましたので、30分かかりました。

富士山の植物垂直分布の説明看板。
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休憩所通過。10:50撮影)
ここの休憩所は屋根のある東屋は一つだけで、10名がやっとです。お天気ならば、良いのですが、雨だと困るなと思いました。
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富士山の寄生火山の説明看板。
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富士山側には火山性の割れ目、寄生火山の帯状の線が見られました。
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白草流れの上方、富士山側の崩落地。(11:11撮影)
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下方のスバルラインへの崩落地。
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崩落地にはオンタデ、イタドリの草が円形に育っている。樹木はさほど見当たらない。火山性の植生の遷移の説明ができる良い場所だと思い、そんな話をしました。
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休憩所昼食(30分)写真省略。 11:15~11:45
御庭の植物の説明看板。
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御庭山荘廃墟(11:51撮影)
ここにトイレがあれば、御庭方面にも長時間滞在できるが、トイレがなく、小用もできる木陰もないので、困ります。今回のコースの難点ですね。
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大沢崩れ方面と下の方へ行く道の分岐看板。(11:53撮影)
ここで、ようやく樹林帯に入れる場所があり、トイレ我慢できずに、木陰に入り小用をする。
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下り道樹林帯中(残雪多くここで戻る)(12:13撮影)
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御庭方面へ戻る道。この道はスコリア(火山礫の屑)のままの未整備の道。(12:13撮影)
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大沢崩れと下の道の分かれるところへ戻る。(12:19撮影)
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奥庭下山路とお中道の分岐。奥庭下山道は石畳の道で整備されている。(12:30撮影)
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コメツガまたはシラビソとカラマツの強風による扁形樹。(12:34撮影)
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富士山方面を見るが、まばらに樹木があるだけで、樹林帯とはなっていない。(12:34撮影)
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富士山側の反対を見下ろすと、常緑の樹林帯となっている。まさに、垂直分布通りと言える。(12:34撮影)
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下山口到着(12:51撮影)
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ここで、御庭の下見は終了。
10時16分から上りはじめ、12時51分に下山したので、所要時間は2時間35分であったが、昼食時間30分を除いたゆっくりだらだら歩きの歩行時間は2時間05分であった。

3時頃に、奥庭を出発する計画であるので、余裕ができた時間で、下見番外として、奥庭探訪へ出かけた。
トイレ済ませて、奥庭入口。(13:05)
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途中で、コメツガの球果を撮影。
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コメツガとシラビソが手にとれるところに並んであるので、葉や幹による見分け方を説明しました。他にも、ハクサンシャクナゲなども身近で見られるので、樹林帯の植物の説明には、便利な場所だと思いました。
奥庭の底山荘を通り過ぎた所を13:27通過し、一周600mの周回路を歩き、途中で見られた「強風による扁形樹と白骨化したカラマツ」を撮影。8199、8203(13:50撮影)
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14:00~14:30 奥庭山荘で休憩。ホットのコケモモジュース@400-、キノコ汁@400-を味見してみたが、美味しかったですよ。
14:45に、奥庭駐車場に戻り、帰路につきました。
16:50 登戸駅で下車し、バスで自宅へ帰りました。
野外学習参加者のご参考になればと思い、撮影した写真を利用した下見報告として、ブログに掲載しました。
以上
by midori7614 | 2015-05-17 17:59 | 関東のみどり

5月8日 日光植物園 その4

前回に引き続き、その4として、水生植物群落池~含満が淵~駐車場で見られた花を掲載します。

アケビ[木通、通草](アケビ科)
雌雄同株であるが雌雄異花で淡紫色。花被は3枚で、雄花の中央部には6本の雄しべがミカンの房状に付く。
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雌花の中央部にはバナナの果実のような6 – 9本の雌しべが放射状につく。雌花の柱頭(先端部)には、甘みを持った粘着性の液体が付いており、花粉がここに付着することで受粉が成立する。
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雌雄異花で蜜も出さないので、受粉生態にはよくわかっていない点が多いが、雌花が雄花に擬態して、雄花の花粉を目当てに飛来する小型のハナバチ類を騙して受粉を成功させているのではないか、とする仮説がある。ハエ類が甘みを持った粘着質を舐めに来る際に受粉していると考えられる。
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シジミバナ[蜆花](バラ科)
中国原産。日本に古く渡来した。花は4~5月新葉と共に開く。花は3~10花着生し、八重咲。花頭少しくぼむ。実は結実しない。
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イボタノキ[水蝋樹・疣取木](モクセイ科)
芳香ある筒状で先の四裂した白い小さな花を、総状に小枝の先に密集して咲かせる。花序は先端が垂れる。
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ホタルガの仲間の「シロシタホタルガ」の幼虫が来ていました。
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センダイハギ[千代萩](マメ科)
地下茎から伸びた花茎に総状花序に蝶のような黄色い小花を多数付ける。ふつうの「萩」は秋に咲くが、この花は初夏5月頃に咲く。ちなみに「紫千代萩」は紫色の花。
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ミズバショウ[水芭蕉](サトイモ科)
葉間中央から純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞を開く。これが花に見えるが仏炎苞は葉の変形したものである。仏炎苞の中央にある円柱状の部分が小さな花が多数集まった花序(かじょ)である。
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レンゲツツジ[蓮華躑躅](ツツジ科)
葉が出たのち葉が開くのと前後して直径5cmほどのロート状の花をつける。黄色系統の色素を持つめずらしい種で。花の色には変化が多く、黄色いものをキレンゲツツジと呼ぶ。
枝の先端に2~8個の花が付く。雄しべは5本。
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バイカモ [梅花藻](キンポウゲ科)
清流中に生育しており、特に初夏から初秋にかけてウメの花のような白い花を水中につける。花は葉腋から伸びた長さ3-5cmの花茎の先につき、白色の花弁を5枚つけた花が水上で開花する[1]。花の大きさは約1-1.5cm。オシベ、メシベは多数ある。
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フデリンドウ[筆竜胆](リンドウ科)
高さは5~10cm。漏斗状の青紫色の花を、茎の上部に1~10数個、上向きにつける。花は日があたっている時だけ開き、曇天、雨天時は、筆先の形をした蕾状態になって閉じている。ハルリンドウにはある根生葉はない。
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シライトソウ[白糸草](ユリ科)
細長い花茎を直立させ、高さは15-50 cm程になる。花はその上の方から数-10数 cm程にわたってつき、その部分の花茎は白っぽくなる。6枚の花被片、6本の雄しべ、1つの雌しべを含むがそのうちで4枚の花弁以外はごく小さくて花茎に密着する。4枚の花弁だけは1 cm前後、細い匙型で先端がやや幅広い。花弁は花茎に対して大きい角度をもって立つように着き、それ以外の花の部品は目立たないので、外見的には個々の花は見分けられず、花茎から多数の細長い花弁が立っているように見え、真っ白なビン洗いのブラシが立ったような不思議な姿を見せる。
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サルトリイバラ[猿捕茨](サルトリイバラ科またはユリ科)
雌雄異株で、4〜5月になると葉腋より散形花序を伸ばし、多数の花を付ける。花は淡黄色で、6枚の花被片は先端が反り返る。雄花にはオシベが6本、雌花には子房が3室・柱頭が3本ある。
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ギンラン[銀蘭](ラン科)
高さ30~50センチの多年草。小さくてあまり目立ちません。茎の先に白色の花を数個付ける。
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以上
by midori7614 | 2015-05-12 05:35 | 関東のみどり

5月8日 日光植物園その3

前回に引き続き、その3として、ミズバショウ池~付近で見られた花を掲載します。

クリンソウ (サクラソウ科)
山間地の、比較的湿潤な場所に生育し、時に群生する。高さ50cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型である。10-20cmほどの鋸歯を持つ葉のロゼットを作り、花季となる6-8月にその中心から花茎が伸びる。花は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることから名前の由来となっている。
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シロヤシオ[白八汐](ツツジ科)
花は白く大柄で、花弁が浅い三角に出るので、花全体としてはやや五角形に見える。大木に一面に咲くのは美しい。葉が枝先に5枚の輪生状に付くことから、別名ゴヨウツツジ(五葉躑躅)とも呼ばれる。敬宮愛子内親王のお印は、皇室公式表記は「ゴヨウツツジ」であるが、植物学名としてはシロヤシオの花である。
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クマガイソウ[熊谷草]ラン科
低山の森林内、特に竹林、杉林などに生育し、大きな集団を作る。草丈は40cmくらいまで、葉は対生するように二枚つき、それぞれ扇型の特徴的な形をしている。花はその間からのびた茎の先につき、横を向く。花弁は細い楕円形で緑色を帯び、唇弁は大きく膨らんだ袋状で、白く、紫褐色の模様がある。唇弁の口は左右から膨らんで狭まっている。
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ハルナユキザサ[榛名雪笹](ユリ科)
茎先に長さ約15cmになる大型の円錐花序をつけ、白色の小さい両性花を多数つける。花序に毛が密生する。花の径は約7mm、花被片は6個、オシベは6個。メシベの花柱は短く、柱頭は丸いが、わずかに3浅裂する。
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ドウダンツツジ[灯台躑躅、満天星](ツツジ科)
葉が出てから約1週間後に、散形花序に白色、釣り鐘のような感じの5mm程の花を咲かせる。
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ミツバウツギ[三葉空木]ミツバウツギ科
若枝の先に円錐花序を出し、小さな白い花を開く。両性花。花径は1センチ足らずで、花びらは5枚、萼片も5枚ある。 萼は花びらとほとんど同じ形なので、花びらがたくさんあるように見える。 雄しべは5本あり、雌しべが1本ある。 花はあまりしっかりと開かない(半平開)。
果実は蒴果で、軍配の形はお猿のパンツとか折り紙の奴さんの袴と言われる。偏平で膨らみがあり、中には1~3個の淡黄色の種子がある。 実の形から、カエデ科の近縁種と考えられている。
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カントウマムシグサ[関東蝮草](サトイモ科)
球茎は平たい円形で地下にある。偽茎は、葉柄下部の2つの葉鞘部分が重なってできたもので、紫褐色のまだらな模様がある。この模様がマムシに似ていると考えられたところからこの名がつけられた。雌雄異株。 葉は2個あり、楕円形の小葉が7個から15個つく。茎を直立させて開花する。苞(仏炎苞)は紫色に近く、白線がある。肉穂花序の代表例で、苞の中にまっすぐ立つ。
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メギ [目木](メギ科)
山地や丘陵地に生える。短枝から小型の総状花序出し、淡黄色の花を2~4個付ける。花弁、萼片ともに6枚。果実は楕円形の液果で、赤く熟す。美味しそうに見えるが、赤い実の通例で鳥にはあまり好まれない。
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センダイタイゲキ[仙台大戟](トウダイグサ科)
関東以北の湿地や川岸に自生する多年草。茎頂から集散花序をだし、杯状花序を付ける。花序は雄花数個と雌花1個よりなり、腺体は半月状で突起は鈍頭である。腺体4個は黄褐色、中央の雌花は白色である。トウダイグサやタカトウダイなどの仲間なのだが、中国での呼び名であるタイゲキ(大戟)の名がつく。ハクサンタイゲキ、イワタイゲキなどの仲間で関東地方~宮城県に分布。
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ワスレナグサ[勿忘草、忘れな草]ムラサキ科
広義には、ムラサキ科ワスレナグサ属の種の総称。狭義には、ワスレナグサ属の一種、シンワスレナグサの和名。ただし、園芸業界でワスレナグサとして流通しているのは、ノハラワスレナグサ、エゾムラサキ、あるいはそれらの種間交配種である。一般には、広義の意味で称される。
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カキツバタ[燕子花、杜若](アヤメ科)
紫色の花を付ける。内花被片が細く直立し、外花被片(前面に垂れ下がった花びら)の中央部に白の筋を特徴とする。
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ミツガシワ[三槲](ミツガシワ科)
日本を含め北半球の主として寒冷地に分布し、湿地や浅い水中に生える。葉は複葉で3小葉からなり、白い花を総状花序に多数つける。花は花序の下から咲き始め、花弁は5枚で、花びらの内側に白色の毛が生える。花は株によって花柱と雄蕊の長さの組み合わせに違いがあり、花柱が長く雄蕊の短いタイプと、花柱が短く雄蕊の長いタイプがある。ただ結実するのは花柱の長いものに限られるとされている。
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ショウブ[菖蒲]クロンキスト体系ではショウブ科(新エングラー体系などではサトイモ科)
葉は左右から扁平になっている。花は目立たない黄緑色の肉穂花序で5月ごろ咲く。花茎は葉と同じ形で、花序の基部には苞が一枚つく。
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以上
by midori7614 | 2015-05-12 05:02 | 関東のみどり

5月8日 日光植物園 その2

前回に引き続き、その2として、ロックガーデン付近の花を掲載します。

トウゴクミツバツツジ[東国三つ葉躑躅](ツツジ科)
オシベ5本のミツバツツジの仲間は、地域により種を分けるものが多いが全てオシベは10本。関東から中部地方にかけて多いためこの名である。
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他に、コバノ~、ダイセン~、キヨスミ~、サイコク~、ナンゴク~、トサノ~、タカクマ~などがある。トウゴクミツバツツジはメシベの花柱の下部には腺毛(粘着物質を出す毛)が生える。
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ヤマツツジ[山躑躅](ツツジ科)
枝先の1個の花芽に1-3個のオシベ5本の花をつける。花色は朱色、まれに紅紫色、白色があり、さらに濃淡の変異が多く多様である。春葉と夏葉の別があり、春葉は春に出て秋に落葉し、夏葉は夏から秋に出て一部は越冬するので半常緑樹とされている。
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ホソバシャクナゲ[細葉石楠花](ツツジ科)
葉は和名の示すように、ひじょうに細長く日本産の他のシャクナゲとは容易に区別できる。花は淡紅色(稀に白色)で花冠は5裂し、花時には野生と思えぬ程の美観を呈する。
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ヒメウツギ[姫卯木](アジサイ科)
枝先に狭い円錐花序をだし、やや下向きに白色の多数の花をつける。
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花弁は5個あり、広倒披針形で毛はない。オシベは10個あり、花糸は長さが不ぞろいで、両側に翼状に広がり、翼の先端は広がって尖る。花柱は3-4個あり、離生する。日本原産の植物で、古くから庭園樹として利用され、他種との交配による園芸種もある。
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タンチョウソウ[丹頂草](ユキノシタ科)
原産地は朝鮮半島や中国東北部。 今は日本各地に分布。長い茎の先端部分に白い小さな5弁花を密集して咲かせる。 花は上向きにつき、オシベの花粉が赤く見える。和名は、花を丹頂鶴の頭、茎を首、葉姿を羽に見立ててつけられた。
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クロフネツツジ[黒船躑躅](ツツジ科)
花冠は淡い桃色または白色の漏斗形で、花冠上方の3弁には赤茶色の斑点がある。オシベは10本ある。朝鮮半島から中国北部に分布。ペリーの黒船とは関係なし。大輪の花を咲かせ、「ツツジの女王」と呼ばれることもある。
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ラショウモンカズラ[羅生門葛](シソ科)
唇形の鮮やかな紫色の花を、2~3個のまとまりになって数段につける。花の付け根につく包葉は、最下のものは葉とほぼ同じで、上にゆくと小さくなる。萼片は花より濃い赤紫色で花後も目立つ。和名は,太い花冠を羅生門で切り落とされた鬼女の腕に例えたといわれる。
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ミツバツチグリ[三葉土栗](バラ科キジムシロ属)
花茎に黄色で径10-15mmの花を10数個つける。萼片は5枚で披針形、花弁も5枚で倒卵形になる。
同属のツルキンバイとは、花弁、葉、走出枝で区別できる。
ミツバツチグリは、花弁の基部が細くなり、蕚が星型に見える。葉脈が下面に凸入。走出枝は短い。
ツルキンバイは、花弁の基部にオレンジ色のすじが入る。葉に荒い鋸歯。走出枝(ランナー)は長く伸びる。
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ヒナソウ[雛草]別名:トキワナズナ(アカネ科)
北米原産の帰化植物。高盆形の4裂した可愛い花が小花柄の上に単生する。花色は白または青で、中心部が黄色。草丈は10cm前後で、性質は強健で、地下に匍匐枝を持って広がる。
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シロバナノヘビイチゴ (バラ科)
細い花茎の先端に少数の花をつける。花は白色で径15-20 mm、円い花弁は5個で、萼片、副顎片も5個になる。オシベは黄色で長さ3-4 mm。果実(果床)は花後に径1 cmの球形から卵形になり、赤熟し、食用になる。
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スミレ[菫](スミレ科)
道ばたで春に深い紫(菫色)の花を咲かせる野草である。花は独特の形で、ラッパのような形の花を横向きかやや斜め下向きにつける。5枚の花びらは大きさが同じでなく、下側の1枚が大きいので、花の形は左右対称になる。ラッパの管に当たるのは大きい花弁の奥が隆起したもので距(きょ)という少し長めの葉柄に翼があるのが特徴。
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ジロボウエンゴサク[次郎坊延胡索](キンポウゲ科)
茎頂に、長さ2cmほどの筒状の細長い花を数個つける。花色は淡紅紫色から青紫色と幅がある。4裂する花冠は平開し、花冠の花被片が目立つ。
「エンゴサク」は漢方薬名「延胡索」を日本語読みしたもの。全草に有毒成分を含む。
「次郎坊」は、スミレを太郎坊と、このジロボウエンゴサクを次郎坊と呼び、両者の花を絡らみ合わせて引っ張ってどちらかが先にちぎれるかを競ったことによる。
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エンコウソウ[猿喉草](キンポウゲ科)
花は普通2輪ずつ付く。黄色い花弁のように見えるものは萼片。 オシベは沢山、メシベは5~10本。花弁は?「猿候」は手長猿ないし河童の別名。 和名の由来は、地面を這う茎を手長猿の手に見立てたもの。リュウキンカの変種で、リュウキンカ(立金花)は茎が立つのに対し、エンコウソウは茎が横に長く這って広がり、先が斜上して花をつける。
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サラサドウダン[更紗灯台]の仲間の「ツクシドウダン」ではと考えられる。(ツツジ科)
枝先に長さ2-3cmの総状花序をつけ、10個ほどの花が1-2cmの花柄の先端に下垂してつく。萼は鐘形で深く5裂する。花冠は長さ8-10mmあり、鐘形で先端は浅く5裂する。花冠の色は、先端が淡紅色になり下部は黄白色で紅色の縦条が入る。オシベは10本ある。
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以上
by midori7614 | 2015-05-12 04:32 | 関東のみどり

5月8日 日光植物園 その1

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の日帰りバスハイク(ガイド講師N先生と参加者23名)で、日光植物園へ行ってきました。
バス運行予定コース:新宿駅西口午前8時→首都高速道路→東北自動車道→日光・宇都宮有料道路→清滝IC→10時20分日光植物園(観察~昼食~観察)15時15分→清滝IC→日光・宇都宮有料道路→→東北自動車道→首都高速道路→新宿駅西口(17時40分)

現地は、くもり後晴れのお天気で、昼頃小雨が降りそうでしたが、すぐに晴れ上がり、傘も出さずに終わり、助かりました。山野草の花盛りと新緑の若葉とヤマツツジの朱色のコントラストが見事でした。私は、責任者で進行役を担当していましたので、写真撮影にもれたものも沢山ありましたが、撮影できた樹木と草本を区別せずに、歩いて見られた順に掲載してみます。参加者の復習になれば良いと思い、今回は説明をつけながら、4回に分けて、掲載させていただきます。

その1 駐車場~正門~正門園路で観察した花。

ハンカチノキ。
新エングラー体系ハンカチノキ科、クロンキスト体系ではミズキ科、APG植物分類体系ではヌマミズキ科。
花は白く色づいた苞と呼ばれる大きな葉っぱが2枚と花の本体からなり、花びらはない。
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花の本体は苞にくるまれるよう中心に付き、沢山の雄花と1本の雌花が集まってピンポン球のように丸くなる(両生花序)。
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1個の雌花をアップ。緑色で柱頭は7つに裂けている。
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その中には、雄花のみで雌花の付かない花もある(雄花序)。
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開花すると独特の臭いを放ち、ハエなどの虫が寄ってくる。開花から1週間前後が見頃で、その後は白い苞が落ちる。苞の落ち方には二種類あり、雄花序苞はきれいな状態で2枚くっついたままぽとりと落ち、両生花の苞はしおれて黄色く変色してからばらばらに落ちる。
この白い苞は、必ず太陽と花の間にあって、日傘の役割をしている。この白い苞にはフラボノイドと呼ばれる成分が多量に含まれていて、生物に有害な紫外線を吸収する働きがある。太陽光の中から選択的に紫外線だけをカットして、可視光だけを通過させる“すぐれもの”であることが筑波実験植物園の研究によって明らかになった。
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ニリンソウ[二輪草](キンポウゲ科)
総苞葉の中心から1~3個の花柄を約20~30センチ伸ばして白色の花をつける。
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花弁は無く、萼片5~7枚が花弁に見え、紅色を帯びるものもある。
若葉、花を摘んで、生のまま天ぷらや、熱湯で茹でて、水に浸して、あえもの、おひたし、汁の実、油いためで食用にできる。食用の場合には、葉の形が猛毒のトリカブトに似ているので、花が咲いてから採取する方が良い。
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ムラサキサギゴケ[紫鷺苔](ゴマノハグサ科)
花は紫(たまに白)で、中央の黄褐色の部分に毛が生えている。花の上唇は深裂するが、裂け目の角度が浅くわかりにくいことがある。
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4本のオシベと1本のメシベを持ち、柱頭は2つに分れ、触れると閉じる(柱頭運動)。これは送粉者に付着した花粉を積極的に取り込み、受粉を促す役割をしている。
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カキドオシ(垣通し)(シソ科)
横枝は時に多少立ち上がることもある。葉は長い柄があり、睡蓮の葉のような円形から狭い扇形を切り取った形。花は葉腋から出て、薄い紫 - 紅紫で斑点がある。
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花冠は長さ15~25mmで、幅が広い。下唇には複雑な紋様がある。横に開いた口の下側には小さな毛が沢山あり、これが昆虫の来訪の際には受粉しやすくしているのであろう。花冠の先端は5つに分かれており、上唇の位置にメシベの柱頭がのぞいている。口部の毛は、昆虫が奥に入り込む際にちょっと意地悪し、背中を虫柱に擦り付けなくてはならないようにしているのであろうか?
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イカリソウ[錨草](メギ科)
花は赤紫色で春に咲き、4枚の花弁が距を突出し錨のような特異な形をしているためこの名がある。同じ仲間にキバナイカリソウ、バイカイカリソウ、トキワイカリソウがあり、互いに交雑するようで中間的な個体も多く見られる。昔から強壮剤として有名で、現代でも疲労回復用のドリンク剤に入っていたり、イカリソウ酒として薬酒にも利用される。
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バイカイカリソウ[梅花碇草](メギ科)
花の色は白ないしピンクで、花径は1センチ。 イカリソウ属だが花びらには碇状の距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)はなく、梅に少し似た花を咲かせる。花弁は真中の4枚で、周りの4枚は萼片。
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アズマシャクナゲ(東石楠花)(ツツジ科) 
本州の中部以北の山地から亜高山にかけて生育する常緑低木。
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花期は5–6月で、枝先に総状花序を伸ばし、5–12個の、5裂した漏斗状鐘形の花をつける。花の色は紅紫色で、蕾のうちは色が濃いが、開花するにつれ薄くなる。
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ロート状の花冠は先で5裂し、オシベ10本、めしべ1本。
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コンロンソウ[崑崙草](アブラナ科)
総状花序は短く、白色の花弁は長さ5~7mmの倒卵形で4枚。茎、葉、花序、果実に白い毛が多い。
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ミヤマハコベ[深山繁縷](ナデシコ科ハコベ属)
上部の葉の脇から毛の生えた花柄を出し、1個ずつ花をつける。 ハコベ属の中では大形の花で、花径は10ミリから15ミリくらいある。 花びらは5枚だが、切れ込みが深いので10枚のように見える。 花びらが萼よりも長いのも特徴である。
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以上
by midori7614 | 2015-05-12 03:52 | 関東のみどり

4月22日 砧緑地見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で作っているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、久しぶりに晴れ上がった日に、砧緑地へ行ってきました。

行程は次のとおりでした。用賀駅10:00→(プロムナード道)→砧緑地正門⇒⇒梅林⇒美術館前⇒パークス砧前のベンチ(昼食)⇒チリリン広場⇒パークスファミリーパーク子供の森⇒つりばし⇒一の橋⇒三の橋⇒山野草園→西門⇒区立総合運動場(八重桜)⇒西門(解散)。バス停区立総合運動場から、バスで、東急線のそれぞれご都合の良い駅へ帰りました。

桜のお花見の時期は、大変混み合う場所ですが、この時期は静かになります。サトザクラはまだ咲いているものの、人出は少なく静かでした。
品種名ははっきりしませんが、オオシマザクラ系統のサトザクラの花。
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ヤマブキ、シロヤマブキ、ヤマブキソウの花が見ごろでした。
ヤマブキ(山吹)はバラ科ヤマブキ属。黄色の花。花弁は5枚の一重の花。
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花弁約130枚の八重の花。
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以前に花を分解して花弁を数えてみたら、この花の場合は127枚でした。オシベ訳20本が花弁化したことが推測されます。
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シロヤマブキ(白山吹)はバラ科シロヤマブキ属。白色の花。花弁は4枚。
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ヤマブキソウ(山吹草)はケシ科ヤマブキソウ属。黄色の花。花弁は4枚。
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ハナミズキ。
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ベニバナハナミズキ。
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花がすっかり終わった梅林で、梅の果実を見て回りました。三つ子の梅の果実がありました。花の時には、メシベが3本以上あった証拠ですね。
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クサイチゴ。キイチゴの仲間で、分類上では、草でなく樹木です。
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他に、山野草を植栽されているところで、イカリソウ、シラユキゲシ、セリバヒエンソウ、ニリンソウ、ヤマシャクヤクの花が見られました。
イカリソウ。
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シラユキゲシ
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セリバヒエンソウ、
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ニリンソウ
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ヤマシャクヤク。
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以上
by midori7614 | 2015-05-02 11:27 | 関東のみどり

4月10日 小金井公園見て歩き その他編。

桜編に続き、その他編です。
桜以外にも、ハナモモ、ヤマブキ、ハナミズキ、ハナズオウ、ニリンソウなども観察できました。

ハナモモ。花色が紅白の源平咲きです。
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枝ごとに紅白に咲き分けている。
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同じ枝の中に、紅白の花が入り混じる。
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一つの花の中で、紅白の花弁が入り混じる。
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ヤマブキ。一重咲きの花。この花には実が付きます。
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半八重の花。この花には実が付く場合もあれば付かないこともあります。
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八重咲の花。この花には実はならない。
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アオキ。雌雄異株で、これは雌株の雌花。
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雄株の雄花。
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ハナミズキ。白い花びらに見えるのは葉の変化した総苞。下の花は普通に見られる4枚。上の花は珍しい6枚。本当の花は中央の粒々ですが、今はまだ蕾です。
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ご参考:蕾が開花すると花弁4枚、オシベ4個、メシベ1個の小さい花です。
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ハナズオウ。多数の花は枝に束生しています。
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マメ科の蝶形花で、オシベとメシベは下の花弁の中に入っています。
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ニワトコ。小花が沢山ついていますが、形は判らないですね。
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小花をアップするとこんな花です。
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ニリンソウ。
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ご参考:オシベ、メシベをアップしてみました。メシベ1個ずつに種子が1個入るそうです。
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タチツボスミレ。
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ご参考:花弁を一部取り除いてみると、メシベの周りにオシベが側着し、オシベのうち2本が後ろの距の中に伸びています。そこで蜜を出しています。
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以上
by midori7614 | 2015-04-11 18:04 | 関東のみどり