のん木草・みどり見て歩き

4月3日殿ヶ谷戸庭園と日立中央研究所庭園見て歩き

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の今年度第10回目の見て歩き行事を、国分寺の殿ヶ谷戸庭園と日立中央研究所庭園の見て歩きで実施しました。前日2日発表の天気予報では、曇り、日中降水確率は10~20%、12時頃晴れの予報で、まあまあ良いお天気に恵まれたと思っていました。ところが、朝6時に起床しましたら、雨降りで、あわててしまいました。9時半ころまで、雨が降っていましたが、10時集合のころから解散の14時30分頃までは、雨が降らずに、傘を使用しないで、見て歩きができて、ほっとしました。勿論、曇天でしたので、風景写真はさえませんでした。
殿ヶ谷戸庭園
次郎弁天池の風景。
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次郎弁天池のパノラマ風景。
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日立中央研究所庭園
野川の源水地の一つ。
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湧き水を集めた池と周囲の風景。
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野川へ流れ出る手前の庭園内の水たまり。
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雨上がりでしたので、花は水滴がついているみずみずしいものばかりでした。そこで、良い機会ですので、水滴について調べてみました。
花びらや葉の表面ではじかれた親水性の水滴は、サイズの大きい溝に入れても、小さいサイズの溝には入れません。この現象によって、水と固体間の界面は高い親水性を示し、水滴がしつこく花びらや葉の表面にくっついているとのことです。また、この水滴の大きさが10μL(1Lの100万分の1)以上になると、水滴の重さと表面張力が抑えられることにより、水滴は落下するそうです。この現象は、バラの花弁で顕著に見られ、ローズペダル(バラの花弁)効果と言われています。逆に、ハスやサトイモの葉に見られる水滴は、引き付ける親水性と水をはじく疎水性をもつ葉の表面の凸凹構造が作り出す超撥水性によって作られる球体の水滴です。この超撥水性の効果を、ロータス(ハス)効果と言われています。親水性のペダル効果と超撥水性のロータス効果は真逆のものです。

殿ヶ谷戸庭園で見られた植物から。
みずみずしい春牡丹のつぼみ。水滴が落ちないのはバラの花弁で見られるペダル効果と似たものらしいですね。
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水滴が落ちないペダル効果が見られるベニバナトキワマンサクの花。
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水滴が落ちないペダル効果が見られるカルミアのつぼみ。
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これも水滴が落ちないペダル効果が見られるトキワイカリソウの花。黄色い花粉が濡れないように、横向き~下向きの花弁が守っていますね。
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これもペダル効果とみられるシデコブシの花。
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これもペダル効果とみられるキクモモの花とつぼみ。
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これもペダル効果とみられるシュンランの花。
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日立中央研究所庭園で見られた花。
ヤマツツジ。これもペダル効果の水滴がみられる
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その他、殿ヶ谷戸庭園で見られた植物。
珍しいオレンジ色のミツマタの花。
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満開のフッキソウ。草でなく、常緑のつる性樹木です。
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中国が原産地のボケ。
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花弁とオシベが散って、葉が展開し始めて、メシベと萼片だけが残ったトサミズキ。春は短い間に、植物が変化していくので、変化に注目して見ていると楽しいですね。
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この時期にしか見られないのは、メシベの子房ですね。メシベ2本で、良く見ると、薄緑色の子房も2個に分かれていますね。果実は2個ずつペアとして、できるのでしょう。
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イチリンソウ。花も一回りニリンソウよりも大木ですが、同定は、葉の違いです。三出複葉の小葉に葉柄があるのと葉の縁の欠刻が細かく多いです。
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ニリンソウ。白く花弁に見えるのは、萼片で。花弁は見あたりません。
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カタクリ。白いメシベの先端は三つに分かれ、オシベは長短合計6本です。下から良く見ると、W字マークの蜜標識(ネクターガイド)があります。
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ヒトリシズカ(一人静) センリョウ科チャラン属の多年草。。
高さは10~30cm。葉は4枚が輪生状に付き光沢があり、縁には鋸歯がある。花期は4~5月で、茎の先に1本の穂状花序を出し、ブラシ状の小さな白い花をつける。一本で生えるのは稀で、普通群生する。
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花びらはなく、オシベは白く糸状に伸び3本が合着する。葯(花粉)はオシベの付けねのところの両側に2個。その上部に透明のメシベの子房がある。この写真では葯(花粉)が良く見えないですね。
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ハラン(葉蘭) キジカクシ科スズラン亜科ハラン属の常緑多年草。
茎は地下を横に這う地下茎。葉は薄いが硬くてつやがあり、深緑色。花は紫色で多肉質。5月ごろ地下茎から出て地面すれすれに咲く。ちょうど花が地面にめり込んだような格好である。果実も地表に乗った姿になる。
花。
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果実。
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モチノキ(黐の木) モチノキ科モチノキ属。雌雄異株の常緑高木。
開花期は春、花弁はうすい黄色でごく短い枝に束になって咲く。雄花には4本のオシベ、雌花には緑色の大きな円柱形の子房と退化したオシベがある。この花は雄花。
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その他、日立中央研究所庭園で見られた植物と鳥。
美味しそうなタラノキの芽。
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セキショウ(石菖) ショウブ科ショウブ属に属する多年生植物。
茎からは先の尖った線形葉を多数根生する。花は淡黄色の肉穂花序で、春から初夏にかけて開花する。
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アオキ(青木)ガリア科またはアオキ科アオキ属の常緑低木。
花は3〜5月に咲き、褐色または緑色で枝先に穂のようにつける。花弁を4枚有し、子房下位、単性花で雌雄異株。雌株の方が花序は小さく、花が少ない。花弁は4枚で紫褐色。雌花は雄しべが退化して無い。これは雌花。
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雄株の花序は大きく、花の数も多い。雄しべは4本で、雌しべの痕跡がある。雄花と雌花を比較すると、雌花のほうが、開花時期が遅いような気がする。雌雄異株なのに、開花時期をずらすことに、意味があるのだろうか。これは雄花。
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ソメイヨシノ(染井吉野)
江戸彼岸系と大島桜系の交雑または交配品種と言われる。DNA分析では、ヤマザクラ系も少し混じっていると言われている。花弁は5枚で、花色は蕾では萼等も含めて濃い赤に見えるが、咲き始めは淡紅色、満開になると白色に近づく。
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ソメイヨシノと同定する根拠。萼筒の形と葉柄の有毛。
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オオシマザクラ(大島桜)
房総半島や伊豆半島の南部、伊豆七島など本州の暖帯に自生する桜です。若葉は黄緑色で、山桜と同様に花より先に葉が開きます。花は白色で黄緑の若葉とよく調和し、優雅な美しさがある。
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オオシマザクラと同定する根拠。萼筒の形、萼片の鋸歯、葉柄などの無毛。
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ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ)
江戸彼岸系統の八重咲きの枝垂れる品種。
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ヤエベニシダレと同定する根拠。萼筒の形と葉柄の有毛。
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イヌシデ(犬四手)の雄花と雌花。 カバノキ科シデ属。
雄花序は黄褐色で長さ4~5cm、前年枝から垂れ下がる。雄花序は枝元につく。雌花序は本年枝や短枝の先端に上向きにつくか、または垂れ下がる。
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マガモとカルガモが泳いでいました。
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皇室から皇居の白鳥をいただいたとの話の白鳥。
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以上
by midori7614 | 2016-04-05 11:43 | 関東のみどり
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