のん木草・みどり見て歩き

サルビアとクズ

前回のブログで、「シソ科のサルビア、マメ科のクズ、ツリフネソウ科にキツリフネ、キク科のコスモス、アザミについて、オシベやメシベに注目しながら花の構造などについて、詳細に調べたうえで、ブログに掲載させていただくつもりです。」と予告させていただきましたが、その後、予定外の仕事を引き受けてしまい、日中にパソコンに向き合う時間が取れなくなりました。お天気の方も日中に雨が降れば、引き受けた仕事もお休みになる筈でしたが、こんな時に限って、雨が降りませんでした。ようやく、2週間ぶりに雨となりましたので、大変遅くなり、やや拙速ぎみの作成ですが、作成できたサルビアとクズだけを掲載させていただきます。ツリフネソウ科にキツリフネ、キク科のコスモス、アザミについては、明日からは、また忙しくなりそうですので、掲載予告を取り消させていただきます。

サルビア
花が大きく、観察しやすいので、シソ科植物の代表として、花の構造に着目してみました。幸い、サルビアは園芸植物として、入手しやすいので、花を分解しながら観察してみました。
花序は下から咲き上がります。
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萼(がく)はシソ科植物の萼は筒状になっており、先端は5つに分かれているが、いくつかが合わさって上側と下側の2つになっていることもあります。サルビアの場合は、上側に1枚、下側に2枚のように見えます。 花弁は筒状になっている合弁花です。5枚の花弁が合わさっているはずですが、多くの場合は上側と下側に分かれている程度にしか認識はできません。通常、上唇と下唇からなる2唇形の花となっています。花が終わるとこの花弁は抜け落ちます。
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 シソ科のオシベは2本または4本です。オシベが先に熟して役割を終えた段階で、メシベが伸びて花弁の外にまで出てくるようで、オシベが先に成熟し、その後にメシベが成熟する仕組みだそうです。これを「雄性先熟」と言い、成熟する時期を違えることによって、自家受精を防止しているわけである。
 さて、外側から見ると、上唇弁の先端から飛び出ているのがメシベの花柱と柱頭です。
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アップしても、オシベは見えません。
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花の中央に、虫がもぐりこむ訳ですから、虫の代わりに、ヨウジの頭を押し込んでみましたら、上唇弁の中からオシベの花糸と花粉袋が下がってきました。
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上唇弁だけ取り除いて見ると、メシベとオシベの様子が判りました。
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オシベとメシベだけに着目して見ました。オシベの基部の手前に、「テコの支点」のような仕組みがあります。この仕組みにより、オシベの基部部分の突起が虫の頭で押し上げられると、オシベの先端の花粉袋が上唇弁の中から下へ飛び出すことになっていました。
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クズ。
房状の花を咲かせます。花は葉群の下になって目立たないことが多いです。伐採跡地や放棄畑、道路端などに繁茂し、大群落を形成していることも多いですね。
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クズの花は、見上げて見つけるよりも山道に花が落ちていたりして、開花したことに気づくことが多いです。葉に隠れて見えにくいです。
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花序は下から咲き上がります。
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マメ科の花の構造です。上が虫の目印になる旗弁1個、横に翼弁2個、下に合着している舟弁2個です。
やや横向きからの花。
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正面からの花。
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オシベ、メシベは舟弁の中に守られていて、外から見えません。そこで、翼弁1個と舟弁1個分を取り除いて、オシベを見てみました。
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このしっかりした白いのは、中心にある1本のメシベを、10本のオシベが取り囲んでいる状態です。オシベは9本が合着していますが、1本だけ独立して分離しています。この分離した隙間に、ハチが口吻を差し込んで蜜を吸うそうです。いろいろ工夫されているのに、驚かされます。
以上
by midori7614 | 2014-09-25 19:07 | 身近なみどり
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