のん木草・みどり見て歩き

9月17日 日向薬師ヒガンバナ

17日は台風一過の快晴の秋晴れとなり、かわさき市民アカデミーのサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、日向薬師周辺のヒガンバナを観察してきました。あまりにも快晴で有りましたので、日なたの日射しは強かったですが、湿度が低くさわやかでした。日蔭は涼しくて、快適でした。
見て歩きのコースは次のとおりでした。伊勢原駅(9時45分発)→(バス)→高橋バス停→(日陰道・かながわ古道50選)→田んぼのあぜ道に昔から植えられているヒガンバナを観察→日向薬師参道入り口→日向薬師境内(昼食)→日向薬師林道起点→田んぼのあぜ道に昔から植えられているヒガンバナを観察→坊中バス停→道祖神→日向薬師コース道標前→緑化見本園前通過→県立自然環境保全センター本館前→樹木園→馬場リハビリ入口→(バス)→伊勢原駅(14時50分頃解散)

田んぼのあぜ道に昔から植えられているヒガンバナ。これは私好みの風景で、何か心が癒されます。
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道路の斜面に自生しているヒガンバナ。
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ヒガンバナの花はお彼岸の前後に一斉に咲くような印象ですが、実際には約10日間ほどの間に、個々の花はバラバラに順次咲いていきます。従って、日なたや日蔭では、いろいろな状態が見られました。
花茎が地面から突然出てくる。
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花序は苞に包まれている。
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苞の中から輪生のつぼみが現れる。
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つぼみの数は一定数でなく、5~7個が多いように思われた。
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つぼみは一斉に開花するのではなく、順々に開いていく。
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真上に向かっていたつぼみは、開花が近づくと垂れ下がってくる。
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この花の場合は、5つの花が輪生している。
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陽を受けて開花している。
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黒い蝶が蜜を吸いにやって来ている。
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翅をはばたきながら、蜜を吸うチョウ。
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花びらが萎むと、緑色の子房が良く見える。但し、ヒガンバナは3倍体なので、たとえ受粉しても、実はならない。
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ヒガンバナについて、調べたことを記載しておきます。
○ヒガンバナ(彼岸花)の名前の由来は、秋のお彼岸の頃に花が咲くことによる。
○別名のマンジュシャゲ(曼珠沙華)は、仏教の梵語で、天界の美しい赤い花の意味です。
○昔から、稲作、飢饉、仏教などとの関係で、人間社会と深い係りがあったので、各地で、それぞれ異なる500~1000程の名前があるそうです。
○中国の揚子江の上流が原産地で、仏教や稲作と一緒に伝来したと考えられています。(日本の彼岸花は3倍体で種子がなく、鱗茎で増える形で分布する。中国の揚子江流域のものは、2倍体で種子を付けるので、中国が原産地とされている。)
○秋に地中から花茎を伸ばし、開花し、花が枯れてから葉が出て翌春まで繁る。夏には葉も枯れて休眠する。(別名ハーナシハナナシの由来)
○球根にはデンプンを多く含んでいるが、アルカロイドのリコリンなどの有毒成分も含まれ有毒です。嘔吐や下痢などを伴い、はなはだしい場合は、呼吸麻痺を起こすそうです。
○毒があるが、鱗茎(球根)をすりつぶして水にさらすと毒が抜け、食用になるので、稲作や仏教とともに、飢饉の時のための救荒植物として中国から伝わって、野生化したと考えられる。
○たんぼの畦や畑や川の土手に多いのは、救荒植物として植えられました。
○モグラや野ネズミから畦や畑や川の土手を水漏れ防止の見地から植えられました。
○寺の境内や墓場に多いのは、先祖の供養のために植えたからと考えられています。
○墓場の花として、昔から忌み嫌う人もいます。でも、ヒガンバナのために反論しておきます。
原産地の中国では、この花は縁起の悪い花ではありませんし、吉凶に最も厳しい日本の生け花の世界でさえ、不吉な花とか禁花などではなく、大らかに立てて鑑賞し、供花にしていました。また、法華教や梵語からは、昔から大切な仏花となっています。畦を守ることにより稲作に寄与し、水害を起こさないように土手を守り、更にイザというときに救荒植物として、いろいろな面で人間に役立ってきた有用植物です。感謝しながら、温かく見守って下さるようお願いします。

紅白に咲いているヒガンバナもあります。
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白花のヒガンバナ。図鑑では、ヒガンバナとショウキズイセンの交雑種と書いてある。私は、この花はヒガンバナのアルビノで、赤い色素が突然変異で欠落したものではないかと推測している。後で、掲載する白花のショウキズイセンの花びらのふちの様子が違っていて、花びらの形は赤花のヒガンバナと同じに見えるから。
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ヒガンバナと同じ仲間のショウキズイセン。
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白花のショウキズイセン。花弁の縁の様子が白花のヒガンバナと違うように思われます。
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ヒガンバナ以外に見られた花などは、明日以降に掲載させていただきます。
以上
by midori7614 | 2013-09-19 18:21 | 身近なみどり
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