のん木草・みどり見て歩き

4月22日 田島ケ原サクラソウ自生地

昨日22日、かわさき市民アカデミーみどり学のサークル「みどり葉っぱ会」の見て歩き行事で、田島ケ原サクラソウ自生地と秋ヶ瀬公園自然観察路を歩いてきました。今回は、サクラソウ自生地内を、そこのボランテイアの方に、懇切丁寧にご案内いただき、参加者全員がその親切なご案内に感激いたしました。
さて、田島が原サクラソウ自生地は、サクラソウの自生地としては唯一の国の特別天然記念物です。約4ヘクタールの自生地には150万株の「サクラソウ」をはじめとして、「ノウルシ」など多くの野草が自生しています。
サクラソウは、「サクラソウ科」の多年草植物で、中国東北部、東シベリア、朝鮮半島、日本に産し、日本では荒川流域に多く自生しています。江戸時代から園芸植物として多くの品種が栽培されていますが、それらの原産地は、荒川流域といわれていいます。
サクラソウの群生状況。
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ノウルシの中に、サクラソウが見られました。9741
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サクラソウ、ノウルシ、ツボスミレが仲良く、一緒にありました。
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田島が原は、古くから保護に積極的で1920年(大正9年)国の天然記念物の指定を受け、1950年(昭和25年)には国の特別天然記念物の指定を受けました。しかし、自生地を取り巻く環境は激変し、一時は群落衰退の危機に見舞われました。それに対して、さいたま市・研究者・愛好家らが環境の整備を行って、保護に努めています。
国から特別天然記念物の指定を受けているとは言え、逆に自生地を「自然のまま」にして人の手を加えてはならない、と言う「制約」もあります。
そのため、サクラソウの生育を邪魔するからと言って、他の植物をむやみに伐採出来ない(サクラソウの育成に影響するのであれば別)し、環境省の「レッドリスト」によると、ランクは最も低い「準絶滅危惧」とは言え、絶滅の危険がある植物にリストアップされています。サクラソウと共に、黄色い花を開いているのは「ノウルシ」で、場所によってはサクラソウを押しのけるように咲いていますが、これをむやみに伐採していないのも、こうした理由からです(ちなみに、ノウルシも「準絶滅危惧」の植物であります)
サクラソウ。
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撮影した写真から、サクラソウを観察してみましょう。
つぼみと開花した花(横から)。
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つぼみから開き始めた。
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上から見た開花した花。
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横から見た花。
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花の付き方。
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花と葉を観察。
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サクラソウの花には2タイプあって、同じタイプの花では授粉しないようにしているそうで、花粉を媒介するマルハナバチが2つのタイプの花を往復することによって、受精ができる仕組みになっているそうです。
メシベがオシベより上に突き出ているタイプ。ピン型と言う。覗くとメシベの柱頭が1個見えます。
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メシベがオシベより下にあるタイプ。スラム型と言う。覗くとオシベの花粉が2~3個見えます。
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本日は、サクラソウに絞らせていただき、他に見られたものは、明日掲載させていただきます。
以上
by midori7614 | 2013-04-23 17:14 | 関東のみどり
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