のん木草・みどり見て歩き

6月16日 明治神宮見て歩き

梅雨の晴れ間の良いお天気に恵まれ、雨天中止の連続に、ようやくピリオドを打ち、久しぶりに、みどり葉っぱ会の見て歩きを実施できました。
歩いたコースは、次のとおりでした。
南参道・第一鳥居→大鳥居→正参道→御苑・菖蒲田(北口から入りハナショウブ鑑賞)→レストラン代々木(昼食)→本殿→東脇参道→北参道→北小路→宝物殿→西参道→南小路→南参道・第一鳥居(解散)
木陰の道は、涼しくて、快適な散策ができて、良かったです。

内苑の菖蒲田は見ごろでした。
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ハナショウブはアヤメ科アヤメ属の多年草で、ノハナショウブの園芸種です。花の色は、白、ピンク、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あると言われています。大別すると、江戸系、伊勢系、肥後系の3系統に分類できます。明治神宮内苑の菖蒲田には、江戸系のハナショウブが、現在、150種1500の大株が植栽されています。
最初に、江戸系ハナショウブについて簡単に説明しておきます。
江戸ではハナショウブの栽培が盛んで、江戸中期頃に最初のハナショウブ園が葛飾堀切に開かれ、浮世絵にも描かれた名所となりました。ここで特筆されるのは、旗本松平定朝(菖翁)です。60年間にわたり300近い品種を作出し、名著「花菖培養録」を残し、ハナショウブ栽培の歴史は菖翁以前と以後で区切られます。こうして江戸で完成された品種群が日本の栽培品種の基礎となりました。
明治30年ころに、明治天皇のご意向で、この菖蒲田に、優秀な品種80種がここに集められたとのことです。
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ハナショウブの花の構造を説明しておきましょう。明治神宮のハナショウブではありませんが、次の2枚の写真を参考にして、見て下さい。
花弁の6枚のうち、垂れ下がっている豪華に見える大きな花弁3枚が「外側の花びら=外花被片=萼片」です。花の中央に直立して、細身のやや小さめの花弁3枚が「内側の花びら=内花被片=花弁」です。
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本来、中央にあるメシベやオシベは、どこにあるのでしょうか?
まじまじと見ると、内側の花弁の間から、外側の花弁の黄色い中筋の上に出てきている花びらのような細いものがあります。これがメシベの花柱で、花粉が付く柱頭は先端の弁状の部分です。メシベもきれいな花びらに化けていて、人間の目を欺いているようです。
メシベの花柱を少し持ち上げると、1本のオシベが隠されています。興味のある方はこっそり持ち上げて見て下さい。メシベにしっかり守られているハナショウブのオシベは羨ましい存在ですね。
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では、明治神宮のハナショウブの花1個のアップをいろいろ見て、花の構造(萼片、花弁、メシベ)を確認してみてください。
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ハナショウブだけで、お終りにしようかと思いましたが、神社に縁のある樹木「サカキ(榊)の花」も見られましたので、掲載します。サカキは関西には多いのですが、関東には少ないので、関東の神社などではサカキの代用品として、ヒサカキ(非榊)を使用しています。園芸店ではヒサカキを本サカキの名前で、売っている所もあります。
関東では、サカキの花はなかなか見られません。ヒサカキの花とは違いますので、しっかり見ておいて下さい。
花盛りのサカキ。
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花1個をアップ。白い花弁5枚、オシベ24本、メシベ1本。ツバキ科ですから、オシベの花糸の基部は花弁やオシベの基部どおしで、合着しているようですね。
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花のつぼみ。
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葉。ふちは、ヒサカキでは鋸歯がありますが、サカキではツルツルした全縁です。
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他にも、クスノキ、スダジイ、アカガシ、シラカシ、アラカシ、イチイガシ、ツクバネガシ、ケヤキ、ムクノキ、エノキ、クロマツ、アカマツ、代々木3代目のモミなどの大木が見られ、それぞれの説明をしました。ブログでは、写真掲載を省略します。
以上
by midori7614 | 2014-06-18 11:17 | 関東のみどり
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