のん木草・みどり見て歩き

イイギリ

我が家は、多摩川沿いの丘陵の上の方に位置しているので、一昨日の雪がまだかなり残っている「雪国」の中です。車庫前が凍っているので、車で出かけることはまだできません。毎日服用している薬が今週中になくなるので、今朝、往復1時間30分ほど歩いて向ヶ丘遊園駅近くの内科クリニックへ行ってきました。

イイギリは,1月でも赤い房状の実がよく目立つ落葉高木です。昭和記念公園、神代植物公園、宿河原緑化センターなどの公園で良く見られます。

冬に葉が落ちても赤い実だけが目立つイイギリの果実は漿果で8~10mmの球形で、ブドウの房のように垂れ下がります。野鳥の冬の間の貴重な餌になる。連年結実し、豊作年の頻度が高い。オナガ、コジュケイ、ヒヨドリなどの鳥も食べますが、長い期間赤い実が木に残っているのは、あまり美味しくはないのだろうと思います。
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赤い実、
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拾った赤い実。
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赤い実をアップ。
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裏を見る。
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果実を横割りにして、種子を見る。熟すと真っ赤になり、多数の細かい種子を含む。
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果実を縦割りにして、種子を見る。
1つの果実に平均80個の2ミリ程度の種子がはいっているそうです。
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果実と種子を分解してみました。この果実には種子は少なく30個でした。
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鳥によって散布されるのに適する樹の1つである。
イイギリのように落葉後も赤い果実が残って野鳥の餌になる樹として、他にナンテン、ウメモドキ、マンリョウ、ナンキンハゼ(中国原産)などがある。
 また、冬季に赤い果実をもつ樹としてアオキ(12~5月)、センリョウ(12~3月)、ツルコウジ(12月)、ガマズミ、ハクサンボク(10~12月)、ミヤマシキミ(12~2月)などがある。

ご参考に、果実以外のイイギリの冬芽から花、葉、樹形などの特徴を記載しておきましょう。

赤い実、冬芽、葉痕。
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冬芽と葉痕のアップ。
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幹肌。
樹皮は灰白色で、表面にブツブツしたものがたくさんありますが、ブツブツ以外の部分はだいたい滑らかで、裂けているわけではないです。そのブツブツというのは、「皮目」といって、そこで呼吸が行われています。
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花期は3月~5月。枝先から円錐花序が下垂します。花序の長さは10cm~20cmほどです。雄花と雌花が別の株につく雌雄異株。雄花の方がちょっと大きめです。緑黄色の花には花弁がありません。ガク片は5つあります。
雌花。
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雄花。
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黄葉。
葉は互生。先が尾状にとがった卵形、逆さに見たら、くぼんだ部分の小さなハート形。そのくぼんだ部分に小さなプツプツの「腺体」が見られます。ここにある腺体はふつう2つです。葉柄は長くて、10cm~20cmほどもあり、赤みを帯びています。腺体は葉柄にも見られます。身近なところではサクラ類の腺体はよく知られているところですが、葉や葉柄に蜜腺のある植物は、他にもいろいろあって「アカメガシワ」や「キササゲ」などもそうです。
葉身の長さは10cm~20cm、幅も同じくらい。縁の鋸歯(ギザギザ)は、やや大雑把で、伏せたような感じです。表面は濃いめの緑色、裏面は少し粉を吹いたような白っぽい緑色。付け根からのびる目立つ葉脈が5本~7本あります。こういう葉脈のパターンは「掌状脈」といったりします。付け根から放射状に手のひらのような形になって複数の葉脈が出た状態です。
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以上
by midori7614 | 2013-01-16 12:40 | 身近なみどり
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