のん木草・みどり見て歩き

5月11日 富士山御庭散策の下見

かわさき市民アカデミーのみどり学エクセレント講座の野外学習のサポーターを引き受けました。6月5日に、K先生が講師の野外学習を、富士山五合目御庭付近で行うという計画です。

奥庭バス停あたりでバスを降り、以後は全部徒歩
奥庭バス停 -樹木を観察しながら五合目の天地境に出る -側火山の噴火口を観察-白草流しで土石流地の堆積物と植生を観察-お庭の割れ目噴火の跡地でカラマツ偏形樹を観察-シラビソの森を見る-コメツガの森を見る-奥庭に戻る

「奥庭から上がった辺りでいろいろ見ますので、五合目の駐車場まではいきません。
白草流れという崩壊地をみて引き返します。
また反対側は大沢崩れまでは行きませんが、少し南側の下りの登山道が分かれる辺りまでは行きます。なお奥庭からの登りですが、コースが2本ありますので、登りと下りでコースを変えます。
途中の森林の樹種構成などをよく見て、森林の遷移を把握したりしますので、歩く距離は多くありません。
15時には観察を終え、帰路につきたいと思います。帰りは、谷保駅に18時頃までには戻りたい。」

担当理事と野外サポーター2名の合計3名で、上記情報で不明点が二つありました。上りと下りの登山道がどちらか不明。大沢崩れ方面の戻る地点不明。不明点は行ってみて、判断しようと考え、まずは、取りあえず、下見に行ってきました。
谷保駅集合で。7時50分に乗用車で出発し、談合坂で15分休憩し、スバルラインの奥庭バス停に9時45分に着きました。
世界遺産登録を機に、トイレ(女性4、男性小4、大)、駐車場、登山道も全て新装されていて、驚きました。御庭に登る道が2本あり、5合目寄りの上の登山道(距離500m)が大型バス専用駐車場の道路向かいにありました。同じ標高100mを登るのに、こちらは距離500mで、下の登山道は距離900mですので、こちらの方が急坂ですが、お中道分岐の場所が最初の目的地白草流れに近いので、本番でも上の登山道をK先生は選択しているだろうと考えました。また、安全誘導面でも、急阪は上りに、緩い阪は下りに使用した方が事故は起こりにくいと判断しました。そこで、登山準備、トイレ、バナナ1本を食べて、まずは大型バス駐車場を目指して出発しました。
大型バス専用駐車場の看板。(10:14撮影)
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スバルラインの五合目方面には白草流れの崩壊防災設備が見えました。
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上の登山道(距離500m)の入口看板のところの登山道。
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看板。(10:17撮影)
景色が良く、高山植物の宝庫と書いてあります。
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カラマツの花芽、葉芽、昨年の球果。(10:24撮影)
6月本番の時には、新緑のカラマツの葉がきれいでしょう。樹木では、落葉性のカラマツが先行し、その落葉で土壌ができてくると、常緑樹のコメツガやシラビソが進出してきて、カラマツが姿を消すことになります。
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北方の眺め。(10:26撮影)
富士山側の反対には、南アルプスが連なっている。
お中道歩きは、快晴であれば、アルプスの山並みを一望でき、眼下に富士五湖を眺めることができます。雨天の時は、寒いだけで、何も見えないところです。天地境と言われているお中道は、まさにお天気次第で、天国にも地獄にもなるところです。
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途中の東屋。(10:35撮影)
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東屋のところでは、火山性割れ目に残雪がたまっていました。宝永火口から富士山山頂を通り、御庭の方へ、一直線上に、寄生火山があります。(10:35撮影)
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お中道分岐。 (10:46撮影)
ゆっくり、カラマツ、白山シャクナゲ、南アルプス、火山性割れ目を見ながら、説明しながらのぼりましたので、30分かかりました。

富士山の植物垂直分布の説明看板。
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休憩所通過。10:50撮影)
ここの休憩所は屋根のある東屋は一つだけで、10名がやっとです。お天気ならば、良いのですが、雨だと困るなと思いました。
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富士山の寄生火山の説明看板。
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富士山側には火山性の割れ目、寄生火山の帯状の線が見られました。
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白草流れの上方、富士山側の崩落地。(11:11撮影)
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下方のスバルラインへの崩落地。
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崩落地にはオンタデ、イタドリの草が円形に育っている。樹木はさほど見当たらない。火山性の植生の遷移の説明ができる良い場所だと思い、そんな話をしました。
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休憩所昼食(30分)写真省略。 11:15~11:45
御庭の植物の説明看板。
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御庭山荘廃墟(11:51撮影)
ここにトイレがあれば、御庭方面にも長時間滞在できるが、トイレがなく、小用もできる木陰もないので、困ります。今回のコースの難点ですね。
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大沢崩れ方面と下の方へ行く道の分岐看板。(11:53撮影)
ここで、ようやく樹林帯に入れる場所があり、トイレ我慢できずに、木陰に入り小用をする。
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下り道樹林帯中(残雪多くここで戻る)(12:13撮影)
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御庭方面へ戻る道。この道はスコリア(火山礫の屑)のままの未整備の道。(12:13撮影)
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大沢崩れと下の道の分かれるところへ戻る。(12:19撮影)
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奥庭下山路とお中道の分岐。奥庭下山道は石畳の道で整備されている。(12:30撮影)
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コメツガまたはシラビソとカラマツの強風による扁形樹。(12:34撮影)
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富士山方面を見るが、まばらに樹木があるだけで、樹林帯とはなっていない。(12:34撮影)
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富士山側の反対を見下ろすと、常緑の樹林帯となっている。まさに、垂直分布通りと言える。(12:34撮影)
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下山口到着(12:51撮影)
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ここで、御庭の下見は終了。
10時16分から上りはじめ、12時51分に下山したので、所要時間は2時間35分であったが、昼食時間30分を除いたゆっくりだらだら歩きの歩行時間は2時間05分であった。

3時頃に、奥庭を出発する計画であるので、余裕ができた時間で、下見番外として、奥庭探訪へ出かけた。
トイレ済ませて、奥庭入口。(13:05)
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途中で、コメツガの球果を撮影。
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コメツガとシラビソが手にとれるところに並んであるので、葉や幹による見分け方を説明しました。他にも、ハクサンシャクナゲなども身近で見られるので、樹林帯の植物の説明には、便利な場所だと思いました。
奥庭の底山荘を通り過ぎた所を13:27通過し、一周600mの周回路を歩き、途中で見られた「強風による扁形樹と白骨化したカラマツ」を撮影。8199、8203(13:50撮影)
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14:00~14:30 奥庭山荘で休憩。ホットのコケモモジュース@400-、キノコ汁@400-を味見してみたが、美味しかったですよ。
14:45に、奥庭駐車場に戻り、帰路につきました。
16:50 登戸駅で下車し、バスで自宅へ帰りました。
野外学習参加者のご参考になればと思い、撮影した写真を利用した下見報告として、ブログに掲載しました。
以上
by midori7614 | 2015-05-17 17:59 | 関東のみどり
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