かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き再開4回目(5月10日は雨天中止)は、長池公園で、大気不安定で実施が危ぶまれましたが、どうにか雨に降られずに無事実施できました。主に説明しました植物について、観察した順に、写真を掲載します。
ガマズミ。スイカズラ科ガマズミ属。
花は、同じガマズミ属のカンボクと似ていますが、葉の形が違うし、葉脈の特徴から、ガマズミと判定しています。
小花を拡大してみると、花弁が5枚、オシベ5個、メシベ1個です。
コゴメウツギ。バラ科コゴメウツギ属。
花よりも、葉の特徴で判定しています。
小花を拡大してみると、花弁が5枚、オシベ9~10個、メシベ1個です。
アカメガシワの赤い若葉。
葉が赤く見えるのは、若葉に生えている毛が赤いからです。毛がなくなれば、緑の葉になります。
エビネ。ラン科エビネ属。
ランの花の特徴が判るでしょうか? 正面から拡大してみると、赤茶色に見える基部が萼片3枚と花弁2枚で、5枚に見えます。手前の3枚のように見える白い花弁が唇弁(リップ弁)と言われる花弁1枚です。
横から見ると、判りにくいかもしれませんが、花柄が180度ねじれています。これもランの花の特徴の一つです。
サイハイランのつぼみ。 ラン科サイハイラン属。
花茎に10~20個の花を総状に付ける。花は細長く、淡緑褐色で紅紫色を帯び、垂れ下がる。
ヤブデマリ。 スイカズラ科ガマズミ属。
ほぼ満開の木。枝の上に花序が並ぶ。
花序5個。装飾花が満開だが、中央の両性花の開花はまだ少ない。
マユミ。 ニシキギ科ニシキギ属。
集散花序を出し、直径1cmの緑白色の花をつける。
花弁4枚、オシベ4個、メシベ1個。
ヤガミスゲ。 カヤツリグサ科スゲ属。
茎先に6~14個の小穂が穂状につく。上部に雌花、下部に雄花がつく。
ミツバウツギ。 ミツバウツギ科ミツバウツギ属。
枝先に円錐花序をだし、香りの良い白色の花を付ける。
オカタツナミソウ。 シソ科タツナミソウ属。
丘陵地の木陰に生える多年草。花序は上下に長くならず,ほぼ同じ高さに花が集まってつく。
花の色はタツナミソウよりも淡い。
フタリシズカ。 センリョウ科チャラン属の多年草。
山林の比較的暗い場所に分布する。茎の先に数本(2本の場合が多い)の穂状花序を出し、小さな白い花をつける。
花には花弁も萼もなく、3個のオシベが丸く子房を抱いている。
ウグイスカグラの果実。 スイカズラ科スイカズラ属。
山野の日当たりのよいところ普通に生える。果実は液果。長さ1〜1.5cmの楕円形で、赤く熟す。
ムラサキツユクサ。 ツユクサ科ムラサキツユクサ属。北米原産の園芸植物。
花径2~3センチの紫色の三弁花が茎先に集まって咲く。花の色は青紫や赤紫のものがある。早朝に咲いて午後にはしぼんでしまう一日花である。
アヤメ。 アヤメ科アヤメ属の多年草。
山野の草地に自生。直径8cmほどの紺色の花を1-3個付ける。外花被片(前面に垂れ下がった花びら)には網目模様があるのが特徴。
花1個。花びらを下から見ると、大きく下に垂れる外花被片(萼片)3枚、外花被片の上に横に飛び出している小さめの花びらのメシベ3個、花の中央で上向きに直立する内花被片(花弁)3枚。お判りでしょうか?なお、オシベはメシベの下にあるが、外部からは見えにくいです。
ヒメコウゾの雌花序。 クワ科コウゾ属。
雌雄同株。新枝の上部の葉腋に雌花序を付ける。
ヒメウツギ。 ユキノシタ科ウツギ属。
枝先に円錐花序をだし、白色の花を付ける。
ヤマボウシ。 ミズキ科ミズキ属。
葉の展開後に開花する。白い花びらに見えるのは総苞片で、その中心に小さな花を20~30個つけるが、この写真の花はまだつぼみばかりです。
キンラン。 ラン科キンラン属。
茎の頂に直径1cmの鮮黄色の花を数個付ける。
アマドコロ。 ユリ科アマドコロ属。
葉裏は粉白色を帯びる。葉腋から花柄を下垂し、白色で先端が緑色帯びた長さ1.5~2cmの筒状の花を付ける。茎に四角い稜(角)があるのがナルコユリとの見分けのポイント。
ヤマツツジ。 ツツジ科ツツジ属。
花3輪をアップ。オシベ5個、メシベ1個。
シシガシラ。 シダ植物門シシガシラ科 ヒリュウシダ属に属する植物。
木陰のやや湿った斜面にはえる。
エゴノキ。エゴノキ科エゴノキ属。
新枝の先に白色の花が垂れ下がって付く。花冠は直径5cm、5深裂し、外面に星状毛がある。オシベ10個、メシベ1個。
以上