のん木草・みどり見て歩き

ネムノキ

6日朝から、急用が発生し、6日のみどり学Ⅱ野外バスハイクを欠席したほか、3日間を多忙で過ごしてしまい、パソコンに向き合う時間が取れませんでした。

夏になると、あちこちでオシベの目立つネムノキの花が目立つようになりますので、ネムノキを取り上げてみました。
ネムノキは落葉広葉樹の高木で、樹高10メートル、直径30センチに達する。枝は太く、疎生し、樹冠は横に広がる(箒状樹形)。川岸や原野、やや乾いた尾根筋や痩せた土地にもよく見られる。人里近くで多く見られるので、各地の民俗にも縁が深い樹である。
 ネムノキは陽樹で森林の伐採跡地や崩壊地、造成斜面などの明るい場所によく生える陽性の先駆木本種(パイオニアツリ-)である。
 太い直根があり、強風に強く、潮風に耐える。やせ地・乾燥地に耐えて生育する。痩せ地や乾燥した砂地の保安林等には有用な植栽樹種である。
開花は6~7月、淡紅色の花が10~20個、頭状に集まって咲く。両性化で日没前に開花する。夏の夕暮れどき、赤と白に染め分けた絹糸の束を、先端でパッと散らしたような優しい花が咲き、桃の実に似た甘い香りを放つ。
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おしべは、下がぼかしになっている淡紅色、長く柔らかい絹糸状で、多数集まって美しい。筆の穂先を淡紅に染めたように見える。
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つぼみから開花していく過程を追いかけてみました。
まだ、固いつぼみと開花した花序。
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つぼみがほころび始め赤い色が出てくる。
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もう少しで開きそうなつぼみ。
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開花した花序。
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花序の裏側から見た。オシベの目立つ花一輪が目立つ。
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花一輪の基部(萼と花弁)を確認。
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種子のサヤは長さ10~15センチ、幅1.5~2センチ、10月~12月に褐色に熟し、下側の線に沿って裂開する。樹上に遅くまで残る。サヤの中には10前後の種子(5~9ミリ)をもつ。種子は風散で、種子は小さく、種子の寿命は短いが、乾燥に強い。
9月頃まで、緑色の若い実。
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10月以降、熟してきた実。
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ネムノキの葉は特徴的なので見分けやすい。20~30センチの2回偶数羽状複葉で互生である。2回羽状というのは、全体として羽状で、部分である羽片自体も羽状になっているという意味である。羽片を構成する葉を小葉と呼んでいる。羽片は7~12で対生。羽片には小葉が15~30対生する。小葉は包丁型。表面は光沢のある濃緑色で、裏面は粉白色。
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なお、ネムノキの葉はカツラとともに、お香の剤料として全国的に使用されていた。
 秋田ではネムノキをマッコウギと呼び、ネムノキの葉を盆近くなると採取し、干して臼で引き抹香を作るそうです。
また、ネムノキの葉にはクエルシトリン、若葉にはビタミンCなどを含むそうです。ゆでて食用にされることもあるそうです。
夏季に集めた樹皮を天日乾燥したものを生薬で合歓皮といい、利尿、強壮、鎮痛、駆虫の効果があるそうです。
以上
by midori7614 | 2012-07-08 19:23 | 身近なみどり
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