のん木草・みどり見て歩き

3月15日 王禅寺ふるさと公園。

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の新年度第7回目の見て歩き行事を、川崎市制60年記念行事で作られた王禅寺ふるさと公園で行いました。前日の雨降りが嘘のような雲ひとつない快晴でしたが、北風が吹きましたので、体感温度は少し寒く感じましたが、快適に、楽しく1日を過ごすことが出来ました。
次の道順で、王禅寺ふるさと公園と王禅寺の見て歩きをしました。
見られた植物を、ほぼ見た順に掲載します。

ヤマモモ(山桃) ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹。
花期は3〜4月、雌雄異株で、雄木は赤みを帯びた3cm程度の花穂に褐色の雄花を咲かせ、雌木は長さ1cmほどの紅色の雌花を咲かせます。いずれもぱっとしない花ですが、風によって受粉する風媒花で、虫を誘うような目立つ花びらなどが必要ないのだと考えられます。
雄花序のつぼみ。
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ユズリハ(譲葉)ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木。
葉は長さ20cmほどで、枝先にらせん状につく。葉は長めの楕円形でやや先端が尖り、縁はゆるく波打ちなめらかでぎざぎざはありません。質は厚くて光沢があり色は濃い緑色で葉と枝をつなぐ軸(葉柄:ようへい)の部分が赤みを帯びます。
常緑樹はたいがい、新しい葉が育つと古い葉が落ちていくものですが ユズリハの場合、その新旧の葉の世代交代が「若葉が生えそろったら→古い葉が一斉に枯れ落ちる」という風に短期間に行われる上にとてもはっきりしているのが特長です。 その様子が親(古い葉)と子(若い葉)が世代交代を繰り返し(葉が枯れ落ちて入れ替わり)、 家が続いていく(樹が成長していく)という「子孫繁栄」に見立てられ、縁起の良い木とされています。
葉。
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ウグイスカグラ(鶯神楽)。 スイカズラ科スイカズラ属。
山野の日当たりの良い場所に自生する日本固有種。花は、初春から枝先の葉腋に1~2センチの花柄を出して淡紅色の漏斗状の花を2個下垂する。花冠は1~2センチ、先端は5裂、裂片は平開する。
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ヒュウガミズキ(日向水木) マンサク科トサミズキ属の落葉低木。
早春に、葉の展開に先立って開花する。1つの花序につく花の数は1~3個で、花の色は淡い黄色で、花径1センチくらいの5弁花である。
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サンシュユ(山茱萸)。 ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。
葉の展開に先立って開花する。1つの花序につく花の数は40個程で、花の色は鮮黄色で、花弁は4個で反り返り、オシベは4個。メシベ1個である。
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オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子) カバノキ科ハンノキ属の落葉高木。日本固有種。
早春に、葉が出る前に花を開く。雌雄同株、雌雄異花で、枝の先端から葉芽、雌花序、雄花序の順につく。雌花序は小さく直立または斜立する穂状花序で、雄花序は下垂する尾状花序である。なお、同じ仲間のヤシャブシ(夜叉五倍子)は、オオバヤシャブシとは違い、枝の先端から雄花、葉または雌花の順につき、ここで区別できる。
また、近年、花粉が花粉症などのアレルゲンとなることが知られるようになった。
枝の先端から、葉芽、雌花序、雄花序。
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カンヒザクラ(寒緋桜)。バラ科サクラ属の種名。
原産地は台湾、中国南部。日本でも鹿児島県や琉球列島に分布。緋紅色の花を半開した鐘状に下向きにつける。 小輪の一重咲きで、花弁は5枚。亜熱帯性の桜だが、比較的耐寒性はあって関東でも育つ。
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タマナワザクラ玉縄桜
「染井吉野」の実生株から大船のフラワーセンターが選択育成した品種で、 河津桜と同じ早咲きの桜です。染井吉野と早咲き大島桜の自然交雑種であると推定されている。気温の低い時期に咲き、鑑賞期間が長い。
•染井吉野より早咲きで、2月中旬から咲き始め、3月上旬に見頃を迎える。
•染井吉野より、花びらはピンク色がやや濃い。
これがお目当てのタマナワザクラ13本が植栽されているパノラマ風景。
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つぼみと開花。
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シキミ(樒、櫁、梻)。 シキミ科シキミ属の常緑高木。
花は葉の付け根から一つずつ出て春に咲く。花びらは淡黄色で細長く、ややねじれたようになる。花や葉、実、さらに根から茎にいたるまでの全てが毒成分を含む。事故が多いため、シキミの実は植物としては唯一、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。
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ハクモクレン(白木蓮、白木蘭)。 モクレン科モクレン属 の落葉高木。
雌雄同株の両性花。白い大きな、芳香のある花が3月に、枝先に上向きにつく。花弁が6枚、萼片が3枚だが、白くて区別はつかずに、花びらが9枚あるように見える。
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ボケ(木瓜)。バラ科ボケ属の落葉低木。
若枝は褐色の毛があり、古くなると灰黒色。樹皮は縦に浅く裂け、小枝は刺となる。葉は長楕円形・楕円形。長さ5 - 9cmで、鋭頭でまれに鈍頭。基部はくさび形で細鋭鋸歯縁。花は3 - 4月(秋咲き種は11月~12月)に葉よりも先に開く。短枝の脇に数個つき、径2.5 - 3.5cm。色は基本的に淡紅、緋紅。白と紅の斑、白などがある。
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フキ(蕗)。 キク科フキ属の多年草。
早春、葉の伸出より先に花茎が伸び出す。これを蕗の薹(フキノトウ)と呼んでいる。雌雄異花であり、雌花は受粉後、花茎を伸ばし、タンポポのような綿毛をつけた種子を飛ばす。
雄花。
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アセビ(馬酔木)。ツツジ科アセビ属。
花は3~4月ころに白色のつぼ状の小花を花枝の先に密につける。花冠は、5裂して、先の方が少しつぼまる。オシベ10本、先端の花粉袋の先に、ツノみたいな突起物が2本出ている。この突起物に昆虫の口が触れると花粉を落とすことで受粉をさせるという、絶妙な構造で、花粉を運ばせるアセビの工夫である。
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アケボノアセビ(曙馬酔木)。
花の色に、紅色が混じるアセビの品種。濃紅色の品種をベニバナアセビという
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オオイヌノフグリ。 オオバコ科クワガタソウ属の越年草。
秋に芽を出して他の植物が繁茂しない冬に横に広がって育ち、早春に多数の花をつけ、春の終わりには枯れてしまう。夏の間は種子で過ごす。寒さに耐えるため、細胞内の糖濃度を高める機能を持ち、葉と茎に生える短毛で雪と霜を遠ざけて保温する。
花弁は4枚。それぞれ大きさが少し異なる。花は太陽光によって開閉し、1日花と言われるが、2日目にもう一度開くものもある。花の中心にある蜜でハナアブなどの虫を誘う虫媒花だが、自家受粉も可能。自然群落の5個体で、1個体あたり平均545個の種子が生産されたという調査結果がある。
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ヒメオドリコソウ。 シソ科オドリコソウ属。
ヨーロッパ原産の越年草。花は明るい赤紫色の唇形花で、上部の葉の脇から外側に向かって開き、上から見ると放射状に並ぶ。
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ハコベ(繁縷、蘩蔞)。 ナデシコ科ハコベ属。
背の低い草本で、一年草、越年草または多年草。茎は株状になるか1本立ちになり、よく枝分かれして密集した群落を作る。茎には節があり、節ごとに葉を互生する。葉は扁平で、茎の下部に葉柄があるものと無いものがある。花は集散花序か茎先や葉腋に単生する。萼片は5個。花弁は白色まれに緑色で5弁であるが、根元近くまで深く2裂するものがあるため、一見では10弁に見える。まれに花弁が退化して無いものもある。オシベはふつう10個。メシベの花柱はふつう3個。
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タマノカンアオイ(多摩の寒葵)。 ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草。
多摩丘陵と周辺部にのみ分布し、林の中に生える。花は半ば土に埋もれて咲く。萼筒の色は暗い紫色である。萼筒は先がやや開いた筒形で、先は3つに裂ける。花弁のように見えるが実は萼片(萼)であり、放射相称で、3枚の萼片が合着し、筒状やつぼ状、釣り鐘状などの形の萼筒を形成し、先端は三裂の萼裂片となる。またまれに花弁をつけるが、退化しておりごく小さい。オシベは3本または6本。花粉媒介に関する説の一つに、花粉媒介者がカタツムリやナメクジであるとの説があり、カタツムリ媒という用語も存在する。その他に、ワラジムシやヤスデが媒介しているとの説もあり、確定していないのが現状である。一部の種については、キノコバエが花粉媒介を行うことが報告されている。
開花直前のつぼみ。
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開花した花。
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ハナモモ(花桃) バラ科サクラ属の耐寒性落葉低木。原産地は中国。
花を観賞するために改良されたモモで、花つきがよいため、庭木などによく利用される。一重咲きと八重咲きがあり、樹形は立性で、枝垂れ性、ほうき立ち性、矮性などもある。
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ダンコウバイ(檀香梅)。 クスノキ科クロモジ属の落葉小高木。
雌雄異株。早春に、葉が出る前に、散形花序の小さい淡黄色の花をつける。花序は無柄。小花柄は1cm余で、絹毛が密生する。花被片は6枚。
雄花序。
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ヤブツバキ(藪椿)。ツバキ科 ツバキ属
花の色は基本的には赤で、花径5~8センチくらいの筒状の5弁花を咲かせる。雄しべはたくさんある。離弁花だが花弁のつけ根と雄しべが合着しているので、花びら1枚ずつは散らないで1花ごと落花する。一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。
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以上
by midori7614 | 2016-03-16 10:58 | 身近なみどり
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