のん木草・みどり見て歩き

ツバキ園芸品種(赤腰蓑と数寄屋)

2月1日に宿河原緑化センターに行った際に、赤腰蓑と数寄屋の花を撮影してきました。
赤腰蓑(サザンカ系統の園芸品種)
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数寄屋(ヤブツバキとチャノキの交雑種である侘助系統の園芸品種)
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赤腰蓑は、ツバキの園芸品種かなと思いましたが、次のとおり、昨年いただいた花を分解させていただいた時に、花弁化したオシベの基部が合着していなかったので、サザンカの園芸品種だと納得いたしました。

まず、花の裏側を見てみましょう。
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花の中央を少し開いて、オシベ、メシベの様子を覗き視る。メシベ1本しか見えません。
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花弁を取り外してみました。
花弁の基部は隣り合わせで癒着して、くっついています。咢の中にメシベ1本が残ります。
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花弁を並べて数えてみたら、112枚ありました。
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外側にあった大きな花弁8枚は本来の花弁と思われます。残り104枚の小さ目の花弁はオシベが花弁化したものと思われます。オシベが花弁化し損なったと思われるものが一つだけ見られた。
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咢とメシベ1本はしっかり付いています。メシベが簡単に落ちたら大変ですよね。
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今度は、縦割りにカットして、メシベの様子を見ました。
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次に、数寄屋(侘助系統園芸品種)と同じ系統の太郎冠者を、昨年分解しましたので、数寄屋に代えて、太郎冠者の分解を掲載します。
太郎冠者というツバキの園芸品種。
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花弁を3枚はずして見ました。オシベは下半分が合着(癒着)し、メシベは先端の柱頭をオシベの中から突き出しています。
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更に、オシベを半分取り除いてみました。メシベの花柱は1本に合着し、花柱の基部は蜜で光っています。
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そのメシベの花柱の基部をアップしてみました。濃厚な甘い蜜が子房をおおっています。
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いただいた花枝に、つぼみも付いていたので、つぼみも縦にカットしてみました。花弁、オシベに囲まれて、緑色をしたメシベも大きくなっていました。メシベの花柱の基部には、白い蜜線毛があり、その下に子房がありました。
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ツバキの授粉はメジロなどの鳥が媒介しているので、鳥に取りに来てもらう為に、蜜の量が多いのだろうと推測しました。

花を分解してみると、花の仕組みがよく判りますね。むやみやたらに、分解することは賛成できませんが、1回だけ、花の構造を学ぶために、分解させてもらうのは許してもらえるのではと思っています。
以上
by midori7614 | 2013-02-04 16:21 | 身近なみどり
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