のん木草・みどり見て歩き

6月19日 奥志賀~志賀高原~軽井沢鬼押し出し

6月19日 奥志賀~志賀高原~軽井沢鬼押し出し

最終日19日は、私単独のホテル周辺、志賀高原の田ノ原湿原と三角池付近、軽井沢鬼押し出しの3か所で観察しながら、撮影しました。

ホテル・クリスチャニア周辺の植物。
マタタビ。マタタビ科。
茎の先端部分の葉に白色ものが混ざるのが特徴で、マタタビが生育していると遠くからも確認することができます。枝の上部の葉は、花が咲くころに表面が白くなります。白くなるのは花粉を媒介する虫に目立つための装飾をしているとのことです。葉が白い期間は結構長いので、だまされる昆虫も出てくることになるようです。
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白い葉にハエが止まっていた。このような白い葉はなぜ形成されるのであろうか? 葉の下に隠れて咲く花の目印ではないかと思われていますが、定かではありません。白い葉はやがて葉緑素が形成されて次第に緑色に変わっていきます。
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白くなっている葉裏を見ると、今年伸びた枝の中ごろに下向きに花を付けている。花には雄花だけ咲かせる株と両性花を咲かせる株がある。この花はどちらであろうか?私は雄花だと思います。花弁は5枚で長さ10~12mm。雄しべは多数あり、葯の色は黄色。
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17日の昼食を食べた「ノゾキ」のお店で、買ってきた「お土産として加工されたマタタビの果実」
名前の由来は、疲れた時に甘い果実を食すると「再び旅ができる」との意味であるという。マタタビの果実は、ネコが好むことは良く知られているが、ミヤママタタビは好まないとのこと。
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ウリハダカエデの若い実。カエデ科。果実は夏に稔り、翼があって風で散布される。花時には花序は垂れ下がっているが、果実の稔った花序はやや起きあがって葉の下に隠れている。
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オオタチツボレ。スミレ科。石井先生がリーベン小屋の周りに咲いていたスミレ3種(ツボスミレ、スミレという名前のスミレ、オオタチツボスミレ)の花をバスの中で回覧しました。その中の1種です。カヤの平の北ドブ湿原にも咲いていましたが、うまく撮影できませんでした。
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8時過ぎに雨が降り出したので、8時40分ごろ~9時40分ごろまでの1時間は、バスの車中から、アヤメ、ワスレナグサ、フキなどの観察と説明となりました。雨天コースで、総合会館の展示物を見てから、少し小降りになったところで、田ノ原湿原と三角池付近の植物観察をしました。

アズキナシ。バラ科。花は枝先に複散房花序をだし、白色の花を5-20個つける。花の径は13-16mm、花柄は長さ1-1.5cmある。
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オガラバナ。カエデ科。花は長さ10-20cmの円柱形の複総状花序を枝の先端に直立させる。花は花序に100-200個つき、黄緑色になる。花弁、萼片は5個、オシベは8個ある。
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クロベ(別名ネズコ)。ヒノキ科。日本特産のヒノキ科常緑高木。別名はネズコ。木曽五木の1つ。本州中部から四国の山地に自生する。樹皮は赤褐色で艶がある。材は耐腐朽性が高く、建築・器具材に利用する。
火山岩の上に根を張る大木。
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昼食を横手山中腹の「のぞき」のレストランをコーヒー注文で借り切って、持ち込みのお弁当を食べさせてもらいました。

軽井沢鬼押し出しへ行く手前で、浅間山噴火の時に被害が多かった鎌原村の様子を知るために、鎌原観音堂に立ち寄りました。立松和平著「浅間」に書かれている内容とほぼ同じことを、観音堂に詰めておられた地元の人から伺いました。

軽井沢鬼押し出しでは、新しい溶岩台地の植物の生長状況を観察しました。火山地の好きなツツジ科の植物が目立ちました。写真をうまく撮れませんでしたが、コケモモ、ツガザクラ、シャクナゲも咲いていました。

コマクサ。ケマンソウ科。これは植栽されたものでしょう。常に砂礫が動き、他の植物が生育できないような厳しい環境に生育する事から「高山植物の女王」と呼ばれている。和名はその花の形が馬(駒)の顔に似ていることに由来する。
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ノリウツギつぼみ。アジサイ科。花は枝の先に白色の小さな両性花が円錐状に多数つき、その中に花弁4枚の装飾花が混ざる。
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イワカガミ。イワウメ科。花は淡紅色で、花弁は5つに分かれ、その先端はさらに細かく裂けている。花茎は10-15cmで、5-10輪の花を横向きにつける。和名のイワカガミ(岩鏡)は、岩場に生えることと、光沢のある葉を鏡に見立ていることに由来する。
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ネバリノギラン。ユリ科。名前は花穂にネバネバがあり、ノギランに似ることから。ちなみに「ノギ」とは稲やコムギなどの穂先が尖った部分のことです。
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シラタマノキ。ツツジ科。花は5mm程度のドウダンツツジのような釣鐘型の花をつける。9月頃、萼が肥大して果実を覆い、白い玉状になることからシラタマノキの和名がある。
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ウラジロヨウラク。ツツジ科。花は白っぽい淡紅色で壷型をしており下垂してつき、長さ11-14mm。先端が浅く5裂し外側へ反っている。
和名の由来は、花の様子が仏像が身につけている装身具(瓔珞・ようらく)に似ていること、葉の裏が白いことから付けられた。
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花序アップ。
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小花アップ。
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開花前のツボミ。
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撮影の最後は、ホオジロにトリを務めてもらいました。
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バスは予定より早く、19時半ごろにJR八王子駅に着き、無事帰宅できました。
楽しい3日間の現地講座でした。お世話いただきました方へ感謝しています。

なお、明日28日はみどり学Ⅱ講座とワークショップです。特に、今回のワークショップの講師は、私が担当です。多分、疲れ切って帰宅しますので、明日のブログ更新は、お休みさせていただくと思います。
以上
by midori7614 | 2013-06-27 16:48 | 上信越のみどり
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