のん木草・みどり見て歩き

オオハンゲ(大半夏)サトイモ科 ハンゲ属

昨日、植物名のハンゲショウを取り上げました。ハンゲ(カラスビシャク)、ハンゲショウに続き、オオハンゲを、本日のブログに取り上げてみます。

その前に、名前の由来になりましたのが、暦に出てくる半夏生でしたので、その点について調べてみました。
半夏生は、七十二候の「半夏生ず」からでて、今は雑節としても暦に取り入れられています。七十二候の半夏生は中国から伝えられたものですが、雑節は日本の生活に必要なものとして日本で暦に取り入れられていったものです。
この日は天から毒気が降り、地上に毒が満ちる日とされています。このためこの日に採った山菜や野菜は食べてはならないとか、井戸から水を汲んではいけないなどの言い伝えが有りました。
暦の雑節は、日本の生活に密着して無くてはならない物が取り入れられたものなのですが、半夏生にはどんな意味があったかというと、田植えの終わりの日という意味がそれにあたります。
「半夏半作」 という言葉が、古い農民の諺に有ります。天候不順で田植えが遅れていても、 半夏生までに田植えが済めば平年の半分程度の収穫は望めるというもの。逆の言い方をすれば、半夏生を過ぎて田植えをするようではその半作すらも望めないと言うことです。

では、植物のオオハンゲに、話を移しましょう。
オオハンゲ(大半夏) は、夏、花茎の先に花軸に小花が密集した肉穂花序とその周りをラッパ状の仏炎苞が取り巻くサトイモ科ハンゲ属の多年草です。細長く鮮緑色をしたつり竿(仏炎苞の先に付く付属体)が特徴です。つり竿を持つところが、同科異属(サトイモ科テンナンショウ属)の ウラシマソウ(浦島草) と似ています。サトイモ科独特の仏炎苞(ぶつえんほう、ラッパ状の総苞)をつけますが、マムシグサ、ウラシマソウなどのテンナンショウ属ではなく、カラスビシャクとともに数少ないハンゲ属の植物です。オオハンゲは、冬季落葉するサトイモ科の多年草で、日陰を好みます。木陰に植え付けておくと、ムカゴや種子で勝手に増えて株立ちになります。
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花は夏、長さ20~50cmの花茎の頂に1肉穂花序をつけるとされています。
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仏炎苞は筒部でくびれ、それ以下は花序軸と合着します。
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仏炎苞をアップして見ました。
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仏炎苞の内側を見せていただきました。雌花群は合着部につき、雄花群は上部の花序軸を囲みます。
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葉がミツバのように3深裂しますが、ミツバは小葉が3枚集まっているのに対し、オオハンゲは葉が中央で合着した単葉です。カラスビシャクは3小葉、このオオハンゲの葉は3深裂です。葉は1球に数個つき、葉柄は長さ30cm内外あります。
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以上
by midori7614 | 2012-07-03 16:43 | 身近なみどり
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