のん木草・みどり見て歩き

2月18日 府中市郷土の森観察会

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」の新年度第3回目の見て歩き行事を、府中市郷土の森で行いました。快晴で、穏やかなお天気に恵まれ、楽しい1日を過ごせました。行程は次の通りでした。
分倍河原駅9:50→(バス)→9:56バス停「郷土の森正門」→府中市郷土の森・受付~正門→芝生広場→実梅の梅林→やすらぎ亭→長屋門→県木園→花梅の梅林→万葉の歌碑→町役場→正門(一時退出)→観光物産館内食堂(昼食)→正門(再入場)→けやき通り→水あそびの池→あずまや→梅園→あずまや→14:15博物館本館(解散)→正門(退出)→バス停「郷土の森正門」14:34→14:40分倍河原駅

見られた花は、ウメ、サンシュユ、ヒイラギナンテン、マンサク、フクジュソウでした。
府中市郷土の森で見られた植物を、参加者の復習に役立てばと思い、掲載します。

見ごろで目立ったウメは、野梅性の「思いのまま」でした。
紅色、白色の花が入り混じって咲くウメで、枝ごとに紅白を咲き分けたり、一輪ごとに咲き分けたり、一つの花弁の中で色違いとなったりといろいろなパターンが見られます。樹勢が強く、盆栽に良いウメです。
枝ごとに紅白を咲き分け。
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一輪ごとに咲き分け。
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一つの花の中で色違い。
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では、ここで、ウメについて、ある程度の知識を学んでおきましょう。
ウメ。バラ科サクラ属の落葉高木。和名ウメ、学名Prunus mume 英名Japanese apricot(日本のアンズ)、中国名 梅(メイ) 
樹皮はかたく、多数の枝を出す。葉は互生、葉に先立って開花する。花の色は白、淡紅、紅色、濃紅色、一重咲き、八重咲きなど品種は300種以上ある。

梅の分類には、「植物学的分類」と「園芸上の分類」がある。
(1)植物学的分類
 牧野富太郎は、ウメを次のようないくつかの変種に分類している。
①豊後梅 アンズとウメの雑種。
②小梅 葉も花もふつうのものより小柄で、果実も小さい。
③てっけん梅 花弁は蕚片より小さく、いわゆるしべ咲きとなる。
④座論梅 八房ともいい、一つの花中に子房が数個あり、一つの花から数個結実する。
⑤緑蕚梅 青軸ともいい、蕚が緑色を帯び、新梢も緑色を呈する。
(2)園芸上の分類
果実の収穫を目的とする「実梅」約100種と、観賞を目的とする「花梅」約300~400種に分ける。「花梅」を木の性状により、次の7種類の「性」に分ける。
①野梅性(原種に近い、葉が比較的小さく、枝もよく出て、香りが良い、花は中輪で白色が多い) 
②紅筆性(つぼみが筆の先のようにとがり、紅色になる) 
③難波性(葉が丸く、枝が細かい、香りが良い、花は白色が多いがまれに淡紅色) 
④青軸性(つぼみが緑白色、枝は濃い緑色) 
⑤豊後性(杏との自然雑種、枝が太く、葉は丸く、葉に毛がある、花は大輪で淡紅色)
⑥杏性 (杏との自然雑種、枝は豊後性より細い、葉は大きく、花は中輪で淡紅色) 
⑦紅梅性(枝は細く密に出る、枝の断面の中心部髄が紅色、花は多くは中輪で紅色)

今回、見られた梅のうち、主なものを上記の分類を考慮して、掲載してみましょう。
◎花の大きさの基準は、極大輪4㌢以上)、大輪(3~4㌢)、中大輪(2.5~3㌢)、中輪(2~2.5㌢)、小輪(1.5~2㌢)、極小輪(1.5㌢以下)です。

「実梅」では、次の花が見られました。
○白加賀。大輪。花粉少ない。自家不結実性。果実大。品質上。樹勢強。
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○南高八重。大輪。花粉多い。自家不結実性。果実大。品質上。樹勢強。
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○小向。大輪。青梅の梅林に多いと書かれている。
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○花香美。中輪。花粉多い。自家結実性が比較的強い。果実中の大。品質中。樹勢中。
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「花梅」では、次の花が見られました。
①野梅性(原種に近い、葉が比較的小さく、枝もよく出て、香りが良い、花は中輪で白色が多い) 
○玉牡丹。大輪。中側の弁小さく、平たく見える。盆栽用。
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○新茶青。大輪。抱え咲き。弁質厚く、茶青に似るが、若枝は緑色で強健。
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○八重寒紅。中輪。弁は波打つ。シベは淡紅色。蕚は濃いこげ茶色。12月中旬から咲く早咲き梅。
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○八重野梅。大輪。花は平開。つぼみはやや紅。樹勢強健。気品ある。
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○榯出錦(トヤデニシキ)。大輪。開花の後、色濃くなる。錦性、筋入りもある。盆栽用
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○道知辺。大輪。紅のち紫紅色。受け咲き。強健。盆栽・庭木用。
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紅筆性(つぼみが筆の先のようにとがり、紅色になる) 
○内裏。紅筆性。淡い紅。大輪。三重。咲くと絞りが出る。萼は緑と淡い紅茶色。
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難波性(葉が丸く、枝が細かい、香りが良い、花は白色が多いがまれに淡紅色)
○白難波。中輪。挿し木でよく発根、台木に用いる。
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青軸性(つぼみが緑白色、枝は濃い緑色)
○月影。青白色。中輪。枝も蕚も緑色で美しい。盆栽用。
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豊後性(杏との自然雑種、枝が太く、葉は丸く、葉に毛がある、花は大輪で淡紅色)
○藤牡丹枝垂れ。大輪。蕾は紫色から満開で淡紅色。
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○大湊。大輪。蕚は紅茶色。樹勢強健。緑枝性。盆栽・庭木用。
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○白牡丹。移り白。大輪。花形正しく、シベは短く正開。蕚は紅茶色。庭木用。
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杏性 (杏との自然雑種、枝は豊後性より細い、葉は大きく、花は中輪で淡紅色)
該当する品種は見当たりませんでした。

紅梅性(枝は細く密に出る、枝の断面の中心部髄が紅色、花は多くは中輪で紅色だが、白花もある。)
○紅千鳥。中輪。旗弁が出る。明るい赤。丈夫で庭木用。
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○唐梅。中輪。赤筋が入り、弁端ぼかし。盆栽・庭木用。
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○佐橋紅。本紅。中輪。萼は焦げ茶色。花柄は長い。樹勢強健。盆栽・庭木用。
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○鹿児島紅。三重。中輪。シベは赤色で正開。蕚はこげ紅茶色。盆栽・庭木用。
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◎ウメ以外で見られた花には、次のものがありました。
○サンシュユ(山茱萸)。 ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。
3~5月に、若葉に先立って花弁が4枚ある鮮黄色の小花を木一面に集めてつける。花弁は4個で反り返り、オシベは4個。メシベ1個。
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○ヒイラギナンテン。メギ科メギ属の常緑低木。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色い小さな花をたくさんつける。花弁は6枚で、先が浅く2つに裂ける。萼片は9枚、オシベ6本、メシベ1本。オシベは、昆虫が触れる刺激で内側に動いて、花粉をなすりつける。
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○マンサク。マンサク科マンサク属の落葉小高木。
葉の展開に先立って花を咲かせる。花は2から4個が固まってつく。黄色い花びら(花弁)は4枚。萼片も黄色いものもある。オシベは4個、仮オシベ4個、メシベ1個、メシベは2本の花柱を持つ。
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○フクジュソウ。 キンポウゲ科フクジュソウ属  
花は新葉の延びないうちに茎の先端に鮮黄色径3~4センチ、花弁20~30枚で、ガク片より長く、オシベ、メシベ多数付ける。花は日を受けて開き、夕刻にはつぼむ。
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以上
by midori7614 | 2016-02-20 07:57 | 関東のみどり
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