のん木草・みどり見て歩き

クロガネモチ

我が家にはない木ですが、庭木や街路樹や公園木としてよく見かける常緑中高木で、赤い実が沢山見られる「クロガネモチ」を、本日のブログに掲載してみましょう。

クロガネモチは日本の関東より南、台湾、中国南部など比較的温暖な地域に分布しています。寒さには少し弱いですが、潮風や大気汚染に対する耐久力を多少備えており性質的には強健な植物といえます。雌雄異株なので、結実するのは雌株だけです。しかし、近くに同種の雄株がなくても、同じモチノキ科植物の雄株さえあれば結実するようです。
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名前の由来は、葉柄と幼枝(新しい枝)が紫黒色を帯びること、葉が乾くと黒鉄色になるモチノキ(黐木)ということから、クロガネモチ(黒鉄黐)となったとのことです。
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ちなみに、葉をライターなどであぶると少しして黒く変色します(死環)。
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クロガネモチの仲間(モチノキ科モチノキ属)は、樹皮からトリモチが取れるため、モチノキの名があります。なお、樹皮からは染料もとれるとのことです。
葉は卵形で濃緑色、やや厚くて革のような質感があり表面はツヤツヤとした光沢があります。葉の縁はぎざぎざがなくなめらかで見た目は柔らかな雰囲気です。
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花は5月~6月にごく淡い紫色がかった小さな花を咲かせます。
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花自体は小さく目立ちませんが花後に1cm足らずの果実がたくさん付け、秋になると真っ赤に熟します。たくさんの真っ赤な実を付けた秋の姿は非常に美しく冬までその姿を楽しむことができます(特に大木の実りは見事です)。
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赤い実をアップして見ました。
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実を縦割りしてみました。
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種子を取り出して見ました。丸い球形の種子がはいっているだろうと思っていましたら、大違いでした。
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モチノキ科モチノキ属には、この時期赤い実をつけるものが多く、ウメモドキ、アオハダ、ソヨゴ、タラヨウ、イヌツゲ(黒実)などがあります。
また葉の形は似ていないが、クリスマス飾りに使われるホーリーの仲間のセイヨウヒイラギ、アメリカヒイラギなども、赤い実をつけて、同じモチノキ科モチノキ属です。
分布の関係から東のモチノキ西のクロガネモチといわれ、クロガネモチは、昔から庭木には欠かせない木の一つです。寒さと暗い所は少し苦手ですが、虫が付にくく、剪定に耐え、潮風、排気ガスにも強く、火災を防ぐために家の周りに植えた「火かぶせ木」のひとつで、縁起の良い木とも言われています。
語呂合わせで、「苦労して金持ちになれ(クロうしてカネモチ)」という意味だとのこじつけです。でも、良い語呂合わせだなと気にいって、クロガネモチの赤い実を説明する時に、よく使わせていただいています。
以上
by midori7614 | 2013-01-20 08:14 | 身近なみどり
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