のん木草・みどり見て歩き

ウメ園芸品種・八重寒紅

2月3日、妙楽寺で、早咲きのウメとして有名な「八重寒紅(やえかんこう)」が咲き始めました。ようやく、ウメの花の季節が到来しました。小石川植物園、府中市郷土の森、神代植物公園などの梅林に、見て歩きするのもお勧めです。
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そこで、昨年に、八重寒紅の花を分解して調べましたので、その観察の状況を掲載させていただきます。
梅花1輪アップ。
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花の裏を見て、萼片を確認。梅の花だから5枚と思い込んでいましたら、八重寒紅は7枚ありました。八重化している花の場合には、5枚では抑えきれずに、多くなっているのかなと勝手な推測をして見ました。
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花の表面を見ました。花弁、オシベが多数見えますが、中央にあるだろうと思っていたメシベが見えません。
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花の横からも見てみました。オシベの花糸は白く、メシベの花柱の色は少し赤みがかかり、長さも短いので、これだと判りました。
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更に、アップしてみました。
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次に、花弁とオシベを剥がして、メシベだけを見てみました。
メシベは1本でなく2本、子房も2個です。梅の実は、花1輪ごとに1個付くものと思い込んでいましたが、必ずしも1個に限らないことが判りました。但し、この八重寒紅はオシベが花弁化したことにより、生殖能力は退化しているようで、果実はならないそうです。
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メシベの花柱の基部をアップしてみました。基部は蜜腺毛に覆われ、白く光る蜜が見えました。
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更に、メシベとオシベを分離してみました。
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分解した花弁、オシベ、メシベを並べて見ました。花弁は44枚ありました。このうち、5枚が本来の花弁で、約40枚がオシベから花弁化したものと推測してみました。オシベは約30本ありました。オシベのうち、大半が花弁化したことが推測されました。メシベは2本です。ウメやサクラは花によって、メシベの本数が違うものかなと、今後の観察でしらべてみようと新たな興味を抱きました。
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いただいた花枝についていた蕾(つぼみ)も、縦割りにカットしてみました。
八重化したと思われる花弁がオシベ、メシベを包み込んでいます。オシベの黄色い葯(花粉)も、みどり色でたくましいメシベもほぼ完成しています。開花を今か今かと待っている様子が窺がえました。
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ウメの話しは沢山ありますが、本日は、八重咲きの花の構造だけに止めて、ここまでとします。早く、ウメの香りを嗅ぎたいものと思っています。
以上
by midori7614 | 2013-02-05 15:18 | 身近なみどり
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