のん木草・みどり見て歩き

3月24日 小田原フラワーガーデンと南足柄はるめき桜の見て歩き その2

前回その1に引き続き、大温室のヒスイカズラから掲載し、温室から外へ出て、渓流梅林、諏訪の原公園、南足柄の幸せ道で見られた植物を掲載します。

ヒスイカズラ。 マメ科ヒスイカズラ属。
フィリピン・ルソン島に自生する熱帯つる性植物。藤のように花穂を長く下垂させ、長さ7.5cmほどの美しいエメラルドグリーンの花を多数咲かせる。その穂の長さは、時に1m以上に及ぶ。ヒスイカズラの和名は、花色が宝石の翡翠(ひすい)に似ていることから命名された。ひすい色の色素はマルビンという赤紫のアントシアニン色素です。この色はコウモリが好きで、花粉媒介者としてのコウモリを誘引するための知恵です。

世界中に大きさや形など、奇抜な花は数多くあるが、色という点では、ヒスイカズラの奇抜さと美しさにかなうものはないでしょう。花の色には、赤、青、黄、白と何でもあるように思うが、実際にはこのヒスイ色は、他の花にほとんど見られない。
花の色の多様性は、花粉を運んでくれる動物(昆虫、鳥、コウモリなど)の目に止まるように、それぞれの植物が進化させた。花の色が変わっているのは、その変わった生態を反映しているからだ。ヒスイカズラは、コウモリが花粉を運ぶとも、鳥が花粉を運ぶとも言われるが、フィリピンで絶滅に瀕しており、自生地で花粉を運ぶ動物が何であるかはよく分かっていない。

関東屈指のヒスイカズラと言われる「小田原フラワーガーデンのヒスイカズラ」
e0145782_17404331.jpg

e0145782_1741472.jpg

e0145782_17412729.jpg

長い花序はつる性の幹からぶら下がる。幹生花序とでも言えそうな感じがした。
e0145782_1742048.jpg

花序の柄が付いている様子。
e0145782_17422675.jpg

さて、ヒスイカズラの花は落下しやすいようで、落ちている花で、マメ科特有の蝶形花の舟弁の中に隠されているオシベとメシベを出して確認してみた。いくつかの花を見たが、どの花もオシベはあるが、メシベがない。もしかしたら、ツバキの花と同じようにオシベと花弁だけが落下したのかと思い、メシベが花序の方に残していないかを確認したが、どの花序にもメシベは残っていなかった。私の思い付きの推測だが、これだけ沢山の花を咲かせているので、メシベが退化した雄花だけの花も多くあるのかなと思った。どうでしょうか?
数年前に、個人的にいただいたヒスイカズラの花で、オシベとメシベを確認したことがある。その写真を、ご参考に掲載しておきます。
横から。下の舟弁を押し下げると、オシベとメシベが出てくる。
e0145782_1743369.jpg

正面から。メシベの緑色の子房を確認。その先に伸びているのがメシベの花柱と柱頭。
e0145782_17435724.jpg

花弁5枚を取り除いて、オシベとメシベをはっきり確認。
e0145782_17442424.jpg

他に、温室内で見られた植物をご紹介しておきます。
パキスタキス ルテア。キツネノマゴ科。
花序。
e0145782_1746997.jpg

白い花1個。メシベだけ突き出ている。
e0145782_17463672.jpg

ツンベルギア。キツネノマゴ科。
e0145782_1747121.jpg

イリマ。アオイ科。
e0145782_17474125.jpg

アナナス。パイナップル科。
e0145782_1748530.jpg

外に出て、渓流梅林の中では、リキュウバイ、昆明という品種の梅が丁度見ごろに咲いていました。
リキュウバイ。バラ科のシモツケ亜科 ヤナギザクラ属。
中国揚子江下流域原産の落葉小高木。和名は「利休梅」であり、茶花として利用されることにちなむという。花弁の形には変化があるので、花全体の形がはっきりしない。ちょっとぼんやりとした花の姿も面白い。花期は早春から夏までであり、総状の白花を咲かせる。花弁は5枚で萼片も白色。萼片の縁は、わずかに黒色を帯びる。花弁が散っても、萼片の白色が小さな花のように見える。花の中心部は花盤となって緑色。その周辺、花弁基部付近から3~5本のオシベがでる。メシベの柱頭は5つに分かれる。
e0145782_17483545.jpg

昆明という品種の梅。梅の原産地と言われる雲南省昆明の名前を使用しているので、中国原産の梅かと思っていたら、どうも日本産の梅らしい。
e0145782_17491057.jpg

梅林の梅はほとんど花弁が散って、萼片とオシベが汚らしく残っていた。その中で、早咲きの八重寒紅に、一つの萼の中に、実が二つのものと三つのものが見られた。
e0145782_17493875.jpg

e0145782_1750181.jpg

これは、花の時に、次の写真のようにメシベが2本または3本あったものがそれぞれ受精した結果と考えられる。
e0145782_1751434.jpg

e0145782_17514291.jpg

南足柄市の幸せ道のはるめき桜。
実生の桜から誕生したもので、交配親は不明だが、カンヒザクラとシナミザクラの交雑種の一つで、足柄桜と呼ばれたこともある。平成12年に「春めき」と品種登録された。花径は15~20mmで、淡い紅色を帯びる中輪で、花びらを密にして咲くのが特徴である。オシベは花弁からはみだす。萼筒は緑色、萼片は紅紫色である。
今年は早く咲いて、かなり散っていたのは残念でした。
e0145782_17522644.jpg

e0145782_17524375.jpg

レンギョウ。 モクセイ科レンギョウ属。
まだ葉が芽吹く前の早春(3 - 4月頃)、2 - 3cmの黄色い4弁の花が、細い枝に密に多数開く。花冠は筒状で4つに深く裂け、下向きに花をつける。繁殖力が旺盛で、よく繁る。
e0145782_1753738.jpg

e0145782_17532186.jpg

以上
by midori7614 | 2015-03-25 18:00 | 関東のみどり
<< 3月27日 片倉城跡公園見て歩き 3月24日 小田原フラワーガー... >>