牧野植物同好会のバス研に参加して、渡良瀬遊水地へ、タチスミレ、トネハナヤスリなどを観察するために行ってきました。
行程は、次のとおりでした。
新宿発7:30→渡良瀬北エントランス→浸水ゾーンB駐車場(トイレ)⇒多自然池⇒ヨシハラ浄化施設⇒ゾーンA駐車場⇒第一調節池→(バス)→史跡保存ゾーン駐車場⇒広場(昼食)⇒谷中村役場跡⇒史跡保存ゾーンで観察会→北エントラスト14:30→15:50新宿駅。道路が平日で空いており、予想外に早く戻れました。
写真撮影が上手くできた写真を掲載してみます。
お目当てだった「タチスミレ」
立菫 スミレ科 スミレ属 ニョイスミレ類。
絶滅危惧種のタチスミレは、関東地方と九州の一部だけに残る珍しいスミレで、関東でも一部の河川沿いにしか見られません。河川の氾濫原の低湿地にアシ(ヨシ)などと一緒に生える。 葉は長さ4〜8cmの三角状披針形。 托葉は大きく、長さ2〜6cmの線状披針形で、葉のように見える。花柄は長さ5〜10cm。 花期は5〜6月。
[地上茎のあるスミレで、その名に相応しく、長い茎をすっと立てて咲きます。ここまで長く茎を伸ばすスミレを見たことがありません。これが花後には更に伸びて、1m以上にもなるそうです。 スミレ属では世界最大だそうですが、そんな巨大になるスミレは想像もできません。
花は直径1cm程度。花だけ見ると、特段変わったところはありません。 唇弁に濃紫色の筋が入ります。 その他は、白です。
側弁の基部には短い毛が密生しています。
ニョイスミレとタチスミレの見分けのポイントは托葉に少し鋸歯があるのがタチスミレで、ニョイスミレには鋸歯がないとのことでした。この写真の中央上右に映っている托葉の鋸歯をご覧ください。
トネハナヤスリ(利根花鑢)シダ植物 ハナヤスリ科。
利根川水域に自生が見られるシダ植物で、胞子葉が棒鑢(やすり)に似ていることからの命名。タチスミレは高く立ち上がることに生き残りをかけたのに対し、トネハナヤスリは真逆の湿地の下に這いつくばって生き残る方法を選択したもので、対比して考えると興味深いですね。
ノウルシ(野漆)。トウダイグサ科。
花や黄色い葉のきれいな時期を葯1か月ほどすぎていました。
咲き残りと言えそうな花も見られました。
メシベの上位に位置する子房が、若い実に変わろうとしていました。
他に、湿地で撮影できたものを掲載しておきます。
マイヅルテンナンショウ。サトイモ科。
ヤガミスゲ。カヤツリグサ科。
ウマスゲ。カヤツリグサ科。
ヒルガオ。
キショウブ。外来種。
渡良瀬遊水地は、日本自生の絶滅危惧種と外来種が混生しているところです。
チョウジソウの花。
チョウジソウの実。
ミゾコウジュ。
キツネアザミ。
オオジシバリ。
アゼナルコ。
コオニヒシ(別名:ヒシ)。
タコノアシの昨年の実。
ヤセウツボ。外来種。
ヘラオオバコ。
オヘビイチゴ。
ノダイオウ。タデ科。
ハナムグラ。アカネ科。
道路沿いの高台で見られた植物。
スイカズラ。スイカズラ科。
オニグルミの若い実。
他にも、見られた植物は沢山ありましたが、写真が上手く撮れませんでしたので、掲載しません。
以上