のん木草・みどり見て歩き

ハンゲショウ

本日は、雑節の一つで、七十二気候の1つ「半夏」(はんげ)という暦日です。かつては、夏至から数えて11日目としていましたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっています。昨年は7月1日でしたが、今年は本日7月2日です。

このころ〈半夏〉(カラスビシャク)という名の毒草が生えるのでこの名が生まれたとも言います。全国的に農繁期の一応の終了期とされています。ハンゲハンゲなどの語呂合せで〈半夏半毛〉〈半夏半作〉などといい,この日までに田植を終わらないと秋の実りが遅れて半分しか収穫量が見込めないといわれています。

そこで、本日のブログには、半夏との関連で、ハンゲショウ(半夏生、半化粧)を取り上げてみます。 ドクダミ科の多年性落葉草本植物で、日の当たる湿地などにて太い地下茎で分布を広げて群生します。
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茎の先端部分の葉に白色ものが混ざるのが特徴で、ハンゲショウが生育していると遠くからも確認することができます。
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夏至を過ぎた頃に長さ10~15cmほどの穂状花序を葉の付けねにつけます。
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また、花のすぐ上に位置する葉の表面が白く変化し、花弁の役目を果たすのが特徴です。
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開花期にはドクダミに似た独特の匂いを出します。
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花をアップ。萼片、花弁のないオシベとメシベだけの花です。
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白い葉にカミキリが止まっていました。オシベの花粉を食べに来たのでしょう。
枝の上部の葉は、花が咲くころに表面が白くなる。葉が白くなる理由の1つには、虫に対する花への道しるべの可能性が考えられます。白くなるのは花粉を媒介する虫に目立つための装飾をしていると思われます。葉が白い期間は結構長いので、だまされる昆虫も出てくるのでしょう。
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このような白い葉はなぜ形成されるのでしょうか? 葉の下に隠れて咲く花の目印ではないかと思いますが定かではありません。白い葉の表と裏を見ました。裏は黄緑色です。
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白い葉は、若葉が展開し始める時から、白っぽくなっていました。
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白い葉はやがて葉緑素が形成されて次第に緑色に変わっていきます。
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葉が白色に見える理由
○白色に見えるものは多くある。これらのものにも色素が含まれているが、それは白い色素ではなく、無色透明か、うすいクリーム色の「フラボン」や「フラボノール」などです。
○花弁や葉の中には、多くの空気の小さい泡があり、光があたった時に反射して、白く見えるのです。水しぶき、ビールや石鹸の泡が白く見えるのと同じ原理です。指で押さえて、泡を追い出せば、その部分は無色透明になる。

なお、生薬の「半夏(はんげ)」はカラスビシャクから採れるものであり本種とは関係がない。
参考:カラスビシャクとは。
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以上
by midori7614 | 2013-07-02 19:55 | 身近なみどり
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