のん木草・みどり見て歩き

ツワブキ

1月25日城ケ島、26日東高根森林公園、2月1日二ケ領用水沿い、宿河原緑化センターなどで、ツワブキの花や果実を、同時に見られました。ツワブキは我が家の庭にもありますので、ツワブキの花と果実を分解したりして、調べてみました。

ツワブキの花。中心の花が筒状花で、周囲の花が舌状花で、多数の花が集まって頭状花序を作っています。
e0145782_1650475.jpg

e0145782_16511468.jpg

ツワブキの果実。花がどうしてこのような果実になったのでしょうか?
e0145782_16493949.jpg

e0145782_16523100.jpg

ツワブキの、根茎は太く、斜めに這い、長い柄のある葉を数本、束にして出しています。
葉は、はじめ灰褐色の綿毛におおわれていますが、葉柄がのびるに従って、無毛となります。形は円い腎臓形でフキによく似ていますが、葉質は厚く、つやがあります。大きさは長さ4~15センチ、巾6~30センチ、葉縁は浅い波状をしています。
e0145782_16524792.jpg

花は10月から12月ころ、葉間から、長くのびた花茎の先に散房花序をつくります。
e0145782_16531599.jpg

小さな昆虫が花粉を食べに来て、授粉しているようです。
e0145782_16535386.jpg

花の大きさは径4~6センチ、中央に筒状花、まわりに舌状花が一列に並んでいます。
e0145782_16543226.jpg

縦割りにして、舌状花をアップしてみました。あざやかな黄色をしています。
e0145782_1655231.jpg

中心にある筒状花をアップして見ました。方眼紙の1目盛は1mmです。
e0145782_16552758.jpg

舌状花(上)と筒状花(下)をそれぞれ1個だけ、並べて見ました。メシベがどれだか判りますね。果実になった時に冠毛となるのは、毛となっている萼片であることが判りますね。
e0145782_16555270.jpg

さて、今度は果実を観察してみましょう。
果実は5~6ミリで、毛がびっしり生えています。冠毛は汚褐色で長さ8~11ミリです。
e0145782_16562756.jpg

果実を抜いて、並べてみました。46個ありました。
e0145782_16593941.jpg

果実1個を取り出して、アップしてみました。この冠毛は花のときには萼片であった部分です。タンポポなどと同じです。
e0145782_16583041.jpg

なお、調べた過程で、判ったことを、皆さんのご参考に記載しておきましょう。
①ツワブキは、民間薬としての用途が主なものです、葉を火にあぶって柔らかくし、細かく刻んで打撲、できもの、切り傷、湿疹(しっしん)に外用すると効き目があるとされています。
また、葉を青汁が出る程よくもんで、打撲、できもの、切り傷、湿疹(しっしん)に外用に直接つけます。
ツワブキの葉の青汁には、青葉の強い臭いがあり、これは、ツワブキの葉にヘキセナールという成分が含まれていて、ヘキセナールには強い抗菌作用があるためです。

②ツワブキの乾燥した根茎を、健胃、食あたり、下痢に乾燥した根茎10~20グラムを、0.5リットルの水で3分の1量まで、煎じ煮詰めて食間に3回に分けて飲みます。
魚の中毒など食中りには、乾燥根茎10~20グラムを、0.4リットルで煎じるか、葉の青汁を直接飲んでも効果があります。 ツワブキの、根茎の乾燥した漢名「たく吾葉(たくごよう)」の粉末と、莪峩(がじゅつ)の粉末を混合したものは胃腸薬として用います。

③葉や若い葉柄(ようへい)をフキと同様に食用にします。
春に、葉の開く前の伸びた葉柄(ようへい)を摘み取ります。葉は捨てて柄だけを灰を入れた熱湯で茹でてから、水にさらしてアク抜きをします。それを皮をむいて、煮物、おひたし、佃煮、あえもの、天ぷら、粕漬け、塩漬け、カレー煮などにします。

④ツワブキの名前の由来は、葉が丸くフキのように見えて、光沢がありつやがあることから、「つやブキ」の意味から転訛して、ツワブキになったという説と、「厚葉ブキ」から「あ」が省略されて、「つわぶき」になったという説があります。

⑤ツワブキは、日本海側の石川県、太平洋側の福島県以西の日本各地の海岸沿いに自生する常緑の多年草草本(そうほん)です。また、朝鮮半島から中国の海岸付近にも分布しています。
以上
by midori7614 | 2013-02-02 17:03 | 身近なみどり
<< 2月3日 長尾の里見て歩き ビワ >>