のん木草・みどり見て歩き

4月20日 神代植物公園見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き再開2回目は、神代植物公園で、好天に恵まれて、楽しく実施しました。春の花の移り変わりは早いもので、桜は八重桜や菊桜で終わりに近づき、ツツジがかなり咲いています。フジとボタンも開花し始めていました。では、主に説明しました植物について、写真を掲載します。

西洋シャクナゲ。

常緑のツツジで、花の構造は日本のツツジ、サツキと同じなので、花粉を確認してみました。粘着性のある花粉は、オシベの先端に見える赤茶色の筒状の中に保管されています。蝶などの虫がオシベの筒状の先端にある二つの穴の部分に触れると、粘着性のある花粉が引き出されます。虫の代わりに、綿棒を使用して確認してみました。

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ツツジの季節を迎えました。4月中旬~5月中旬に咲くのがツツジで、5月中旬~6月中旬(陰暦の皐月)に咲くのがサツキと区別されています。俳句の季語では、ツツジが春、サツキが夏と決められています。しかし、最近は天候不順が激しく、開花期の区別が怪しくなっています。他にも、新芽の出方、花の咲き方、オシベの数、常緑性と半落葉性などでの区別がありますが、例外のものがあったり、微妙な判定に苦しんだりするので、おおよその目安と考えた方が良いと思います。

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二段咲きのように見えるクルメツツジ系統の花。

萼片が花弁化したものと思いましたら、良く見ると萼片は更に下にあります。何故、このような花弁となったのか調べていますが、文献が見つからず、まだ判りません。

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カラフルな花を咲かせるクルメツツジ系統の株。

梅で言えば「思いのまま」、花桃で言えば「源平咲き」のようなツツジです。このような現象は、ツバキでも見られ、キメラ現象と言うらしいです。キメラとは、頭が獅子、胴が山羊、尻尾が大蛇というギリシャ神話に出てくる架空の動物のことです。

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オシベ9本のヒラドツツジ系統の花。

この花の原種はオシベ10本ですが、栽培品種でいろいろと改良されているものでは、オシベの本数が減少しているものが多いそうです。道路端に植えられているオオムラサキなどのオシベで確認してみるのも面白そうですね。

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トウグミ (唐茱萸)。 グミ科グミ属。

唐の名前がつくが、中国から導入されたものではなく、日本の自生種である。春に、葉腋に1-2cmの淡黄色の円筒形の花を数個垂れ下げる。春に花が咲くグミで一般に多くみられるのは、アキグミ、ナツグミ、トウグミの3種でしょう。花の色合い、葉腋に付く花数などの区別もありますが、葉の表面の毛が星状毛であればトウグミ、鱗状毛が密であればアキグミ、まばらであればナツグミと区別できます。ルーペはいつも持参していると便利ですね。

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ヤマブキとシロヤマブキ。

花色が違うだけでなく、花弁の数、果実の数がヤマブキは5個、シロヤマブキは4個と違う。葉の付き方もヤマブキは互生、シロヤマブキは対生と違う。同じバラ科であるが、属はヤマブキ属とシロヤマブキ属と違います。

ヤマブキ。

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シロヤマブキ。

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ヤマシャクヤク(山芍薬)。 ボタン科ボタン属の多年草。

落葉広葉樹林下などの山地帯に生える。茎の高さは、30-40 cm。茎の先端に直径4-5 cmの花を1個つけ、上を向いて開く。バナナに似た形状の3本の雌しべの周りには先端が黄色の雄しべが多数付く。花弁は白色で5-7枚。

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オトコヨウゾメ。 スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。

短い枝先に1対の葉とともに散房花序をつけ、白色の花をまばらに3-30個つけ、花はしばしば薄い紅色を帯びる。花弁はおわん状で先端がわずかに5裂する。花序はしばしば垂れさがり、径1-6cmになり、花序の柄の長さは2-3cmになり、紅色を帯びる。萼は小さく5裂し、裂片は長さ約0.5-1mmの小さな3角形で帯赤色。花冠は5中裂し、斜開して径6-9mmになる。雄蕊は5個あり、花冠裂片より短く、花糸の長さ1-1.8mm、葯は広楕円形で長さ0.5-0.8mmになる。子房は長さ約1.2mmで無毛、柱頭はほぼ無柄で3裂する。

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神代植物公園さくら園のサトザクラ。

寒桜から始まった今年の桜も、八重咲~菊咲の里桜で終わりを迎えます。

梅護寺数珠掛桜(バイゴジジュズカケザクラ)

花の色は薄紅色で、細いはなびらが多数見られる菊咲きの桜。花の大きさは4cm程度と大輪。咲いてから時間がたつと色が少し薄れる。

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福禄寿(フクロクジュ)

荒川堤にあった品種。花は大輪、八重咲きで淡紅色。開花期は4月下旬。
大輪の八重桜で、花弁がねじれる様に曲がる。花弁の濃い部分と薄い部分のコントラストが美しい桜。

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普賢象(フゲンゾウ)。 

花が重弁の八重桜であり、大輪の花を咲かす。花は若いうちは薄紅色をしており、徐々に白くなっていく。最盛期を過ぎると徐々に花の中心部が赤く染まる。メシベが花の中央から2本出ており、細い葉のように葉化している。この雌しべが普賢菩薩の乗る普賢象の鼻に似ている事からこの名前がつけられた

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松月(ショウゲツ)
昔、東京の荒川堤にあった、美しい八重桜の代表品種です。

大輪の花を咲かせ、花はある程度の集まりをつくり、下に向かって垂れて咲く。八重咲きで、花びらは薄い紅色で、花の端が赤く中心は白くなる。メシベは1~2本であるが、葉化することがある。枝を横に広げ、傘型の樹形になる。

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大村桜(オオムラザクラ)

花が2段咲きで、外花と内花が1本のメシベで串ざしをしたようになっていることと、がく片と花弁の数が多いことです。花弁も少なくとも60枚、多いもので200枚にも及んでいます。花の色は、つぼみの時はえび茶で満開の時は、ピンク色となり、極めて優美で気高く、名桜中の名桜と言われています。

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なお、前回見て歩きの新宿御苑のブログに掲載した一葉、鬱金、白妙、関山、御衣黄は今回見られましたが、掲載量の制約から掲載見送りました。

ハナズオウ(花蘇芳)。 中国原産のマメ科ジャケツイバラ亜科。

枝に花芽を多数つけ、葉に先立って開花する。花には花柄がなく、枝から直接に花がついている。花は紅色から赤紫(白花品種もある)で長さ1cmほどの蝶形花。

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菊桃(キクモモ)。 バラ科サクラ属。

ハナモモ(花桃)の園芸品種。花形は菊に似て、紅色(鮮やかな桃色)の八重咲きになる。桃の花のようでもあるし、菊のような形もしているところからの命名であろう。

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ハナイカダ(花筏)。 ハナイカダ科ハナイカダ属。

雌雄別株。葉の表面の主脈の中央付近に淡緑色の花をつける。

雄花の花1個とつぼみ数個。

雄花は数個ずつつく。雄花のオシベは3〜数個、花柱は退化している。

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雌花のつぼみ1個。

雌花はふつう1個つくが、ときに23個つく。花は直径45mm、花弁は卵状三角形で34個。雌花の花柱は34裂、オシベはない。花柄は23mm

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コクサギ(小臭木)。 ミカン科コクサギ属の落葉低木。

葉が特殊な互生で、左右交互に2個ずつつく「コクサギ型葉序」で知られるコクサギ。

雌雄異株。新葉の展開の直後に緑色の花を咲かせる。

雄花は長さ24cmの総状花序を形成する。それぞれの花には数mmの花柄があり、その中間に小さな苞葉がある。萼・花弁は4枚、オシベも4本。

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雌花は雄花よりも大きく、約10mm程度の柄があり、中間に苞葉がある。茎から単生するので注意しないと、その存在がわかりにくい。萼・花弁は4枚で、柱頭は4裂する。花弁の長さは3mmほどで、黄緑色。子房は4つに分かれている。

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ヤマフジ(山藤)。 マメ科フジ属のつる性落葉木本。

直射日光の差す場所を好む、好日性植物である。葉腋から総状花序を下垂して、蝶形の多数の花を付ける。色は通常は紫色。藤色の色名はこれに由来する。

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ボタン(牡丹) ボタン科ボタン属の落葉小低木。

中国が原産の牡丹の花は、古くから「花の王様」と呼ばれて親しまれてきました。ボリュームたっぷりのあでやかな花は、絹のような大きく薄い花びらを幾重にも重ね、毬のようにまとまっている姿が美しい。

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以上


by midori7614 | 2017-04-22 17:56 | 関東のみどり
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