かわさき市民アカデミーみどり学有志で作っているサークル「みどり葉っぱ会」会員14名で、吾妻山公園と大磯城山公園へ行ってきました。吾妻山公園は菜の花越しに富士山を望める場所として有名な所です。大磯城山公園は旧三井財閥の別荘地跡と旧吉田茂邸宅跡を神奈川県立公園として保存されている所所です。この寒い時期は、見るべき花が少ないので、欲張って2か所見て歩きすることにしました。
この日はほぼ快晴で、風がほとんど吹かず、寒さを感じないで歩けました。富士山にほんの少し雲がかかり、ちょっと残念でしたが、文句を言えない良いお天気に恵まれ、幸運でした。
昼食の小松やでは、団体予約をしておきましたので、私たち14名に、広間を提供していただき、ゆったりした気分で、名物のしらす丼を食べることができました。人数が多かったので、FMラジオを使用したほか、14名を3班に分け、各班長に人数確認や疲労・体調をウオッチしていただきました。全員、元気に無事に解散できて良かったです。
今回の行程は次のとおりでした。
二宮駅北口10:10⇒吾妻山公園入口(役場口)⇒管理棟前(トイレ休憩)→10:40山頂展望台(標高136m・360度展望、菜の花園探勝、写真撮影など自由行動20分位)11:10⇒(往路を下山)⇒11:40二宮駅南口近くの小松や(昼食)12:15⇒二宮駅南口12:25⇒(バス10分)⇒12:35バス停・城山公園前⇒12:40公園南門⇒展望台、茶室城山庵、旧吉田茂邸庭園⇒14:50バス停・城山公園前15:03⇒(バス7分)⇒15:15大磯駅。
○見られた花:ナノハナ、ニホンスイセン、八重咲ニホンスイセン、ヤブツバキ、カンツバキ、アセビ、ウメ。
山頂からのパノラマ写真。左から伊豆半島、箱根、富士山、道志、丹沢の山なみが望めました。
菜の花と富士山。
菜の花。
アブラナ(油菜)は、アブラナ科アブラナ属の二年生植物。野菜として、油を採るための栽培作物で、別名としてナノハナ(菜の花)、ナタネ(菜種)などがある。春を代表する花の一つで、ナノハナで広く親しまれている。
花の構造は、萼片4枚(2枚が十字対生で重なっている)、花弁4枚、オシベ6本(花弁基部から出ている4本が長く、萼片基部から出ている2本が短い)、メシベ1本(柱頭の先端、子房の断面を見ると2本のメシベが合着している)。よって、4数性でなく、2数性の花である。
ニホンスイセン。 ヒガンバナ科スイセン属 和名:日本水仙
中近東~地中海沿岸の原産。日本全土で観賞用として栽培され、一部が野生化して比較的暖地の海岸の砂浜に群生。葉の中央部から花茎(かけい)を長く出し、その花茎の先に苞(ほう)がつき、中に直径3センチくらいの白色の芳香のある花を横向きに数個つける 。
花には2~3センチの柄があり横方に伸びた長い花冠筒部に続き、筒部の先に6花被片があり、中央には黄色の盃状の副花冠(ふくかかん)があり、雄しべ6、雌しべ1 。
八重咲のニホンスイセン。黄色の盃状の副花冠(ふくかかん)が合着せずに裂けて花弁化したもの。
八重咲のニホンスイセンの花弁を分解してみました。
ヤブツバキ。
花の開き:半開、
オシベ(花糸):花糸の半分ぐらいがくっついていており筒状。
カンツバキ。ツバキという名前ですが、サザンカの品種です。
花の開き:全開。
オシベ(花糸):花糸はまったくくっつかず離れている。
城山公園で咲き始めていたアセビ。 ツツジ科アセビ属 和名:馬酔木
花は白色のつぼ状の小花を花枝の先に密につける。花冠は5裂して、先の方が少しつぼまる。名の由来は、馬がアセビの葉を食べて中毒を起こして、酩酊状態になったことからという説と、食べると、中毒を起こして、足がしびれることから、アシシビレが転訛して、アセビという名になったという説がある。
花冠を下から覗くと、長いメシベ1本、2本の角をだしたオシベが10本見えます。右側の花は花冠の先端を少し取り除いて、中を見えやすくしました。
吉田茂邸宅のウメ。バラ科サクラ属の落葉高木。
もう少し咲いているかと思って出かけましたが、咲き始めでした。
つぼみと萼片も鑑賞。
中には、メシベが2本のものもあります。
城山公園展望台(三井財閥別荘跡地)から眺めた富士山。
城山公園展望台から眺めた箱根の山なみ。
吉田邸宅庭で質問のあった樹の幹肌。
冬芽と葉痕。
上記2枚の幹肌の皮目と冬芽と葉痕の特徴から、この木はセンダンの若木と同定しました。
以上