26日東高根森林公園で、普通のニホンスイセンが3輪咲き始めました。
今年はどこでも咲くのが遅れていて、我が家の庭の日当たりの良いところに植えてあるニホンスイセンはまだ花を咲かせる気配がありません。12月~1月にかけての寒さのせいでしょうか、それとも球根の中の芽が動き出す昨年9月の猛暑~乾燥のせいでしょうか?
そこで、花芽から開花までの様子と花の構造を見てみましょう。
9月下旬に、短日(=長夜)の光条件を感じて、芽が地上に出るように思います。
つぼみが出来ました。
つぼみを縦割りにカットしたら、黄色いオシベの葯と白い胚珠が確認できました。
一昨年は、12月下旬に開花しました。
房総半島の鋸南では、暖かいので、一昨年12月8日にかなり咲いていました。
花を表面から観察。
花を裏側から観察。
花を縦割りして、メシベ、オシベ、子房、胚珠を確認。
外側の萼片3枚取り外して観察。副花冠の中のオシベに注目。
副花冠を観察。オシベの葯が上下に3個ずつ確認。メシベは1本の合着。オシベの出ている箇所は副花冠の内側の途中から出ている。副花冠の中に透けてオシベの花糸らしきものが見受けられる。従って、副花冠はオシベの花糸が花弁化したうえで、その花弁どおしが合弁したものと考えられる。
更に、その確認のために、副花冠の一部を取り除き、副花冠の内側からオシベの葯が突き出ている様子を撮影。
副花冠が花弁の突起物でなく、オシベの花糸や花粉が変化したことが判りました。
以上