のん木草・みどり見て歩き

アセビ

2月10日に、宿河原緑化センターでは、暖かい環境の場所で、アセビがいち早く咲いていました。
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アセビ(馬酔木)は、ツツジ科の低木で日本に自生し、観賞用に植栽もされています。本州、四国、九州の山地に自生する常緑樹で、やや乾燥した環境を好み、樹高は1.5mから4mほどです。
葉は楕円形で深緑、表面につやがあり、枝先に束生しています。有毒植物であり、葉を煎じて殺虫剤とする。馬酔木(アセビ)の名は、馬が葉を食べれば苦しむという所からついた名前であるという。 多くの草食ほ乳類は食べるのを避け、食べ残される。そのため、草食動物の多い地域では、この木が目立って多くなることがある。たとえば、奈良公園では、シカが他の木を食べ、この木を食べないため、アセビが相対的に多くなっている。逆に、アセビが不自然なほど多い地域は、草食獣による食害が多いことを疑うこともできる。
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早春になると枝先に複総状の花序を垂らし、多くの白くつぼ状の花をつけます。
花茎は下向きに垂れ下がって、その先に壺を逆さにしたような形の小さな白花をたくさん付けます。何となく花の雰囲気が同じツツジ科のドウダンツツジ、サラサドウダンに似ています。
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ご参考:同じツツジ科の仲間の花。一目瞭然、納得できますね。
イチゴノキ。
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ドウダンツツジ。
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サラサドウダン。
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ベニサラサドウダン。
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次に、小さな鐘状の花をじっくり観てみましょう。
花数個をアップ。
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花の裏側をアップ。
壺の底みたいなところが筋状にふくらみがあります。下向きに咲くドウダンツツジと同じように、ここに蜜が下にこぼれないように保管されているようです。下向きの花には、それぞれ特色がありますね。
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1個の花を下から覗きこみました。メシベ1個、オシベ10個。
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1個の花冠の一部を取り除いて、中を覗きました。
メシベの花柱が長く突き出ています。オシベはメシベの基部を取り囲んでいます。
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オシベが面白い形ですね。
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オシベをアップしてみました。
葯(花粉)に角(つの)みたいな突起物が出ています。花糸の部分が白い毛が沢山生えています。
授粉の役割りを担うハナハチが、下向きの壺状の入口にしがみついて、下から蜜を吸う為に口吻を伸ばすと、オシベの葯の角(つの)に触れて、葯がゆすられます。ゆすられた葯は粉のような花粉をだして、下のハナハチに降らせる仕組だそうです。この仕組は、ドウダンツツジと同じです。
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以上
by midori7614 | 2013-02-17 19:41 | 身近なみどり
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