のん木草・みどり見て歩き

6月17日 志賀高原 その1

今週は、17日~19日の3日間が山の自然学クラブの志賀高原現地授業、20日は日本女子大のサークルの観察会のボランテイア講師、21日はかわさき市民アカデミーみどり学Ⅱ講座と私がコーデイネーターを務めるワークショップがありましたので、珍しく5日連続の多忙な日程となり、ブログをお休みさせていただきました。
本日は、雨降りではありませんが、以前から頼まれている外での仕事は、明日以降に延期していただき、志賀高原で沢山撮影してきた写真を整理することに専念しています。

取り敢えず、1日目の17日の写真だけを選別しましたら、ブログに掲載したい写真が75枚ほどになりました。2日目~3日目の写真の整理を後回しにして、取り敢えず、当日私が撮影した順に、掲載させていただきます。私のブログの1回あたりの掲載容量に限度ありますので、6月17日1日目の分だけでも、3回に分けて、掲載させていただく予定です。2日目、3日目の写真はこれから整理しますので、どの程度掲載できるかは、現時点では判りませんが、どこかで一度掲載したものは、省略させていただきます。

16日は、八王子駅前8時30分集合で、中央自動車道~長野自動車道を走り、信州中野ICを12時過ぎに降りました。バスの車中で、今回の現地講座の講師の石井誠治先生から、いろいろな話をお伺いしましたが、写真を撮影できました2つだけを掲載します。

双子の実のサクランボ。
果柄が1本で、果実2個が基部で、癒着しています。
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果実2個を無理やり離してみました。0394
これは、花が咲いていた時に、メシベ(柱頭+花柱+子房のセット)が2本あったと考えられます。サクラと同じ仲間のウメでは、このような複数のメシベがあることを確認しています。サクラでは、八重先のフゲンゾウでは、メシベ2本が葉化して、普賢菩薩がお乗りになっていた白象の牙2本にたとえられています。従って、メシベが2本あることは、それほど不思議なことではありませんが、実際に、授粉に成功して実を付けたサクランボの実を見るのは初めてでした。果実栽培で人工授粉させた方が果実の付が良さそうに思われるので、佐藤錦には双子ができるのかなと推測して見ました。興味深く感じたので、写真を撮っておきました。
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石井先生が、みどり湖PAの休憩時に、採集されてきた枝葉が5つ(ヌルデ、シラカバ、ウワミズザクラ、サンシュユ、ニオイヒバ)ありました。バス車中で回覧し、それぞれ、触ったり、匂いを嗅いだり、眺めたりしての名あてクイズがありました。その中で、ミズキ科のサンシュユだけ撮影しておきました。この見分けの特徴は、葉裏に黒い斑点があり、側脈が葉先に湾曲していることにありました。若い実がグミの実を連想させるのも特徴の一つでした。サンシュユは漢名では山茱萸で、茱萸とはグミのことですから、実の形が似ているのは当然ですね。
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お昼のお弁当を、志賀高原から流れてくる夜間瀬川の河原で、川風で涼みながら食べました。河原は攪乱された場所ですので、帰化植物の宝庫でした。ニワウルシなどもありましたが、花を撮影できたのは、次の3花でした。
ムシトリナデシコ。ナデシコ科。ヨーロッパ原産。
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オオキンケイギク。キク科。北米原産。
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クサフジ。マメ科。これはヨーロッパ原産のヒロハクサフジであるか日本自生のクサフジであるかどうかは、判断できなかった。
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志賀高原に入り、最初に、澗満滝を眺めた。この滝は、落差107mで、日本第7位とのこと。滝の左側の地質は比較的新しい志賀火山噴出物で、右側は古い火成岩(深成岩類)だそうだ。崩壊斜面には、パイオニア植物のシラカバなどの広葉落葉樹が群生し、崖上の崩壊していないところには、古くから自生している常緑針葉樹が見られる。
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ヤシャブシ。カバノキ科。葉と昨年の実をつけた枝先。
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シラカバ。カバノキ科。側脈6~7本の葉と、下に垂れる若い果実。因みに、良く似たダケカンバは側脈9~11本の葉と、果実は上向きに付ける。
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高天原リフト乗り場付近の湿地での植物。
ワスレナグサ。ムラサキ科。花序が巻散花序と言って、先端が渦巻き状であるのが特徴。
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咲き残っていたミズバショウ。サトイモ科。
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ハクサンチドリ。ラン科。
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小花をアップ。唇弁の先端が尖っているのが、テガタチドリなどとの相違点。
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ヒオウギアヤメ。アヤメ科。
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外花被片とその上に重なるメシベをアップ。この二つの間に、オシベが隠されているが、オシベはメシベを持ち上げないと見えない。
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クリンソウ。サクラソウ科。マシベの先端が虫ピンの頭のように見えるのが特徴。
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リフトで上った東舘山の頂上付近の植物。
ミヤマニガイチゴ。バラ科。葉と花。
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つぼみと花と葉をアップ。茎にトゲがあるのも特徴。
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ツボスミレ(別名ニョイスミレ)。スミレ科。
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花1個と受粉後の膨らんできた子房。
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ミヤマキンバイ。バラ科。葉と花。3出複葉のミツバツチグリの高山タイプ。
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シロバナノヘビイチゴ。バラ科。赤く熟した実は、ヘビイチゴと違って、美味しい。
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スズラン。ユリ科。葉の上に花を付けるドイツスズランと違い、日本のスズランは葉の陰に隠れるように咲く。
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イワカガミ。イワウメ科。丸くて光沢のある葉と花弁のふちが細かく切れ込む花。
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花を正面と横から見られる花序。
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花の内側の1本のメシベと5本のオシベ。
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その1は、ここまでとし、次回にその2、その3と続きを掲載します。
以上
by midori7614 | 2013-06-22 18:27 | 上信越のみどり
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