のん木草・みどり見て歩き

5月19日 神代植物公園のバラ その2

その1で、モダンローズのハイブリッド・テイ系の品種を沢山掲載しました。それ以外に見られたバラの品種を、モダンローズのフロリバンダ、つる性、シュラブなどの品種、オールドローズの交配交雑種~原種の順で、掲載します。

◎フロリバンダ(F)。
フロリバンダとは多花の意。 系統をたどると、最初に生まれたのが日本の野生種ノイバラとコウシンバラの交配でできたポリアンサ系。そのポリアンサ系とハイブリッドティー系のバラを掛け合わせ、ハイブリッドポリアンサ系のバラが誕生しました。それが後にフロリバンダローズと紹介され、世界中にその名前が知られる様になりました。 フロリバンダは中輪房咲きで多花、四季咲き性で長い間花を楽める特徴から、花壇やグランドカバー等のガーデン用としても重宝され、広く植栽されています。

アイスバーブ。 1958年ドイツで作出された。花色は透明感のある純白色で、清楚な雰囲気のバラ。トゲが少なめで、枝が細く、ややうつむき加減に咲きます。多花性で花もちも良く、丈夫で育てやすいため、世界中で植栽されている銘花です。ティーローズ系のさわやかな香りがします。1983年世界バラ会議の栄誉殿堂入りしました。
e0145782_562347.jpg

スヴェニール・ド・アンネ・フランク。 1960年ベルギーで作出された。花色はアプリコットピンク~オレンジ色の半剣弁カップ咲きの中輪のバラ。香りは微香。アンネ・フランクを偲んで名づけられたバラで、「アンネのバラ」とも呼ばれます
e0145782_572963.jpg

ユーロピアーナ。 1963年オランダ作出された。花色は深いローズレッド、丸弁平咲きの中輪のバラ。香りは微香。
e0145782_582164.jpg

プリンセス・ミチコ。1966年イギリスで作出された。美智子皇后陛下が皇太子妃の時に、イギリスの育種家から贈られたバラです。丸弁の半八重・房咲きで、蛍光色のような濃いオレンジ色。花つき・花もちがよく、強健種で、寒冷地でも良く育ち、花色もきれいにでます。葉は照り葉で、トゲが多め。樹形はコンパクトなので、花壇や鉢植えに向いています。
e0145782_592595.jpg

6023 フリージア。 1972年ドイツで作出された。澄んだ鮮やかな黄色とフルーティーな香り。フロリバンダ系の中ではめずらしい、芳香性のバラです。花形は、丸弁カップ咲きから咲き進むにつれて平咲きになります。花つき・花持ちが良く、色もあせにくい優良品種です。
e0145782_5103747.jpg

モナリザ。 1980年ドイツで作出された。名前が似ていますが、明るいレッド・丸弁のカップ咲きの"ザ・モナリザ"は別の品種です。
e0145782_5112674.jpg

イントゥリーグ。 1982年アメリカで作出された。花色は深いワインレッド色。半剣弁カップ咲きで、強い香りがあります。魅惑的なめずらしい色合で、人気のある品種です。最近は、切り花としても流通しています。
e0145782_5145874.jpg

ブルー・リバー。 1984年ドイツ作出された。半剣弁高芯咲きで、花色は明るい藤色~ローズの大輪のバラ。香りは強香。
e0145782_5522885.jpg

マチルダ。 1987年フランスで作出された。花色は、アイボリーホワイトと淡いピンク色のグラデーション。丸弁の八重平咲き。微香性。四季咲き。花つきが良く、強健で、コンパクトにまとまるため、鉢植えにも適しています。
e0145782_553695.jpg

銀嶺。 1990年日本で作出された。花色はクリーム色、半剣弁高芯咲きの中輪のバラ。香りは中香。
e0145782_5534839.jpg

ブルー・バユー。 1993年ドイツで作出された。花色は淡い紫色、丸弁抱え咲きの中輪のバラ。香りは微香。
e0145782_5542892.jpg

緑光。 1999年日本で作出された。花色が緑色の珍しいバラ。
e0145782_5551397.jpg

ノックアウト。 2000年フランスで作出された。花色はローズピンク、半八重咲きの中輪のバラ。香りは微香。ノックアウトの名前の由来は虫を寄せ付けないバラであることから。
e0145782_5555622.jpg

以下、特徴の説明を省略して、掲載します。
フィデリオ。 1964年フランスで作出された。
e0145782_5564212.jpg

チャールストン。1965年フランスで作出された。
e0145782_5572210.jpg

花霞。1984年日本で作出された。
e0145782_5123055.jpg

マガリ。 1986年フランスで作出された。
e0145782_5581657.jpg

神代植物公園金賞:田毎の月。
e0145782_5585048.jpg

クライミングローズ(CL)
つる性のバラ。クライミング・ハイブリッド・ティ(ClHT)、クライミング・フロリバンダ(CLF)、
クライミング・ミニチュア(ClMin)、大輪咲きクライミング・ローズ(LCl)、ランブラー(R)に分けられることもある。

ニュー・ドーン。 1930年アメリカで作出された。花色は、淡く優しいピンク色。遅咲きのクライミングローズです。半八重のカップ咲きで、数輪の房咲きになり、花つきがとても良い品種。
青リンゴのような爽やかな香りがあります。1997年の世界バラ会議で、 栄誉殿堂入りしました。
e0145782_60247.jpg

春風。 1985年日本で作出された。
e0145782_62377.jpg

バタースコッチ。 1986年アメリカで作出された。黄色系のオレンジ褐色から、先進むにつれ茶色系に色が変化する珍しい花色です。花は大きく10cm程度。うつむきがちで渋めの花色なので、落ち着いた雰囲気のバラです。房咲きになる事も多く、つる性で良く伸びるので、壁面やアーチ仕立てに向いています。
e0145782_644820.jpg

ピエール ドゥ ロンサール。 1989年フランスで作出された。花色はクリームホワイトとピンクの覆輪。モダンローズながらコロコロとしたクラシカルな雰囲気の花がうつむきがちに咲く様子は、とてもロマンティックです。2006年バラ世界会議の栄誉殿堂入りしました。
e0145782_654797.jpg

ルージュ・ピエール ドゥ ロンサール。2002年フランスで作出された。ピエール ドゥ ロンサールの大輪のバラ。
e0145782_662728.jpg

つるサマースノー。1936年アメリカで作出された。波打つ白い花弁が美しいクライミングローズ。つるバラの中でも特に花つきが良く、大きな房状になって枝いっぱいに花をつけます。トゲがほとんどなく、枝はしなやかで壁面等に誘引しやすい品種。
ここのバラは、1本の枝から紅白2種類の花が咲いていました。
e0145782_673027.jpg

一つの花の中で、花弁1枚が紅色でした。ウメの「思いのまま」という品種と同じ現象です。
e0145782_6111773.jpg


グランディフローラ・ローズ(Gr)
ハイブリッド・ティー・ローズとフロリバンダ・ローズの間の品種。大輪・房咲き、花も多く四季咲きで、耐病性有り。
クイーン・エリザベス。1954年アメリカで作出された。
e0145782_6121710.jpg


シュラブ・ローズ(S)
シュラブ・ローズは、広義では半つる性のバラを指し、狭義では半つる性のバラのなかのシュラブ(モダン・シュラブ)と呼ばれる系統を指します。枝を長く伸ばせば小型のつるバラとして利用でき、また、四季咲き性や返り咲き性の品種の多くは短く切り詰めて、ブッシュ・ローズのように仕立てることもでき、利用範囲の広いバラです。花色も豊富で、小輪から大輪まであり、強い香りのある品種もあります。

サリー・ホームズ。 1976年イギリスで作出された。花色はシルバーピンク、一重咲き花弁5枚の中輪バラ。香りは中香。2012年バラ世界会議の栄誉殿堂入りしました。一重の殿堂入りはこれが初めてで、話題となったバラ。
e0145782_6132224.jpg

ボニカ‘82。 1982年フランスで作出された。花色は淡いピンクで、丸弁平咲きの中輪のバラ。花弁数は30~50枚。香りは微香。2003年バラ世界会議の栄誉殿堂入りしました。
e0145782_6135691.jpg

グラハム・トーマス。 1983年イギリスで作出された。黄色のカップ咲き、中輪のバラ。香りは強香。2009年バラ世界会議の栄誉殿堂入りしました。
e0145782_6144580.jpg


オールドローズ。
1867年以前から存在した交配品種、原種交雑野生種、原種など全部を含む。

ダマスク・ローズ。 花は半八重の盃咲きで、中心は4つに分かれる。ダマスク系の香りがある。香料の原料として栽培されてきた。
e0145782_6153640.jpg

ヨーク・アンド・ランカスター。 花色は変化に富み、一つの株に白やピンクの単色から、白とピンクの混ざりや、白にピンクの斑入りなどの花が咲く。イギリスのバラ戦争のヨーク家とランカスター家の紋章に見立てて名付けられた。
e0145782_616286.jpg

アンリ・マルタン。 モスローズ(蕾や花首、茎に苔(モス)状の繊毛がある。花径は平均8~10cmで、主に白とピンクの花色が多い。ほぼ春のみの開花であるが、まれに返り咲きするものもある。強香。やや耐寒性有り。)の系統のバラ。濃い花色が特徴。ダマスク系の芳香がある。
e0145782_617167.jpg

シャポー・ド・ナポレオン。 花弁100枚を超える完全八重の盃咲き。花色はピンクで、ダマスク香を含んだ強い芳香を持つ。萼がナポレオンの帽子に似ることから、名付けられた。モス系。
e0145782_6175673.jpg

ローズ・ド・メイ。 花は房咲きで、蕾の時はピンクで、開花すると淡いピンクから濃いピンクへ変化する。濃厚なダマスク香がする。ダマスク系。
e0145782_6184329.jpg

ロサ・ロクスブルギー。 花は藤色がかったピンクで、中心は赤みの強いピンクとなる。花弁は150枚を超えることが多い。花が円形でなく、一部欠けた形に咲くことから、十六夜の月を連想して、和名はイザヨイバラと名付けられた。花径は7~8cm、開花は5~6月で、その後も時折開花する。中国原産。
e0145782_6193414.jpg

原種交雑種。
モーツアルト。 花は小輪で一重咲き。小さな花が大きな房を作って咲く。花色は深紅色で、花芯は白色。芳香がある。初夏から夏まで咲く。
e0145782_62036100.jpg

グリーン・ローズ。 19世紀前半、アメリカで発見されたチャイナローズの枝変わり品種。花弁が全て萼片化した緑色の花を咲かせる。四季咲き性。
e0145782_621374.jpg

ロサ・キネンシス・ミニマ。 花色はやわらかいピンク、白、赤など。八重または一重咲き、春から夏に咲く。高さ30cmほどの矮性種でトゲは少ない。現代のミニチュアローズの基になったとされる品種。花径は3~3.5cm。中国原産。
e0145782_6222362.jpg

コウシンバラ。 花は濃紅色で八重または半八重咲き。香辛料の香りがする。四季咲き性で、ハイブリッド・テイーローズの四季咲きの基になった品種。中国原産。
e0145782_623727.jpg

原種。
ノイバラ。 小さな白色の花を枝先に多数付ける。花には芳香がある。バラ改良の基本種として、ポリアンタ(Pol)系、フロリバンダ(F)系の基となった原種。東アジア、日本原産で、日本のいたるところで見られる。
e0145782_6235320.jpg

テリハノイバラ・つぼみ。 葉は光沢がある。花は一重で純白、甘い香りがする。欧米にどうにゅうされ、育種に用いられて、現在の観賞用つるバラの基になったとされるバラ。中国東部~日本原産。
e0145782_6243784.jpg

ショウノスケバラ。 葉は細長く、縁が波打つ。花は白く小さく、わずかに香る。ノイバラの変種と言われている。
e0145782_6251325.jpg

ロサ・デユポンテイー。 花は一重あるいは半八重で、強い香りがある。花色は白にわずかなピンクのぼかしがあり、開花すると純白になる。最も美しいバラの一つとされる。
e0145782_6254919.jpg

以上
by midori7614 | 2016-05-24 06:27 | 関東のみどり
<< 5月19日 神代植物公園のバラ... 5月19日 神代植物公園のバラ... >>