のん木草・みどり見て歩き

カテゴリ:関東のみどり( 466 )

4月3日殿ヶ谷戸庭園と日立中央研究所庭園見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の今年度第10回目の見て歩き行事を、国分寺の殿ヶ谷戸庭園と日立中央研究所庭園の見て歩きで実施しました。前日2日発表の天気予報では、曇り、日中降水確率は10~20%、12時頃晴れの予報で、まあまあ良いお天気に恵まれたと思っていました。ところが、朝6時に起床しましたら、雨降りで、あわててしまいました。9時半ころまで、雨が降っていましたが、10時集合のころから解散の14時30分頃までは、雨が降らずに、傘を使用しないで、見て歩きができて、ほっとしました。勿論、曇天でしたので、風景写真はさえませんでした。
殿ヶ谷戸庭園
次郎弁天池の風景。
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次郎弁天池のパノラマ風景。
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日立中央研究所庭園
野川の源水地の一つ。
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湧き水を集めた池と周囲の風景。
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野川へ流れ出る手前の庭園内の水たまり。
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雨上がりでしたので、花は水滴がついているみずみずしいものばかりでした。そこで、良い機会ですので、水滴について調べてみました。
花びらや葉の表面ではじかれた親水性の水滴は、サイズの大きい溝に入れても、小さいサイズの溝には入れません。この現象によって、水と固体間の界面は高い親水性を示し、水滴がしつこく花びらや葉の表面にくっついているとのことです。また、この水滴の大きさが10μL(1Lの100万分の1)以上になると、水滴の重さと表面張力が抑えられることにより、水滴は落下するそうです。この現象は、バラの花弁で顕著に見られ、ローズペダル(バラの花弁)効果と言われています。逆に、ハスやサトイモの葉に見られる水滴は、引き付ける親水性と水をはじく疎水性をもつ葉の表面の凸凹構造が作り出す超撥水性によって作られる球体の水滴です。この超撥水性の効果を、ロータス(ハス)効果と言われています。親水性のペダル効果と超撥水性のロータス効果は真逆のものです。

殿ヶ谷戸庭園で見られた植物から。
みずみずしい春牡丹のつぼみ。水滴が落ちないのはバラの花弁で見られるペダル効果と似たものらしいですね。
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水滴が落ちないペダル効果が見られるベニバナトキワマンサクの花。
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水滴が落ちないペダル効果が見られるカルミアのつぼみ。
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これも水滴が落ちないペダル効果が見られるトキワイカリソウの花。黄色い花粉が濡れないように、横向き~下向きの花弁が守っていますね。
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これもペダル効果とみられるシデコブシの花。
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これもペダル効果とみられるキクモモの花とつぼみ。
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これもペダル効果とみられるシュンランの花。
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日立中央研究所庭園で見られた花。
ヤマツツジ。これもペダル効果の水滴がみられる
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その他、殿ヶ谷戸庭園で見られた植物。
珍しいオレンジ色のミツマタの花。
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満開のフッキソウ。草でなく、常緑のつる性樹木です。
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中国が原産地のボケ。
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花弁とオシベが散って、葉が展開し始めて、メシベと萼片だけが残ったトサミズキ。春は短い間に、植物が変化していくので、変化に注目して見ていると楽しいですね。
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この時期にしか見られないのは、メシベの子房ですね。メシベ2本で、良く見ると、薄緑色の子房も2個に分かれていますね。果実は2個ずつペアとして、できるのでしょう。
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イチリンソウ。花も一回りニリンソウよりも大木ですが、同定は、葉の違いです。三出複葉の小葉に葉柄があるのと葉の縁の欠刻が細かく多いです。
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ニリンソウ。白く花弁に見えるのは、萼片で。花弁は見あたりません。
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カタクリ。白いメシベの先端は三つに分かれ、オシベは長短合計6本です。下から良く見ると、W字マークの蜜標識(ネクターガイド)があります。
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ヒトリシズカ(一人静) センリョウ科チャラン属の多年草。。
高さは10~30cm。葉は4枚が輪生状に付き光沢があり、縁には鋸歯がある。花期は4~5月で、茎の先に1本の穂状花序を出し、ブラシ状の小さな白い花をつける。一本で生えるのは稀で、普通群生する。
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花びらはなく、オシベは白く糸状に伸び3本が合着する。葯(花粉)はオシベの付けねのところの両側に2個。その上部に透明のメシベの子房がある。この写真では葯(花粉)が良く見えないですね。
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ハラン(葉蘭) キジカクシ科スズラン亜科ハラン属の常緑多年草。
茎は地下を横に這う地下茎。葉は薄いが硬くてつやがあり、深緑色。花は紫色で多肉質。5月ごろ地下茎から出て地面すれすれに咲く。ちょうど花が地面にめり込んだような格好である。果実も地表に乗った姿になる。
花。
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果実。
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モチノキ(黐の木) モチノキ科モチノキ属。雌雄異株の常緑高木。
開花期は春、花弁はうすい黄色でごく短い枝に束になって咲く。雄花には4本のオシベ、雌花には緑色の大きな円柱形の子房と退化したオシベがある。この花は雄花。
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その他、日立中央研究所庭園で見られた植物と鳥。
美味しそうなタラノキの芽。
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セキショウ(石菖) ショウブ科ショウブ属に属する多年生植物。
茎からは先の尖った線形葉を多数根生する。花は淡黄色の肉穂花序で、春から初夏にかけて開花する。
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アオキ(青木)ガリア科またはアオキ科アオキ属の常緑低木。
花は3〜5月に咲き、褐色または緑色で枝先に穂のようにつける。花弁を4枚有し、子房下位、単性花で雌雄異株。雌株の方が花序は小さく、花が少ない。花弁は4枚で紫褐色。雌花は雄しべが退化して無い。これは雌花。
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雄株の花序は大きく、花の数も多い。雄しべは4本で、雌しべの痕跡がある。雄花と雌花を比較すると、雌花のほうが、開花時期が遅いような気がする。雌雄異株なのに、開花時期をずらすことに、意味があるのだろうか。これは雄花。
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ソメイヨシノ(染井吉野)
江戸彼岸系と大島桜系の交雑または交配品種と言われる。DNA分析では、ヤマザクラ系も少し混じっていると言われている。花弁は5枚で、花色は蕾では萼等も含めて濃い赤に見えるが、咲き始めは淡紅色、満開になると白色に近づく。
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ソメイヨシノと同定する根拠。萼筒の形と葉柄の有毛。
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オオシマザクラ(大島桜)
房総半島や伊豆半島の南部、伊豆七島など本州の暖帯に自生する桜です。若葉は黄緑色で、山桜と同様に花より先に葉が開きます。花は白色で黄緑の若葉とよく調和し、優雅な美しさがある。
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オオシマザクラと同定する根拠。萼筒の形、萼片の鋸歯、葉柄などの無毛。
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ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ)
江戸彼岸系統の八重咲きの枝垂れる品種。
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ヤエベニシダレと同定する根拠。萼筒の形と葉柄の有毛。
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イヌシデ(犬四手)の雄花と雌花。 カバノキ科シデ属。
雄花序は黄褐色で長さ4~5cm、前年枝から垂れ下がる。雄花序は枝元につく。雌花序は本年枝や短枝の先端に上向きにつくか、または垂れ下がる。
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マガモとカルガモが泳いでいました。
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皇室から皇居の白鳥をいただいたとの話の白鳥。
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以上
by midori7614 | 2016-04-05 11:43 | 関東のみどり

3月29日仙川と祖師谷公園見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の今年度第9回目の見て歩き行事を、仙川と祖師谷公園見て歩きで実施しました。前日28日発表の天気予報では、晴れ時々曇りでしたが、快晴に近い良いお天気に恵まれました。

成城学園駅から仙川沿いに、バードウオッチングと花の観察をしながら歩き、祖師谷公園内を、ほぼ一周して、観察しました。

まず、仙川で撮影できた鳥の写真です。
コガモのオス。
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コサギ。
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ヒドリガモ。
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ハクセキレイ。
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カワウ。
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仙川沿いで見られた花。
ソメイヨシノ(染井吉野)
江戸彼岸系と大島桜系の交雑または交配品種と言われる。DNA分析では、ヤマザクラ系も少し混じっていると言われている。花弁は5枚で、花色は蕾では萼等も含めて濃い赤に見えるが、咲き始めは淡紅色、満開になると白色に近づく。自家不和合性が強い品種で、染井吉野同士では結実の可能性に劣り、このため染井吉野の純粋な子孫はありえない。但し、不稔性ではなく、結実は見られる。染井吉野以外の桜との間で交配することは可能であり、実をつけ、その種子が発芽することもある。これは、正しくは、染井吉野とは別品種になる(例えば、玉縄桜、衣通姫、里帰りの桜=アメリカなど)。
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オオシマザクラ(大島桜)
房総半島や伊豆半島の南部、伊豆七島など本州の暖帯に自生する桜です。若葉は黄緑色で、山桜と同様に花より先に葉が開きます。花は白色で黄緑の若葉とよく調和し、優雅な美しさがある。葉は塩漬けにして、桜餅を包む皮として利用されています。
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ユキヤナギ(雪柳) バラ科シモツケ属の落葉低木。
5弁で雪白の小さな花を枝全体につける。
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チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹) モクセイ科 レンギョウ属。
葉の展開に先立って花をつける。雌雄異株である。花の色は鮮やかな黄色で、花冠は4つに深く裂ける。花径は2~3センチである。
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ニワウメ(庭梅)。バラ科 サクラ属。
葉に先立って淡い紅色の花をつける。花びらは5枚で、花の中央にたくさんの雄しべがあり、真ん中に緑色の子房(果実や種子ができるところ)が見え、そこから雌しべの花柱が伸びている。
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スモモ(李、酢桃) バラ科サクラ属の落葉小高木。
初春で白い花が咲く。
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ベニバナトキワマンサク(紅花常盤満作)。
枝先に赤い花が6個から8個集まってつく。花びらは4枚で、細長いひも状をしている。
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ボケ(木瓜)。バラ科ボケ属の落葉低木。
若枝は褐色の毛があり、古くなると灰黒色。樹皮は縦に浅く裂け、小枝は刺となる。葉は長楕円形・楕円形。長さ5 - 9cmで、鋭頭でまれに鈍頭。基部はくさび形で細鋭鋸歯縁。花は3 - 4月(秋咲き種は11月~12月)に葉よりも先に開く。短枝の脇に数個つき、径2.5 - 3.5cm。色は基本的に淡紅、緋紅。白と紅の斑、白などがある。
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ベニシダレ(紅枝垂れ)
江戸彼岸系統の一重咲きの枝垂れる品種。
枝垂れ桜は枝がやわらかく枝垂れる桜の総称。江戸彼岸系統が多いが、品種も様々である。枝垂れる理由は、引張あて材が形成されにくいこともあるが、伸長成長と肥大成長のアンバランスもある。枝が伸びるばかりでそれを支える木部の直径を増加が追いつかない形態です。
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[陽光]と思われる桜。
アマギヨシノとカンヒザクラを交配して、作られた栽培品種です。作者は愛媛県の高岡正明さんである。元教師だった高岡さんは、送り出した教え子たちが戦場に散ったことを悼む鎮魂の旅に出た沖縄で寒緋桜(カンヒザクラ)と出会い、この桜が生まれることにつながったという誕生秘話があり、NHK「こころを照らす桜」、映画『陽光桜』で、有名となっている。ソメイヨシノに先駆けて咲き、花の色が濃紅紫色、花が大輪であるが特徴です。更に、次の特徴もある。大きく切れ込んだ花弁に、赤い脈が見られる。萼筒は長い鐘形萼片は舟底形で小花柄には毛が多い。
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ヤマブキ(山吹)。バラ科 ヤマブキ属。
花径2、3センチの黄色い花を枝先に1つずつつける。花弁は5枚で、雄しべはたくさんある。
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ヒュガミズキ(日向水木) マンサク科トサミズキ属の落葉低木。
早春に、葉の展開に先立って開花する。1つの花序につく花の数は1~3個で、花の色は淡い黄色で、花径1センチくらいの5弁花である。
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祖師谷公園で見られた花。
里帰りの桜(ワシントン桜)
初めての「里帰り」は1952年。この時は根付かず、1981年の二回目の里帰りで根付いて、舎人公園のレーガン桜や都立農業公園、神代植物公園、新宿御苑などでアメリカと紹介されている桜です。更に、1990年に、日本に進出していた米企業が提案し、財団法人・日本さくらの会が協力して実現した。百本近くが日本に到着し、横浜外人墓地のシドモア桜の他、多くが都内の公園に植えられた。祖師谷公園の桜は、1990年と書かれているので、この桜ですね。
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この桜は、アメリカに植えられたソメイヨシノの実生苗で、母親はソメイヨシノと確定しているが、父親は同時に植栽されたオオシマサクラ系のサトザクラ(10種)と推測される。従って、ソメイヨシノに類似しているものの、全てが同じとは言えず、咲く時期などに微妙な違いがある。
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萼筒の形と有毛の状態はソメイヨシノに似ている。
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エドヒガン(江戸彼岸)
本州・四国・九州と広く自生する桜で、東彼岸、姥彼岸とも呼ばれる。花が早咲きで好まれ、古くから植えられてきた種類です。花は一重と八重咲きがあり、花色は白色から淡紅色まで変化に富む。枝の垂下する枝垂桜も仲間である。長寿で老樹が多く、巨木・名木が点在している。
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エドヒガンと考える根拠は、萼筒の形と有毛の特徴です。(なお、幹肌もエドヒガンと同じでした。)
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コブシ(辛夷) モクレン科モクレン属の落葉広葉樹。
枝先に直径6-10cmの花を咲かせる。花は純白で、基部は桃色を帯びる。花弁は6枚。花の下に、葉が1枚つくのがコブシの特徴。
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ハナズオウ(花蘇芳)。マメ科 ハナズオウ属。
葉が展開する前に、紅紫色をした蝶形の花を枝や幹一杯に咲かせる。
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ヒイラギナンテン(柊南天)。 メギ科ヒイラギナンテン属。
常緑で濃い緑色の葉、早春に長い花穂に多数つく黄色い花、初夏に熟す黒青色で粉を吹いた果実と、1年を通じて観賞できる植物です。
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メタセコイア雄花序。スギ科 メタセコイア属 落葉針葉樹 雌雄同株 別名アケボノスギ。
10月頃から枝の先の方に雄花序が伸び、紅葉した葉が落ちると樹全体に雄花序が垂れ下がっているのが目立って見える。花期は2、3月で役目を終えた雄花序は落下する。
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アカシデ。 カバノキ科シデ属。雄花序花盛りの木。
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雌花序はまだ冬芽の中。
雄花序は黄褐色で長さ4~5cm、前年枝から垂れ下がる。雄花は枝元につく。雌花序は本年枝や短枝の先端に上向きにつくか、または垂れ下がる。雌花は枝の先端につく。雌花序と葉は本年枝に付きますので、一緒に一つの冬芽に混合芽として入っています。前年の果実のついていた果序の軸が残っています。前年枝の先端の付け根に混合芽が付いています。
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雄花は先行して開花しますが、混合芽はようやくほころび始めてばかりです。
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ご参考:今回はここまでは見られませんでしたが、近いうちに、混合芽から葉と緑色の雌花序が出てきます。雌花序は果実の時に見られる四手の形になっています。
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カンヒザクラ(寒緋桜)。バラ科サクラ属の種名。
原産地は台湾、中国南部。日本でも鹿児島県や琉球列島に分布。緋紅色の花を半開した鐘状に下向きにつける。 小輪の一重咲きで、花弁は5枚。亜熱帯性の桜だが、比較的耐寒性はあって関東でも育つ。
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ゲッケイジュ(月桂樹)つぼみ。クスノキ科の常緑高木。雌雄異株。
4月から5月にかけ、葉腋に小さな黄白色の花を付ける。
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アンズ(杏子/杏)。 バラ科サクラ属の落葉小高木。
桜よりもやや早く淡紅の花を咲かせ、初夏にウメによく似た実を付ける。果実は生食のほか、ジャムや乾果物などにして利用される。
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カジイチゴ(構苺、梶苺) バラ科キイチゴ属。
花期は2月~5月ごろ。6月ごろに実るオレンジ色の果実は食用となる。
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ヤマモモ(山桃) ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹。
花期は3〜4月、雌雄異株で、雄木は赤みを帯びた3cm程度の花穂に褐色の雄花を咲かせ、雌木は長さ1cmほどの紅色の雌花を咲かせます。いずれもぱっとしない花ですが、風によって受粉する風媒花で、虫を誘うような目立つ花びらなどが必要ないのだと考えられます。
雄花序のつぼみ。
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ケヤキ雄花序。
花序には葉がついていて、ふつうの枝と似ている。花序につく葉はふつうの枝の葉より小さくて細く、一足先に展開する。雄花・雌花・両性花がつく。基部の方には雄花が多く、数個かたまってつき、先端の方には雌花・両性花が1~3個ずつつく。途中は両方の中間で、雌花・両性花・雄花が見られる。この花序はまだつぼみの段階で開花していない。
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以上
by midori7614 | 2016-03-31 13:32 | 関東のみどり

3月24日清瀬中里緑地と明治薬科大学

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の新年度第8回目の見て歩き行事を、清瀬中里緑地と明治薬科大学で行いました。くもり・降水確率40%の天気予報がが22日まで続いていましたので、実施するか中止するかを心配していましたが、前日23日発表の天気予報がくもり後晴れ、降水確率は午前中20%、午後10%と良くなっていましたので、実施と決定しました。ところが、24日は朝から小雨が降っていて、仕方なく傘をさして家を出ました。前日になって、急に天気予報が良くなった場合に、翼怒ることですが、お天気ばかりは仕方ないですね。それでも、清瀬駅バス停に集合した頃から、雨が止み、どうにか傘を一度も使わずに、見て歩きが出来て、大いに助かりました。午後2時頃からは、日が差して良いお天気になりました。
行程は次の通りでした。
清瀬駅北口バス停3番乗り場10:06→(バス)→中里団地バス停下車→せせらぎ公園木道入口→中里緑地C地区→中里緑地B地区→学習管理棟(11:30から昼食・トイレ)→中里緑地A地区→明治薬科大学(薬草園、明薬の森、明薬資料館)→明治薬科大学正門(14:30解散)

まず、清瀬中里緑地で見られる植物。
お天気が雨上がりの曇りでしたので、お目当てのカタクリやヒロハノアマナの花は、開花していませんでした。代わりに、前々日の22日に撮影した写真を掲載させていただきます。
カタクリ。
10 cm程の花茎を伸ばし、薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。花に日が当たると、花被片が開き反り返る。花茎の下部に通常2枚の葉があり、幅2.5-6.5 cm程の長楕円形の葉には暗紫色の模様がある。暗紫色の模様の持つ生理生態的役割は判っていない。
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花被片とオシベは6個。オシベは長短3本ずつあり、葯は暗紫色。長いオシベの葯は短いものより外側にあり、先に成熟して裂開する。メシベの花柱はわずかに3裂している。
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花色は紫色の他に、白色、黄色(北米原産)、赤色(ヨーロッパ原産)がある。
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ヒロハノアマナ(広葉の甘菜)ユリ科アマナ属の多年草。
葉は根出葉で2個あり、線形で中央に白線がある。花は花茎の先に1個の白色の花をつける。花びらは6個、雄蕊は6個ある。
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ヒメオドリコソウ。 シソ科オドリコソウ属。
ヨーロッパ原産の越年草。花は明るい赤紫色の唇形花で、上部の葉の脇から外側に向かって開き、上から見ると放射状に並ぶ。
普通の淡い紅色の花。
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珍しい白花の花。
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ヤマエンゴサク(山延胡索)ケシ科キケマン属の多年草。
長さ数cmほどの花序を茎頂に出し、長さ2cmほどの筒状の細長い花を数個から5~6個つけます。花色は淡紅紫色から青紫色です。多くの場合、筒の部分が白色を帯びます。4裂する花冠は平開し、花冠の花被片が目立ちます。
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ムラサキケマン(紫華鬘)ケシ科キケマン属の越年草。
花は茎の上部にびっしりと総状につき、紅紫色で長さ1.2~1.8cm。まれに花が白いものもある。花弁は4個で、外側の2個と内側の2個は形が異なる。外側の花弁のうち上の花弁は後ろが袋状になってつきでる。内側の花弁2個は先端が合着している。
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セントウソウ (仙洞草)、セリ科セントウソウ属の小柄な草。
花は、真っ白な5枚花弁は先端がわずかに内側に曲がり、5本の白い雄蕊が突き出る。花茎は高さ10-30cm、密生する葉の上に抜き出て複散形花序をなし、苞葉はない。個々の花は小さくて目立たないが、白くてまとまってつくので、薄暗い林床では全体としてはよく目立つ。
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ハナニラ(花韮)ネギ亜科ハナニラ属に属する多年草。
花径約3cmの白から淡紫色の6弁の花を花茎の頂上に1つ付ける。地上部が見られるのは開花期を含め春だけである。
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セキショウ(石菖) ショウブ科ショウブ属に属する多年生植物。
茎からは先の尖った線形葉を多数根生する。花は淡黄色の肉穂花序で、春から初夏にかけて開花する。
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ウンナンオウバイ(雲南黄梅) モクセイ科 ソケイ属。
鮮やかな黄色い花を下垂して咲かせる。花径は4~5センチくらいである。花冠は先が6つから8つに裂ける。八重咲きのものもある。雄しべは2本、雌しべは1本である。
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ウグイスカグラ(鶯神楽)。 スイカズラ科スイカズラ属。
山野の日当たりの良い場所に自生する日本固有種。花は、初春から枝先の葉腋に1~2センチの花柄を出して淡紅色の漏斗状の花を2個下垂する。花冠は1~2センチ、先端は5裂、裂片は平開する。
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コブシ(辛夷) モクレン科モクレン属の落葉広葉樹。
枝先に直径6-10cmの花を咲かせる。花は純白で、基部は桃色を帯びる。花弁は6枚。花の下に、葉が1枚つくのがコブシの特徴。
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ネコヤナギ(猫柳) ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木。
雌雄異株で、雄株と雌株がそれぞれ雄花と雌花を咲かす。これは花粉のある雄花。
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明治薬科大学の薬草園、明薬の森で見られた植物。
スモモ(李、酢桃) バラ科サクラ属の落葉小高木。
初春で白い花が咲く。
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ユキヤナギ(雪柳) バラ科シモツケ属の落葉低木。
5弁で雪白の小さな花を枝全体につける。
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ムサシアブミ(武蔵鐙) サトイモ科 テンナンショウ属。
花をつつむ仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)は暗い紫色か緑白色である。仏炎苞には白い縦の筋がたくさん入る。
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ヒメウズ(姫烏頭) キンポウゲ科ヒメウズ属の多年草。
先端に向けてまばらに枝を出し、花をつける。花はややうつむいて咲き、長さ5-6mm、白くて時にやや赤みを差す。花の外から見えるのは、花弁に見えるが萼片で、楕円形で五枚、下向きに抱えるように開く。その内側には長さ2.5mmの花弁があり、やや黄色みを帯び、筒状に並ぶ。それらの基部には短いながら距があって萼片の間から上に出る。
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ナガバタチツボスミレ(長葉立坪菫) スミレ科スミレ属 。
花は淡紫色のものが多いが、濃紫色のものもある。花弁は長さ1.2~1.5cm。距は長さ7~8mm。花が咲き始めた頃の根出葉は丸い円心形。花茎が伸びると上位ほど細長くなり三角形から被針形。上位の葉が三角形になる点がタチツボスミレとの区別点だが、早春ではまだ三角形の葉が出ていないので、区別しにくい。
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エンゴサク(延胡索) ケシ科キケマン属の多年草。
中国原産で享保年間に日本に薬草として伝えられる。根を乾燥させたものが延胡索と呼ばれる生薬で鎮痛作用がある。日本には ヤマエンゴサク、ジロボウエンゴサク、エゾエンゴサクなどの野生種があるが、薬効が劣るので漢方では、このエンゴサクが用いられる。
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フッキソウ(富貴草) ツゲ科の常緑小低木
茎は地面を這い、先が立ち上がる。多数の葉がらせん状につく。花は単性で春に咲く。茎頂に穂状花序をつけ、雄花は花序の先に多数、雌花は基部につく。
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アミガサユリ(編笠百合) ユリ科バイモ属の半蔓性多年草。
花を下向きに咲かせる。花被片は淡緑色で6個ある。花径約3cmで鐘状花である。
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内側に黒紫色の網目状斑紋を持つ。このため編笠百合の名がある。
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チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹) モクセイ科 レンギョウ属。
葉の展開に先立って花をつける。雌雄異株である。花の色は鮮やかな黄色で、花冠は4つに深く裂ける。花径は2~3センチである。雌花は雌しべが突き出ている。雄花は雄しべが突き出ている。これは雌花である。
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シナレンギョウ(支那連翹) モクセイ科 レンギョウ属。
葉とほぼ同時に、黄色の花を開く。雄しべは2個、花柱は雄しべより長い。色は明るい黄色。
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サンシュユ(山茱萸.) ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。
若葉に先立って花弁が4枚ある鮮黄色の小花を木一面に集めてつける。花弁は4個で反り返り、雄しべは4個。この花は、既に受粉が終わり、メシベの子房が果実になり始めている段階。
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カンヒザクラ(寒緋桜) バラ科 サクラ属。
緋紅色の花を半開した鐘状に下向きにつける。小輪の一重咲きで、花弁は5枚である。
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ジンチョウゲ(沈丁花) ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木。
原産地は中国南部で、日本にある木は、ほとんどが雄株で雌株はほとんど見られない。強い芳香を放つ。枝の先に20ほどの小さな花が手毬状に固まってつく。
普通の淡紅色の花。
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白花の品種。
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以上
by midori7614 | 2016-03-27 14:21 | 関東のみどり

3月3日 小田原・辻村植物園と荻窪用水散策。

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の新年度第6回目の見て歩き行事を、小田原市の郊外にある辻村植物園と荻窪用水散策で行いました。雲ひとつない快晴で、ほぼ無風状態の穏やかな、暖かい日に恵まれ、楽しく1日を過ごすことが出来ました。
行程は次の通りでした。
小田原駅西口10時10分発→(箱根登山鉄道バス)→辻村植物園(竹林~ユーカリ~梅林~昼食)→水之尾毘沙門天→荻窪用水散策コース(取水口、山縣水道水源地など)→萬松院→風祭駅→(箱根登山鉄道)→15:05小田原(解散)

見られた植物を、見た順に掲載します。
○ウメ品種「白加賀」
560本の梅林を中心に植物公園ですが、今年は開花が早かったようで、見ごろは終わりに近く、咲き残りの白加賀が梅の香りを漂わせていました。
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○モウソウチク(孟宗竹)。アジアの温暖湿潤地域に分布する竹の一種。
日本のタケ類の中で最大で、高さ25mに達するものもある。葉の長さは4~8cmでマダケより一回り小さく、竹の大きさの割には小さい。枝先に8枚ほどまで付き、裏面基部にはわずかに毛がある。春に黄葉して新しい葉に入れ替わる。竹の幹は生長を終えると、木と同様に太くなっていくことがない代わりに、枝が毎年枝分かれしながら先へ伸びる。木での年輪の代わりにこの節数を数えるとその竹の年齢を判定できる。
竹材需要の減少に加え、20世紀最末期になって以降は中国産の安価なタケノコの輸入が増えて市場価格が下落したため、日本国内の竹林は放任傾向にある。放置された竹林は、密になって荒れると同時に、周囲の放置されている里山や休耕田などに広がる。中には山の斜面全体が竹林と化した場所も見られるようになって、環境保全上の問題となっている。
・日本三大有用竹(モウソウチク、マダケ、ハチク)のひとつ。
・一般に小売されるタケノコは、ほとんどがモウソウチク。
・タケノコの発生時期は3~5月で、ハチク(5~6月)、マダケ(6~7月)に先立って旬を迎える。
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○ヤシャブシ(夜叉五倍子) カバノキ科ハンノキ属の落葉高木。日本固有種。
早春の3月頃、葉が出る前に花を開く。雌雄同株、雌雄異花で、雄花序は、枝の先の方に1~5個付き、開花すると下垂する尾状花序である。雄花序より枝下の芽である雌花序は小さく直立または斜立する穂状花序で、一つの芽から1-2個付ける。只今、ヤシャブシの花満開でした。
なお、同じ仲間のオオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子)は、ヤシャブシとは違い、枝の先端から葉、雌花、雄花の順につきます。ここで区別します。
また、近年、花粉が花粉症などのアレルゲンとなることが知られるようになりました。
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垂れ下がっている枝で確認。雌花を拡大。花粉の受け入れ準備が出来ていますので、雌花は開花していますね。
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○ヒイラギナンテン。メギ科メギ属の常緑低木。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色い小さな花をたくさんつける。花弁は6枚で、先が浅く2つに裂ける。萼片は9枚、オシベ6本、メシベ1本。オシベは、昆虫が触れる刺激で内側に動いて、花粉をなすりつける。
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○ツゲ(黄楊[3]、柘植)の葉にできた虫こぶ。
ツゲは、ツゲ科ツゲ属の常緑低木。細工物の材木として貴重とされる日本の固有変種。
虫こぶとは、おもに昆虫が木の枝や葉に産卵し、寄生することによって植物体組織が異常肥大成長してできる「こぶ」の事です。ツゲの木には、タマバエが産卵します。今年は3月5日が24節気の「啓蟄」(冬ごもりの虫が出て来る日)ですから、穴が開いて虫が出てきたかもしれません。
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○ユーカリノキ(一般名:ユーカリ) フトモモ科ユーカリノキ属。
常緑小高木~高木。原産地:オーストラリア 。日本には明治時代初期に渡来。種類700以上。木の成長は早く、10年で20mほどになる。大きいものでは高さ50m以上の樹もある。広葉樹では樹高が世界で一番高いと言われる。コアラが葉を食べるので有名だが、コアラが食べるのは数十種だけ。
☆花:雌雄同株。開花期:4~5月。今回は花が見られなかった。
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葉:ふちは全縁。 全面に油点があり、こすると特有の香気がある。幼木では対生し、広楕円形で無柄。成木でも根元から出た枝には幼木と同様の丸みのある葉がつく。
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成木では互生し、披針形で有柄。葉身の長さは20cmほど、大きいものでは30cmほどある。鎌形にカーブし先は長くとがる。葉は光沢の有る青緑色や銀白色をしており、硬いものが多い。葉から採れるユーカリ油には、薬効がある。コアラは葉を食べる前に鼻で臭いを嗅ぐ習慣があるが、それはユーカリ類の葉は有毒なので、毒が少ない種類かどうかを臭いで確かめているからと言われる。コアラが一日に食べるユーカリの葉は600gほどで、約1400枚だという。
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○ゲッケイジュ(月桂樹) クスノキ科の常緑高木。雌雄異株。
花芽と葉。開花は4~5月。葉は料理、薬用として利用される。
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○スギの雄花。
ヒノキ科スギ亜科スギ属の常緑針葉樹。日本固有種。
沢沿いなど比較的水分と栄養分に富む環境を好む傾向があり、植林の際にも谷間はスギ、中腹はヒノキやサワラ、尾根筋はマツと植え分けられる。花は雄花と雌花があり、2月から4月に開花する。雄花は長さ5 mmくらいの楕円形で、枝先に密生する。雌花はほぼ球形で、鱗片が密着し、表面に小さな棘が出る。スギは風媒花で多量の花粉を飛ばすため、開花期には花粉症の原因となる。
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○カントウタンポポ(関東蒲公英)。キク科タンポポ属の多年草。
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多くの在来種(タンポポの)と同じく、総苞が反り返らない。
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○河津桜。1955年に河津町で原木を偶然発見された。1974年に河津桜と命名され、1975年に河津町の木に指定された。オオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種であると推定されている。1月下旬から2月にかけて開花する早咲き桜である。花は桃色ないし淡紅色で、染井吉野よりも桃色が濃い。また花期が1ヶ月と長い。
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○クサイチゴ(草苺)。バラ科キイチゴ属の落葉小低木。
花期は3-4月。花は白色で、5弁花。花弁は卵円形で、長さは15-20mm。花の中央にメシベが多数あり、その周囲にやはり多数のオシベを持つ。
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○イモカタバミ(芋片喰)。カタバミ科カタバミ属の植物。南アメリカ原産。江戸時代末期に導入され、帰化している。
葉の間から伸び出した花柄は葉を越えて伸び、先端に数輪を散形花序につける。花は桃色。
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○フユイチゴ(冬苺)。バラ科キイチゴ属の常緑匍匐性の小低木。
晩秋から一ヶ月かけて赤い果実がなり、11月から1月のころに熟す。いわゆる木苺の形で、食用となる。木苺としては旨い方である。
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○アオキ(青木)。ガリア科またはアオキ科アオキ属の常緑低木。
果実は卵形の液果で、種子を1個含み、秋頃から赤く熟す。楕円形で、大きさは2cmほど。11月〜翌年5月頃まで付いている。
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○カンヒザクラ:バラ科サクラ属の種名。原産地は台湾、中国南部。日本でも鹿児島県や琉球列島に分布。緋紅色の花を半開した鐘状に下向きにつける。 小輪の一重咲きで、花弁は5枚。亜熱帯性の桜だが、比較的耐寒性はあって関東でも育つ。
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ジンチョウゲ(沈丁花)。ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木。
つぼみは濃紅色であるが、開いた花は淡紅色でおしべは黄色、強い芳香を放つ。枝の先に20ほどの小さな花が手毬状に固まってつく。花を囲むように葉が放射状につく。2月末ないし3月に花を咲かせることから、春の季語としてよく歌われる。
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○オオイヌノフグリ。 オオバコ科クワガタソウ属の越年草。
秋に芽を出して他の植物が繁茂しない冬に横に広がって育ち、早春に多数の花をつけ、春の終わりには枯れてしまう。夏の間は種子で過ごす。寒さに耐えるため、細胞内の糖濃度を高める機能を持ち、葉と茎に生える短毛で雪と霜を遠ざけて保温する。
花弁は4枚。それぞれ大きさが少し異なるので、左右対称の花である。色はコバルトブルーだが、まれに白い花をつける。 花は太陽の光によって開閉し、1日で落花するが、2日目にもう一度開くものもある。花の中心にある蜜でハチ、ハナアブなどの虫を誘う虫媒花だが、自家受粉も可能。自然群落の5個体で、1個体あたり平均545個の種子が生産されたという調査結果がある。
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○ホトケノザ。 シソ科オドリコソウ属。
花期は3 - 6月、上部の葉脇に長さ2cmほどの紫で唇形状の花をつける。つぼみのままで結実する閉鎖花が混じることが多い。白い花はシロバナホトケノザと呼ばれる。
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○ヒメオドリコソウ。 シソ科オドリコソウ属。
ヨーロッパ原産の越年草。花は明るい赤紫色の唇形花で、上部の葉の脇から外側に向かって開き、上から見ると放射状に並ぶ。
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○ハコベ(繁縷、蘩蔞)。 ナデシコ科ハコベ属。
背の低い草本で、一年草、越年草または多年草。茎は株状になるか1本立ちになり、よく枝分かれして密集した群落を作る。茎には節があり、節ごとに葉を互生する。葉は扁平で、茎の下部に葉柄があるものと無いものがある。花は集散花序か茎先や葉腋に単生する。萼片は5個。花弁は白色まれに緑色で5弁であるが、根元近くまで深く2裂するものがあるため、一見では10弁に見える。まれに花弁が退化して無いものもある。雄蕊はふつう10個。花柱はふつう3個。
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以上
by midori7614 | 2016-03-04 15:12 | 関東のみどり

2月26日 小石川後楽園と小石川植物園

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の新年度第5回目の見て歩き行事を、小石川後楽園と小石川植物園で行いました。午前は、小石川後楽園に10時に集合しました。寒い日が2日続きましたが、幸運にも、この日から晴天に恵まれ、日当たりの良いところでは、寒さを感じずに過ごすことが出来ました。昼食は、入口近くの涵徳亭で美都屋の後楽園弁当(650円)を、美味しく食べました。午後から、小石川植物園へ移動し、15時半まで観察をして、現地解散しました。2か所の観察会と欲張った計画でしたが、無事に終了して良かったです。

見られた植物を、見た順に掲載します。
小石川後楽園で見られた植物。
ウラクツバキ(有楽椿)。ツバキ科ツバキ属。
普通はタロウカジャ(太郎冠者)又はウラク(有楽)と呼ばれる椿です。一重・中輪・筒咲き~ラッパ咲きで12~4月咲きと長い間楽しめます。花は 淡紅色に紫の色素が混じる柔らかい色で 香りがあります。
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サンシュユ。ミズキ科ミズキ属。
中国、朝鮮半島の原産。高さ4~5メートルの落葉する小高木で、花は、早春に葉に先だって小さな黄色い花を塊状に付ける。一つの冬芽の中に40個前後の花が入っている。花弁は4個で反り返り、オシベは4個。メシベ1個。
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ジンチョウゲ。ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木。
枝先に香りの良い花を頭状につける。花には花弁はない。花のように見えるのは萼である。強い香りがあり、樹液には皮膚炎を引き起す成分が含まれている。
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シロバナジンチョウゲ。花の色が白いジンチョウゲの品種。
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ウメの品種。
浜千鳥。
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冬至。
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見驚。
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白加賀。
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紅千鳥。
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玉英。
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未開紅。
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唐梅。
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大盃。
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ボケ(木瓜)。バラ科ボケ属の落葉低木。
若枝は褐色の毛があり、古くなると灰黒色。花は3 - 4月(秋咲き種は11月~12月)に葉よりも先に開く。短枝の脇に数個つき、径2.5 - 3.5cm。色は基本的に淡紅、緋紅。白と紅の斑、白などがある。
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マンサク。マンサク科マンサク属の落葉小高木。
葉の展開に先立って花を咲かせる。花は2から4個が固まってつく。黄色い花びら(花弁)は4枚。萼片も黄色いものもある。オシベは4個、メシベ1個、メシベは2本の花柱を持つ。
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小石川植物園で見られた植物。
シナマンサク。マンサクと区別がつきにくいが、シナマンサクのほうが香りは甘く強い。
また、花が咲く時期にも褐色の枯れ葉が残っていることが多い。
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ヒゼンマユミの実。ニシキギ科ニシキギ属の常緑小高木。
本州(山口県)~沖縄の暖地に自生する。実は橙色の仮種皮に包まれる。マユミと比べると、実の色が異なるのですぐに区別ができる。
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ウメの品種。
雪の曙。紅梅性とは枝の髄が赤いものを言います。ほとんどが花弁も赤いのですが、これは紅梅性のウメでも、花弁が白いウメです。
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古郷の錦。
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黄梅。野梅系。花弁は退化し小さくなった五弁で、香りが強く、花弁にくらべて雄しべが長くて目立つ。
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てっけん梅。野梅系。花弁は蕚片より小さく、いわゆるしべ咲きとなる。
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八房。野梅系。一つの花中に子房が数個あり、数個結実する。
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モクレイシの雄花。ニシキギ科モクレイシ属。海岸近くの林に生える常緑樹。
3~4月に葉腋に緑白色の、小さな花を持つ。雌雄異株。花弁は5枚。雄しべが目立つのが雄花、雌しべが目立つのが雌花。花弁は、雌花が小さい。花はかすかに芳香があり、キンモクセイに似た良い香りがします。
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アテツマンサク。岡山県阿哲地方のマンサクの変種。
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椿の品種。
カメリア ドルピヘラ。中国、ベトナム原産のツバキ。
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菊更紗。
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光源氏。
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寒桜。
寒桜は一番早く咲く。つぼみは紅色。花は淡紅色で、縁がやや濃い。葉のでる前か同時に開花。寒緋桜と山桜の雑種と推定されている。もう葉桜の咲き残りでした。
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ウンナンオウバイ。モクセイ科 ソケイ属。
中国西南部原産の常緑低木であり、明治初期に渡来した。茎は根元から多数分枝し、上部で垂れ下がるので斜面への植栽が適している。若い茎は緑色で断面は四角形。低い稜があり太くなるにつれて断面は円形になる。葉は対生で3小葉からなり、頂小葉は5cm前後。3月から4月にかけ、直径4cm前後の黄色い花を咲かせる。花はオウバイに似ているが、常緑であることもあってオウバイほどは目立たない。花冠は6~8つに分かれるが、花の中心から旗弁がでるものもある。中心には1本の雌しべと2本の雄しべがあるが、種子は稔らない。
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カンヒザクラ(寒緋桜)。中国南部から台湾にかけて分布する桜。1月から3月が開花期。花の大きさは1.5~2.5cm程度。下向きに半開の花をつける。
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以上
by midori7614 | 2016-02-27 18:10 | 関東のみどり

2月18日 府中市郷土の森観察会

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の新年度第3回目の見て歩き行事を、府中市郷土の森で行いました。快晴で、穏やかなお天気に恵まれ、楽しい1日を過ごせました。行程は次の通りでした。
分倍河原駅9:50→(バス)→9:56バス停「郷土の森正門」→府中市郷土の森・受付~正門→芝生広場→実梅の梅林→やすらぎ亭→長屋門→県木園→花梅の梅林→万葉の歌碑→町役場→正門(一時退出)→観光物産館内食堂(昼食)→正門(再入場)→けやき通り→水あそびの池→あずまや→梅園→あずまや→14:15博物館本館(解散)→正門(退出)→バス停「郷土の森正門」14:34→14:40分倍河原駅

見られた花は、ウメ、サンシュユ、ヒイラギナンテン、マンサク、フクジュソウでした。
府中市郷土の森で見られた植物を、参加者の復習に役立てばと思い、掲載します。

見ごろで目立ったウメは、野梅性の「思いのまま」でした。
紅色、白色の花が入り混じって咲くウメで、枝ごとに紅白を咲き分けたり、一輪ごとに咲き分けたり、一つの花弁の中で色違いとなったりといろいろなパターンが見られます。樹勢が強く、盆栽に良いウメです。
枝ごとに紅白を咲き分け。
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一輪ごとに咲き分け。
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一つの花の中で色違い。
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では、ここで、ウメについて、ある程度の知識を学んでおきましょう。
ウメ。バラ科サクラ属の落葉高木。和名ウメ、学名Prunus mume 英名Japanese apricot(日本のアンズ)、中国名 梅(メイ) 
樹皮はかたく、多数の枝を出す。葉は互生、葉に先立って開花する。花の色は白、淡紅、紅色、濃紅色、一重咲き、八重咲きなど品種は300種以上ある。

梅の分類には、「植物学的分類」と「園芸上の分類」がある。
(1)植物学的分類
 牧野富太郎は、ウメを次のようないくつかの変種に分類している。
①豊後梅 アンズとウメの雑種。
②小梅 葉も花もふつうのものより小柄で、果実も小さい。
③てっけん梅 花弁は蕚片より小さく、いわゆるしべ咲きとなる。
④座論梅 八房ともいい、一つの花中に子房が数個あり、一つの花から数個結実する。
⑤緑蕚梅 青軸ともいい、蕚が緑色を帯び、新梢も緑色を呈する。
(2)園芸上の分類
果実の収穫を目的とする「実梅」約100種と、観賞を目的とする「花梅」約300~400種に分ける。「花梅」を木の性状により、次の7種類の「性」に分ける。
①野梅性(原種に近い、葉が比較的小さく、枝もよく出て、香りが良い、花は中輪で白色が多い) 
②紅筆性(つぼみが筆の先のようにとがり、紅色になる) 
③難波性(葉が丸く、枝が細かい、香りが良い、花は白色が多いがまれに淡紅色) 
④青軸性(つぼみが緑白色、枝は濃い緑色) 
⑤豊後性(杏との自然雑種、枝が太く、葉は丸く、葉に毛がある、花は大輪で淡紅色)
⑥杏性 (杏との自然雑種、枝は豊後性より細い、葉は大きく、花は中輪で淡紅色) 
⑦紅梅性(枝は細く密に出る、枝の断面の中心部髄が紅色、花は多くは中輪で紅色)

今回、見られた梅のうち、主なものを上記の分類を考慮して、掲載してみましょう。
◎花の大きさの基準は、極大輪4㌢以上)、大輪(3~4㌢)、中大輪(2.5~3㌢)、中輪(2~2.5㌢)、小輪(1.5~2㌢)、極小輪(1.5㌢以下)です。

「実梅」では、次の花が見られました。
○白加賀。大輪。花粉少ない。自家不結実性。果実大。品質上。樹勢強。
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○南高八重。大輪。花粉多い。自家不結実性。果実大。品質上。樹勢強。
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○小向。大輪。青梅の梅林に多いと書かれている。
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○花香美。中輪。花粉多い。自家結実性が比較的強い。果実中の大。品質中。樹勢中。
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「花梅」では、次の花が見られました。
①野梅性(原種に近い、葉が比較的小さく、枝もよく出て、香りが良い、花は中輪で白色が多い) 
○玉牡丹。大輪。中側の弁小さく、平たく見える。盆栽用。
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○新茶青。大輪。抱え咲き。弁質厚く、茶青に似るが、若枝は緑色で強健。
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○八重寒紅。中輪。弁は波打つ。シベは淡紅色。蕚は濃いこげ茶色。12月中旬から咲く早咲き梅。
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○八重野梅。大輪。花は平開。つぼみはやや紅。樹勢強健。気品ある。
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○榯出錦(トヤデニシキ)。大輪。開花の後、色濃くなる。錦性、筋入りもある。盆栽用
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○道知辺。大輪。紅のち紫紅色。受け咲き。強健。盆栽・庭木用。
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紅筆性(つぼみが筆の先のようにとがり、紅色になる) 
○内裏。紅筆性。淡い紅。大輪。三重。咲くと絞りが出る。萼は緑と淡い紅茶色。
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難波性(葉が丸く、枝が細かい、香りが良い、花は白色が多いがまれに淡紅色)
○白難波。中輪。挿し木でよく発根、台木に用いる。
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青軸性(つぼみが緑白色、枝は濃い緑色)
○月影。青白色。中輪。枝も蕚も緑色で美しい。盆栽用。
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豊後性(杏との自然雑種、枝が太く、葉は丸く、葉に毛がある、花は大輪で淡紅色)
○藤牡丹枝垂れ。大輪。蕾は紫色から満開で淡紅色。
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○大湊。大輪。蕚は紅茶色。樹勢強健。緑枝性。盆栽・庭木用。
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○白牡丹。移り白。大輪。花形正しく、シベは短く正開。蕚は紅茶色。庭木用。
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杏性 (杏との自然雑種、枝は豊後性より細い、葉は大きく、花は中輪で淡紅色)
該当する品種は見当たりませんでした。

紅梅性(枝は細く密に出る、枝の断面の中心部髄が紅色、花は多くは中輪で紅色だが、白花もある。)
○紅千鳥。中輪。旗弁が出る。明るい赤。丈夫で庭木用。
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○唐梅。中輪。赤筋が入り、弁端ぼかし。盆栽・庭木用。
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○佐橋紅。本紅。中輪。萼は焦げ茶色。花柄は長い。樹勢強健。盆栽・庭木用。
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○鹿児島紅。三重。中輪。シベは赤色で正開。蕚はこげ紅茶色。盆栽・庭木用。
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◎ウメ以外で見られた花には、次のものがありました。
○サンシュユ(山茱萸)。 ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。
3~5月に、若葉に先立って花弁が4枚ある鮮黄色の小花を木一面に集めてつける。花弁は4個で反り返り、オシベは4個。メシベ1個。
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○ヒイラギナンテン。メギ科メギ属の常緑低木。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色い小さな花をたくさんつける。花弁は6枚で、先が浅く2つに裂ける。萼片は9枚、オシベ6本、メシベ1本。オシベは、昆虫が触れる刺激で内側に動いて、花粉をなすりつける。
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○マンサク。マンサク科マンサク属の落葉小高木。
葉の展開に先立って花を咲かせる。花は2から4個が固まってつく。黄色い花びら(花弁)は4枚。萼片も黄色いものもある。オシベは4個、仮オシベ4個、メシベ1個、メシベは2本の花柱を持つ。
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○フクジュソウ。 キンポウゲ科フクジュソウ属  
花は新葉の延びないうちに茎の先端に鮮黄色径3~4センチ、花弁20~30枚で、ガク片より長く、オシベ、メシベ多数付ける。花は日を受けて開き、夕刻にはつぼむ。
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以上
by midori7614 | 2016-02-20 07:57 | 関東のみどり

2月6日 殿ヶ谷戸庭園と国分寺市開催の「環境シンポジウム」。

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」は、2月から14年目に入り、その最初の見て歩き行事を、国分寺で行いました。午前中に殿ヶ谷戸庭園で約2時間の植物観察をしました。昼食は寒い時期なので、暖かく食べられる場所として、国分寺駅ビル9階のレストラン街を選び、中国料理「華琳」で、殿ヶ谷戸庭園などを見下ろす景色の良い個室で、ゆっくり、懇談しながら食べることが出来ました。午後1時過ぎに、8階のLホールへ移動し、国分寺市開催の「環境シンポジウム」に参加しました。このシンポジウムの中で、みどり葉っぱ会バスハイクのガイド講師をされている中西由美子先生の講演「多摩地域の自然環境の変化~植物~」が1時間ほどありました。パワーポイントを使い、わかりやすい説明をされていました。その後の林鷹央先生の講演「身近な生きものたちの視点で街を見る 昆虫、鳥編」も結構、興味深く聞くことが出来ました。たまには、みどり葉っぱ会の見て歩き行事に、講演会を聞きにいくという企画を作るのも良いものだと思いました。

では、殿ヶ谷戸庭園で撮影した写真を掲載しながら、観察した植物を説明しておきます。

殿ヶ谷戸庭園入口の風景。
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殿ヶ谷戸庭園についての説明版。
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入口近くに、正月と金運をめでる寄せ植えがされていました。
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マンリョウ。(万両。)ヤブコウジ科。同じヤブコウジの仲間でも、葉の形、葉縁、鋸歯の相違点を覚えておければ、その区別が容易に出来ますね。
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カラタチバナ。(百両。)ヤブコウジ科。
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ヤブコウジ。(十両。)ヤブコウジ科。
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フクジュソウ。キンポウゲ科フクジュソウ属 漢字名:福寿草 
日本全土の日のよく差し込む山地の林床や土手、丘陵に自生。
花は新葉の延びないうちに茎の先端に鮮黄色径3~4センチ、花弁20~30枚で、がく片より長く、雄しべ、雌しべ多数付ける。花は日を受けて開き夕刻にはつぼむ。
名前の由来は、旧暦の元旦の頃に開花することから、幸福の「福」と、めでたい長寿の「寿(ことぶき)」をあてて、福寿草(ふくじゅそう)の名がついたという。また、開花の時期から、元日草(がんじつそう)、朔日草(ついたちそう)という別名ある。
つぼみ。
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フクジュソウの開花。
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トキワイカリソウ(常盤碇草、常盤錨草)メギ科イカリソウ属 の常緑多年草。
本州(東北地方~山陰地方の日本海側)の多雪地の山野の林内に生える。高さ30~60cmになる。葉は2回3出複葉。小葉はかたく、ゆがんだ卵形で先が尾状にのび、基部は深い心形、長さ5~10cm、ふちに刺毛がある。
(なお、イカリソウは太平洋側に自生し、葉が常緑でなく、基部が浅い心形となる。)
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ヒノキシダ。シダ植物門チャセンシダ科チャセンシダ属。
森林に生育する常緑性の種で、細かく裂けた葉が美しいシダである。茎はごく短くて立ち、多数の葉をつける。葉は斜め上に伸び、先端は下を向く。葉柄も羽片も裂片もほぼ同じ質の滑らかな緑色なので、なんとなくビニールの造花を思わせる質感である。葉の基部は葉柄になっており、長さ5-10cm、基部に鱗片があるがすぐに脱落する。葉身は長さ10-20cm、全体の形は長楕円形から披針形、二回羽状複葉に分かれる。羽片はそれぞれ羽状に分裂しているが、上側の方が下側より裂片が多い。裂片は線形、幅1.5mm。それぞれの羽片の間はその裂片の幅以上に開く。裂片の裏側には一つずつ胞子のう群がある。胞子のう群は線形で長さ2-5mm。
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アセビ(馬酔木)。ツツジ科アセビ属。
花は3~4月ころに白色のつぼ状の小花を花枝の先に密につける。花冠は、5裂して、先の方が少しつぼまる。オシベ10本、先端の花粉袋の先に、ツノみたいな突起物が2本出ている。花粉を運ばせる工夫である。名の由来は、馬がアセビの葉を食べて中毒を起こして、酩酊状態になったことからという説と、食べると、中毒を起こして、足がしびれることから、アシシビレが転訛して、アセビという名になったという説がある。
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アスナロ(翌檜) ヒノキ科アスナロ属の常緑針葉樹。日本固有種。
ヒノキに似ているが、枝や葉がより幅広く、また、ヒノキと異なり数年間枝についている間に幅がより広くなる。葉裏の気孔腺が白く、大きく、W字模様。同じ科のヒノキはY、サワラはX。
葉表。
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葉裏。W字模様の気孔腺が特徴。
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次郎弁天池(湧き水が貯められた池)。
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コイを飼っているので、この池では自然生態系の小動物が絶滅している。
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崖上の紅葉亭(茶室)から見下ろした風景。
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ソシンロウバイ。ロウバイ科ロウバイ属 漢字名:蝋梅 中国原産
江戸時代の初期に渡来。落葉低木で高さ3~5メートル。花は、1~2月に、芳香のある約2センチの光沢のある黄色の花をつける。ロウバイ科はロウバイ属(中国中部原産で、花期は12月~2月)とクロバナロウバイ属(北アメリカ東部原産で、花期は5月~6月)の2属である。花の大きさや花被片の色や形の違いであり、幹や枝、葉では区別が難しい。
①ロウバイ(蝋梅、別名カラウメ)   
花が全開となり、直径2cmで、がく片と花弁の区別がなく、花被片は多数らせん状につく。外側の花被片7~8片は淡黄色をしているが、内側の花被片6~8片はこれより小さくて紅紫色である。雄しべは5~6個で、内側に葯のない花糸だけの退化雄しべが7~8個ある。雌しべは花托が壷状に凹んだ中に多数ついている。
②ソシンロウバイ(素心蝋梅)
ロウバイより花が大きく、内側の花被片まで淡黄色であり、甘い香りが良い。大型の花の品種に、満月蝋梅という人気品種がある。
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黄花のスイセン。
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センダンの冬芽と葉痕。
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狂い咲きと言わずに、早く咲き過ぎたツツジ。
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雪囲い、雪吊り、虫集めの藁まきの日本庭園冬景色。
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他に、写真を撮影せずに、説明だけした樹木には、モッコク、ヒマラヤシーダ、カエデの実、寒椿、ツバキトサザンカの葉の相違点、ハギ、フジ、ドウダンツツジ、サラサドウダン、トサミズキ、ヒュウガミズキ、カルミア、ベニバナトキワマンサクなどがありました。何も見るべきものが少なくて、2時間の散策の時間が持つか心配でしたが、沢山のお話ができ、杞憂に終わって、良かったです。

昼食後の午後の環境シンポジウムについては、展示物の写真を掲載するだけにとどめ、講演内容などは記載省略させていただきます。
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以上
by midori7614 | 2016-02-08 07:39 | 関東のみどり

1月21日 上野東照宮ぼたん苑

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、上野東照宮ぼたん苑を見て歩きをしてきました。18日の降雪による残雪も、19日~20日の2日間の晴天で、道路からはほとんどなくなり、ほっとしました。
さて、前日の天気予報では、晴れ後曇り、日中降水確率0%、日中気温5~9度、北の風4mでしたので、寒さ対策に留意して出かけましたが、幸いに、ほぼ無風に近く、寒さを感じることなく、美しいぼたんの花を堪能いたしました。

なお、行程は次の通りでした。上野駅(10時)→上野東照宮ぼたん苑→科学博物館内レストラン・ムーセイオウ(昼食)→科学博物館地球館(植物中心に見学)→上野駅(15時)。
参加者の復習になればと思い、ブログ掲載します。

先ず、上野東照宮ぼたん苑の様子をご覧いただきましょう。
上野東照宮の入口の風景。
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ぼたん苑の入口。
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ぼたん苑内から見える五重塔。
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冬ぼたんの風景。
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冬ぼたんの説明板がありました。
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最初に、参加者に説明した牡丹(ビワモドキ目ボタン科ボタン属)のミニ知識を、ご紹介しておきます。
①登場:中国で2世紀には薬用として使用され、5世紀には画材として描かれ、隋の時代には黄3、桃1及び紅色8の12品種が観賞品種として記録される。
②伝来:日本には仏教伝来の頃に薬用植物として入ってきたようで、聖武天皇が奈良の都に植えさせたのが記録として残っている。その後平安時代には観賞用として栽培され、寺院などにもたくさん植えられたようです。
③原種:現在の調査で明らかにされている原種は8種、1亜種、2変種、1変型。これらが複雑に交雑しあって、観賞用品種が出来上がっている。
④普及:ボタンの苗は多くが接ぎ木苗で、台木には、同じボタン科ボタン属のシャクヤクの根が使われている。丈夫なシャクヤクの台木のお陰で、ボタンは飛躍的に栽培しやすくなり、広く普及した。
⑤ボタンとシャクヤク:○ボタンは木で、シャクヤクは草。○ボタンは枝分かれして横に広がるが、シャクヤクは枝分かれせずに茎がまっすくに伸びる。
⑥「立てばシャクヤク、座ればボタン」:花の美しさを美人にたとえ、シャクヤクはスラリとしているので立っている美人に、ボタンは低く横にはっているので座って落ち着いている美人になぞらえている。

次に、牡丹の品種について、説明しましょう。
①春牡丹:4~5月に開花する一般的な品種。
②寒牡丹:春と秋に花をつける二季咲きの変種。通常は、春にできる蕾は摘み取り、秋にできる蕾のみを残し10月下旬から1月に開花させる。
寒牡丹は、葉をつけず花のみを開花させるのが特徴です。寒牡丹は、江戸時代に牡丹園芸家が寒の時期にも富貴花を咲かせようと品種改良をおこなった牡丹で、これらの種類が寒牡丹の始めといわれている。春と秋の二季咲き性の牡丹で、寒さを感じると花芽が成長しはじめ、10月半ばから1月半ばごろまで花を咲かせる。ただ、つぼみがなかなか大きくならず、開花しないものも多いといわれる。
今回、寒牡丹で花が見られたのは、次の一つだけで、他は枝に蕾の芽が付いているだけでした。
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③冬牡丹:春牡丹と同じ品種を1~2月に開花するよう、特に手間をかけて調整したもの(本来、春に開花する花を、1年以上真冬より寒い場所で、徹底した温度管理によってこの時期を春だと思いこませ、開花させたもの)。寒牡丹と混同されることが多いが、冬牡丹は放置すると春咲きに戻ってしまう。冬牡丹は、葉の上に座ったように花を開花させる。牡丹の品種によって冬に咲かせやすいものと咲かせにくいものがあって、毎年咲く牡丹もありますが数年に一度ぐらいしか花を咲かせない牡丹もあるそうです。
上野東照宮で見られた冬牡丹の主な品種:白色(五大州、連鶴、紀子の舞)、黄色(黄冠、ハイヌーン)、桃色(八千代椿、聖代、日暮)、赤色(島錦、百花選、紅千鳥、藤錦、大喜紅)、紫色(島大臣、新国色、島の藤)。

見られた順に、名札が付いていた花をご紹介しておきます。
左:島錦と右:五大州。
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黄冠。
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ハイヌーン。
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連鶴。
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百花選。
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八千代椿。
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紅千鳥。
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藤錦。
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聖代。
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紀子の舞。
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大喜紅。
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島大臣。
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新国色。
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島の藤。
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日暮。
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最後に、牡丹の花の構造について、説明しておきましょう。牡丹の原種の花弁は一重の5枚程度だったと推測されますが、華美に改良された牡丹は八重咲きです。
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黄色い花粉のオシベが多数。赤い柱頭のメシベ7個。
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雄性先熟。この時には、中央のメシベはまだ小さく、展開していない。
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雌性後熟。オシベの花粉がなくなった後に、メシベが大きくなり、メシベの柱頭が出てくる。
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ぼたん苑の中で咲いていた他の植物。
ロウバイ。ロウバイ科ロウバイ属。 漢字名:蝋梅 中国原産
江戸時代の初期に渡来。落葉低木で高さ3~5メートル。花は、1~2月に、芳香のある約2センチの光沢のある黄色の花をつける。ロウバイ科はロウバイ属(中国中部原産で、花期は12月~2月)とクロバナロウバイ属(北アメリカ東部原産で、花期は5月~6月)の2属である。花の大きさや花被片の色や形の違いであり、幹や枝、葉では区別が難しい。

①ロウバイ(蝋梅、別名カラウメ)   
花が全開となり、直径2cmで、がく片と花弁の区別がなく、花被片は多数らせん状につく。外側の花被片7~8片は淡黄色をしているが、内側の花被片6~8片はこれより小さくて紅紫色である。雄しべは5~6個で、内側に葯のない花糸だけの退化雄しべが7~8個ある。雌しべは花托が壷状に凹んだ中に多数ついている。
②ソシンロウバイ(素心蝋梅)
ロウバイより花が大きく、内側の花被片まで淡黄色であり、甘い香りが良い。大型の花の品種に、満月蝋梅という人気品種がある。
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ロウバイの花に虫が来ていました。
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ミツマタ。ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。
暖地で日本紙や観賞用として栽培。多くの枝は3出。葉は、長楕円形で全縁(ぜんえん)、長さ13センチくらいで表面は緑色、裏面は灰白色で細毛があり、秋には枝端に花芽(かが)がつく。花は、早春に葉の出る前に咲き、まり状に集まって枝の端に丁字(ちょうじ)形につく。花は球状花序の外側から咲き始める。花の筒状部は長さ約7ミリで花弁状のがく片で、外側は蜜毛で覆われ白色で、内側は黄色。オシベはがく筒の内面に上下2段につき、メシベの花柱は長く花外に出る。
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クリスマスローズ。キンポウゲ科クリスマスローズ属 
ヨーロッパ原産、南ヨーロッパ・中央ヨーロッパ・トルコなどに自生。クリスマスローズと春咲きクリスマスローズがある。クリスマスローズは、12~2月ころに咲き、ヨーロッパ原産。春咲きクリスマスローズは、3~4月ころに咲き、ギリシャやトルコ原産。一般には両方ともクリスマスローズの名で呼ばれている。
花びら状に見えるのはがく片で、花弁は退化して雄しべの基部のまわりにある。雄しべ多数、雌しべ5個前後。
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以上
by midori7614 | 2016-01-22 22:13 | 関東のみどり

12月7日金沢文庫・称名寺市民の森見て歩き。

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の年内最終の見て歩き行事で、金沢文庫・称名寺市民の森の紅葉を見て歩きをしてきました。天気予報では、晴れ時々曇り、北風4mでしたが、日中は晴れ、風も昼時に吹いただけで、ほぼ無風に近く、小春日和の中、今年最後と思われる紅葉・黄葉を堪能いたしました。
また、金沢三山(金沢山・稲荷山・日向山)は、丘陵程度の低山ですが、アップダウンがあり、急登の階段上りは少し厳しい状況でしたが、ゆっくり歩きましたので、全員疲れた様子はありませんでした。

なお、行程は次の通りでした。金沢文庫駅10:00→(歩き15分)→称名寺(赤門~仁王門~阿字池~反り橋~中の島~金堂前の不思議な楓「青葉の楓」:常盤楓:イタヤカエデの別名~釈迦堂~鐘楼)→イヌビワ・カンレンボク・カイノキを観察→11:40イチョウ大木のそばで昼食休憩12:20→称名寺市民の森=金沢三山(金沢山・稲荷山・日向山)→称名寺→金沢文庫→薬王寺墓地→(歩き15分)→金沢文庫駅(15時頃解散)。

先ず、称名寺で見られた紅葉~黄葉の風景をご覧いただきましょう。
称名寺仁王門の風景。右側の木はケヤキの紅葉。
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仁王門から浄土庭園を覗き視る。黄葉が多い。
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浄土庭園の阿字池と中の島に架かる反り橋と平橋。
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阿字池に映るイチョウの黄葉。
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阿字池と金堂、鐘楼の風景。
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中の島のイロハカエデの紅葉。
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阿字池岸のイロハカエデの紅葉。
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金堂近くの金沢8名木の一つと言われる「青葉の楓」の2代目の木。3582(2)
この木は謡曲「六浦」に取り上げられた木で、紅葉せずに青葉のままとなったと言う由緒ある木です。カエデの種類としては、常盤楓(イタヤカエデの別名)で、耐寒性が強いので、イロハカエデの紅葉の時期でも、まだ緑の葉であり、遅れて黄色になり、決して紅葉しないので、青葉の楓と言われたのではと思います。日当たりの良い方から撮影すると黄葉していました。
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日陰側の葉は、ほとんど緑色でした。
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葉を見ると、葉の縁には鋸歯がなく、イタヤカエデでした。
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イチョウの黄葉。
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イチョウの黄葉はかなり散り始めていて、地面は黄色一色でした。
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ケヤキの黄葉。
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ハゼノキと思われるウルシの仲間の紅葉。
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カイノキの紅葉。
カイノキ(楷樹)はウルシ科カイノキ属の落葉高木。 別名:カイジュ、ランシンボク(爛心木)、トネリバハゼノキ、ナンバンハゼ(南蛮櫨)、クシノキ(孔子の木)。名前の由来は、直角に枝分かれ、小葉がきれいに揃うことから、楷書にちなんだもの。称名寺のカイノキは黄葉しているものがほとんどで、紅葉_は既に散っているように思われました。
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他に、花で見られたのは、樹木ではサザンカでしたが、撮影しませんでした。草本では、裏山の北条実時のお墓近くに、アキノタムラソウが咲き残っていました。
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花をアップすると、シソ科特有の花でした。
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果実では、次のものが見られました。
イヌビワ(犬枇杷) クワ科 イチジク属の落葉 小高木。雌雄異株。
初夏に花を付けるが、すでにイチジクの果実状であり、花は外からは見えない集合花となっている。受粉はイヌビワコバチ類が行い、先端の穴から中に入って受粉させ、産卵する。果実は秋には黒紫色に熟し、食べられる。食感はイチジクによく似ており、小さな種が多数入っている。イヌビワとイヌビワコバチの共生関係は複雑です。雄花の奥側には雌花に似た「虫えい花」(花柱が短く、不妊)があり、これにイヌビワコバチが産卵する。翌年春にこれが幼虫になる。幼虫は虫えい花の子房が成熟して果実状になるとそれを食べ、成虫になる。初夏になると雌成虫は外に出るが、雄成虫は花序の中で雌成虫と交尾するだけで一生を終える。雌成虫は雄花の出口付近にある雄花の花粉を受け、この頃(初夏)に開花する雌花に入って授粉をする。
この写真の実は、雄花でした。
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カンレンボク(旱蓮木) ヌマミズキ科あるいはミズキ科の植物の一種。
中国南部原産の落葉高木。日本には大正時代に渡来し、庭木などに利用される。集合果は直径3cmほどの球状の房になり、10月から11月頃に稔る。黄緑色でバナナの房が丸くなった感じである。食べてみるとほんのり甘い。
果実や根をはじめ植物全体にカンプトテシンという抗癌作用のある物質が含まれている。しかし、毒性も強いので強い副作用が報告され、臨床試験は中断した。
生命力が強いので、子孫繁栄などの喜びの木を意味するキジュ「喜樹」の名前もある。
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称名寺以外の場所で見られた果実。
サネカズラの果実がほとんど落ちた果床。
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1ヶ月前の野川公園で見られたサネカズラの果実。
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ニシキギ科マサキの果実。
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モチノキ科クロガネモチの果実。
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以上
by midori7614 | 2015-12-08 20:05 | 関東のみどり

12月1日(火)養老渓谷・亀山湖バスハイク観察会

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の通算23回目のバスハイクで、山梨房総半島の養老渓谷と亀山湖へ行ってきました。行程は次の通りでした。
川崎駅西口8:10→東京湾アクアライン・海ほたる(トイレ休憩のみ)→市原鶴舞IC9:15→養老渓谷・十字路のやまびこ食堂(トイレ休憩と昼食弁当積み込み)10:00→水月寺近くの路上で下車(バスだけは滝見苑バス駐車場へ移動)10:05→滝めぐり遊歩道3.2kmを散策(水月寺→0.5km→小沢又の滝→川沿いの平坦道2.7km→川原で昼食→粟又の滝→12:45滝見苑バス駐車場(お土産物店山恵のトイレ使用)12:55→養老渓谷・十字路のやまびこ食堂(トイレ休憩、地場野菜などお土産購入、「老川もみじ郷」見物と房総の地形など説明)13:30→縣崖境(車窓)→亀山湖ダム(車窓)→笹地区亀山湖畔公園(下車・トイレ休憩)14:30→笹川湖・道の駅ふれあいパーク・きみつ(立ち寄りは未定)→(房総スカイライン)→君津IC→15:30東京湾アクアライン海ほたる(休憩)16:00→16:30川崎駅西口(解散)

11月は雨降りの日が多くて、週間天気予報が出る1週間前には、どんな天気になるか心配していましたが、快晴、降水確率0%、無風、小春日和の行楽には絶好の良いお天気となりました。粟又の滝付近と亀山湖へ向かう一車線しかない狭い道路の渋滞が心配されましたが、進行を早め早めに進めることにより、進行は予想外に順調に推移し、予定よりも早めに川崎へ戻れました。過去13年間に22回実施したバスハイクでもこんな良い天気を記憶していません。無事に実施できたので、結果論としては、大変良かったと思います。

観察会の講師は今回5回目の評判の良いN先生で、随所で立ち止まって、懇切丁寧な説明をしていただきました。参加者はよくご理解いただいたことと思いますが、更に、ご参考になればと願い、今回見られた植物を、私なりに簡単に説明しながら掲載します。

まず、水月寺から養老川までの台地で見られた植物を掲載します。
ツルウメモドキ(蔓梅擬) ニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉つる性木本。
果実は秋に淡黄色に熟し、3つに裂開し、赤い仮種皮に被われた種子が現れる。これが美しいので生け花や装飾用に使われる。種子は鳥に食べられて散布される。
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ユズ(柚子) ミカン属の常緑小高木。
枝には鋭い棘があり、葉柄には幅広い翼がある。果皮の表面はでこぼこしている。種子の多いものが多い。酸味は強く、香りもある。実成りが遅いことでも知られ、「ユズの大馬鹿18年」などと呼ばれることがある。
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マユミ(檀、真弓、檀弓) ニシキギ科 ニシキギ属の落葉低木。
果実は枝にぶら下がるようにしてつき、小さく角ばった四裂の姿です。果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる。
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ニシキギ(錦木) ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木。
果実は楕円形で、熟すと果皮が割れて、中から赤い仮種皮に覆われた小さい種子が露出する。これを果実食の鳥が摂食し、仮種皮を消化吸収したあと、種子を糞として排泄し、種子散布が行われる。
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コバノガマズミ(小葉莢迷) スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。
名の由来はカマズミに比べると葉が小さいため。枝は灰白褐色。 葉は単葉で対生。 葉身は倒卵状楕円形。
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ガマズミ(莢蒾) スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。
葉は対生し、細かい鋸歯がある卵型から広卵形で10cm程度。果実は赤く熟し、最終的に晩秋の頃に表面に白っぽい粉をふき、この時期がもっとも美味になる。
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ムラサキシキブ(紫式部) シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木
葉は黄緑で洋紙質、薄くて表面につやはない。秋に果実が熟すと紫色になる。果実は直径3mmで球形。栽培品種には白実のものもある。
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アワブキ(泡吹)黄葉。 アワブキ科アワブキ属。
葉は互生し、枝先に集まる。名前の由来は木を燃やすと切り口からたくさんの泡を出すことから。葉は倒卵状長楕円形。先は鋭くとがり、基部は広いくさび形。質は薄い。側脈は20~28対でほぼ平行に並ぶ。
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アセビ(馬酔木)花芽。 ツツジ科 アセビ属の常緑低木。
枝先に複総状の花芽の花序を垂らす。早春になると多くの白くつぼ状の花をつける。名前の由来は、「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくようになるからとされる。
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次に、養老川沿いの遊歩道で撮影した紅葉と植物を掲載します。
まず、風景写真です。崖は砂岩の地質で、地層が褶曲し、フリッピンプレートが房総沖で、シナプレートの下に沈み込むことにより隆起したことにより房総の山ができたことが判る。斜面の樹木は落葉樹で紅葉するが崖上は暖地であるので、常緑樹が多い。植生の特徴が興味深い。
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粟又の滝。
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ここで見られた植物。
イボタノキ(水蝋樹・疣取木) モクセイ科の落葉低木。
花期は初夏、ギンモクセイに似た芳香ある筒状で先の四裂した白い小さな花を、総状に小枝の先に密集して咲かせる。花序は先端が垂れる。晩秋には直径6mmほどの楕円形の果実がなる。果実は核果で紫黒色に熟す。
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ホウビシダ(鳳尾羊歯)。チャセンシダ科 ホウビシダ属。
生育環境:山林中の湿った岩上に見られる常緑のシダ。林内の山道沿いの石組みや針葉樹林内の切り立ったウエットな岩壁に群落を形成して生育している。
特  徴:常緑性。葉柄は黒紫色で光沢がある。葉の大きさ25~40cm、単羽状複葉、葉の質は薄い。羽片には下側半分を除いて鋸歯がある。葉柄は赤褐色で光沢がある。
和名は鳳尾シダで、葉の形を鳳凰の尾に擬したもの。
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ノコギリシダ(鋸羊歯)。メシダ科ノコギリシダ属
生育環境:山地の陰湿な斜面、林床で群生する。
特徴:常緑性。根茎は長く這う。葉柄は緑色~暗紫色、基部鱗片は広披針形、褐色。葉身は披針形の単羽状複葉、光沢のある濃緑色で革質。側羽片は10~20対、下部では有柄で上部に向けてしだいに小さくなり、頂羽片はない。側羽片の辺縁は鋭鋸歯状で、後部はくさび形、前部基部に耳片がつき、葉脈部分はくぼむ。胞子嚢群は線形で中肋寄りにつく。
側羽片の形と辺縁の鋭鋸歯を鋸に見たてたことが名の由来。
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ハダカホオズキ。ナス科の草本。秋に真っ赤な実をぶら下げるようにつける。
花期は8-9月。花は白から次第に淡黄色になる。液果は球形で径6-7mm、赤く熟する。萼は果実になるときに僅かに膨らむが、ホオズキ属のように果実を包むまで膨らむことはない。果実がホオズキのように袋に包まれておらず、裸であることからこの名がある。
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イヌビワ(犬枇杷) クワ科 イチジク属の落葉 小高木。雌雄異株。
この実に見えるのは、雄花。雄花の奥側には雌花に似た「虫えい花」(花柱が短く、不妊)があり、これにイヌビワハチが産卵する。翌年春にこれが幼虫になる。幼虫は虫えい花の子房が成熟して果実状になるとそれを食べ、成虫になる。初夏になると雌成虫は外に出るが、雄成虫は花序の中で雌成虫と交尾するだけで一生を終える。雌成虫は雄花序の出口付近にある雄花から花粉を受け、この頃(初夏)に開花する雌花序に入った際には授粉をする。イヌビワとイヌビワコバチの共生関係は複雑ですね。
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フサザクラ(房桜)葉。フサザクラ科フサザクラ属。
葉は互生し、長さ6~12㎝の円形、先端が尾状にとがり、長い葉柄がある。葉脈は深く、葉の縁には不規則な鋸歯がある。
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フサザクラの倒れそうな幹とピンチヒッターになろうとするヒコバエ。
谷の源頭部や崩壊地、河原などに群生して群落を形成する。土石流などに押し倒されると地下に埋もれた幹から多数の地上茎を出して再生する。
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アブラギリ(油桐)葉。 トウダイグサ科の落葉高木。
葉の形はキリに似る。葉の基部には柄のついた蜜腺が1対ある。
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カラスザンショウ(烏山椒)葉。 ミカン科サンショウ属の落葉樹。
普通のサンショウに比べて、はるかに大きな葉をつける。サンショウ同様、葉には油点があり、特有の香りがある。
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キセキレイが対岸を歩いていました。
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午後から立ち寄った「老川もみじ郷」の紅葉。
ここの崖も、房総半島が海底堆積物が隆起してできたことを物語っていて、地質学として興味深い。
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最後に下車した亀山湖畔公園の風景。ここは静かな場所で、ほっとできました。
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クスノキ(樟、楠) クスノキ科ニッケイ属の常緑高木。
果実の基部には萼のように膨らむ部分がある。本来の萼ではなく、花柄の一部が膨らんでできる花托である。千葉県でナンジャモンジャの木と言えば、このクスノキです。
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イロハカエデ(いろは楓)ムクロジ科カエデ属の落葉高木。
日本では最もよく見られるカエデ属の種で、紅葉の代表種葉は長さ 3.5~6cm、幅 3~7cm で、掌状に深く 5~9裂する。
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(山茶花)花。 ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。花。
秋の終わりから、冬にかけての寒い時期に、花を咲かせる。野生の個体の花の色は部分的に淡い桃色を交えた白色であるのに対し、植栽される園芸品種の花の色は、赤色や白色やピンクなど様々である。
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アオサギとオオバンが見られました。
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他に、返り咲きのミツバツツジ、咲き残りのシロヨメナ、アキノタムラソウの花も見られましたが、写真撮影を見送りました。
以上
by midori7614 | 2015-12-02 21:47 | 関東のみどり