のん木草・みどり見て歩き

2月6日 殿ヶ谷戸庭園と国分寺市開催の「環境シンポジウム」。

かわさき市民アカデミーみどり学受講生有志で結成しているサークル「みどり葉っぱ会」は、2月から14年目に入り、その最初の見て歩き行事を、国分寺で行いました。午前中に殿ヶ谷戸庭園で約2時間の植物観察をしました。昼食は寒い時期なので、暖かく食べられる場所として、国分寺駅ビル9階のレストラン街を選び、中国料理「華琳」で、殿ヶ谷戸庭園などを見下ろす景色の良い個室で、ゆっくり、懇談しながら食べることが出来ました。午後1時過ぎに、8階のLホールへ移動し、国分寺市開催の「環境シンポジウム」に参加しました。このシンポジウムの中で、みどり葉っぱ会バスハイクのガイド講師をされている中西由美子先生の講演「多摩地域の自然環境の変化~植物~」が1時間ほどありました。パワーポイントを使い、わかりやすい説明をされていました。その後の林鷹央先生の講演「身近な生きものたちの視点で街を見る 昆虫、鳥編」も結構、興味深く聞くことが出来ました。たまには、みどり葉っぱ会の見て歩き行事に、講演会を聞きにいくという企画を作るのも良いものだと思いました。

では、殿ヶ谷戸庭園で撮影した写真を掲載しながら、観察した植物を説明しておきます。

殿ヶ谷戸庭園入口の風景。
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殿ヶ谷戸庭園についての説明版。
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入口近くに、正月と金運をめでる寄せ植えがされていました。
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マンリョウ。(万両。)ヤブコウジ科。同じヤブコウジの仲間でも、葉の形、葉縁、鋸歯の相違点を覚えておければ、その区別が容易に出来ますね。
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カラタチバナ。(百両。)ヤブコウジ科。
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ヤブコウジ。(十両。)ヤブコウジ科。
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フクジュソウ。キンポウゲ科フクジュソウ属 漢字名:福寿草 
日本全土の日のよく差し込む山地の林床や土手、丘陵に自生。
花は新葉の延びないうちに茎の先端に鮮黄色径3~4センチ、花弁20~30枚で、がく片より長く、雄しべ、雌しべ多数付ける。花は日を受けて開き夕刻にはつぼむ。
名前の由来は、旧暦の元旦の頃に開花することから、幸福の「福」と、めでたい長寿の「寿(ことぶき)」をあてて、福寿草(ふくじゅそう)の名がついたという。また、開花の時期から、元日草(がんじつそう)、朔日草(ついたちそう)という別名ある。
つぼみ。
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フクジュソウの開花。
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トキワイカリソウ(常盤碇草、常盤錨草)メギ科イカリソウ属 の常緑多年草。
本州(東北地方~山陰地方の日本海側)の多雪地の山野の林内に生える。高さ30~60cmになる。葉は2回3出複葉。小葉はかたく、ゆがんだ卵形で先が尾状にのび、基部は深い心形、長さ5~10cm、ふちに刺毛がある。
(なお、イカリソウは太平洋側に自生し、葉が常緑でなく、基部が浅い心形となる。)
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ヒノキシダ。シダ植物門チャセンシダ科チャセンシダ属。
森林に生育する常緑性の種で、細かく裂けた葉が美しいシダである。茎はごく短くて立ち、多数の葉をつける。葉は斜め上に伸び、先端は下を向く。葉柄も羽片も裂片もほぼ同じ質の滑らかな緑色なので、なんとなくビニールの造花を思わせる質感である。葉の基部は葉柄になっており、長さ5-10cm、基部に鱗片があるがすぐに脱落する。葉身は長さ10-20cm、全体の形は長楕円形から披針形、二回羽状複葉に分かれる。羽片はそれぞれ羽状に分裂しているが、上側の方が下側より裂片が多い。裂片は線形、幅1.5mm。それぞれの羽片の間はその裂片の幅以上に開く。裂片の裏側には一つずつ胞子のう群がある。胞子のう群は線形で長さ2-5mm。
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アセビ(馬酔木)。ツツジ科アセビ属。
花は3~4月ころに白色のつぼ状の小花を花枝の先に密につける。花冠は、5裂して、先の方が少しつぼまる。オシベ10本、先端の花粉袋の先に、ツノみたいな突起物が2本出ている。花粉を運ばせる工夫である。名の由来は、馬がアセビの葉を食べて中毒を起こして、酩酊状態になったことからという説と、食べると、中毒を起こして、足がしびれることから、アシシビレが転訛して、アセビという名になったという説がある。
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アスナロ(翌檜) ヒノキ科アスナロ属の常緑針葉樹。日本固有種。
ヒノキに似ているが、枝や葉がより幅広く、また、ヒノキと異なり数年間枝についている間に幅がより広くなる。葉裏の気孔腺が白く、大きく、W字模様。同じ科のヒノキはY、サワラはX。
葉表。
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葉裏。W字模様の気孔腺が特徴。
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次郎弁天池(湧き水が貯められた池)。
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コイを飼っているので、この池では自然生態系の小動物が絶滅している。
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崖上の紅葉亭(茶室)から見下ろした風景。
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ソシンロウバイ。ロウバイ科ロウバイ属 漢字名:蝋梅 中国原産
江戸時代の初期に渡来。落葉低木で高さ3~5メートル。花は、1~2月に、芳香のある約2センチの光沢のある黄色の花をつける。ロウバイ科はロウバイ属(中国中部原産で、花期は12月~2月)とクロバナロウバイ属(北アメリカ東部原産で、花期は5月~6月)の2属である。花の大きさや花被片の色や形の違いであり、幹や枝、葉では区別が難しい。
①ロウバイ(蝋梅、別名カラウメ)   
花が全開となり、直径2cmで、がく片と花弁の区別がなく、花被片は多数らせん状につく。外側の花被片7~8片は淡黄色をしているが、内側の花被片6~8片はこれより小さくて紅紫色である。雄しべは5~6個で、内側に葯のない花糸だけの退化雄しべが7~8個ある。雌しべは花托が壷状に凹んだ中に多数ついている。
②ソシンロウバイ(素心蝋梅)
ロウバイより花が大きく、内側の花被片まで淡黄色であり、甘い香りが良い。大型の花の品種に、満月蝋梅という人気品種がある。
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黄花のスイセン。
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センダンの冬芽と葉痕。
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狂い咲きと言わずに、早く咲き過ぎたツツジ。
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雪囲い、雪吊り、虫集めの藁まきの日本庭園冬景色。
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他に、写真を撮影せずに、説明だけした樹木には、モッコク、ヒマラヤシーダ、カエデの実、寒椿、ツバキトサザンカの葉の相違点、ハギ、フジ、ドウダンツツジ、サラサドウダン、トサミズキ、ヒュウガミズキ、カルミア、ベニバナトキワマンサクなどがありました。何も見るべきものが少なくて、2時間の散策の時間が持つか心配でしたが、沢山のお話ができ、杞憂に終わって、良かったです。

昼食後の午後の環境シンポジウムについては、展示物の写真を掲載するだけにとどめ、講演内容などは記載省略させていただきます。
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以上
by midori7614 | 2016-02-08 07:39 | 関東のみどり
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