のん木草・みどり見て歩き

八重黒龍藤(ヤエコクリュウフジ)

皆さんと一緒に見て歩きしました写真の掲載が一段落しましたので、この間に撮影した写真を整理し、本日のブログには「八重咲きのフジ」を取り上げてみました。

今年は、町田の薬師ヶ池と足利フラワーパークの2か所で、八重黒龍藤を見ることができました。
町田の薬師ヶ池の八重黒龍藤。
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足利フラワーパークの樹齢140年の八重黒龍藤。
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八重黒龍藤は別名を牡丹藤(ボタンフジ)とも言います。濃黒紫色の花がころころしたブドウのような塊で玉咲きになります。花房の長さは約20~30cmくらいです。
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このフジは、現存する藤のなかでは唯一の八重咲き種で、おしべ10本の大部分が花弁化したもので美しく咲きます。耐寒性が強く、マイナス25度まで耐えるそうです。
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1個の花。
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落下していた花を拾って来て、花の裏、横、上から眺めて見ました。
花の裏を確認。何と驚いたことに萼片5枚が合着しながら花弁化していました。
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横から確認。
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上から確認。
この二つの確認で、左側の花弁と右側の花弁の色に濃淡が見られます。淡い大きめの花弁は本来の蝶形花の旗弁、翼弁、舟弁のようです。濃く見えるのはオシベやメシベが花弁化したもので、サイズが小さいので濃いことと沢山の花弁が重なりあっているので、一層濃く見えるようです。
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小さいサイズのオシベが花弁化したものから、順次取り外しました。
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旗弁とメシベの部分が残りました。
何と驚いたことに、メシベも花弁化しているようです。この八重のフジは、萼片、オシベ、メシベとすべてが花弁化している「草冠りの化けもの⇒花」であることが判明しました。
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本来の蝶形花の花弁。旗弁、翼弁、舟弁。
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花弁化した萼とメシベの部分。
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分解した花弁を並べて見ました。個々の花では、多少違うでしょうが、この花の場合は花弁らしきものは合計58枚でした。
上から1段目:花弁化した萼とメシベの部分。
2段目:本来の蝶形花の花弁。旗弁、翼弁、舟弁。
3~6段目:花弁化したオシベ。
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沢山の花弁に八重化した花弁はどうなっていたのかを考えてみました。
第一に、花の器官を形成している花弁を除く萼片、オシベ、メシベが全て花弁の化けている総合力というか集団の力の結集なのだと思いました。
第二に、普通の八重でないフジの花のオシベについては、図鑑などにオシベ10本、メシベ1本と、人間の眼で確認できる本数になっているが、DNAや遺伝子レベルでは、オシベやメシベは複数の個体が合着しているものではないかと思いました。例えば、オシベは1本に見えても、4個ぐらいの複数のオシベの個体が合着しているものと推測してみました。
当たっているかどうかは、判りませんが、勝手に推測して見ることは楽しいですね。
以上
by midori7614 | 2013-05-16 19:28 | 身近なみどり
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