のん木草・みどり見て歩き

ドウダンツツジ

本日11日は、山の会の4月定例山行がありましたので、朝6時過ぎに、家を出て、JR中央線勝沼ぶどう郷駅からタクシーで、大久保山登山口へ行き、そこから大久保山、神領山、蜂城山の三山を歩いてきました。南アルプスと桃の花を堪能しました。この写真は、明日以降に整理して、後日、ブログに掲載したいと思います。

我が家に植えてあるドウダンツツジが早くも満開となりました。そこで、本日のブログには、ドウダンツツジの花の観察を掲載します。

満開になってきたドウダンツツジ。
ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星)は、ツツジ科ドウダンツツジ属の植物です。「ドウダン」は、枝分かれしている様子が昔夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部と似通っており、その「トウダイ」から転じたもの、また、「満天星」の方は中国名に由来します。
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小さな壷(ベル)を逆さまにしたような花がつきます。
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やや上方横から見た花。花柄から合弁の花冠が付いています。花冠の基部は花弁の合弁の痕なのか判りませんが、五つの膨らみが見られます。この膨らみは何かの役割をしているのでしょうか?気にかかりました。調べてみましたら、下向きの壺形の花なので、すんなりした花冠だと蜜が下にたれ落ちてしまうので、下へ落ちないように、この膨らみ部分が内側で袋状になっていて、垂れ落ちる蜜を一時保管しているとの記載を見つけました。真偽のほどは判りませんが、もっともらしい説明だと思いました。
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花を下から覗きこんで見ました。五角形の花冠の先端は円形(サークル状)になっていますが、5つの裂け目が見られます。5弁の花弁が合弁して花冠となった痕跡のようです。
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花冠の内側を覗くと、緑色の柱頭と白い花柱のメシベがしっかりと存在しています。メシベの花柱の基部の方に、薄茶色のオシベの花粉らしきものが見えます。
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花を取ってきて、机上で写真撮影しながら花の構造に着眼して観察しました。
まず、花の裏側の確認。緑色の萼片が花冠の窪みにあります。従って、白い花冠は花弁が合着したものと判りました。
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今度は、花の表面から撮影しながら、観察しましょう。内側にメシベ、オシベがはっきり見えます。
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更に、良く見るために、花冠の一部を裂いて見ました。メシべ、オシベが立体的に判りますね。
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更に、裂いて見てみますと、オシベの花粉袋の形が奇妙ですね。
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別の花の花冠を縦割りにカットして見ました。メシベの周囲に側着するかの如く、オシベが取り囲んでいます。メシベの子房も緑色の球となって見えます。
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簡単にメシベが抜けますので、抜いて見ました。花冠の内側の基部(底)からオシベが出ていることが判ります。
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抜いたメシベとオシベを並べて見ました。
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オシベ2本をアップして見ました。花粉袋(葯)の先端から奇妙な角のような突起物が出ています。ハナバチが蜜を吸おうと花冠の先端の円形(サークル状)のところにしがみついて、ストローのような口吻をメシベとオシベの隙間に入れる時に、口吻がこの角みたいな突起物に触れてしまうそうです。触れると花粉袋かサラサラとした花粉がハナバチの口のまわりの降り注がれて、次の花のメシベに運ばれる巧妙な仕組みとなっているそうです。凄い工夫がされているのに驚かされますね。
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抜いたメシベは花柄にしっかり付いていて、更に、緑色の萼片にも守られています。メシベが、緑色の子房、白い花柱、薄緑色の柱頭で構成されていることが判ります。
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この萼片と子房が秋になると、熟した果実になりますので、しっかり付いている訳です。一方、オシベは花冠と一緒に落ちて、木には何も残りません。
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ドウダンツツジの花の構造と果実との関係のお話しでした。皆さん、どのように思いますか?この話は信じられますか?疑ってみてこそ科学だと思いますよ。
以上
by midori7614 | 2013-04-11 21:04 | 身近なみどり
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