のん木草・みどり見て歩き

ネジバナ(捩花)

暑くなってくると、あちこちに姿を見せるネジバナを取り上げてみました。

ネジバナは別名がモジズリ(綟摺)と言われるラン科ネジバナ属の小型の多年草です。日本全土、ヨーロッパ東部からシベリアにかけて、温帯・熱帯アジア全域、オセアニアなどに広く分布する。湿っていて日当たりの良い、背の低い草地に良く生育する。ラン科ではめずらしく、芝生や土手、都市公園等の人間の生活圏に近い所で普通に見ることができる。
e0145782_19411444.jpg

群生状態で自生していることが多く、初夏に花茎を長く伸ばして、小さな花が螺旋階段を上るようにねじれながら次々と咲いていく姿がじつにユニークです。そのねじれるように咲く様子から「ネジバナ」の名前があります。別名のモジズリは織物の一種「忍捩摺(しのぶもじずり)」に由来しているといわれています。「ネジレバナ」、「ネジリバナ」、「ねじり草(そう)」とも呼ばれる事もある。
e0145782_19415571.jpg

右巻きと左巻きの両方があり、中には花序がねじれない個体や、途中でねじれ方が変わる個体もある。右巻きと左巻きの比率は大体1対1である。
e0145782_19422820.jpg

花茎から伸びる子房は緑色で、茎に沿って上に伸び、その先端につく花は真横に向かって咲く。花茎の高さは10-40cm。 花は小さく、5弁がピンク、唇弁が白。花のつく位置が茎の周りに螺旋状であるため、花茎の周りにピンクの花が螺旋階段のように並ぶことになる。
e0145782_1942587.jpg

細かく観察するために、1本いただいて見ました。
e0145782_19432774.jpg

花茎と葉を見てみました。
葉は柔らかく厚みがあり、根出状に数枚つける。冬期は楕円形だが生育期間中は細長く伸びる。
e0145782_19434616.jpg

花序をアップして見ました。
e0145782_194473.jpg

小花をアップして見ました。
よく見ると、ひとつひとつの花はラン科特有の形をしています。花色は桃色と白のツートンカラーのものが一般的ですが白い花や淡緑色の花を咲かせるものもあるとのことです。
e0145782_19443829.jpg

e0145782_19445719.jpg

チョウが蜜を吸いに来ていました。
チョウの口吻では、ランの花粉塊を授受粉できるとは思えません。単なる盗蜜なのではないかと思います。
e0145782_19453867.jpg

一般には、コハナバチのような小形のハナバチなどが花粉塊を運んで他花受粉が起こると考えられるが、長期にわたって花粉塊が運び去られないと、これが崩壊して柱頭に降りかかり、自家受粉を成立させることが知られています。
以上
by midori7614 | 2012-07-04 19:47 | 身近なみどり
<< キョウチクトウ(夾竹桃) オオハンゲ(大半夏)サトイモ科... >>